小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

11月23日

 

 

 

【早朝 大通り】

 


魄哉「・・汚い。」ふかーいため息っ

 

 


ーーーーー

 

 

千様「で、帰ってくるなり不機嫌なの?」あらー。

家康「徹夜明けはただでさえキゲン悪いからねえ
その上 潔癖症だから」苦笑。


魄哉「全く 皆どんだけ道端にゴミ捨ててるんですか
これから年末年始ですよ? 更に気緩み倒しますよ?
ゴミの中で年越す気ですかってんですよ」けっ

粋「あーまあ 確かに最近汚ねえけどさ」苦笑


白「いいからさっさと寝ろお前
怒ってもその辺綺麗になんないぞ」

魄哉「・・ド正論過ぎて何も言えないんですけど」ぐっ

挿音「大人しく寝りゃ良いだろ」きっぱり。

 


魄哉「皆して年寄りを虐めるんですね」とぼとぼっ

蒼月「相当バテてんじゃん。
過労死する前にしっかり休めよクソジジイ」はんっ

シロ「普通に労れんのかお前は」

 

 

家康「けど、実際最近酷いよねえ」ふむ。

彬羽「人間ってのは平和になるとすぐ色んな方面から堕落するからな。」

家康「ん?妖怪は違うの?」

テオドール「目上の方の気に触る真似をしたら基本絶命に御座いますから」真顔っ


挿音「人間も結構そうだろ?」キセルすぱーっ

シロ「お前周りはな」うむ。

 

 

 

千様「寒いから最近あんま外出てないけど
 そこまで酷いのー? 」

彬羽「かなり酷いな。
最近じゃバイトの日は仕込みしつつ店の周りの掃除しつつの開店準備だ」

シロ「うむ。近所の年寄りのやっとる店など 手が回らんので大変だぞ」うんうんっ

家康「あ、確実に手伝ってるね この子達」

彬羽・シロ「体力だけはあるからな。」きっぱり。

 


石燕「人間ももちょい見習って欲しいもんっすねえ」茶ずずーっ

白「石燕 お前は人間「一緒にしないで欲しいっす」きっぱり。

 


千様「何かこう 彬羽君達飲食の人達だけが負担ってのも何だしー
皆が自主的に片付けてくれれば良いんだけど・・・」じーっ


粋「ん?なに?」

テオドール「何か企んでおられる時の顔をされておられる様な」

 

千様「うんうん。
あー行けそう」ほうほう

彬羽「何がだ?」嫌な予感。

シロ「おい 何なのだ!ニヤつくなっ」冷や汗っ

 

 

間。

 

 

つつじ「なんや皆はん
ご当地アイドルデビューて ホンマかいな

瓦版見て皐月はん笑い転げとったえ?」うっわー。


彬羽「Σせめて当事者には了承を得ろ頼むから!!」

千様「だって 皆可愛いんですもの」ふっ

 

白「可愛いって。ムリあるだろ」えー。

粋「兄貴は良いよな 今回免除だもんよ! てか何この羽織はずかしっ」ひいいっ

千様「殿にユニット名書いて貰ったのー
あんなでも殿だし習字上手いのよね
上手すぎてヤンキー軍団みたいになったけどー」おほほほっ


テオドール「なんて読むので御座いましょう?」はて?

シロ「掃芭禰蕗(はばねろ)  か?」困惑っ

粋「なんでハバネロ?」えー。

 

千様「文字的に お掃除する気起きない?」

白「ちょいちょい挿音に毒されてると思う」うん。

 

石燕「あのー まだ彬羽さん、粋さん、テオさん、シロさんは解るとして
なんであっしも面子に加えられてんすか?」困惑っ

一同(Σホントに何でだ!)びくっ

 

千様「ギャップ狙いよ」ふっ

石燕「すんません。帰って寝て良いっすか?」

 


