小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

5月5日

 

 

 

粋「だああもう!また絡まって こら兄貴動かない!!」櫛わっしわしっ!

白「痛い痛い」 

 

 

千様「お芝居とかの衣装担当なのは解るけどー

兄弟でお兄ちゃんの髪型担当までやる子って珍しいわよねー?」

粋「へ?そう?」


テオドール「そもそも先祖代々でも無いのに ご兄弟で業界におられる事が珍しいのでは?」

 

 

 

千様「それもだけどー
スタイリストさんってほら オネエの人のイメージあるからー」のほほーん。

粋「お、俺は見習いなだけだからっ」ずーん。


白(人の髪ひっ掴んだまんま凹まないで欲しいな) むう。

 


ばりぶちちっ!

 

白「あいた。」


粋「Σあ。ごめん
この辺しっかりやってないと毛玉出来そうなんだもんよ」

白「毛玉出来たら切ればまたすぐ生えるのに「Σ人として適当過ぎる!!」

 


テオドール「どちらかと言うと
動物の毛の手入れに見えるのは私だけに御座いましょうか?」ふむ。

 


千様「実際白君の髪の毛 なんか髪の毛っぽくないのよねー?

アタシ達の髪って1本1本がしっかり生えててそれが束になってる感じじゃない?

白君のは何かしら?細いのが密集?」えーと。

 


彬羽「つまりは 小太郎と同じか」

小太郎「ああ。動物の毛の生え方なんだ」わんっ!

 


粋「・・ああ。」うん

白「めちゃめちゃ納得された」

 


彬羽「動物と同じで長毛なら そりゃ放置すりゃ毛玉も出来るだろ
手入れはしっかりやっとけ

1度絡まると毛玉コースだぞ」


粋「うん。すっげえ高い犬猫のお世話係の気分」わお。

白(だから毛玉出来たら切るのに) むう。

 


彬羽「後は毛の手入れをする事で 地肌にも刺激が伝わり、血行が良くなり健康へと繋がる
また スッキリする事で動物のストレス解消、気分転換にもな

白「もう俺を動物として話してるよな?」

 

 

千様「さすが彬羽君
犬猫の事にも詳しいわー」あらあらー。

 

 

彬羽「ちなみにこうやって 毛の流れの反対側から櫛を入れて 抜け毛を浮き立たせ 正しい流れでとかす事でスムーズに手入れが」

小太郎わっしゃわしゃっ。


小太郎「おおっ 気持ちいい」わおんっ

 


粋「いや 兄貴そんな抜け毛出ねえから」

テオドール「彬羽さん 誉められるとこれでもかと知識出してくれまして御座いますよね」ああうん。

 

 


千様「ごめん。絡まったわ」

 

白「痛い痛い」じたばたっ

粋「Σだから抜け毛ねえっつってんのに なんで逆からやんの!?」ひいっ

 

彬羽「ちなみに

密集して細い分 人の毛より絡まりやすいんで、そこそこの長さになると手入れにも慣れが必要だ。」

テオドール「粋さん マジで器用なので御座いますねえ

ハサミ取って参ります」あーあ。

 

 


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千様「で、結局バッサリいって解決なのよねー」

粋「あー 鳥肌たった
兄貴のあのウゾウゾ元に戻るの怖えんだよ
だから 切らないで済む様頑張ってたのに」ううっ


千様「そんな理由だったの?」あらまあ

 

 

テオドール「あ、千様さん 足元お気をつけて下さいませ
石がゴロゴロと

粋「つか何で 裏の河原?」

白「一二三がなんか釣るって言うから。」

粋「Σうおおオチ読めた!
カナヅチなんだからもっと自分を大事にしよう兄上!!」ひいっ

 

 

一二三「この時期はイワナやヤマメが釣れるらしいだ」 お子様釣竿よいしょっ

彬羽「どちらも下手に弄らず塩焼きだな」ふむ。

 

テオドール「彬羽さん 釣りがお好きに御座いますよね」

彬羽「一二三がやりたがるからな。普段は危ないからやらせんが、子供の日って事で良いかと

釣りは平和だからな」遠い目。

 

白「家族サービスか」成る程

 

粋「兄貴が着いてきちゃった時点で平和じゃなくね?」

 

 

 

千様「はい。水辺には近寄らない
また落ちるわよー?」ねっ?

白「解った 遠くから見てる」うん。

 


酒呑童子「お? なんかうっせえと思ったら釣り?」

千様「あら 起きたのー?」のほほーん。


粋「あ、そっか

昨日家康とどんちゃんしててそのまんま爆睡こいてたんだっけ?」

酒呑童子「おう。起きたら畳で混乱したわ Σあだっ」二日酔いっ

 

ダミアン「体のでかい酒呑童子殿を山まで運ぶのも大変なので 
我等も離れにお邪魔しておった」 

粋「Σうっお どこの農家のおっちゃんかと思ったら!」びくっ

ダミアン「Σ吸血鬼が昼間歩くとなると これくらい着込まな無理なんだ!」笠ミノその他フル装備っ

 

 

テオドール「・・ふっ。」勝ち誇りっ

 

一二三「テオさん おしゃれで勝ったって顔してるだども
その分 番傘ガード外れてよく灰になってるだよ」

テオドール「Σああっ言い返せない!!」

 

酒呑童子「あの幼児容赦ねえな。」うわ。

 

 

人魚「何です何です?釣りですか?

お魚捕りたいのなら私がザザーッと一気にやりますよ?」ばしゃばしゃっ

彬羽「お前も居たのか

いや釣りってのはそうじゃなくな
釣り針刺さるから向こう行ってろ」


人魚「お魚が食べたいんじゃないんですか?不思議な事をしますねえ

じゃ この辺お魚居るかだけ見て来ますね」じゃぷんっ!

