小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

11月22日

 

 


【台所】

 

彬羽(今日は冷えるな。)水菜まとめてざくりっ

杜和「あらあら この材料は鍋ですかしらー?」

彬羽「だな。
纏めて煮込めば室内も暖まって調度良・・・」

杜和「わーい、 私 鴨のつみれが好きですわー」のほほーん。

 

 


彬羽「挿音は居るか!? また手前の妹勝手に上がり込んでるぞ!」襖すぱーん!


家康「おや。杜和姫 お久しぶり」やあ。

杜和「家康さんも御元気そうですわねー」

 

シロ「おい、将軍と大名家の姫がそんなノリで良いのか?」

家康「私 名前だけの将軍だし。」ごろごろせんべいバリボリっ

杜和「其処らのオッサンと思っとけと兄様に言われてますので 
普通に近所のオッサンくらいにしか見てませんわ」きっぱり。


千様「本人達が良いならそれで良いんだけどね」ああうん。

 


彬羽「で、挿音は?」

白「今ので屋根裏から出てこないなら居ないな」うん。

粋「自宅でも忍者だよな つくづく」ああうん。

 

テオドール「で、今日は何用で
あ!彬羽さん お鍋でしたら私牡蠣が食べとう御座います!」はいっはいっ!

杜和「カーモ!カーモっ」負けじっ

彬羽「Σ今から用意できるかそんな物!
食いたきゃ手前で捕って来い!!」うがあっ

 

 

杜和「解りましたわ 夕方ですしギリ行けるでしょ
あ、 弓兵貸りますわよ」がしっ

与一「Σうおお何だこの女!!」びくっ

杜和「私の為に鴨を射なさい。
行きますわよ赤兎。」

赤兎「ぶるるっ」ひひんっ

 


与一「Σえ、ちょ鴨って!?」えええっ

シロ「気持ちは解るが落ち着け!
幽霊の癖に何故に捕まっとんのだ!!」

 

テオドール「冬の海   で御座いますか

浜辺では御座いませんよね?」えーと。

家康「うん それアサリだね」

 

白「暗くなるし奢るから買ってこい」財布っ。

粋「へい兄上 御相伴に預かります」ははーっ

 

 


間。

 

 

杜和「鴨カモー。」わーい。

 

杜和「つみれの他に薄切りにしたのも入れるの?
豪華ねー」あらあらっ


粋「いやー 調度市の方に猟師のおっちゃん来ててさ
まとめ買いするから負けてって行ったら オマケくれてさー」わははっ


テオドール「あの お財布大丈夫で御座いましょうか?」おそるおそるっ

白「また稼げば良いし。」

家康「お。さすが人気役者
太っ腹だねえ」おおっ

 


粋「あ、兄貴。
牡蠣の方だけど 伊勢海老も買ったらおまけに新巻鮭くれるって言うから独断で買っちまったけど

結果的に得だし良いよな?」

千様「Σうっわ。立派な伊勢海老っ」きゃーっ

 

 

白「・・一二三の年末のあれやこれや足りるかな?」財布見せっ

彬羽「いや一二三のなら俺が出す気で貯めては居るが。
手前の弟はしゃぐとタチが悪いな」うわ。

テオドール(Σさすがに不安になっておられる)

 

 

挿音「お?部屋あったけー

今日は鍋か」縁側からどっこらせっ


家康「おかえり 玄関から入んなさいね」

挿音「屋根裏や窓からなら文句言わねえ癖によ 細けえな。
お。杜和 来てたのか」

 

杜和「兄様あああ!!」がしっうわーん!

挿音「Σお!? 何だどうした」ぎょっ

 


小太郎「任務明けの挿音は大概クモの巣まみれだぞ」わんっ

杜和「Σうぎゃっ ベタベタっ!」ひいっ

挿音「そりゃ忍だもんよ」

 

千様「はいはいはいはい。
とりあえず杜和ちゃんは着替えて 着物貸したげるから
アンタはきったないから さっさとお風呂入って来なさい」しっしっ


挿音「他に言い様ねえのか この女は」イラッ

粋「姉ちゃん こう言う時強えよな」わお。

 

 

 

間。

 

 

 

杜和「んー お鍋美味しいですわー」ごきげんっ


一同(あんだけ泣いてて もうキゲン良くなってる) うわあ。

 

杜和「お城ではこんなごっちゃり入ったのそうそう食べれませんのー
あ、お野菜にまでダシ染みて美味しっ」はふはふっ

彬羽「これだけダシになる物入れてりゃそりゃな」


テオドール「あの、この真ん中の伊勢海老はどうするので?」困惑っ

彬羽「それは 雑炊の時に割って身を出すから置いとけ」

杜和「Σお雑炊!」ぱああっ

 

家康「あーうん。
もう悩みとかどうでも良さそうだね
天海も 今日泊まりじゃなきゃ良かったのに」ぷはーっ

彬羽「そこは1人分色々避けて置いてるから安心しろ」

家康「さすが!」おおっ

 

杜和「・・やっぱプロの方は凄いですわね」

挿音「ん?」熱燗とぷとぷっ


杜和「兄様 実は私、
その長女ではしょう? 奥でふんぞり返ってないで 皆に手料理の1つくらい と思って頑張りましたら

私以外見事に食中毒になりましたの!!」くわっ!

