小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

11月21日

 

 


【幕府公営診療所】

 

酒呑童子「だあああ鬱陶しいいーーーっ!!!」うがああっ

人魚「お怪我大した事なくて良かったですー!」べーったり。

 

飛天「はいはいはい。いちゃこくんなら他所でやれよ バカップル」あーはいはいっ

酒呑童子「Σ勝手にくっつけんな!!」

 


粋「あれ? 聞きなれた雄叫びと思ったら」

飛天「お?
あーはいはい

血液アンプル用の採血か。」

彬羽「逃げる前に麻酔でも打ち込んで大人しくさせとけ。」

白「噛むぞ」襟首捕まれぶらーん。

 

テオドール「申し訳御座いません。
私があっちこっちで使いまくる物で」苦笑

飛天「それだけ要り用だって事だろ?
はいはい。どうどう
採血が嫌なら有事に下僕に直接齧られて啜られるかー? そっちのが絶対痛いぞー?」ほれほれっ

白「Σ!」


粋「扱い慣れてんなあ」うわ

飛天「そっちの患者も暴れて大変だったしな」ふっ


白「お前も採血か?」あれっ

酒呑童子「いや 俺はちっと事故に巻き込まれてよ。
つか何、お前魔王の癖に採血怖えのかよ」えええっ


人魚「酒呑童子さんはー
荷車の前をよちよち赤ちゃんが歩いてるの気が付かないで危機一髪!てのを助けに入って 見事車輪に踏まれたんです」にこっ

粋「Σ怖っ!」ひいっ


彬羽「お前じゃなきゃ大事だったな。」ふむ

酒呑童子「大概痛えわ」ふんっ

 


テオドール「見かけに寄らないと言いますか
意外と人情派に御座いますよねえ」へー。

茨木童子「意外か?
あいつ物騒なのは見掛けだけだけど?」ひょこっ

粋「あ、茨木も居たの?」

茨木童子「俺ら鬼は治療ってのに慣れてないからなあ
怒声が煩くって 外に避難してたわ」はーやれやれっ

 

白「お前も治療怖いんじゃないのか」ふっ。

酒呑童子「煩え。この医者が荒いんだよ」むかっ

 

 


粋「まあ確かに 酒呑童子っていい奴だよな」あっさり。

酒呑童子「おいやめ
人魚「ですよー。どんだけウザくしても絶対暴力とか無いですしー」すーりすりっ

酒呑童子「Σウゼえ自覚あんならやめろ生臭え!」うがあっ

人魚「あら酷い」けろっ

 

 

彬羽「言われてみれば さほど暴れてる所見ないな。」ふむ

茨木童子「まあ、正直俺のが狂暴だし」 

テオドール「Σえ」

茨木童子「考えてもみろよ
隻腕でこの筋肉達磨とちょいちょいしょーもない喧嘩してる時点で  大概血の気多いだろ?」

粋「確かに 普通やんねえよな」ああうん。

 


白「見かけ倒しか」ふっ

酒呑童子「うっせえ チビ」けっ

 

 

白「・・・。」かちんっ

酒呑童子「・・・。」イラっ

 

彬羽「アホな事で喧嘩するな」がしっ。

飛天「はいはーい。んじゃ採血と化膿止め。2人まとめてブスッと行こうか」がしっ。

白・酒呑童子「Σえ」

 

 

テオドール「こう言う時は息ぴったりイトコに御座いますねえ」わお。

粋「カラス天狗に押さえ付けられたんじゃさすがに動けねえわ」ああうん。


人魚「お二人共 頑張ってー」あははっ

 

 

彬羽「Σあだっ!こら噛むな!!」

飛天「はーいはいはい 失敗したらやり直しだぞー 

彬羽 そっちよろしく。せーの」

 


ぶすっ。

 

 

テオドール(Σ 絶対痛い音したっ!)ひええっ

 

 

間。

 

 


酒呑童子「あー。まだヒリヒリすらあ」むすーっ


白「がうっ!」威嚇っ

粋「どうどうどう。はいはい ほら兄貴もう終わったから」とーとととっ

彬羽「動物かお前は。棚から降りろ」

 

