小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

9月13日

 


【割烹春一】

 

茨木童子「今年はいつまでもあっついなー」ため息っ

酒呑童子「だな。
山だとナンボか涼し いや今年は普通に灼熱地獄か」うん。

人魚「ですねー。早く涼しくなって欲しいですね」べたべたっ

酒呑童子「うん。暑苦しい
板前ちょい活け造り頼むわ」

人魚「Σおっ 美味しく食べて下さいねっ」ひいっ

 

ひな「すみません 本日彬羽さん居ないんで 簡単なのでお願いします」

朱禅「残暑と胃炎で顔面蒼白だったから早退させたわ」うん。

茨木童子「あー、暑さ長引くと胃腸やられるから「いえ、いつものストレスです」きっぱり


酒呑童子「いや さすがに解ってんだよ。」うん。

茨木童子「あの魔王  また何やらかしたんだろうなあ」しみじみ

 


がららっ

白「呼んだか?」ひょこっ

酒呑童子「Σぶっ」茶ぶはっ


人魚「あら 噂をすれば影」にこにこっ

ひな「はいはい いらっしゃいませー」


白「テオがうっかり日光に当たって灰になったから塵取り貸してくれ」

粋「日差しで灰が焼けてて素手で回収出来ねえんだよ」苦笑っ

人魚「あらあらー

今日は吸血鬼の厄日ですかね」あらまあ。

粋「あの 後ろのその砂の山は」

酒呑童子「うちの吸血鬼も灰がアッツアツで蘇生するに出来ねえんだよ」

茨木童子「こんだけ暑いと日避け緩めたくなるのも解るけどな」うんうん

 

白「テオは普通に手滑らせて傘落としただけだけどな」

酒呑童子「あいつ5割くらい自爆じゃねえ?」


朱禅「塵取りと あ、ホウキも要る?」ほれっ

粋「おお助かる! よっしゃ回収いってくらっ」だっ

 

入り口がらすぱーん!!

庵「暑い!!」うおりゃあっ!

粋「Σうおうっ!」びくっ

 

ひな「庵さんすみません 急に呼び出ししちゃって」

庵「あーしゃーないしゃーない
彬羽早退でしょ?
となると ひなが厨房手伝いしなきゃダメだし そしたら注文取りやらその他居ないし」ぜーぜーっ


酒呑童子「ん? もう1人バイト居なかったか?
ほれあのそこら凍らせるちっさいの」

 

白「朝イチで毎度お馴染みの隙有りとかかまして来たから
寝ぼけて結構思いっきりぶっ飛ばしちゃってな」えーと。

酒呑童子「Σ生きてんのかそれ!!」ひいっ


人魚「成る程 それで店内冷却係がいないんですねー」納得

ひな「そうなんです
あ、人魚さん室温大丈夫ですか?「そろそろ干物になりそうです。」

 

白「あんまやりたくないけど、夏限定水芸」扇子から水ちょろちょろっ

人魚「嬉しいんですけど それ何処から出てるんですか?」頭からびちゃびちゃっ


茨木童子(カナヅチでもさすが水神 
か。) 

 

 

庵「しっかし暑さヤバいよねー
さっきもそこで変質者に絡まれてさ」ウチワぱたぱたっ

朱禅「Σあ!やたら暑がってたのそれ!?」

ひな「Σ大丈夫だったんですか!?」ひいっ

 


庵「オラオララッシュて知ってる?」真顔。

朱禅「Σ自業自得だけど変質者可哀想にっ!!」

 

酒呑童子「オラオラ?」

人魚「高速で拳を打ち込むスピード系パワー技ですね
庵さん逞しいっ」きゃーっ

茨木童子「なんでお前そんなの知ってんの?」

 

庵「ったく 暑いと変なの増えるよね
異常気象も大概にしろっての」けっ

酒呑童子「女が足組んでドカッと座んなよ」うわ。

庵「・・その見てくれで真面目?」えええ

酒呑童子「Σうっせえよ!!」

 


白「しまった
水芸で余計に店の中ムシムシになって 皆イライラだ」ありゃ

ひな「これだけ暑いと即蒸発ですねー」あらまあ。

 

 

入り口おらあっ!

粋「Σあああ兄貴どうしよ!?」

ひな「あら おかえりなさい。」


白「あれ?テオは回収出来なかったのか?」

粋「いや回収より先に
変なのが居る!!」あわあわっ


庵「なに?また頭にフンドシ巻いた露出狂?」はあ?

粋「Σまたって何!?」

人魚「凄いのボコり倒しましたねー」わお。

 

朱禅「ん? 何だよ営業妨害か?」出刃包丁よいしょっと

粋「Σわー!お前もダメダメ!行かない方が良いって!!」

朱禅「なんで?」へ?

 

白「まあ落ち着け」水芸ちょろろっ
粋「うお冷たい生き返るっ
じゃなくて!

そこで暑さにやられたのか 刀振り回してる侍が居るんだけどっ」

白「それくらいお前勝てるだろ」

一同(Σいや大概危ないって!!)

 

粋「それが 何か家康もやってた流派?
聞いた事が有るのの免許皆伝とかって奴らしくって めっちゃ自己紹介叫びながら暴れるくらい錯乱してんのに隙がねえんだよ」

白「傍迷惑な達人だな」うわ。

 


ひな「あれ?
皆さん人外なのに 達人の刀は警戒するんですか?」

茨木童子「そりゃなあ
妖怪って言っても生物だし。」

酒呑童子「鍛えまくった人間の一撃は 俺等も致命傷になりかねねえかんな」うんうんっ

 

庵「どうせならもちょい錯乱して隙ガッバガバになってくれたらね」うわー。

人魚「ほっといたら暑さで自滅するんじゃ無いですか?」 真顔っ

粋「Σさらっとえげつねえ!!」ひいっ

 


白「で、それがどうした?」

粋「いや 大概大事なんだけど

まあその、 それが運が悪いって言うか何と言うか」えーと。

庵「Σまさかっ」はっ!


