小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

5月8日






江戸城 外堀】





粋「此処に押し込む賊が居るとか 信じらんねーなあ」天守閣見上げっ

テオドール「破滅願望を御持ちかと思ってしまいますね。」うんうんっ


彬羽「あいつ等が何も言わんから嫌な予感はしてたが まさかテロ起こされてるとは。
しかし、何故に手を貸せと言わんのか」うーん。

一同(元テロリストが居るから言いにくかったのかな。)

彬羽「何だ。」むっ

白「何も。」




テオドール「ちなみに 此処が暴漢に占拠されたらどうなるので御座いますか?」

粋「もっぺん戦国コースじゃねえの?
うわ。ここ壁に穴開けられてら」あちゃー。


テオドール「Σえええ! で、では早くお手伝い致しませんと!」ひええっ

白「手伝いって言ってもな」うーん。

テオドール「白さんなら人の軍勢くらい一撃に御座いましょう!?」おろおろっ

白「まあうん。命の保証しないならだけどな
けど、それもな」ちらっ

粋「ん?そこ何か有んの?」



彬羽「ふんっ!!」

バチバチバチバチィっ!!


テオドール「Σ魔避けの結界に御座いますか!?」えええっ

白「な? なんか俺等に手伝って欲しくないみたいだ」困った。

粋「Σいやカラスそれ陰陽師の結界に手突っ込んだって大丈夫それっ」あたふたっ

彬羽「表面擦りむいた程度だ 問題ない」手から煙しゅおおおっ

粋「Σそれはそれで怖えよ!!」ひいっ



白「お前等落ち着け
魄哉居るし 今日は家康も江戸城に居るはずだし
普通に考えて負けない負けない」うんうん

テオドール「いえその 魄哉さんに関しては全く心配しておりませんが
家康さんは一応人間に御座いますしっ」

彬羽「城内から悲鳴も聞こえんし 忍軍も動いてるだろうな」

テオドール「Σあ、そう言えば ほとんど血の匂いが致しません」はっ

粋「マジかよ どんな戦してんだよ」わお。




テオドール「その分火薬の匂いはえげつのう御座いますが」くんくんっ

彬羽「火薬で目眩ましして城の人間避難させるの優先か 徳川忍軍」ふむ。

白「普通に召し使いぽいの沢山居るもんな 此処。」成る程


粋「うん。焦げては居るんだな」わお。




白「そんな気になるなら テオ、霧になって上に登って見てこい」

テオドール「Σはっ!そう言えばそんな能力御座いましたっ!!」おおっ

粋「Σいやダメだろ!
結界張られてんだろ 普通の妖怪が触れたら消滅すんじゃねえの!?」

彬羽「問題ねえな。
結界張られてるのはこの辺 下の方だけの様だ」

粋「へ?」

白「俺等に入ってくるなって言いたかっただけみたいだな」うん。

粋「Σなんで!?
あ!兄貴また何かしょーもないイタズラでもして怒らせたとか!?」

白「そんなで国のピンチに来るなって言われないだろ」

彬羽「また何かはやらかしたんだな?」ほう。
白「Σあ」


テオドール「と とにかく私見て参ります!!」

霧ぶわっ!


粋「Σ逃げた!!」


彬羽「で、何をやらかした馬鹿大将」ギロッ

白「今必要かそれ」えー。

粋(Σこの空気で置いてかれんの辛い!!)ひいいっ




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テオドール(えっと。 まず人の気配が
うわ、あちら側ドンパチやられてる様に御座いま Σん!?)



家康「はいはい。鬼さんこちらー」すたたたっ

テオドール「Σ何故殿様が囮やってんで御座いますかあっ!?」どろんっ

家康「おやテオちゃん。え?殿様どこかな?
私は遊び人のやっさんだよ」ふっ


反乱兵「うおお城の奴が居たぞおおお!!!」どどどどどっ!!


テオドール「Σえ あ そっかやっさんに御座いました!!」ひいいっ





家康「って事で どーん。」

銃どむっ!

