小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

4月1日

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蒼月「よっし ようやくこの日が来た」にやっ




家康「あの子 日めくりガン見しながら何ニヤニヤしてるの?」

魄哉「エイプリルフールですからねえ」苦笑。



白「そうやって さあやるぞ てなってるの見せられたら俺でも騙されないと思うぞ?」

蒼月「Σしまった!!」がーん。


家康「あれ?あの子賢いんじゃなかったっけ?」おや?

魄哉「いわゆる机の上とかそう言うのは得意なんですよ
ですがこう。目標に向けて一直線過ぎてちょいちょい抜けてると言うか」うーん。


シロ「幻術使いとしてどうなのだ それは。」

蒼月「いいもーん。俺の蛇眼は強制的に幻見せるもん
別にウソつき下手でも何も困らな「成る程 それが嘘か」すたすたっ


蒼月「・・・。」



千様「今のは嘘ってより強がりよね?」

家康「言わないであげて 可哀想だから」


魄哉「ちなみに本場のエイプリルフールは 午後になったらついた嘘を暴露しなきゃいけないんで
本格的にやるなら今のも後から申告
蒼月「Σ日本のはお遊びだろ! つか楽しんでるだろクソジジイ!!」

魄哉「もちろん。」にっこり


一同(Σ正直なのにタチ悪っ!!)





粋「そんなはしゃがなくても良くね?
日本語じゃ四月馬鹿の日だろ?」

蒼月「残念 この日に騙された方が四月馬鹿なんですー」へへんっ


白「これは?」

彬羽「本当だな」うむ。


蒼月「いちいちうっといな
何だよ 俺の言う事は全部嘘扱いかよ」ちっ


家康「なんか普段は正直者みたいな言い方してるけど?」

魄哉「嘘ですね。」きっぱり

蒼月「Σ逐一煩いんだよ! ハゲろボケジジイ!!」むかああっ
魄哉「嫌です意地でもハゲません。」ふふんっ




白「蒼月 去年エイプリルフール忘れてたって大騒ぎしてたからな」あーあ。

粋「まさか1年リベンジ待ってたのかよ」うわ。

彬羽「本物のアホかあいつは」引。



白「・・そういや知ってるか?
最近 夜になると庭に逆さ吊りの女の幽霊が
粋「Σうおおこの家で言われると嘘かホントか解らない!!」ひいいっ

彬羽「お前も大概か。

出ても不思議じゃねえが 逆さ吊りの時点で石燕が地獄絵でもうっかり具現化させたんだろ」



石燕「ピンポイントでバレたっすね」うわー。

魄哉「てか石燕さん 殿が夜中に厠行けなくなるんでやめたげて下さい」

家康「いやもう聞いた時点で無理無理「袈裟を掴むな 言っときますが着いてきませんからね!」




蒼月「へへーんだ 漏らせバーカ」けけっ

家康「Σ完全に八つ当たり!!」




白(つこうと思ったら嘘って難しいな
どういうのがそれっぽいんだろ) うーん。


粋「うわー。絶対なんか考えてる」

彬羽「嘘つくと解ってて騙される方が難しいだろ
ほっとけほっとけ」




テオドール「あ!皆さん此処におられましたか
何のお話に御座いますか?」ひょこっ


白「あ、テオ
お前が朝出してきた紅茶な
砂糖と塩間違ってたぞ」

彬羽「Σベタにもほどがあるだろ!!」


テオドール「Σええええええ!!」がーん!

粋「Σあ!ダメだ コイツ疑う事を知らねえ!!」






テオドール「彬羽さん。介錯をお願いしてよろしゅう御座いますか」

彬羽「Σ落ち着け!嘘だ嘘!!」

テオドール「お気遣い無用に御座います。
私このまま恥を晒して生きて行けませ
粋「Σお前の恥の概念解んねーよ! 普段のが万倍酷いだろ!!」




白「え。どうしよう?」おろおろっ

蒼月「このタイミングで俺に聞くの?」えええっ





間。






テオドール「なんだ四月バカに御座いましたか

いやー騙されたバカでよう御座いましたっ」晴れやかっ



家康「うん。 それで良いなら良いけどね」

千様「刀の代わりに刺身包丁持ち出したのはビビったわー」ほっ



彬羽「エイプリルフールのルール!
原則として 人を傷付ける嘘は禁止!!」くわっ

白「真に受けると思わなかったん「復唱!!」

白「・・エイプリルフールは人を傷付ける嘘はつかない」むう。





テオドール「嘘だったのなら何も問題無いので御座いますが?」

粋「うん。これは兄貴の躾の問題だから」




蒼月「なんか。
今年こそはって思ってたのに やる気失せたな」ちぇー。

千様「それはそれで良いじゃない。
無理してやる物じゃないわよー」のほほーん。

蒼月「えー。だけどさあ」むすっ


テオドール「蒼月さんエイプリルフールお好きなので御座いますか?」おや。

蒼月「へ?
いや、お好きって言うかさ こうキャラ的に乗っとかないとって思ってさ」

家康「何その義務感」わお。


テオドール「キャラ的に と申されますと

四月馬鹿は本来 四月の陽気に浮かれた馬鹿がなんかほざいてるけど 1日くらい許してやるかって生暖かい慈悲の日に御座いますが
蒼月さん 浮かれた馬鹿なので御座いますか?」

蒼月「Σ何それ聞いてないんだけど!!」えええっ



石燕「あ、そっか
テオさん外国のヒトっすし そう言うのはあっし等より詳しいかも」おおっ

蒼月「え?マジ?マジでそんななの!?

うわ、嫌だやだ そんなのやーめた! 俺馬鹿じゃないしっ」そそくさっ






テオドール「今思い付いた嘘なのですが」あれっ


千様「え? アタシこれ聞いた事有るんだけど?」混乱っ

魄哉「そう言う人も居ますが
基本的に宗教的行事や、政治への不満から生まれたとか その辺が起源とされてますので都市伝説ですね。
てか万国共通で4月=春じゃないですよ」

千様「Σ確かに!」はっ

家康「今日言われるとややこしいなあ」うーん。




白「よく解らないけど テオが嘘つきチャンピオンなのか?」

彬羽「だな。 特に誰も傷付いてない上 むしろ平和維持だ
大した物だな」ほー。

テオドール「Σあまり嬉しく無いのですが!?」えええっ




粋「ちなみに 日本のエイプリルフールでは 嘘ついて褒められたらよ
明日の2日 嘘つきチャンピオンですってタスキかけて町を練り歩くって風習があんだぞ?」にやりっ

テオドール「Σぎゃああ嫌すぎるっ!!」ひいいっ


石燕「嘘のクオリティに性格出てるっすねえ」うわあ。




鳩時計ぽぽーっ


千様「はいはい午後よー
ネタばらししたげなさいねー」手ぱんぱんっ






与一「Σえ。 午後は嘘ついてはいかんのか!?」がーん。

一二三「Σ知らなかっただ!!」えええっ


魄哉「やりたかったんですか!?

えっと じゃ延長します? 日本のはお遊びですし」

家康「いや この子等じゃ騙される方が難しいから」苦笑。



魄哉「だそうです。今度にしましょうね
んじゃ僕はお仕事行ってきます」どっこらしょ

千様「あら今から?重役出勤ねー」

石燕「騙されないように頑張っすよー」


魄哉「いえ職場ですんで
てか下手な嘘ついたら公務への支障えげつないんで江戸城はエイプリルフール禁止です」すたすたっ


家康「Σえ。それホント?」

彬羽「なんで手前が知らねえんだ。」

蒼月「つーか もう午後だっての」





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