小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月23日

 

 

 

大江山

 

人魚「そろそろ川の水が冷たいですー」ぴちぴちっ

酒呑童子「そりゃ湧水だもんよ」

ダミアン「確か 奥に僅かながら温泉らしき物も沸いておるし
簡単な水路を作って川に流れ込ませ
茨木童子「サラッと生態系壊すな」

 


人魚「Σあ。温泉に入るって手が有りました!
じゃ冬の間 温泉に住みまーす」わーい。

酒呑童子「Σいやいやいや!山の鬼共が普通に使うから「私は気にしませんよ?」
茨木童子「論理的に考えような?問題しかないから」

 

 

バササッ。


テオドール「おや いつもの所におられないと思っ

Σ とっ取り込み中に御座いますね!失礼しました!!」ぎくしゃくっ

酒呑童子「Σ誤解だ誤解!!」温泉からばしゃっ

人魚「岩場は気をつけないとコケますよー?」あらあら

 

茨木童子(うん。 パッと見混浴。) 頭抱えっ


テオドール「大丈夫に御座います
私とてガキではご、ごじゃいまっ」冷や汗だらだらっ
ダミアン「思いっきり噛んでおるが」

 

 

茨木童子「あの、お宅の器用な忍に頼んでデカい水槽? 生け簀作って貰えないかな
冬用に。」

テオドール「ん?

Σあ!人魚さんの冬の棲み家に御座いますか!」はっ

酒呑童子「おう、ここで煮魚になられても困るしよ」着物絞りばしゃっ

ダミアン「酒呑殿、問題点はそこでは無いぞ。」

 


茨木童子「で、今日は何の用事で?
コウモリ羽まで生やしてさ」

テオドール「あーいえ。今日は特にお使いと言うわけでは」えーと。

酒呑童子「ん?その姿って あの白髪魔王の血を飲まなきゃ化けれねえだろ?
用事もねえのに飼い主吸血してフラフラしてんのかよ」

 

テオドール「我が主は本日出雲に御仕事に御座いますので」ふっ

茨木童子「置いてかれたのか 下僕。」あーはいはい

テオドール「私 ゴリッゴリの魔物に御座いますので
さすがにお供はさせて頂けませんでしたっ」くうっ


人魚「あの方 そう言えば破壊神様でしたねー」成る程っ

ダミアン「確か 10月は神が出雲とやらに呼び出される月であったか」ふむ。

 

テオドール「そう言う事で留守番しててもやる事が御座いません、 と申しました所
いい加減この姿に慣れて使いこなせる様になっておけと仰せつかりまして御座います。」むう。

茨木童子「ん?使いこなすって?」

 


テオドール「この姿は我が主の血によりブーストされて変化している物に御座います。
ゆえに打たれ強く 異常な速さで動けるので御座いますが

私自身がクッソトロいのでちょくちょく事故が起きてしまいっ」くうっ。

酒呑童子「ひょっとして 同じく暇してるだろうあの魔王の弟が居ねえのって「負傷されてしまいましたので ここの皆様なら死なないかと」

茨木童子「負傷って 何をやった何を。」

 


テオドール「基本ブレーキが間に合わないと申しますか」うーん。

人魚「あー。だいたい解りました」あらあら


ダミアン「吸血で変化する事態がかなりのレアケースなのだが 中身がついてけん等も有るのか

そもそもお前 私と同じ吸血鬼であろう。その見た目はどちらかと言うとコウモリというか悪魔では無いか?」

茨木童子「あ、確かに」ふむ。

テオドール「調子が良いと足が逆関節になったりも致しますよ」しれっ

酒呑童子「Σ調子良いのそれ!?」えええっ

テオドール「我が主が大地が生んだと獣と言える御方に御座いますし その辺の影響に御座いますかね?」はて?

 

 

茨木童子(あれ? 確か西洋の悪魔って下半身ヤギだったりするよな?)えーと。

 

テオドール「何か?」

茨木童子「えっと。ひょっとして アンタ吸血鬼じゃなく所謂デーモン系の血混ざってない?」

テオドール「それならこんなヘタレで無いと思われますが」真顔っ

ダミアン「吸血鬼=ヘタレなのか。
間違っとらんが」うーん。


※テオドールの父上は 西洋の魔王サタン様です。(本人含め皆知らない隠し子)

 

 


人魚「あら? 執事さんは日光ダメなのにテオさんは大丈夫なのですか?」ふと。

ダミアン「Σ誰が執事か!いい加減名を覚えてくれんか!?」

 