飛天「うちは獣医じゃないんだけどなあ」

酒呑童子「Σ俺見て言うな!あっちだけだろ!!「大差無いわ。」きっぱり。

 


粋「言われてみたら ホント親しみ易いよなコイツ」ふむ。

テオドール「で、御座いますか?
粋さんは誰とでも仲良くなられてしまいますし」えー。

彬羽「お前は基本自分から打ち解けようとしねえからな」

テオドール「私は我が主がおられればそれで良う御座いますので
はーい。お窯御貸りして  本場クリームチーズ入りクロテッドクリーム付きスコーン焼けまして御座いますよー」

白「Σ!」ぴくっ


人魚「あ。降りてきました」

酒呑童子「クロテッド? 毎度材料何処から調達してんだよ」

 

テオドール「はいはい。皆さんも お疲れ様に御座います お茶に致しましょう」その辺片付けがたごとっ

粋「あのそれ診察台「テーブルクロスを敷けば何でも問題御座いません」きっぱり。

酒呑童子「そう言うもんか」へー。

 

 

飛天「いやそこ 手術もすんだけど
ま、いいや。

それにしてもだ 今日は人居ないから良いけど
お前等もうちょい気を付けろよ? ツノ丸出しだろ」

酒呑・茨木・白「Σあ。」はっ


彬羽「気が付いて無かったのか」

粋「兄貴は芝居小屋の衣装で誤魔化せるとしてもなあ」苦笑。


人魚「正体バレたら大変ですよー?

今は白さんが人間と喧嘩するなって決まり作ってくれてるから 比較的マシですけどー」

酒呑童子「解ってるっての」ちっ。

茨木童子「昔は酷かったからなあ
俺等にも問題は有ったけど」苦笑

 


じゃりっ。

 

町人「え。鬼!?」ひいいっ


一同(Σ噂をすれば!!)うげっ

 

 

飛天「鎮静剤多目に投与して 記憶すっ飛ばすか。」ぼそっ

彬羽「Σ医者のセリフじゃねえぞおい!!」

粋「Σ忘却香忘却香!ほらカラス天狗の里の秘伝のあったろ!」

飛天「あ。忘れてた」

テオドール「Σ大丈夫で御座いますかこのお医者さん!!」ひいっ

 


町人「Σえ。カラス天狗!
先生アンタもっ」えええっ

粋「Σやべっ!」口おさえっ


白「まとめて蒼月に記憶消させるか」あーあ。

テオドール「まとめて?」え?

 


町人「おい!お前等 妖怪だぞ妖怪!
日頃の鬱憤ばらしにやっちまえ!!」

ちんぴら軍団「おー 珍しい」わらわらわらわらわらっ

 

酒呑童子「Σ妖怪より人間のが狂暴じゃねえかよ!!」えええっ

 


茨木童子「大将殿、
アンタが穏健派なのは悪く無いと思うけど。
俺等が怖い物じゃねえと思われたら こう言う弊害も出るっての覚えといて欲しいな?」はーやれやれっ

白「良し。バカラス 代わりに記憶頼んだ」あっさり

彬羽「手前 とことん頭使う気ねえな」

 


粋「つか茨木 冷静だな」冷や汗っ

茨木童子「そりゃ 大江山の最年長鬼だし
人間と本気でやりあってた時代知ってるからなあ」頭かきかきっ

飛天「あー。父上が母上との結婚反対されたわけだ」※母上は人間の村娘。

 

 

酒呑童子「しゃーねえ。 

ほれ まとめてかかってこいや人間共」ずいっ


ちんぴら軍団(Σでけえ!)びくっ

 


粋「よっしゃ 俺等も加勢を」袖捲りっ
茨木童子「やめとけ。あいつに任せといた方が安全だから」

テオドール「安全とは?」血液アンプルスタンバイっ

 

