小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

7月10日






千様「あらー それじゃ今日1日?」

日之丸「はい!1日藩主お休み頂きまして御座います!」




テオドール「挿音さんの弟さんに御座いますか」へー。

日之丸「兄上がいつもお世話になっております」ぺこりっ

テオドール「Σこれは御丁寧にっ」ぺこぺこっ



家康「相変わらずしっかりした6歳児だねえ」うわあ。

日之丸「Σい、家康公 この度はえっと」あわあわっ
家康「あーうん。今日は同じお忍びって事にしよ
ダチ感覚でよろしく」へらっ

粋「大人とダチ感覚難しくねえ?」



与一「小さいのに藩主か 大変だな。
というか ホントに瓜二つと言うか 凄い家系だな」うーん。

千様「何が凄いって兄弟総数10人 全員腹違いで全員同じ顔なのよね」

与一「Σなんだそれ怖っ!!」ひいっ


日之丸「それ故姉上が1日代理してくれております
1日くらい子供は自由に遊んで来なさいと」にこにこっ

白「そっか。此処なら安全だもんな」うん。



挿音「おー日之丸 悪い
俺ちょい夜勤明けで戦でも起きねえ限り寝ねえと動けねえわ。
相手出来ねえで悪いな」クモの巣まみれよれっ

日之丸「Σ兄上 お仕事お疲れ様です!しっかり休んで下さいっ」ひいっ



テオドール「また 何処に潜入されておられたのでしょう」うわあ。

粋「暑いわ徹夜だわ潜入だわ
あいつも大変だよな」


日之丸「あ!そうだ兄上っ
回復されましたら是非 自分の藩主代理を見に来てくださいと姉上がっ」

挿音「あー。またいつもの菓子持ってこいってか
杜和も気張ってんだろし しゃーねえか。」すたすたっ





日之丸「良かった。姉上はホントに兄上が大好きで御座いますので」感嘆っ

一同(大好きの意味が違うんですけどねっ) 困惑っ




テオドール「お教えしないでよろしいのでしょうか?」ひそっ

粋「6歳児に家の中のドロドロ教えんの酷じゃね?」えー。

白「そもそも杜和が1人で挿音の嫁になるって言ってるだけだし」うん。



与一「この時代 異母兄妹の婚姻と言うのは
石燕「アウトっす。」指でバッテン。


千様「ま、あいつ自身『天海様』の息子さんって事になってるからー
その分にはアタシ等が黙ってれば問題なし!とか言ってたけどね 杜和ちゃん。」ふっ

石燕「問題ないんすか?」えー。

粋「つか本人の意思はよ?」




日之丸「何のお話ですか?」きょとんっ

白「大人の話だ
よし。スイカ割りしよう シロの木刀貸り
シロ「Σやめんか 汁でべちゃべちゃになるであろうが!!」くわっ





間。





日之丸「はー。姉上や妹達にも食べさせてあげたい」スイカで満足っ

家康「6歳児の言葉じゃない」目元ぬぐいっ



白「土産に1個持たせるか
あれ?1個で良いのかな?」あれっ

テオドール「とりあえず甘そうなの幾つか見繕って参ります!」たたっ




つるっ
ごすんっ!!

『Σだーーっ!!』 灰ざらああっ




千様「音声だけで何が起きたか解るのが凄いわよね」あらあら

与一「足大丈夫か。大概スイカでかいぞ」うわ。



粋「Σちょテオ何してんだよ
大丈 Σぎゃーーっ!!」つるすてーん!


家康「Σあああスイカ汁でテオちゃん灰がズルッズルに!!」ひいっ


白「どんくさいな」あーあ。

日之丸「あの、大丈夫なのですか?お二方っ」ドン引きっ


白「あれくらいいつもの事だし大丈

彬羽「なんだ大声で騒がし
千様「Σ彬羽君足元っ!」

つるんっ
ドガゴシャッ!!

