小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

4月8日

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【町中】




粋「あれ?」

酒呑童子「お?」




白「お前 人里嫌だ嫌だ言いながら良く来るよな」へー。

酒呑童子「Σうっせえ!用事があんだよ用事が!!
お前等こそ暇だな 真っ昼間から揃ってゾロゾロとよっ!」けっ



白「買い出しじゃんけん負けたんだ。」荷物の山っ

テオドール「お花見の準備に御座いますっ」わくわくうきうきっ

酒呑童子(マジで魔王でも容赦ねえな あいつ等) 引。


粋「ちなみに俺はじゃんけん勝ったけど
兄貴1人で行かせると帰ってこれなくなるしで結局荷物持ち」ため息。

テオドール「こう言うのは準備も楽しいので御座いますよ」わくわくっ

酒呑童子「いやもうコイツに買い出しさせたら?」
白「テオちょろいから 馴染みの店でないとぼったくられるんだ。」きっぱり。

酒呑童子「Σこの町治安酷くねえ!?」えええっ

粋「今更今更。」



テオドール「何でもこの辺に固まって伝説級魔王級 それに準ずる妖が複数住んでるせいで
地元に陰も陽も濃いものが集まり易いのだとか

でもってそう言う所は 人間も濃いと言うかエゲつない人が集まりやすいのだと晴明さんが申されておりましたね」えーと。


酒呑童子「つまり8割あの家の住人のせいじゃねえ?」

白「ちょいちょいこの町に来ちゃうお前のせいも有ると思うぞ」

酒呑童子「Σマジか!」


テオドール「この人鬼族の頭領に御座いますよね?」あれ?

粋「忘れてたんだろうなあ」しみじみ。



白「此処馬鹿も集まりやすいんだな」うんうん

酒呑童子「何気に自分の事よく解ってるよな」けっ




白「ちなみにさっきも ひったくりに遇いかけたから反対にスッてやった。 」誰かの財布っ

テオドール「で、財布の代わりにいがぐり詰まった袋掴ませてやったんで御座いますよね
開けたらさぞビビるで御座いましょうね」にこにこっ

粋「つか兄貴 なんでんな物持ち歩いてんの?」


酒呑童子「マジかよ 俺遭遇した事ねえぞ」うええ



一同「そりゃあな。」

酒呑童子「へ?」
※デカイ。声でかい。荒ぶる真っ赤なハリネズミヘアー。着物適当過ぎて解りやすい逆三体型
オマケ 謎の隈取り


テオドール「この人にぶつかって財布取るとか
火口に向かってコードレスバンジーかます様な物に御座いますよね」うーん。

粋「シンプルに投身だよな」うん。


酒呑童子「何言ってんだか解らねえけど 誉められてんのか?」えーと。
白「うん。誉められてる誉められてる」適当っ


粋「で、茨木はよ?
お前単品で町とか 色々危なっかしいし居るんだろ?」きょろっ

酒呑童子「おいコラどういう意味だ」むっ




テオドール「あ!あちらの店におられるの アレで御座いませんか?」


粋「うん。安定の虚無僧スタイル
ありゃー茨木だわ」わお。

酒呑童子「あいつツノでかいからよ
虚無僧のアレじゃなきゃ隠れねえんだよ」

白「で、あれ何買ってるんだ?」

酒呑童子「尺八。」

粋「本格的に虚無僧コスプレで行く事にしたんだな」ああうん。



酒呑童子「俺みてえにさほどかさばらねえツノなら 普通の笠で良いんだけどなあ」

テオドール「こちらは笠付きだとヤバそうな人感が増すのは何故に御座いましょうねえ」うーん。

粋「人相?「泣かすぞ。」





白「あれ、でも茨木って 植物操作出来るんだよな?
いくらでもにょきにょき木生やして尺八くらい作れそうなのにな」


茨木童子「素人が作ってもなかなか上手く音出ないんだよ
無駄に彫られる木の身にもなれって
白「背後に虚無僧びっくりした。」


粋「あれ?お前植物操作するけど 基本肉食わねえんだよな?
つまり野菜中心の食生活だろ?
なのにやっぱ木とか草に情移んの?」

茨木童子「それは人間も同じ哺乳類なのに猪やら鹿やら食らうだろ?
その辺と似たような感覚?」

テオドール「いまいち理解が出来ないので御座いますが。」うーん。



茨木「一言で言うなら

愛は無いけど 無駄にいたぶる趣味もない。 」きっぱり

粋「うん。虚無僧姿ででかい声で言うな
通行人の視線が痛えよ」




白「ただでさえ俺等目立つしな」※普段着も派手な役者。

酒呑童子「だな。めちゃヒソヒソされてんな」※どう見てもヤバい人。

テオドール「で、御座いますねえ」※江戸時代に外国人



茨木童子「パッと身 何かの一座だなあ」尺八ぶおおおぉ


粋(Σ俺だけ普通で逆に恥ずかしい!!)






酒呑童子「ま、んな治安悪い街なら 尚更そうそう絡まれねえだろし
俺等向きかもしんねえけどさ」

茨木童子「ん? ここ治安悪いの?」ぶおおおぉお

粋「気に入ったのかよ「練習中。」



テオドール「お世辞にも良いとは言われませんね
あちらで娘さん拐かされておりますし」



町娘「お助けえええ」きゃー!

