小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

11月4日

 

 

 

大江山

 

 

粋「Σ何これ」ぎょっ

ダミアン「福寿草であるな」

 


テオドール「福ってか

むしろ禍々しいので御座いますけど。」うわ

彬羽「大きさがな。
ほぼ南米のサボテンだな」うーん。

 


白「これも福寿草か?」

人魚「あー そっちはカスミソウですー」

粋「Σこの大きさで!?
ラフレシアの間違いじゃねえの!?」

巨大カスミソウでろんっ。

 

 

テオドール「あっちでは梅が満開に御座いますが」

彬羽「いやありゃ梅じゃないな

育ちすぎた桜草の化け物だな。」

 

 

白「うん。完全に茨木の仕業だよな?
何がどうした」

酒呑童子休肝日無視して飲みすぎて ベロンベロンになって
ワケ解らなくなって 貯蔵してる分にも手つけて」そのー。

 

 

テオドール「酒で理世飛ばして お目付け役ブチ切れに御座いますか」あーはいはい。

 

ダミアン「えっと。酒呑殿の酒乱もだが

その後のベロンベロンの1人カラオケが ド下手過ぎて夜中煩かったせいかもしれんし その」えーと。

酒呑童子「おう。掩護射撃のつもりかもしれねえけどな
むしろ背中から蜂の巣だわそれ

つかそんな下手だった? 言う程?」えええっ

 

 

人魚「俺はジャイ●ンみたいなノリで 楽しそうでしたよ?」にこっ

酒呑童子「Σいや 気遣い要らねえから!
うおお騒音間違いなし!!」ひえっ

 

 


白「世話のかかる大将だと大変だな」へー。


彬羽「コイツ1発殴って良いか?」

粋「うん。ごめん 悪気ねえから
兄貴此処で煽る程頭ねえから。」どうどうっ

 

 

 

間。

 

 

 

テオドール「で、植物ばんばか急成長させて、この奥に閉じ籠られたと?」おやまあ。

酒呑童子「だなあ

すっげえ要塞みてえになってるし」


粋「要塞つか。ジャングルって言わなくね?コレ」冷や汗っ

 

植物ずずーん。

 

 

酒呑童子「いや要塞だろ

ほれちょっと此処 見てみろよ」

粋「見るって何を?
草木の造形が変なのは 茨木あるある 


Σうおお!?」

ぶんっ!ちょりっ

 

 


彬羽「Σ木が攻撃してきた!?」

人魚「大江山の木は 茨木さんの手足みたいな物ですから」あーあ。

粋「Σいや 最近当たり前みたいに草木動かし過ぎ Σぶっ!!」

がいんっ!!

 

テオドール「Σ飛び道具!?」ひえっ

 

 

白「でっかい種だ」うわ。

巨大ビワ「・・・。」種ぺっ!


テオドール「Σ植物怖すぎる!!」ひええっ

 

 

酒呑童子「こんな感じでよ。

下手に俺が悪かったって言ってもよ
いつものパターンなら火に油注いで 蹴倒されて投げ飛ばされて活きの良い植物共の群れに放り込まれるだけだろし

今回 マジでわざとじゃねえし どうにか仲裁してくんねえかな?」

 

粋「Σ普段どんな喧嘩してんだよ お前等!!」あだだっ

 

 

人魚「ですから
茨木さんと喧嘩するって事は この山の植物全てを敵に回すって事なのでー。」

ダミアン「大丈夫だ。
その気になれば 毒性植物でチクリとやれば済む事だが 今だ酒呑童子殿は存命だしな。」うむ

粋「Σ何の話!?」ひええっ

 


白「俺らも危なくないか?コレ」

テオドール「で、御座いますよね。
粋さん 普通に攻撃されておられましたし」

白「だな、帰るか」

 


酒呑童子「Σえ。」

白「え。じゃないだろ
やらかしたんなら自分でキッチリ謝ってこい」


酒呑童子「Σ謝りに行けそうにない鉄壁の防御だから頼んでんだけど!?」

粋「いや。マジで死ぬ気で謝って
ムリムリ 今回ばかりはマジで無理 Σあだあっ!!」ゴッ!


ビワ「ぺっ。」

 

テオドール「粋さん 心底その手のに好かれるので御座いますね」

 


彬羽「まあ、確かにとっととキゲンを直して貰わんと 被害が拡大するかもしれんが。」ふむ。

白「ん?酒呑童子がボロ雑巾になるだけじゃないのか?」

 


彬羽「いや、今年はなんやかんやでしつこく暖かいんでな

もし、こんなのがこんな状態で胞子飛ばしたり 種が発芽して種として定着でもしよう物なら

テオドール「Σ粋さん!種の回収を!
下手すりゃ此処等一帯魔界になりまして御座います!!」ひええっ


粋「Σえ。勢い余って埋まっ「今すぐ掘り返すので御座います!!」

 

 


ビワ「ぺっ ぺっぺっ!」種ひゅんっ!ずどむっ!