つつじ「えーとつまりや

派手な衣装着させて この人等に率先して掃除させて 町の人等の意識改革させよ言う話で合っとる?」

白「多分?」


千様「普段からお掃除してるなら良いじゃない
ほら、彬羽君とシロ君は 朝イチでコレ着れば良いだけだしー?」にこにこっ

シロ「構わんが こんなので効果が有るのか?」

千様「あー大丈夫大丈夫
目立てば後は

ほら。」


近所のおばちゃん「あらあらあらあら若い子達が率先して 
偉いねえー」しゅばっ

長屋の奥さん「確かにねー汚い町とか嫌よねえ。
あ、ちりとり貸す?てか手伝おうか?」いそいそっ


テオドール「Σあ、ありがとう御座います」びくっ

 

 

千様「なんだかんだで 町を仕切ってるのってお母さん方なのよねー」ふっ。

つつじ「まあ、お母はん方もおなごどすからなあ
若い男等が率先して片付けとったら そら普段面倒な事もやってまうと言う事か」成る程っ


千様「そう言う事。
あらゆる好みに対応出来る様、各種偏った子等で編成してみたわ」どやあっ

粋「姉ちゃん時々凄え。」わお

 


石燕「いや あっしは需要ないっしょ」むすーっ

彬羽「人間嫌いには無理が有るんじゃ無いのか?」


千様「甘いわよ。素で飲食店のお母さん方のアイドル彬羽君「その呼び方やめろ」

粋「って言うと?」ホウキどっこらせっ

 


千様「何だかんだで皆愛想良いから 
ああいう寄るんじゃねえオーラ出してる不健康なのも1人くらい入れてると 意外と良いのよっ」くわっ

石燕(人間相手に媚売りとかやってらんねっす。)ちいっ

 

白「髪止めなしで前髪鬱陶しいのは
千様「ワイルドさアピよ。
けど、本人全くワルじゃないから安全でしょ?」ほほほっ


つつじ「たまにおるよなあ
ガリガリ三白眼好きな御人」成る程っ

 

粋「姉ちゃん プロデューサー業向いてんじゃねえの?」引っ

千様「仕事にするのはダルいからイヤ」きっぱり。

 

 

 

シロ「Σこらそこ!拾ってる傍からポイ捨てするでないわ そこになおれええっ!!」抜刀!

おばちゃん軍団「Σよっしゃ坊っちゃんいてまえーーっ!」ひゃほうっ

ちんぴら「Σうおおうっ!?」びくっ

 


白「まあ。うまく行きそうで良かったな」うん

彬羽「すまん。誰か代わってくれんか」

テオドール「彬羽さん その図体で目立つの苦手とか今更に御座いま
あ、皆様 一段落したらお茶に致しましょうね」にっこり。

石燕「テオさん 案外この手の向いてるっすね」けっ

テオドール「我が主にやるならキッチリやらと言われました故」キリッ

 

 

粋「あの、俺この面子でやるのキッツいんだけど」おそるおそるっ

千様「粋君 コミュ力最強なのに、なんでそんな自己評価低いの?」えー

粋「いや だってその」

 

白「コレって役者業の方の 良い宣伝になるよな?」

つつじ「せやな。見習いとは言え あんさんの弟やて此処等の人等知っとるし
デビュー前に知名度ゲットは後々美味し
粋「頑張ります」きらーん。

 

 

千様「ねー? 本気で綺麗になりそうでしょ?
アタシすごーい」にこにこっ


石燕「で、本気で町の清掃の為に頭捻ったんすか?」やさぐれっ

千様「んなワケ無いじゃない
うちの子達 可愛いでしょ自慢よー」おほほほっ

 


つつじ「結果オーライっちゃオーライか。」うーん

白「あれ?石燕それ」

石燕「なんか。お仕事お疲れさんですとかって 貰ったんすけど」飴玉っ

つつじ「・・あんさん、態度最悪やのに ホンマに向いとんのかもなあ」わおー。

 

 

 

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