ちんぴら「おらおら何見てんだコラ いてまうどっ」オラオラオラオラオラッ



茨木・酒呑童子「Σ昼間っから治安悪っ!!」



粋「鬼に言われるか」うわー。



テオドール「どう致しましょう?」

白「見ちゃったのスルーするのも何だしな」すたすたっ

酒呑童子「おい。こっちから人間に危害加えちゃいけないんじゃなかったのか 総大将?」

白「昼間から見苦しいの視界に入って気分害した

な?あっちが先に危害加え

彬羽「人間との軋轢を生まない為にこう言うトラブルを見かけたら可能な限り解決して居る
と、言う事だ 納得しろ」くわっ

酒呑童子「Σ解ったからいきなり生えんな怖えんだよ!!」びくっ

茨木童子「副官殿も大変だな」ぶおおっ



白「痛い。」たんこぶ

粋「兄上 大義名分てのを って言葉の解説から要りそうだな」困惑っ





間。




粋「オラオラっ 次来いや次ーっ!!」だーはっはっはっ!


死屍累々っ



酒呑童子「あいつ 言う程マトモでもねえよな?」

茨木童子「言っても兄ちゃん怖いから普段大人しいだけのヤンキーだろ」ぶおおおぉお



白「悪い子にはナマハゲがお仕置きに来るんだぞ」
メリメリメリメリャっ

彬羽「死なない程度にな。」




茨木童子「お嬢ちゃん 今の内に逃げないと怖い夢見るぞ」ぶおおおぉおおっ

町娘「Σはいいっ!!」びくうっ

酒呑童子「お前も充分怖えわ。」




ちんぴら「くっそなんじゃこの大道芸人軍団!」ちくしょおおっ


彬羽「Σこの集団に俺を混ぜるな!」むかっ

ちんぴら「喧しわ! 何人か●してそうなツラしやがって!」きいいっ

彬羽「よし。手前が記念すべき1人目だ」指ばきっ



酒呑童子「あれ? あのカラス元テロリストじゃ?」

白「カラス天狗の里でテロ起こしたけど 死人も死カラスも出して無てないぞ
ケガ人は凄かったけど。」

酒呑童子「Σマジか!」


粋「ぶっちゃけ 他人に配慮しなきゃカラスの里取れてたんじゃって思ったけどな」

テオドール「その辺トチ狂ってたとは言え彬羽さんに御座いますね」うんうん。





ちんぴらの子分「Σアニキ! こいつテロリストだそうですぜ!」ひいいっ

ちんぴら「Σ何いい!俺等より悪質じゃねえか!!」えええっ

彬羽「Σ元だ元! でかい声で言うな!!」


白「律儀に喋ってないで殴って良いぞ」しれっ

彬羽「Σお前には人の心が無いのか!!」



茨木童子「Σって 後ろ後ろ!!」

白「ん?」



用心棒「まずはトロそうなのを!!」刀振りかぶりっ

一同(Σいやそれ一番ダメな奴!!) ひいいっ



テオドール「うちの主様に何さらしやがりますかああ!!」

盤双六クラッシュ!!


用心棒「Σぐはああ!!」がしゃーん!



茨木童子「・・ うっわー。」

酒呑童子「顔面にカド行った カド」うええ




白(テオごと殴り倒す所だった。)あぶなっ


彬羽「アレの背後に立てる時点で大したもんだ
用心棒なら余所の町でやった方がいいぞ」

用心棒「」

粋「聞こえてねえな」わおー。







酒呑童子「ん?外騒がしくね?」

茨木童子「あーそりゃこんだけ暴れてたらなあ」あちゃー


粋「Σげ 役人めっさ来てる!」ひいっ

白「仕方ない 出口作るか」

彬羽「だな。」壁じっと見。


酒呑童子「Σなんで破壊する前提なんだよ!」

茨木童子「やっぱこの町マトモなの居ねえわ

ほれやるぞ! 一気に走れ!!」

粋「Σえ。何それ 煙玉!?」



どむっ!!













一面草もっさり。






テオドール「ミント で御座いますか?」うわー。

白「草って目眩ましになるんだな」へー。



茨木童子「前にお宅の生臭坊主に嫌がらせの相談受けてさ

ほら俺の能力って山の外じゃ使えないし
そんなら繁殖力旺盛なアレに仕掛けしといて ばら蒔いたら即座に急速成長する様にしたら 色々使えるんじゃないかなーって。

ほら、ツノ見られそうな時とか いきなり草生えたらどうしてもそっち見るだろ?」

彬羽「除草困難な辺り最高に傍迷惑な目眩ましだな」





粋「兄貴がやらかした時用に何個か買う。」真顔。

茨木童子「毎度 定期購入なら更にお安くしとくけど?「お願いします」

テオドール「町がミントだらけになるフラグが」苦笑。



酒呑童子「お前も結局そっち側かよ」げんなりっ

茨木童子「? 何が?

てかさ さっきから気になってたんだけど
アンタ 指偉い事になってるぽいけど大丈夫?」小銭じゃらっ

テオドール「へ?

Σっぎゃーーっ!!」手袋血まみれっ

粋「Σえ さっき? さっきの!? たまに強いと思ったらそれ!?」えええっ




テオドール「爪っ爪割れてま Σあだだだだっ!」

彬羽「Σこら無理に引っ張るな!剥がれるぞ!!」


酒呑童子「Σうお痛っ これ痛いって!
弱いのまでこの気性ってこの町もう呪われてんだろ!」ひいいっ

白「地雷ホイホイだな。
よし 診療所行くぞ」どうどうっ






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