粋「Σだああ危ねこらやめろおお!」うわああっ


アケビ「ぺっぺっ!」ぶばばばっ!

粋「Σだああこっちは細かいけど多い! あ ちょいだだだだ!!」ひええっ

 

 

白「アレ全部拾えるか?」

彬羽「無理だろうな

よし、発芽する前に茨木に元に戻させるぞ」

 

 

 


ーーーーーーーーーーー

 

 

白「迷った」ありゃ

 

 


彬羽「中は迷路か

茨木の奴 相当キレてやがるな。」うーん。

テオドール「どんだけ手の込んだブチギレに御座いますか

しかし 粋さん置いてきて良かったので御座いますかね?」

 

彬羽・白「連れて来たら 俺等まで的になるだろ。」

テオドール「お二人揃って 結構ドライに御座いますよね」ああうん。

 

彬羽「安心しろ あいつはこのアホのせいで打たれ慣れてる

助走つけてヤシの実で頭殴られてもくたばらんだろ」

テオドール「ヤシの実で殴られた事が無いので いまいちピンと来ないので御座いますが。」うーん。

 


白「多分ほとんどの奴解んないぞ。

けどこれ 迷路の壁も草とか木か
破れないかな?」


彬羽「Σばっ 無闇に触るな!!」

 

 

種ひゅどどどどっ!!


白「ホントだ 危ない」ひょいっ

彬羽「Σあだだだだこの野郎っ!!」

 

テオドール(Σ案の定無傷!
筋肉は正義で御座います!!)おおおっ


彬羽「人を盾にすんなといつも言ってんだろが!」ぎりぎりぎりっ

白「痛い痛い痛い 頭取れる「Σどうせ空だろが 取れちまえ!!」うがあっ

 

テオドール「取れるてか そろそろ潰れるのでやめてくださいませ」あーもうっ

 

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

 

ダミアン「しかし 茨木殿も拗ねて引きこもるとは大人げのない」ため息っ


人魚「本気で心配してるんですよー。
ほら、酒呑童子さんって7日くらい茨木さんに育てられたんでしょ?」

酒呑童子「だな。拾われて7日で一気にすくすく育ったから

マジで7日だけだけどな。」

 

ダミアン「7日でその体格であるか」引っ。

人魚「物凄い成長期のお子さん持った親御さんの気持ち?」えーと。

粋「いや7日じゃ 親の気分どころか何コレでしかねーだろ。そんなの」ぼろっ。

 

一同(あ。凄い 種子一斉射撃食らって無事だ。)おおっ

 


粋「しっかし嫌な天の岩戸だよなあ。」

ダミアン「天の?
ああ、この国の最高神が ブチ切れて引きこもったと言うあの?」

人魚「あら?それなら 確か楽しい宴会の声聞いて 気になって出てきたんですよね?」


酒呑童子「やんごとねえ神様ならともかく 鬼がそんなで出てくるかよ」けっ

人魚「えー、私踊りますよ?」

 


ダミアン「いや 私の記憶が確かなら
あの宴会のは 踊りは踊りでも裸踊り 「あ。じゃ 脱ぎまーす」

一同「Σ躊躇ゼロ!?」ひえっ

 


ダミアン「Σあ、人魚殿は デフォルトが半裸であった!!」はっ

人魚「濡れたら足も尾びれになりますしー
この下も何も着てな

酒呑童子「Σめくんな!!」

 

 

粋「Σ何でお前等 そんなで間違い起きねえんだよ!!」ひええっ

人魚「案外起きてるかも?」くすくすっ

酒呑童子「Σ周りから固めんのやめろコラ!!」

 


粋「お前も良く こんな所で暮らせんなあ」ひええっ

ダミアン「素晴らしいではないか」ふっ。


粋(あ、カップル推しだった コイツ

幸せそうだなあ。) あーもうっ

 


人魚「あ。種忘れてました」

ダミアン「Σぶっ!!」がいんっ!


灰ざらあっ。

 

 

酒呑童子「Σおい!そこまでか!?」えええっ

粋「いやマジで痛えから

俺も コツ掴むまでは結構キツかったし」


人魚「コツ?」

酒呑童子「種うまく食らうコツってなんだよ。」えー


粋「食らうっつか ダメージ軽減のコツ?
まあ、兄貴のパクりだけどさ

ぶっちゃけこれなら 種も発芽しなくなるし」

 

 


ーーーーーーーーーーー

 

 


白「木や草なら焼けば早いんだ」

ぼぼっ!


種じゅわっ!!


彬羽「Σおい!周りに引火させるなよ
上も横も全部可燃物だ こっちまで蒸し焼きになる!」

白「加減難しいな」じゅおっ!