ガラガラガラっ



ぱらぱら。



白「・・ 壁に穴空いたな この音」あちゃー

日之丸「Σあのっ本当に大丈夫なのですかああ!?」ええええっ






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粋「あー死ぬかと思った」げんなりっ

彬羽「だな。とっさに受け身取ろうとしたら肘が腹に入るなこりゃとなって 殺っちまったか一瞬焦った」はーやれやれっ

粋「Σお前の馬鹿力でそれは無理っ!!」ひいっ


家康「だからって咄嗟に壁に突っ込む彬羽も凄いけどね」ひええっ

彬羽「強度には自信がある」きっぱり


シロ「だな。壁が大破したしな」うむ。





白「ホントどんくさいな お前」あーあ。

粋「Σ足元暗かったんだよ!しゃーねえだろ!!」


日之丸「あの、ひょっとして
お二人って 兄弟仲あまりよろしく無いので?」 おそるおそるっ

白・粋「へ?」


日之丸「Σあ!すみません

その 私家の外の事はあまり存じませんのでそのっ
姉や妹は居ますが 男兄弟が年の離れた兄上だけですしそのっ」しどろもどろっ

千様「あー。一般的な兄弟ってのがよく解らないのねえ」成る程っ

日之丸「はい。それでつい
失礼な事を申し上げましたっ」ぺこっ




与一「私が知る限り仲良い兄弟ではあると思うのだがな?」ふむ。

シロ「だな。お前も俺も武家の出故 偏っておるかもしれんが」うむ。

日之丸「?
他所の御武家はどんな感じなのでしょうか?」




与一「兄弟親戚内で 毒殺謀殺暗殺その他フルスロットル。」

シロ「ひとたび跡継ぎ問題が起きると泥沼
最悪親子でも血の雨が降るからな」うむ。

日之丸「Σひえええええ!!」ひいっ



シロ「ちなみに俺はそれで 跡継ぎおらん本家に養子にされ
そこに跡取り生まれたんで 用済みで始末代わりにこやつにぶつけられたわ」ふんっ

白「ワンワン吠えてた癖に1発殴ったら アッサリさあ殺れとか言うから
捕まえて来て名前取り上げて下僕として使ってる」

日之丸「何処の2頭身の魔女ですか」ええー。

シロ「Σあながち間違っとらんが
言い方他に無いのか!!」うがあっ




テオドール「言い方は魔王に御座いますが
結局は慈悲深い御方に御座いますよね」しみじみっ

千様「あら テオ君。大丈夫ー?」

テオドール「いくらお風呂に浸かってても青臭さが取れませんっ!!」くうっ

石燕「スイカ汁混入で蘇生しちゃったんすか」あちゃー。

テオドール「これ 臭い取れるので御座いますかね」とほほっ



日之丸「えっと、

白さんと粋さんは そんなドロドロの血みどろブラザースでは無いのですよね?」顔面蒼白っ

粋「うん。子供には刺激強すぎたなあ」うわ

家康「大丈夫だよー。
この子等仲良し兄弟だから

喧嘩しても相手ケガさせる様な事は・・Σあ」



粋「・・・。」
※色々行き違いでグレてた頃。兄貴の腹に風穴空けました。

白「・・・。」
※その時ばかりはさすがにくたばりかけました。



家康「仲直りすればオールオッケーー!!」くわっ

日之丸「Σいったい何があったんですか!?」ひいいっ



シロ「その何だ
大人には色々あるのだ」

日之丸「Σうわああ大人怖いっ!!」ひいいっ



千様「カルチャーショックでパニック状態ね」あらあらっ

石燕「こげな話のオンパレード
子供にゃキツイっしょ

あっしみたいに生まれた時から兄弟と疎遠ならともかく」

日之丸「Σえ。石燕さんも!?」えええっ

石燕「生まれが商家なんで
あっし三男坊の上 お化け見える体質なんで気色悪がられて親も寄って来なかったっすねえ」へらっ

日之丸「Σなんで!?」がーん!






