白「バカラス 今度はどうしたんだろな」うーん。
粋「襖に『面会謝絶』って貼ってたよなー
何? 兄貴また胃が爆発する様な事した?」怪訝っ
白「昨日は えーと
結果脳震盪起こしたの俺だし」はて?
粋(Σあ、下手すりゃここら更地になる所だったし それか!?)はっ
テオドール「つくづく神経の細かい御方に御座いますねえ
生きてたならオールオッケーでは御座いませんか」けろりっ
粋「うん。お前は変なとこ神経太すぎ」
テオドール「過ぎた事を悔やんでも始まりません故」ふっ
白「お前後ろ向きなのか前向きなのかよく解らないよな」
テオドール「Σえ゛」
粋「はいはいはい 兄貴の言葉は8割脳ミソ介して出て来てねえから
過ぎた事過ぎた事 はい。忘れよう」あーはいはいっ
白「ま、いっか
そろそろ行かないと遅刻するし」すたすたっ
テオドール「Σは!私とした事がっ」鳩時計チェックっ!
粋「もうこんな時間か
じゃ、芝居小屋トリオ 出勤してくんなー」
千様「はいはーい。頑張ってねー」ごろごろ手ふりっ
彬羽「おい。頼むから今日は大人しくしておいてくれ しばらく動けΣうぐっ!」よろりっ
白「解ったから寝とけ。」
ーーーーーーーーー
【割烹春一】
ひな「いきなりシフト変更してすみません」苦笑
シロ「吐血までされては 仕方あるまい。
しかし 俺は本当に雑用しか出来んぞ
板前抜きで営業出来るのか?」
朱禅「んー
やっぱ今日臨時休業にする?」
茨木童子「いや 諦め早い早い早い
頑張れ店長。」
酒呑童子「この店 ひょっとしてあのカラス1人で成り立ってんのか」うわ
朱禅「そうは言ってもなあ
彬羽の仕込みも無しで1からやるとなったら
あれ? 店内でツノ出すなよ用心棒」
酒呑童子「なーんか今日出てくんだよなあ」あれっ
茨木童子「この町はちょいちょい変化がうまく行かないって言うか
化け物多いからか? あ、俺は耳もか このザル借りるな」かぽっとかぶりっ
粋(いやそれ 朱禅の破呪の蛇眼の効果じゃね?)
テオドール「まだ朱禅さん 御自分の特殊能力にお気づきで無いので御座いますか?」ひそっ
ひな「なんせ 私も気がついたのが痴話喧嘩でガチ呪いした時ですし」苦笑
粋「説明するに出来ねえのか」ああうん。
庵「ちゃーす!遅れてごめん彬羽また胃に穴空けたって?
もう今日休みのが良いんじゃ お?トリオでらっしゃい」
白(ツノ無し黒髪)「外に出たらツノ元に戻るから気にするな」むすーっ
粋・テオドール(魔王の変化まで無効なのが凄い。)
庵(黒髪バージョン激レアっ!!)よっしゃああっ!!
ひな「あれ?庵さんは今日まだ呼んでないような」あれっ
シロ(そういやこやつも このアホのストーカーであったな) げんなりっ。
朱禅「そういやお前もどしたの今日
あ、役づくり?」
白「役づくりでもイメチェンでも良いから早く蕎麦出してくれ
でもって お前は落ち着け。」
朱禅「いや、落ち着いてるつもりなんだけどさ
あーごめん 蕎麦打ちは彬羽の十八番だから今日は
テオドール「おまかせコース三人前で!
お昼休みが終わってしまいます故!!」助け船っ
朱禅「おう。ダメな店長でごめんな」ずーん。
酒呑童子「Σうおお!気合いで引っ込めたツノがまたっ!!」にょきっ
茨木童子「お前も諦めてその辺のザル借りろよ」すっぽりカゴかぶり頭ぐーらぐらっ
シロ「茨木 すまんが邪魔だ。」きっぱり。
粋「ひょっとして
凹むと蛇眼の効果増すの?」
ひな「みたいですねー」あらあらっ
間。
粋「よっしゃ!食ったし仕事だ仕事
ほれ兄貴 いらん事言う前に帰るぞ!」ほれほれっ
朱禅「え?いらん事いわれる様な味だったマジでごめ
粋「Σあああ何をどうしても凹む!!」
テオドール「これは彬羽さんが回復されるまで 本気で休業の方がよろしいやも御座いません」うーん。
ひな「ですねー。
違う意味で」苦笑
庵「うっかり妖怪が入ってきたら即正体バレしちゃって騒ぎになるもんねー
Σあ!虫 こらっしっしっ!!」
酒呑童子「ん?山でもねえのに こんな時期に虫?」
白「ホントだ 珍しいな」あれっ
朱禅「へ 虫?」どんよりチラ見っ
どたーん!!