反乱兵「Σぐはあっ!」


テオドール「Σひいっ!?」びくっ

家康「急所外してるから平気平気」弾装填じゃこっ

テオドール「Σ微塵も平気に見えませ

家康「あ。テオちゃんなら良いか
数多いから 加勢よろしく」スペアの銃ぼいっ

テオドール「え。Σ重おっっ!!」ずしいっ

家康「そりゃ金属の塊だからね ほら来るよー」

テオドール「Σひいっ!?」びくっ






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白「なんか 悲鳴が聞こえなかったか?」ん?

粋「頭に拳骨食らったからじゃね?
脳ミソ揺れたんじゃねえの?」


彬羽「全く 毎度毎度毎度毎度しょうもない事しやがって」ぷんすかっ

白「イライラするな
説明無しで閉め出し食らって 気分悪いのは同じだ」たんこぶっ

彬羽「いや 何となく察しはついてるんだがな」

粋「ん?察しって?」

彬羽「トシ取ると感傷的になるからな」ため息。

粋「へ?」

白「お前 俺より年下なのに感傷的だろ「黙れメンタルきしめん野郎。」




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家康「ちいっ! やっぱ左は上手く当たんないかっ」2丁拳銃

テオドール「Σ両手撃ちやった事無いので御座いますか!?」 壁の影っ

家康「出来ないじゃないやるんですよ。が天海の口癖だからね
ホント無茶なスパルタなんだから

ほらお客さん 下手に動くと急所撃ち抜くよ!!」

ズガガガガガッ!!


テオドール(この人の大概無茶苦茶に御座いますーーっ!!)涙目っ



挿音「お。いえ・・ やっさん居た居た

あれ?お前何してんの?」

テオドール「Σ挿音さん!ヘルプに御座いますっ!!」ひいいっ

挿音「いや何で紛れ込んでんだよ ま、いっか。

非戦闘員の城の奴等の避難完了。
て事でそこ代わるわ」

家康「お。助かるねー
いい加減3日後くらいに筋肉痛来ちゃうし」銃ドがガガガガっ!!


挿音「マジでオッサンだな。
じゃまとめて親父の所行っとけや あっちなら安全だろ」

テオドール「へ? あの 御一人で御相手されるのですか?
反乱兵後ろからガンガン来られてますが」えええっ

挿音「問題ねえ
入り口はうちの奴等が行ってるしよ。今入って来てる奴等片付けりゃ終わるだろ」

テオドール「え?え?でもその 挿音さん人間に御座いますよね?」確認っ

挿音「んな怪しいか?俺はよ」えー。



家康「大丈夫。
もう仕掛けてるから」

糸びんっ!

反乱兵「Σぎゃあああっ!?」宙吊りっ



挿音 「忍が策無く出てくるわきゃねえんだよなあ」キセルふーっ



家康「よし。問題なしだね
ほら行くよ」たたっ

テオドール「Σえ。ちょっ
本当にあなた方人間に御座いますかあっ!?」ええええっ






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粋「Σえ!じゃ何!?
戦国時代に妖怪を傭兵に雇って周りの被害エグくなったから 有事でも人間だけでどうにか出来る様にしようとしてんの!?」ええええっ


彬羽「おそらくな。前に酔っぱらって仕事の愚痴聞かされた時 そんな事をくどくどグチグチとな」

白「んー じゃあ俺等絶対入るなだろうな」成る程

粋「いやでも 国の危機にんな呑気な事言ってられなくね?
そもそもあの時代ってどこの軍も妖怪雇ってたって聞いたけど?」

彬羽「だから今後その発想が出ない様にって事だろ
コイツみたいに瞬間火力と範囲高いのが雇われてみろ そこらの民衆まで危険だろが」

粋「そりゃそうだけどよー」ええー


彬羽「それで有ってるなら今回やからしてる奴等は妖怪雇ってない奴等って事だ
戦国から結構経つ、そう言う手が有るの忘れられてるんだろ
確かにこのまま風化した方が良い戦法ではあるな」