 

テオドール(Σとか言いながら 次に撃って来るで有ろう 微弱に蠢く箇所を次々焼却!

さすがで御座います!!)おおおっ

 


白「そっち多分危ないぞ」

 


ホウセンカ「ぱーん!」


種びびびびっ!

テオドール「Σだあああ!!」ひええっ

 

彬羽「Σそいつは触ると爆ぜるぞ!」げっ

白「遅いと思う」


テオドール「」灰さらさらっ

 

 

彬羽「くっ。 コイツも置いてくれば良かった」灰かき集めっ

白「置いてきたら 種の的でどっちにしても灰だけどな」うん。

 


彬羽「しかし これじゃキリがねえな
こう言うのは 大概武装の真ん中に居る物だが
どうした物か。」

白「地道に行くにも 結構疲れたぞ」むう。

 


彬羽「・・仕方ない 壁焼き切れ。

これで入り口にでも戻されたら叶わんしな。」

白「良し。

ん? なんだ焼いて良いのか」


彬羽「人の話を聞いて無かったのか?
最小限だ最小限」

白「ん? だからな」えーと。

 

 


ーーーーーーーーーーー

 

 

茨木童子「え? 何

どしたの。」きょとんっ


粋「え?  Σあれっ!?」きょろっ

 

 

酒呑童子「Σなんでお前が此処に居るんだ!?」えええっ

茨木童子「Σお前がツマミに貯蓄の食い物まで食いつくしたからですけど!?」むかっ

酒呑童子「Σマジか記憶ねえ!
ホンットすんませんしたっ!!」やけくそっ

 


ダミアン「酒呑童子殿
だから けして酒に強くはないのだから程程にと。」あーあ。

酒呑童子「Σうっせえよ!!」

 

茨木童子「あー。自制の効かないガキはこれだから」頭がりがりっ

ダミアン( Σまさかの7日の子育てで 親御の心境になられておられる!?)えええっ

 

粋「え? ちょっと待って

じゃあ アレは?」ジャングル指さしっ

茨木童子「ん?

あーアレな

この単細胞の事だから あのマジギレの後で俺が居なくなったら 不貞腐れて中で拗ねてると思うだろうなーと。

 

ちょっとした嫌がらせと 動いて酒抜きやがれ 的な?」わははっ

 


人魚「思うツボでしたねえ」あらあらっ

酒呑童子「・・Σ単細胞っ!」ううっ

ダミアン「言い返せんな。これは」うむ。

 

 

 

粋「え?じゃあ兄貴達は

 

どむっ!!!

 

 

ダミアン「Σ火柱!?」ひえっ

人魚「Σきゃー!熱風っ 乾いちゃうううっ!」ひええっ

 

茨木童子「Σえ。まさかアレって」

 

 

 


白「あれ? 中に茨木居なくないか?」はて?


彬羽「Σ居ても黒焦げか吹っ飛んでるだろ!!

茨木 大丈夫かああ!!」燃えカスざかざかっ!

 

 


一同(なんか 偉い事になってる) うわ。

 


彬羽「Σはっ! まさかコレか!?」がさっ

白「落ち着け それ多分テオの藁人形だ。」

彬羽「だああ紛らわしい!!」べしっ!

 


茨木童子「紛らわしい?」えー。

ダミアン「大きさどう見ても違うのだが。
パニックか?」

 


人魚「普通に水分瞬時に蒸発して縮んだと思われたのかもしれませんね」にこっ

粋「Σこの姉ちゃん発想が怖い!!」ひえっ


茨木童子「な? 間違っても手出す気起きないだろ?」

粋「Σあ!そう言う事!?」えええっ

 

 

 

白「あ、これかな茨木

ごめんな 加減間違えた」でろんっ。


茨木童子「いやそれ 菊人形祭的な偽物偽物」

白「なんだそうか

って。あれ?」

彬羽「Σえ。茨木!?」ぎょっ


茨木童子「副官殿もかよ。

ちゃんと生きてるから」ほらほらっ

 


彬羽「え?じゃあコイツは」でろりっ

茨木童子「偽物3号。等身大サボテン君。
触ると刺さるぞ」

 

彬羽「いや、トゲも何も焼けてんだが」

茨木童子「そりゃ良かった
あサボテンは焼くと旨いぞ」

白「Σそうなのか?」おおっ

 

 


人魚「偽物まであんなに用意して 本気で騙す気マンマンだったんですねえ」あらまあ

ダミアン「怒らせると恐ろしいタイプだな」うむ。

 

粋「で、種弾丸の中を さ迷わせるつもりだったと。」チラ見っ

 


酒呑童子(うん。ちょっと間、禁酒しよ。)背筋ぞわりっ

 

 

 

 

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