蛾妖怪「Σぶっ!!」床にびたんっ!
一同「Σ!!」びくっ
妖怪「Σえ!?何だ何だ!?いきなり変化が解けた!」きょろっ
ひな「あ、うちそう言う店なんですー」
妖怪「Σどんな店!?」えええっ
粋「え。何あのケバい姉ちゃん
さっきの蝶々?」え?え?
テオドール「虫妖という物に御座いましょう
虫は妖怪になりやすい為 分類が追いつかず 日本では纏めてそう呼んでいるとか何とか」
粋「Σそうなの!? お前西洋のなのに詳しいな」おおっ
テオドール「むしろ何故に日本妖怪の粋さんはサッパリなので御座いますか?」
粋「Σお、俺は人間ベースだしっ?」
白「この店ペット入れたら怒られるし
虫はハエ叩きが来るぞ ほら逃げろ」しっしっ
妖怪「Σバカにしとんのか!」むかっ
茨木童子「いや。慈悲だ慈悲」
酒呑童子「そもそもあの魔王も
まだ何もしてねえなら虫1匹仕留める理由もねえだろ。
あ、やっぱツノ引っ込まねー」ため息っ
妖怪「バカにするな小僧!
私は今でこそ虫の姿だがな!
我等の里では 人間を99匹食らえば人に化けられる様になり
更に虫妖怪として更に上のランクに上がれると言う
茨木童子「なんで自白しちゃうかな。」あちゃー
テオドール「あのー。まさかとは思いますが」おそるおそるっ
妖怪「ん?」
テオドール「ちょっとザルうどんお借りします
よいせっ!」頭からべちょっ!
白「Σ冷たい」
妖怪「Σへ? Σあああああー!!!!」ぎゃあああっ
粋「Σひょっとして 兄貴、白髪で認識されてた!?」えええっ
妖怪「なななんでこんな さびれた飯屋にっ」あわあわっ
シロ「まあ 普通其処らに魔王うろちょろしとるとは思わんよな」芋の皮むきむきっ
朱禅「さびれててスンマセン」ずーん。
酒呑童子「Σうおお面倒臭え!!」
テオドール「やはりで御座いましたか
我が主は目立たれます故に
特徴を隠すと意外と解らなくなりがちになられるので御座います。」ふうっ
庵「アンタ ホントにご主人様慕ってんの?」
白「・・・今度はうどんか」びっしゃり。
ひな「結構慣れてるんですね」ああうん。
妖怪「あわわわどうしようどうしようっ!
魔王は親人派だから 絶対人モリモリの件口外するなって言われてるのにっ」あわあわっ
酒呑童子(なんだこの色々可哀想な虫は。)困惑っ
茨木童子「いっそさっき買ったハエトリ草でひと思いに」懐ごそごそっ
酒呑童子「お前また山に植える気だろ」
妖怪「かくなる上は!
食らえ毒鱗粉っ!!」羽ばさあっ!
ひな「Σ此処飲食店なんですけどー!!」きゃああっ
テオドール「Σなんの!コウモリの羽のが風圧は上で御座います!!」血液アンプルごくん どろんっ!
ひな「コウモリは衛生面でもっとダメです!!」くわっ
テオドール「Σおっしゃる通りですが酷い!!」
朱禅「はあ。」ため息っ
テオドール・妖怪「Σっわーっ!!」床にびたんっ!!
茨木童子「店長 やる気無さすぎ。」何となく察し。
酒呑童子「? ?」困惑っ
妖怪「お、おのれ 哺乳類共がっ」よろろっ
粋「なあ。悪い事言わないから ごめんなさいして帰った方が」
妖怪「うっさい!