挿音「おい、皆生きてんだろな」

杜和「大丈夫です! 皆ちょっとお手洗いから出られないだけですわっ!」


千様(結構大事じゃ無いかしら?)うーん。

 

彬羽「食い物を使えば食い物が作れるはずだが
何をどうしてそうなった?」

杜和「解りませんわっ
私も 皆にこの様に美味しい鴨を食べて貰いたいと思いましたのにっ」くうっ!

彬羽「ん?ちょっと待て
鴨を捌いたのか?」

杜和「ええ。
なかなかに難しかったので
最終的に力づくでバキボキッと」キリッ

家康「・・うん。 ワイルドだけど 味は染みそう」わおー。

 


粋「ん?鴨って鶏肉だよな?」もぐもぐっ

テオドール「Σあ!そう言う!?」はっ

白「?」


杜和「へ? 何ですの?」きょとんっ

彬羽「一応聞くが
その鴨を捌いた後のまな板や包丁で何か切ったりとかは?」

 

杜和「大根おろし用の大根切りましたけど?」はい?

彬羽「原因それだな」成る程っ

杜和「Σえ」

 


粋「鶏肉はよ。生で食うと食中毒になんだよ。
下手すりゃ死ぬぞそれ」

テオドール「ですので 鶏肉を調理した後は器具をよく洗い
お肉はよく火を通さないと危険なので御座います」

杜和「Σマジですの!?」ひいっ!

彬羽「まあ 普段台所に立たん立場なら知らんでも仕方ねえか。」うむ

 


千様「Σそうなの!?」えええっ

家康「千ちゃん」苦笑。


白「ん?俺昔 生でバリボリいってたけどな?」あれっ

彬羽「手前は例外だ
てかそれ骨ごといってるだろ
鳥の骨は盾に裂けるから絶対食うな 胃腸がズタズタになるぞ」

杜和「Σ知らなかった!」ひええっ

 

挿音「つー事は 本来食中毒になるような物食って 便所から出られねえくらいで済んでんのか
さすが俺の妹弟達だわ」酒ぷはーっ

家康「あの、ご実家偉い事になってるみたいだけど
それで良いの?」

挿音「おう、今度の休みにでも様子見てくら。」

千様「うん。コイツの身内なら大丈夫そうね」

 


杜和「うう。頑張って今年のおせちでリベンジしようかと この家の台所担当さんの技を盗みに来ましたのにっ

なんか 基礎知識無さすぎて心おれましたわっ」くううっ

彬羽「そんな理由で上がり込んでやがったのか「あと純粋にマトモな鴨食べたかったんですわ。」もっしゃもしゃっ

 

千様「んー。なんか他にも事故起こしそうだし
やっぱりそう言うのは専門家に作って貰った方がー」苦笑。

 

 

杜和「と言う事で 今年 と言うか来年のおせち
城内の全員分オーダー出来ません?

このお鍋のお出汁最高ですし」手がしっ。

彬羽「待てこら。1人で場内全員分って「報酬は弾みますわ
お嬢さんの為にも貯めてらっしゃいますのよね?」

 

 

彬羽「・・・料理人冥利に尽きる か。」ふっ


家康「Σいやいやいやいや!さすがに無理が有るでしょ!!」ひいっ

粋「Σつかお前 大晦日まで割烹地獄だろ!
毎年年越し蕎麦打ちどんだけやってんだよ!」

彬羽「そこは事前に蕎麦さえ片付けてりゃどうにか あ、意外といけそうだな」ふむ。

小太郎「皆が心配してるのは 体力の問題だと思うぞ」わんっ

 


テオドール「えーと。
今年のこの家のおせちは 私が頑張りましょうか?」

白「全部カタツムリ入れそうで嫌だな「エスカルゴに御座います。」

粋「全体的に茶色になっていいなら俺頑張るけど」あのー。

 

 


蒼月「てかさ。年末にカラスが手空かないとかヤバくない?」しらたきちゅるんっ

シロ「だな。
毎年 年越し前には化け物が荒ぶるのにな お、そっちの魚煮えとるぞ」

石燕「ヤバいフラグびんっびんすねー あ、くたくたになった白菜うまっ」はふはふっ

 

 

小太郎「おせちで年越し百鬼夜行フラグ やだなあ」わおんっ

家康「てか我が家のおせちがピンチだね」うーん。

 

 

くろねこ太郎の落書き部屋 [フォレストページ+] 夢小説対応・簡単オシャレな創作サイト作成サービス <サイトトップへ戻る