魄哉「しっかりしてるとは言え箱入り6歳児にそう言う事教えるんじゃありません!!」くわっ

日之丸「Σ天海様ああああ!!」びえええっ



一同(Σあ。6歳か!)はっ

千様「日之丸君しっかりしてるから忘れがちなのよねー」あちゃー。


家康(私はそのトシで今川?尾張?に単品で人質に出されてたけどねえ
まあ 今の子がそんな世界知らないってのも喜ぶべきか)うん。



魄哉「全く 遊びに来たのにトラウマ作ってどうするんですか!
日之丸君 こっちで遊びましょう」抱っこですたすたっ

日之丸「あの、天海様 お仕事は「有給取りました」

日之丸「Σはいい!?」

魄哉「僕も日之丸君と遊びたいですからね
あ、一二三ちゃんもおままごとの用意してますよ」すたすたっ

日之丸「Σ一二三ちゃん!?」きらーん。





石燕「さすが徳川のオカン。」おおっ

白「バカラス落ち着け
子供の遊びだからな?」どうどうっ
彬羽「この前あのガキにお義父さん とか呼ばれたんだが?」
ゴゴゴゴゴゴッ



粋「前途多難だなおい」うわ。


テオドール「しかし、魄哉さんの言うとおり
お休みの日くらい安心させてあげた方が良いのかも御座いませんね
あのお歳で藩主とか 大変で御座いましょうし。」ふむ。

千様「え?一二三ちゃんと遊んでるから良いんじゃない?」


テオドール「いえその
子供はデリケートに御座いますし

せめて目の前の御兄弟は仲良しで御座いますよアピールをしておいた方が 精神衛生上よろしいかと!」キリッ

粋「俺等の精神衛生上よろしくねえ予感しかしねえわ」ああうん。



白「そんなの遊んだら忘れるんじゃないのか?」

テオドール「私が幼い頃 偶然近所のサキュバスインキュバス夫婦の赤裸々夫婦喧嘩を目撃してしまい
しばらくおねしょ癖がおさまらなかったと 国の主様が申されておりましたが?」

シロ「それをさらっと暴露できるお前が凄いわ」引。


家康「あー確かに
その手の子供は引きずるからねえ」うーん。



与一「じゃあ仲良い所を見せて上書きすれば良いのでは無いか?」ん?

白・粋「どうやって?」嫌な予感っ



千様「てか、日之丸君にトラウマ植え付けたりしたら 挿音にもボコボコにされるわよね?」

一同「Σ!?」ぎくうっ



彬羽「お前ら結構皆 好き放題話して無かったか?」

家康「よし!頼んだ 全てはお前達兄弟にかかってるから!!」必死っ

粋「Σ頼むて何を!?」

石燕「そこはほら 見習いとは言え役者のタマゴと売れっ子御役者なんすから
ねえ?」にやっ

白「Σえ」






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日之丸「折り紙折り紙ーっ
あのー。ハサミは何処に有るのでしょうか?」ごきげんひょこっ




粋「ほーら。冷えたスイカが切れたよ お、お兄ちゃーん」キラキラっ

白「」ドブでふやたミミズ見る目っ
粋「Σ俺めちゃめちゃ頑張ったのに!!」



日之丸「・・へ?」きょとんっ




蒼月「なんかお兄ちゃんがスイカ好きだからって切りすぎて
お腹満タンでもう要らないってなってるみたいだよ」適当っ

日之丸「あ。成る程っ」おおっ

蒼月「あの人等 人が居るとベタベタすんの嫌がるんだよね
ほら、ひねてるから」ふっ



粋(Σ息をする様に嘘つけるのは凄えけどっ
何その痛い設定!!)

白「単に普通に気色悪い」ずばりっ

粋「Σ兄貴は少し協力しろよ!俺だけバカみたいだろ!!」

白「生理的に無理。」きっぱり

粋「Σ役者魂見せろよ頼むから!!1人前になりたきゃ恥を捨てろって普段から言ってる癖にっ」ああもうっ

白「俺は品性まで捨ててない」

粋「Σとことん酷え!!」


蒼月(ジジイもめんどい事頼んでくるよなあ
アホらしっ) げんなりっ




日之丸「Σあのっ あれ喧嘩では!」ひえっ

蒼月「いや違う違う
人が見てるとああなるって言ったじゃん?
お客のアンタが居るからこっぱずかしいんだよ」しれっ

日之丸「Σ成る程 大人の兄弟って難しいのですねっ!」ほうほうっ





千様「テオ君 笑っちゃダメよ」しーっ

テオドール「は、はいっ」横向きぶるぶるっ



粋「ええいこうなりゃ!!

兄ちゃんほら スイカ温くなるし
塩かけとこほらほらっ 熱中症怖いぞー。」ヤケクソッ


日之丸「若干きっしょいですがやっぱり仲良しなんですねー」真っ直ぐなまなざしっ

粋「Σうっせえよ!!」




シロ「ん?おい お前何か顔色が」


白「バカラ
胃薬くれ。」うぷっ

彬羽「Σ顔真っ青だぞお前!!」ひいっ


粋「Σそんなに!?そんなキショかったの俺!?」えええっ



蒼月「あースイカの食べ過ぎだって
どんどん切って来ちゃうから」あーあ。

日之丸「Σありゃ
それはお大事にしてくださいっ!」ひええっ





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魄哉「と言う事で
白君生まれて初めてのストレス性胃炎で寝込んでます」困惑っ

挿音「マジか
うわ 丸投げして悪かったかな」あちゃー。




彬羽「お前は薬効かんしな
猫置いといてやるから大人しく寝とけ」

猫「にゃあんっ」アニマルセラピーすりすりっ

白「気持ち悪い。」ずーん。





粋「そんなキショかったのかよおおお!!」どちくしょおおおっ

シロ「かなりな。」うむ






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