こんだけビッタンビッタンされて逃げ帰れるか!!」きいっ
シロ「逃げた方が良いと思うぞ」芋剥き剥きっ
酒呑童子「つかよ。
魔王サマ居るなら下手に動くと危ねえと思って大人しくしてんだけどよ
ありゃ何で動かねえんだ?」
庵「んー。テオに冷やしうどんぶっかけられたのも有るとは思うけど」むう。
茨木童子「ん? なんか悩んでる様な?」あれっ
庵「Σそうか!
結構瀕死な感じの彬羽に 頼むから大人しくしてろって出掛けに言われたから!!」はっ
酒呑童子「Σ律儀に副官の言い付け守ってんのかよ!? あの魔王!」えええっ
テオドール「つか 何で知ってるので御座いますかって愚問に御座いましたね」灰からざらざら復活。
ひな「あら?いつの間に」
テオドール「地面に激突すりゃそりゃ灰にもなりまして御座います」
粋「Σそう言う事かよ!
うお そんならマジで今の内だ 逃げろ蝶の姉ちゃん!」
妖怪「Σだから逃げないっつってんだろ!!」きいっ!
茨木童子「ん? 何であの弟は 喧嘩出来ません状態の兄貴でなく 初対面の虫を応援してるんだ」あれっ
庵「あーまあ 女に弱いのもあるだろけど」苦笑。
妖怪「何か知らんがとことんバカにしおって!
要らん情けは無用だ 私にも虫の意地がある!こら ちょっとは話聞け!」ぷんすかっ
白「煩いな
聞いてる聞いてる」
妖怪「Σうっおぞんざい
あのな!聞こえてるなら反応もしくは返事をしろ!
私を何だと思ってる 虫界のアイドル 蝶々様だぞ!!」ほれほれっ
酒呑童子「なんか
すっげえ残念な蝶々に絡まれてんな」うわ。
茨木童子「仮に蝶々フェチでもあれは無理だろ」あーあ。
白「蝶々?」ん?
妖怪「そうだ!!
やっとこっちを見よったな! な?
私は美しいだろう」ふふんっ
ひな「駆除対象が何か抜かしてますね。」
シロ「もはや人を食らっての下りを忘れてそうだな。あの虫」うわ。
白「いや お前、蛾だろ?」
妖怪「」ぴしっ。
茨木・酒呑童子「Σそっち!?」えええっ
庵「ボキャブラリー貧困な分 容赦ないから
下手にちょっかい出すと相手がメンタルブレイクして終わるんだよね」あちゃー。
酒呑童子「あ、うん。
ありゃ殴られた方がマシかもな」引。
テオドール「おや これは見事に凍りついておられる」おやまあ。
シロ「俺が凍らせるよりカッチカチだな」うわ。
白「あ、そうそう
確かにバカラスのとはちょい違ったけど
お前らしくて今日のも悪くなかったぞ 自信持て」すたすたっ
朱禅「Σマジで!?」ぱああっ
粋「あ、こっちは溶けた。」
テオドール「さて、では ご馳走さまで御座ました
さあ お二方急いで戻りませんと!」
ひな「あの、すみません。
このでっかい蛾置いてかないでください」
玄関ぴしゃん!!だだだだっ
シロ「Σ逃げた!」あああっ
ーーーーーーーーーー
彬羽「で、今日は何もしなかっただろうな?」おそるおそるっ
白「何もしてないしてない」
一二三「白さん、お暇だべかー?
ほら また新しい図鑑見つけただ
彬羽さん具合悪いだし 一緒に読んでけろー」きゃっきゃっ
白「一二三は最近虫にハマってはんだな」ふーん。
一二三「んだべ。
白さん字が読めねえだし おらが読んであげるだよ」にこにこっ
粋・テオドール(なんで 蛾と蝶の見分けがついたのかと思ったら) はいはいっ
彬羽「?
お前等 本当に何も無かったんだろうな?」怪訝っ
粋「Σへ?えーと
兄貴暴れては居なかったよな。
あれで約束は守るし」なっ?
テオドール「で、御座いますねえ。
まあ、多少立ち入り検査とかちょっと間営業停止有るかも で御座いますがね」ボソッ
彬羽「Σ何処の!?」げほっ
粋「・・お前が回復する頃には解除されてるよ きっと。」目そらしっ
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