小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

6月11日






杜和「ったくやってられませんわっ!」湯飲みどんっ


家康「あーもう お嬢様がオッサンみたいな仕草しないの」苦笑っ

杜和「リアルオッサンに言われたく有りませんことよっ」けっ

千様「杜和ちゃん。それ将軍よ」



蒼月「あっれー 杜和ちゃん久しぶりっ
何?まーた兄上様に会いに来たの?
つか暇ならちょっと遊びに行かな「お散りなさい。 軽い男は問題外ですわ」けっ


蒼月「いつもの1、3倍くらい辛辣じゃない?」あれっ

家康「また微妙だね」ああうん



杜和「辛辣にもなりますわ 今しがた家の都合で見合いして来たんですわよっ
会わずに断りたかったのに あんな軟弱者 顔つき合わすのも苦痛でしてよっ」ふんっ

家康「いやー 普通の御武家さんで 杜和ちゃんの理想像に近いのって無理じゃないかなあ」



千様「ちなみに具体的に言うとどんなのなら良いの?」

杜和「男児たるもの逞しく有るべき
心身共にタフで頼りがいが有り、実戦経験豊富で応用力があり手先が器用で たまに不器用な気遣い。
そして多少ガラの悪いくらいがワイルドで調度良い つまりは兄様ですわ」どっやああっ


千様(多少? ガラ悪いの多少?アレ)

家康(あらゆる意味で器用なのは認めるけどね)うーん。

蒼月「つか 聞くまでも無かったよね」はいはいっ




挿音「お?杜和来てたのかよ」襖がらっ

杜和「はあい!お邪魔しておりますっ
聞いて下さいませっ 家の方で私無理やりお見合いさせられたんですのーー!」コロッ


千様(今まであぐらかいてた姫様何処よ) うわー。



挿音「マジか。 藩主も大変だな」あーあ。

杜和「ですの! 一応顔だけだして後から断ろうとしたのですが
先方がこのまんまお話進めようとか言い出して焦りましたわっ」ぷんすかっ

千様「Σえ」


杜和「ゴリ押されたらたまんねーんで その場でちゃぶ台返ししましたのでセーフですわっ」親指びっ!

家康「セーフなの?それ」わお。


挿音「あー成る程な
お前らしいっちゃらしいけど」キセルぷはーっ

杜和「解って頂けます!? 私怖かったんですのっ」


挿音「気持ちは解らなくねえけど メンツ潰したとかでめちゃ恨まれたなこりゃ」右手ほれっ

杜和「Σいっやあああ!お手々が血塗れ お怪我ですのおおお!?」ぎぁああっ

挿音「いんや。返り血」

家康「Σ何を殴り潰して来たの何を!?」ひいいっ






粋「お、なんだ居間に居たのかよ
お前なーんかプロっぽい集団につけられてんぞ 何やらかしたんだよ」

杜和「Σはああ!?見合い断っただけですわよ!?」


家康「仲介した人が先方に怒られたとか
派手にフラれて相手の若様がキレたか その辺かなあ?」うーん。

蒼月「は?しょーもなっ
そんなんだからフラれんだろ」はんっ

杜和「今しがた貴方もフッた記憶が有るのですけど」えー。




蒼月「とにかくプロ?そんなの女の子に差し向ける時点でダメダメじゃん
俺も今回応戦参加しよっと」

粋「Σえ 珍しっ」えええっ

蒼月「美学に反するんだよねー ほらとっとと案内しなよ
全員まとめていい夢見せてやるよ」ほれほれっ


家康「あー 蒼月がヤル気なら心強いねえ」わお。

千様「追っ手の人達 トラウマレベルの幻見せられて廃人にならなきゃ良いけど」あらあらっ



杜和「え?あの方凄いんですの?」真顔

挿音「いや、何だと思ってたんだよ」

杜和「女好きの節操無い爬虫類ですわ」

挿音「・・おう。微塵も間違ってねえわ」うん。




粋(珍しく素直に手伝ってくれるのにひっでえええっ)


千様「こう言う所兄妹よねー。」しみじみ

家康「うん。絶対敵に回したくないねえ」





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白「ぶちかませ 赤兎。」びしっ

赤兎「ぶるるるるっ!!」
突進どがががっ!


追っ手「Σうぎゃああああっ!!」ひいいっ





小太郎「なんで普通に馬と話せてるんだろうな」うわ。

彬羽「野生児だからじゃないのか?」

小太郎「うん。細かい事は良いか。
基本杜和や家の奴しか乗せない馬なのに なんか乗りこなされてるし」わおんっ

彬羽「そもそも乗馬と言うか 背中でバランス取ってるだけだなありゃ」



テオドール「Σおおお!さすがに御座いますっ
見るからに難易度高そうな大馬を器用な乗りこなしっ」感服っ

彬羽「いや。日光の馬の背中に乗ってる猿だろあんなの。」

テオドール「どちらにしろ私には出来ません!」きっぱり

小太郎「うん。ポロッと落ちるの余裕で想像できるな」わんっ



彬羽「さて、俺らも一応加勢をと思ったが
アレじゃ下手に近寄ったら巻き込まれ

ふんっ!」裏拳っ

隠密型追っ手「Σぐはあ!?」鼻血ぶばっ

小太郎「その辺居るのは彬羽が仕留めてくれるしな」わおんっ

テオドール「そもそも今回どなた目当ての刺客に御座いますか?」

彬羽・小太郎「さあ?」



小太郎「此処は白と赤兎に任せて、他に人が入り込めそうなルートに回るか?」わおんっ

彬羽「いやこの山は 挿音のトラップの山だしな。
他に突破出来そうな所と言うと」チラッ



『ぎゃあああああああ!!!』


テオドール「Σ向こう空が真っ赤なので御座いますけど!?」びくっ

彬羽「何故か今回蒼月が乗り気らしいな
向こう行くか?」

小太郎「Σ絶対巻き込まれて悪夢見るっ!!」ぎゃいいんっ



彬羽「だろ? だからこの辺ではみ出したの狩ってるのが一番良

白「あ。方向間違えた」

どがしゃーん!!

