家康「テオちゃん 天海から荷物預かって来たよー
検疫ってのに時間かかってごめんねってさ」よっこらせっ
テオドール「Σうわ 御手数をおかけして申し訳ありません!」
千様「あら?国からお届け物?」
テオドール「ちょっと季節の変わり目ですし、向こうに置いてたあれやこれやを送って頂きまして
うわ。包みが厳重に御座いますねえ」包みべりべりっ
白「こうした方が早いぞ」
ゴメシャッ!!
粋「Σくおら兄貴 壊れ物有ったらどうすんだよ!!」
白「ん?壊れ物は入ってなさそうだけど」あれ?
テオドール「何か? Σげ!!」
千様「Σえ?え? これって!」ひいっ
間。
妖精「Ich war am Sterben!!」ぷんすかっ
粋「なんて?」
テオドール「ご立腹で御座いますねえ」あちゃー。
白「うっかり潰したかと思った」ふう。
妖精「entschuldige dich!!」びしっ
白「うん。何言ってるか解らないから日本語で頼む」
妖精「Σ!」むかっ
彬羽「使うか?」ドイツ語の辞書っ
妖精ふんぬっ!
家康「表紙が持ち上がってないね」わお。
粋「ちっせえからなあ」あーあ。
白「で、なんでこんなの入ってたんだ?」
テオドール「おそらくで御座いますが
国で梱包される時にうっかり入り込んでしまい 包みが厳重だったので出られなくてそのまま
で、御座いますかねえ?」うーん。
家康「あー田舎のお母さんが送ってきた包みにゴキが混入してたみたいな」はいはいっ
彬羽「ん?と言う事は検疫含め数日何も食べてないのか
人と同じ物で良いのか解らんが」鍋からよそいっ
妖精「Σ!!!」おおおっ
粋「お!すっげ食ってる」
千様「何あげたの?」
彬羽「味を染ませてる途中の大根の煮付けだ」
家康「Σ妖精のイメージ!!」
テオドール「あ、懐いたみたいに御座います」
妖精ぱたぱたっ
彬羽「腹が膨れたなら調度良い
喋れんと面倒だから日本語を教えてやろう」すたすたっ
家康「さすが数ヵ国語ペラっペラ。
簡単に言うねえ」
粋「兄上、食い尽くしたら後でどやされるからな?」
白「ん?」鍋の大根もぐもぐっ
間。
妖精「と言う事で 昼寝してたらたら真っ暗で出られないしー」はーやれやれっ
粋「Σ早くもペラっペラ!!」えええっ
テオドール「妖精は学習能力の非常に高い種族に御座いますからっ」くっ
家康「んな悔しがらなくても」苦笑
テオドール「私が知恵熱出しながら数年かけてマスターした事をいとも簡単に 恨めしいっ!」あああっ
粋「うん。ダイレクト五寸釘はやめろよ
ちっせえの即死だから」
蒼月「あれー?皆何してんの?
ん? Σうっわ何このちっさい女の子!」おおおっ
千様「ちょっと そんな手乗りサイズの子口説くんじゃないわよ」ほんとにもー。
蒼月「・・・いや サイズ的に無理でしょ?」真顔。
千様「何の話?」は?
一二三「うわー。ちっさくて可愛いだな」
彬羽「よし一二三 『向こう』で遊んでやれ
外国からの客人だ」
一二三「はーいだ! よしお人形遊びするだっ」
妖精「Σそれが日本のもてなし!?」えええっ
白「お前の安全の為だと思う」うん。
ーーーーーーーーー
一二三「あれー?妖精さん どこたべー?」きょろっ
コマ『カタタッ?』
妖精(何あの幼児 すっごい馬鹿力っ
あんなのの相手してたら体がバラッバラにな)
ぎゃっ!?」びくっ
与一「Σうっお!危ない
虫かと思って叩き落とす所であった!!」弓きりきりっ
妖精「Σ弓で虫退治!?」
石燕「何やってんすか
あー、日本のヒトじゃなさそうっすし テオさんのお客さんすかね
ごゆっくりどうぞっす」ぺこっ
与一「すまんな。日本は虫が多くてな」首根っこひっ捕まれ撤去っ
妖精「曲がり角でぶつかりかけるドッキリハプニング
これがジャパニーズ王道展開」ほうっ
粋「すっげえ趣味してんな」うわ。
家康「与一ちゃん お馬鹿だけど顔は良いから」ああうん。
妖精「Σげ!追手!?」びくっ
粋「へ?」
家康「何かから逃げてるの?」あれっ
妖精「もう子守りは嫌ー!てか子供きらーい!!」ぱたたたっ
粋「Σそんなら早く言えよ!!」
妖精「Ich mag es nicht!!」ぴゅーん。
粋「Σなんて!?」
家康「解らないけど からかわれては居るみたいだねえ」うーん。
白「なんて?」
彬羽「お前は好みじゃない。だそうだ」アホらしっ
粋「Σぐはっ!」プライドぐさりっ
千様「あーまあ 与一さんみたいなのがお好みだったら しゃーないわよね」苦笑。
テオドール「Σあんまり人の居候先荒らさないで下さいませ!!」ああもうっ
妖精「ったく 気分良かったのに最悪っ
ん?何この部屋 なんか煙い
何この声? 唄?」ん?