テオドール「それも我が主の血の効果に御座いますかね
日光の下びゅんびゅん飛び回っても灰になりません」にこにこっ

人魚「あら。魔王の血って便利」ほう。

茨木童子「忘れてるだろけど、お前も食うと不老長寿になるって言われてるレア物だかんな?」

人魚「あー。その設定忘れてましたねー」のほほんっ

ダミアン「Σいや己の命に関わるぞ!!」ひいっ

 

 

テオドール「と言う事で 

軽くお手合わせ頂けないでしょうか?」

酒呑童子「なんで俺?」

テオドール「多少ぶちかましましてもくたばりそうに無いかと」真顔っ


茨木童子「魔王の弟 確実に大ケガしてんな。」察し。

 

 


ダミアン「寄りによって酒呑殿とは
大きく出た物だな」ほう。

テオドール「私単品ならさすがに鬼族の頭にこんなお願いは致しません
なんせこの姿は我が主の「あーそうかそうか。」はいはいっ

 

テオドール「・・・。」

ダミアン「ん?」

 

 

粋「ちーす。 テオの奴来てね Σうおう!?」びくっ

 

ダミアン「Σうっぎゃああああ!!!!!」灰どしゃああっ!

 

テオドール「ほら ひ弱な吸血鬼ごときでは持ちませんし」ふっ。

酒呑童子「Σ解ったから散らかすな!!」だあもうっ

人魚「あ、やっぱりボロボロですねー」あははっ


粋「なんか知らないけど うちの子がホントすんませーん!!」土下座っ

茨木童子「いや良いけどな 今更」あーあ。

 

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

茨木童子「とは言ったけど やっぱごめん。
早くお引き取り願えないかな?」真顔。

白・彬羽「悪かった。」

 

 


人魚「大丈夫ですかー?」

酒呑童子「げほっ 案外やんじゃねえかっ」よろろっ

ダミアン(胃袋ひっくり返りそうになりながらっ さすがは鬼王!)おおおっ

 

粋「スピード有るから突進するとエグいなお前」うわー。

テオドール「これならトロさ問題御座いませんし」どやっ

人魚「避けられたら派手に自滅では?」

テオドール「Σあ」はっ。

粋「Σなんで気付かねえの!?」えええっ

 


白「俺等居ないと酷い事になるな」むう。

彬羽「飼い主が居た所で酷いと言えば酷いが

ん? まだ変化解けてないのか?」

テオドール「はい?
Σあ!お帰りなさいませっ」ぴしっ


粋「あー なんかどんどん変化時間長くなってね?
やっぱアレかな。 兄貴の血でブーストしてるわけだから 何度も変化してると兄貴の化け物っぷりがちょっとずつ吸収されてるとか?」えーと。

白「なんか嫌だな それ」うわ。

 

テオドール「Σそれはつまり! 変化を繰り返せば貴方様に近しい存在となれると言う事で!?」きらーん!


酒呑童子「お前めちゃめちゃ吸血されるフラグが立ってね?」

白「なんで言うんだ」ゴゴゴゴゴッ
粋「Σぎゃーごめん うっかり!!」ひいいっ


茨木童子(中二病+信仰心+生来の粘着質って所か 
うわキツイ)うーん。 

 


テオドール「大丈夫に御座います!主に噛みつく様な無体な真似は致しません
ので 指先でもお怪我された時に少しずつ下さいませっ」湯飲みっ

白「指切り落とさないといっぱいにならないよな それ」引。


人魚「てか 持ち歩いてるんですね。
お湯飲み」

 


茨木童子「お宅も大変だな

てか 出雲行ってたんじゃ無かったっけ? まさかの日帰り?」あれっ

彬羽「ああ。本来は最短数日は駆り出されるんだがな
このアホが酔っぱらいの古い神共に絡まれてキレて暴れてな」

粋「Σげ」

酒呑童子「あー。それで副官が連れて撤収したってか
飼い主からしてダメじゃねえかよ」わははっ


白「お前の作戦どおりだな」うん。

彬羽「Σばっ 言うな!」しーっ


茨木童子「ちょっと待て

まさかお前等、さっさと解放されたくてわざと「大丈夫だ。出雲大社本体はそんなに壊してない」

粋「Σ本体はって何!?」

 

 

テオドール「Σああ!戻ってしまいまし Σあああ日光っ!!」灰ざらああっ

人魚「忙しい人ですねえ」あらまあ

 

 

 

茨木童子「この環境じゃそりゃマトモに育たねえわな」うん。

酒呑童子「つかこのガキ コイツ等のせいで酷い事になってねえ?」

 

ダミアン「つまり 比較的マトモなお前のがおかしいのでは?」

粋「Σえ、出雲大社壊すより俺おかしいの!?」がーん!

 

 

 

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