小太郎「Σ彬羽えええええ!!」ぎゃいいんっ


彬羽「Σ手前こら ケンカ売ってんのか!!」

白「ごめんってば」

赤兎「ぶるるっ!」ひひんっ



テオドール「あ。無傷どころか馬ごと持ち上げてられますね」わお。

小太郎「彬羽の馬鹿力 どんどん桁外れになってくなあ」

テオドール「そうでも無いと死ぬからで御座いましょうねえ。」



彬羽「ったく! 俺じゃ無きゃ潰れてたぞ馬鹿野郎がっ」ぽいっ

赤兎「ひひんっ」すたっ

白「だからごめんってば
ん?」ぴくっ


小太郎・テオドール「ん?」





白「火薬の臭い。伏せろ」

ドパパパパーン!!

テオドール・小太郎「Σぎゃああああ!!」ひいいっ





覆面「ちいっ!外したかっ」

白・彬羽「・・・。」じーっ


覆面「Σな、なんだ!?」ぎくっ



白「あいつだけ着てるの上等だな」ふむ。

彬羽「でもって 一人だけ覆面
成る程 アレがボスか」ほう

覆面「Σお前等 火縄向けられてよく冷静だな!!」えええっ


一般追っ手「Σうお!なんだコイツ!灰になった!?」びくっ

覆面「Σはああ!?」えええっ



白「なんだ至って普通の人間か」ふむふむ。

覆面「Σそれ意外に何がある!?」

彬羽「世間を知らん様だな。
何処の馬鹿坊だ」真顔

覆面「Σ言うに事かいてバカボン!?」えええっ




白「じゃ あんまり虐めたら死んじゃうな
とっとと家康にでも突き出そう」

覆面「Σんなっ!
どいつもこいつもあの女と言い 人をバカにしおって!!」くわっ


彬羽「女?
ああ赤兎が居るって事は杜和か
まさかお前 女1人狙いでこんな大騒ぎしてるのか?」

覆面「Σやかましわあああ!!
あんな人前で えげつないフリ方しくさって全部あの女が悪いっ!」くわっ




彬羽「フラれて襲撃か」引っ

白「そんなだからモテないんだぞ?」

赤兎「ぶるるっ」うんうんっ


覆面「Σ喧しい!
武家にとってプライドは命より大事! お前らまとめて風穴にしたるわ!!」火縄じゃこっ!



彬羽「火薬なんて溶かせば終わりだろ。」

白「うん。それでもいいんだけどな」炎ぼぼぼぼっ

彬羽「ん?」


白「情けなさ過ぎるから ちょっと虐めてやろ
遠慮なく食らいつけ」指びっ

覆面「Σえ」



がぶっ!!

覆面「Σげふっ!Σな生首がっ うぎゃああああーー)っ!!」

小太郎「Σぎゃいん!テオまだ頭しか蘇生してないのに!!」きゃいいんっ




追っ手一同「Σおばけえええええ!!!!」ぎゃああっ

覆面「Σあだだだだぁああ!!」ひいいっ



白「トラウマになったら 二度と変な気起こさないかなって。」

彬羽「Σこっちのトラウマになるわこんな物!」心臓ばくばくっ



テオドール「不味う御座います」ぺっ

小太郎「うん。全身蘇生完了お帰り」ひいいっ






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彬羽「ーーという事で

見事に精神やられて白旗上げられたんだが。」困惑っ

蒼月「えー 精神攻撃は俺の専売特許だと思ってたのに」ちえー。




杜和「あちゃー。 皆さんお手数おかけしてしまったみたいで」うっわ


白「うん。その辺は良いんだけどな

あいつ どうしよう?」

粋「うーん。うーんっ」絶賛悪夢の中っ


蒼月「ごめん。久々の蛇眼でうっかり巻き込んじゃった」




テオドール「水ぶっかけたら起きるのでは御座いませんか?」

小太郎「起きなかったら悲惨だぞ?」わおんっ

蒼月「この人半端に妖怪だからなあ。
こう言うの変に効きすぎちゃったりするんだよね
まあほっといても夜には起きるよ」しれっ





挿音「よう若様 うちの妹が世話になったそうでよ?」

覆面「え。妹って Σあああ!!アンタ幻の斎藤家の長男坊!?」ひいいっ

挿音「おうよ。取調べ楽しみにしとけや」くわっ

覆面「Σ嫌だああ!もう怖いの嫌だああーーっ!!」うぎゃあああっ



千様「はいはい。その辺にしときなさい
職権乱用よー」


白「なんだかんだで あいつ妹に激甘だよな?」

彬羽「妹持ちの兄貴ってのはそんな物らしいぞ。」


小太郎「弟だとひっどいけどな」うん。

粋「うーんうーん。」放ったらかしっ



シロ「Σうおっ! バイト行ってる間に何が有った!?」びくっ







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