 

 

粋「人魚の姉ちゃん 大概ワイルドだよな」しみじみっ

ダミアン「ワイルドでなきゃ 鬼の山に押し掛け女房せんだろ」

酒呑童子「女房にした覚えねえぞ」きっぱり。

 


彬羽(子供に聞かせる話じゃねえだろ) ちょっとイラッ

一二三「どうどうだ。
お魚釣りは 心を静めるものだべ」

白「一二三 お前ホントに子供か?」

 

 

 

千様「拒否ってても時間の問題と言うかー
押され負けたらおしまいの気がす

Σっぎゃっ!」石につまづきっ


テオドール「Σ千様さ  Σぎやー!日光っ!!」灰ざらああっ!

粋「Σなんで番傘捨てた!?」

 


酒呑童子「Σへ? ちょ!?」

 

 

どたーん!!

 

 

人魚「ぷはっ!

此処当たりの釣り場ですねー ホントお魚沢山

は?」

 


千様「あたたっ やだごめんなさいねー
でっかいから 良いクッションになったわ」あいたー。

酒呑童子「Σもがーっ!!」じたばたっ

 

粋「Σ姉ちゃん なんか乗ってるから! 
有る意味羨まいや違っ!!」あわあわっ

 


一二三「酒呑童子さん ラッキー助平だべ うわ。でっけえおっぱ

彬羽「Σ子供が見るんじゃない!!」目隠しっ!!

 

 

人魚「このっ浮気者おおおーーーっ!!!」

怒りの津波とっぱん!!


酒呑童子「Σぎゃあああ!!!」どぱーん!


ダミアン「Σいや人魚殿も 酒呑殿と茨木殿両方とか言ってるのにそれは理不尽「私は両方同時に同じくらい真剣に愛してるんです!!」きいいっ!


千様「Σちょっとアタシは遊び前提!?」むかっ

人魚「露出系のお胸お姉さんの時点でそうでしょ!?」きいっ

千様「Σアンタも半裸でしょ!てか 下半身まっぱの時点でアタシより卑猥よー!!」きいいっ!

 

粋「Σ喧嘩すんな! 川の水があああっ!」うわああっ

 

 

彬羽「良いから水どうにかしろ!
子供が居んだぞ!!!」くわっ!

人魚・千様「Σごめんなさい!!」びくっ

 

 


間。

 

 

 

テオドール「Σそして案の定 流されておられる!!」うわああっ!

粋「Σ兄貴どこだああーーっ!」おーい!

 


ダミアン「お前、灰が流されまくっとったのに どうやって蘇生を?」ええっ

テオドール「多少散らばってても 気合いさえありゃ戻るでしょう!
それより 我が主は何処に!?」あわあわっ


ダミアン(Σいや無理!
コイツ 芯から灰になり馴れてる!!) 怖っ

 

 

人魚「あのー ざっと見ましたが 此処等の水底には沈んでませんでした」ちゃぷんっ


彬羽「そうか。
また変な隙間にでも挟まってんのか?」うーん。

一二三「何処かその辺打ち上げられてるのかもしれねえだよ」

 

酒呑童子「しゃーねえ捜すか
今回俺のせいだし ん?俺のせいか?」すたすたっ

千様「えーと。高い下駄履いて来ちゃったアタシのせいもあるのかしら?
捜してきまーす」そそくさっ

人魚「2人きりはダメですよ!」むっ。

 

彬羽「そう言えば 茨木はどうした? 奴の植物操作なら簡単に捜せると思うが」

ダミアン「それが 棚に置かれていた大量の塩をうっかりこぼして被ってしまい、
植物属性故に具合悪くなっておるのだ。」


一二三「Σお魚さん焼く用のお塩だべか!」はっ

彬羽「Σ塩害じゃねえのか 大丈夫なのか!?」えええっ

 

ダミアン「茨木殿なら セルフデトックスくらい出来るかと。
でないと枯れる」冷や汗っ

千様「人知れず偉い事になってるわね」うわー。

 

 


テオドール「水で匂いが流されておりますし いったい何処に。

あ、流されてるなら下流に御座いますよね」たたっ!

酒呑童子「成る程。
じゃ俺向う岸の下流捜すわ」

 

粋「えーと、 じゃ俺喧嘩にならねえ様に酒呑童子の方行く!」

人魚「私は引き続き川の中捜しますねー」


彬羽「頼んだ。

ほれ お前等
白いの打ち上がってたら教えろ」


山の舎弟カラス達「かー!!」ばささっ

 

 

 

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ダミアン「・・無事見つかったのは良いが」ふむ。

酒呑童子「なんつーか

うん。微塵も心配してなかったけど、心配要らなかったわやっぱ。」ああうん。

 

 

彬羽「流された先で何してんだお前は。」


白「釣り。」髪の毛 川にちゃぽんっ

一二三「確かにそうやって釣りする動物さんのお伽噺あるだどもな」

 

 

白「どうせびしょ濡れだし。
もう毛先くらい濡れても変わらないかなって」やけくそっ

彬羽「Σいや無事ならちゃんと戻ってこい!」

白「ヤマメてのの塩焼き食べたかったんだ」むすーっ


テオドール「何にせよ、ご無事で何よりで御座いました」ほっ

 

 


粋「Σなんで 人が手入れ頑張ってるのに わざわざ傷ます様な事するかなあ!?」ああもうっ

白「だから塩焼き

あ。釣れた」ヤマメぴちぴちっ

粋「Σ凄えな!」

 

 

 

 

 

酒呑童子「て事で 大騒ぎの後大漁だったぞ

食う?」ヤマメの塩焼きっ

茨木童子「・・塩抜きで。」ぐったり。

人魚「草木って お塩で枯れるんですねえ」へー。

 

 

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