白「それなら俺等がでしゃばる必要無いな
ほらお前も饅頭やるから落ち着け」

彬羽「おい、何処かで茶は沸かせんか?」


粋「野外で居間並に寛ぐなよ。」



反乱兵(Σお堀で何してんのあの人等!!)びくっ





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江戸城 天守閣】





テオドール「成る程
そう言う意思で御座いましたか」ぱちくりっ

魄哉「ですね。説明する暇が無かったんで巻き込んでしまってすみません」苦笑

テオドール「いえいえ 私もパニクっておりましたし
成る程。百聞より一見 確かに家康さんも挿音さんも人間なのにとんでもない働きで。
確かに人の喧嘩は人のみで良いかも御座いません」ふむふむっ



魄哉「まあ この人達を人間とカウントして良い物かは疑問では有りますが」ふっ

家康「人間離れするまで叩き上げたお前が言う?」

魄哉「それで今生きてんだから良いじゃないですか」しれっ

テオドール(この方も大概怖い方に御座いますねえ) わお。




家康「けどさ。
人の事は人でって言いながら
そもそも徳川の政治仕切ってるお前が人間じゃないんだよね
この辺どうするの? ひょっとして此処に攻め込まれたら私1人で戦うの?」銃じゃこっ。

魄哉「いえいえ。
そこは僕も悩んだんですがね 人と喧嘩する時は僕も向こうと同じ土俵に立てば良いのではと」

テオドール「同じ土俵?」




襖すぱーん!

侍「申し上げます! 天守閣に賊が侵入 Σぐはあ!!」

家康「Σちょ大丈夫!?」ひいっ


魄哉「御安心を。撃たれたのはこの方ではありませんので」

袖から銃ずるんっ

テオドール「あの 魄哉さんその馬鹿デカイ銃は「今は天海坊でお願いします。」




家康「ん? まさか
人間の土俵ってのは」嫌な予感っ


魄哉「コレなら相手も銃火器持てば互角でしょう?」

テオドール「Σいえ人間はんな馬鹿デカイ銃片手でひょいひょい扱えませんので!
てかそれ所謂アサルトライフルに御座います!使い方がああっ!!」ひいいっ

魄哉「片手ではありません。両手です」もう1丁ずるんっ




家康「よくそんなの袖に収納出来たよね
さすが徳川のオカン」わお。

魄哉「収納は家事の基本ですし。
暇なら予備の銃の弾込めお願いします」






挿音「思想つーかフェアじゃねえとか負い目みたいなのは理解できるんだけどよ。
また違う意味でバケモンだからな この人」あーあ。

テオドール「Σあああ化け物ライフル両手撃ち怖いいっ!!」灰ざらあっ




挿音「つーか 何処でんなもん仕入れて来たんだよ」

魄哉「ちょっとテオ君の田舎にお願いしまして」どむどむどむっ!

テオドール「Σまさかのドイツ製!!」
家康「お。復活早い。」






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徳川忍「助っ人かたじけない
えっと?」


白・彬羽「民間人だ。」いけしゃあしゃあっ

粋(民間人は 素手武装した兵薙ぎ倒さねえっての。)


徳川忍「いやあの 何処かでお目にかかった様な
Σあ!ひょっとして天海殿の
白「誰だそれ 他人の空似だな」しれっ





粋「あの、手出しちゃ駄目じゃ無かったのかよ?」

彬羽「知らん。向こうから襲ってきたから迎撃したまでだしな

そもそも何も話されてねえのに そこまで気を使ってやるスジもない」ふんっ

白「拗ねるな」ほんとにもー

彬羽「Σあれだけ政務手伝ってるのに こういう時は仲間外れとか気分悪いだろ!!」くわっ

粋「Σ拗ねてたの!?」えええっ



白「こいつならその気になれば結界くらい殴り壊せるのにやらなかったし
老けて見えても大概ガキ 痛い。」

粋「Σこら 兄貴に八つ当たりすんなよ!!」ああもうっ







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