粋「テオの灰の真上で暴れてんだわ その錯乱侍。いや灰蹴り散らされるしマジでどうしよ」

ひな「あの人頭おかしいの呼び寄せる特異体質か何かですか?」うわー。

 

ダミアン「Σ我が同胞っ それ蘇生出来るのか!?」ひいいっ

人魚「あら こちらの吸血鬼さんは高速蘇生しました。」

朱禅「あ、確かに頭おかしい」納得。

 

 


ダミアン「私達ハイクラスバンパイアは灰が有ればナンボでも甦るが それでも8割は必要だぞ!? 
蹴り散らかされて回収出来なんだら一貫の終わりだっ」あわあわっ


白「仕方ない 俺が行くか」すたすたっ


粋「Σうおおストップストップ!町が燃える!!」ひいっ

ひな「Σそういやこの人加減下手な魔王でしたっ!」

庵「Σ今日は彬羽居ないんだから大人しくして Σあ」


ゴッ!

 


人魚「あら 神棚が」


庵「Σ貧乏神体質でごめーん!!」ひいいっ

白「俺もう知らないからな」脳天じんじんっ

朱禅「Σ拗ねたけど結果オーライっ!!」

 

 

茨木童子「タダ飯食らってばっかも悪いし 行くか」よいせっと。

酒呑童子「だな。」うん。


人魚「Σえ。ちょっ危な  Σきゃーっ!」ずるびたんっ!


ひな「さっきの水で足が尾びれに戻ってるから走れませんよ?」

人魚「Σああっピチピチっ!

お二人共 無事で帰って来てくださいねー! 愛してますうううっ!!」うわーんっ

 

 

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茨木童子「平安の大江山鬼退治を思い出すなあ」ふっ

酒呑童子「Σフラグ立てんな 
Σうお危ねっ!!」ひいっ

 

野次馬「Σおおお避けたっ!」ぱちぱちぱちっ

酒呑童子「Σ危ねえから野次馬すんな!!
この暑いのに暇かお前らオラ散れ散れっ!」うがあっ


野次馬「わー!」散り散りっ

 

酒呑童子「何なんだ人間共はっ
平和ボケが過ぎんじゃねえのか!」

茨木童子「仕方無いって。
寿命の短い人間の それこそあんな若い奴等は刀向けられる怖さも知らないか覚えて無いだろ
太平の世ってのも困った物だな」はーやれやれっ

酒呑童子「お前 えらく余裕「有ると思うか こちとら人間の刀で片腕切断されたトラウマ持ちだぞこの野郎っ」

 


酒呑童子(なら すっ込んでりゃ良いのに)ええー。

茨木童子「まあ こんな使い手がこんな所で刀振り回してるってのも時代のせいか

俺等鬼の有り様が変わっても仕方無いかも


酒呑童子「いやそいつは冷やしゃ良くね?
つかお前も大概暑さでヤバくなってねえ?」

 

茨木童子「暑さで頭が回らない!!」うがあっ!

酒呑童子「Σなら帰れ戻って水でも飲んでろ!」

茨木童子「植物ってのは暑い時に水やったら枯れるんだよ!
あんなの熱湯ぶっかけられてる様なもんだからな!?
水やりは涼しい朝と夕方に「Σお前は植物属性でも鬼だ落ち着けえええっ!!!」

 


侍「隙有りいいいっー!!」ひゃほうっ

茨木・酒呑「Σだあああ!!」ひいっ

 


侍「仕留めたり」にやっ

酒呑童子「Σへ」

 

茨木童子の腕すっぱり。

茨木童子「うわ 取れた」わおー

酒呑童子「Σ茨木いいいい!!」ひいいっ

 


侍「次は首いいいっ!」だだっ

酒呑童子「手前この野郎!!」くわっ

茨木童子「あーはいはい お前も落ち着け」どうどうっ

酒呑童子「Σなんで平然!?」

 

 


茨木童子「いやあれ 義手だし。」


義手から木の蔓にょろろろろっ

侍「Σうおおなんだコレは!
切っても切ってもっ」ひいいっ

 

 

茨木童子「ほら こっち平安の時斬られた方だろ?」左腕っ

酒呑童子「Σあ」

茨木童子「うん。お前も大概ヤバいな
よし。相手戦闘不能だし帰るか」

 

侍ぐるっぐる巻きっ。

 

 


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ダミアン「で、あの
テオドールの灰は?」


茨木・酒呑「Σはっ!!」


人魚「Σ いやー頭パンッてなっちゃう
2人にお水あげてくださーいっ」ひいいっ

 

 

入り口がらすぱーん!!


シロ「おい人手は足りておるか!
うお!何だこのクソ暑い店内は!!」冷風びゅおおおっ

酒呑童子「おおお生き返るっ!」ひんやりっ


ひな「あれ?シロさんケガしてたんでは?」

シロ「ふん。あれくらいケガの内に入らぬわ
周りが大袈裟に ん? Σなんだお前誰にやられた!?」うおっ

白「誰だろうな」たんこぶ。

シロ「なんと!お前に手傷を負わせる事が出来る奴がおるとはっ!!」驚愕っ

 


庵「だから ごめんてば。」

 

 

 

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