茨木童子「実は ほら短期間とは言え あいつ育てたの俺だろ?
だから知ってんだけど

酒呑童子の奴 ガキの頃はすっげえヘタレで泣き虫の寝しょんべん癖の有るへにょった餓鬼んちょで
酒呑童子「おいやめろ。」


人魚「Σそうなんですか!?」ええー。

茨木童子「そうなんだよなあ。
喧嘩っ早いのは昔からだけど すぐ負けてギャン泣きっつか
基本根性無くて これで生きてけんのかと」

彬羽「何でこのタイミングでオムツネタだ」困惑っ


茨木童子「で、そんなヘタレが 何で今は大江山で鬼族の頭やってると思う?」

粋「へ? えーと」

 

 

ちんぴらA「デカかろうが問題ねえ!
人様には知恵と武器ってのが有るんだよ!!」

火縄ずらっ。


酒呑童子「Σげ!」

 


飛天「さすがにあれ食らったらケガすんじゃ?」チラッ

人魚「Σちょ無理です無理です!意地張らないで逃げて下さい Σきゃーっ」つるすてーん!

テオドール「Σだああ人魚さんが 洗濯物の桶をっ!」ひいっ

飛天「Σあ。洗濯途中だった!」やべっ

 

尾びれぺしょんっ

人魚「Σきゃー 水に濡れたからっ」あわあわっ

 

ちんぴらB「Σうおおマジか人魚だ人魚!」おおおっ

ちんぴらC「Σ不老不死の肉売りゃ一攫千金だぞ!」おおおっ

人魚「Σひいっ!」ぞわっ

 

 

茨木童子「まあ こんな風に
あの頃も常に 人間の汚ねえ感情モロに向けられてたから いや懐かしい」

粋「Σ言ってる場合かよ!」

茨木童子「いや落ち着け
お宅の兄貴見てみろ」

粋「へ? Σえっ!」ぎょっ

 

 

酒呑童子「アレならやっても良いんだよな?バカ大将」

白「だな。こっちから喧嘩売るなってだけだし「つか 何で人の頭に上ってんだよ」


白「気にするな」

頭の輪っかするりっ


一同「Σ!!!」

 

彬羽「おい。アレって確か」

茨木童子「うん。 孫悟空の輪のレプリカな」

テオドール「それを外したって事はつまりっ」ひええっ

 


酒呑童子「お!なんか急に体が軽く
よっしゃあ手前等 5倍速で念仏唱えろやあ!!」ひゃほうっ!

ちんぴら軍団「Σえ」

 

 

 

テオドール「Σだああ鈍い音と血飛沫があっあ!!」ひいいっ

 

茨木童子「あいつな
喧嘩は好きだけど殺戮は嫌いなんだよ

だから 相手が苦しむ前にトドメ刺すって言う」

粋「Σ普通仲間を護る為に強くなったとかそう言う流れじゃねえの!?」えええっ

茨木童子「鬼に普通を期待するなよ」さらりっ

粋「Σそれもそうだった!!」ああもうっ

 

 


人魚「きゃー!一網打尽ですっ
さすがは私の旦那様っ」


死屍累々っ。

 

酒呑童子「Σ嫁にした覚えはねえ!!」がうっ!

白「おい。落ちてたぞ
前見づらいだろ」しれっと孫悟空の輪のレプリカっ

酒呑童子「お? おう 悪いな。
道理で髪ウゼえと」よっこらすぽっ。

 

テオドール「あ。再び能力制御されました。」


一同(Σいや色々と気付けよ!!)

 

 

飛天「で、コイツ等どうする?
まだ息はあるみたいだけど 治す?」

ちんぴら「うーんうーん。」ぴくぴくっ

 

白「んー。表沙汰に出来ないし
家康にチクって 江戸城地下のお仕置き部屋行きかな?」

粋「Σ何それ!!」ひいっ

 


酒呑童子「あいつ やっぱ魔王だよな」引っ

彬羽「お前も大概な。」

酒呑童子「あ?」

 

 

茨木童子「さーて。じゃあさっきの茶会、邪魔されたし仕切り直しと行くか」にこっ

テオドール「Σこの血溜まりでで御座いますか!?」ひええっ

 

粋「鬼の感覚 理解できねえ」ドン引きっ

 

 

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