煙ふわっ!
妖精「Σげほっ!?何これ 窒息するっ!」ひいいっ
廊下にぴゅーっ
魄哉「ん? でかい蚊ですか?」おや。
家康「天海、読経中ごめーん
ここに妖精来なかった?」
魄哉「は?頭沸いたんですか?」
家康「Σ問答無用で酷い!本物だよ本物!!」
魄哉「えっと。 飛天君の所行きましょうか
ストレスとかじゃなく脳の問題ならきっと治してくれますよ」にこっ
家康「Σ私はどこもおかしく有りません!!」
ーーーーーーーーーー
妖精「げっほげほげほっ!
何なの日本 家の中で何燃やすのっ
ん?何この部屋
派手な着物脱ぎっぱ シワになるよコレ」ぱたぱたっ
ちりんっ
妖精「ん?」
ねこ「にゃあん」目きらーん!
妖精「Σ!!!」
千様「やだ あの子居ないわよ
外出ちゃったのかしら?」ええー。
彬羽「お前のセンサーで探せないのか?」
コマ『赤トンボがめっさ飛んでるので どれか解りません』筆談っ
シロ「戻ったぞ 何かあったのか?」汗ぬぐいっ
家康「あ、お帰り
小太郎の散歩お疲れ様」
小太郎「わんわんっ」ごきげんっ
挿音「ーーって事でお前妖精見なかったかよ?」
鏡子「この辺の鏡の前には居ない様ですねえ」うーん。
シロ「なんだ 今度は妖精か」ため息っ
粋「Σ受け入れ早っ!」
シロ「今更何が出てきても驚かんわ」ふんっ
家康「私だと頭逝ったかと思われるのに」ずーん。
挿音「日頃の行いじゃね?」キセルふーっ
『Σげほっ!』
一同「ん?」
粋「・・兄貴の部屋?」
白「あ、まずい」はっ
ねこ「にゃあーん。」
猫有る有る獲物見て見てほらほらっ
一同「Σ狩られてるーーっ!!!」ひいいっ
白「おい 生きてるか?」デコぴしっ
妖精「Σだっ! 大きさ考えなさいよ!頭取れるっ」うがあっ
粋「あ、めちゃめちゃ元気だ」ほっ
シロ「小太郎 待て。」
小太郎「Σわんっ!」お座りっ
千様「こっちも狩ろうとしてたわよね」うわ
妖精「Σひいっ!」びくっ
家康「ダメだよちょろちょろしてたら
この家色々と危険なんだから」
妖精「妖精はにじっとしてろてのが無理だから」ふんっ
粋「兄貴みたいな奴だな」うわ
白「俺こんなんなのか」
シロ「悪い事は言わん
庭には虫などバクリと行く大魚もおるしな
命が惜しくばうろちょろするでないわ」
妖精「Σ何がなんでも虫扱い!!」
畳みしっ
白「あ。まずい」ぴくっ
粋「ん?」
九尾「だありりーーん! わちがおらんと思ってそげな女を部屋に連れ込むとはっ
なんじゃ小さいのか!小さいのが良いのか!?きいい口惜しやあああっー!! 」 床下からばきゃっ
白「お前 どうやって床下に入ってた」真顔。
九尾「気にすでない!それよりそのその女寄越せ 食ろうてやるっ」しゃあっ!
妖精「Σひえええええええっ!!」あわあわっ
かぱっ!
一同「あ」
テオドール「捕獲完了に御座います
お騒がせ致しました。」ぺこりっ
千様「テオ君それ「虫取網に御座います
納屋から探すのに手間取りまして御座います」すたすたっ
粋「ホンットとことん虫扱いなんだな」わお。
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【西洋 ルシファー様の居城】
お付きの悪魔「『給料日前なので 簡易包装で送ります』と書いてありますね」ふむ。
ルシファー「着払いで良いのに あの子は。」苦笑
妖精「普通虫かごに入れて海外に送る!?途中事故ったらどうしてくれんのっ」きいいっ
ルシファー「はいはい。で、なんで荷物の中に居たのかな?
日頃から海外旅行したいとか漏らしてた様だけど?」
妖精「Σえ
えーと。 ごめんなさーい!」ぱたたっ
ルシファー「甘い。」
妖精「Σいやー!煙っ」げほごほっ
ルシファー「同封されてた蚊取り線香っての 良く効くねえ」ほう。
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