小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

5月2日






与一「はー 全く
だから 納品時には誰ぞガラの悪そうなのについてきて貰えと言うに」ぶつぶつふわふわっ

石燕「最初良さそうな業者さんも慣れてくると値切るんすよねー
こちとら商売なんで ここだけお安くしますとかやってらんないってんすよ。

マジで家康さんに教えて貰った裏ルートのみで売るっすかねえ」うーん。

与一「もうそれで良いのではないか?
『化物絵師 鳥山石燕』の名は充分売れたのだろう?」



石燕「そんでレア度と値段上がったら
今現在在庫有るムカつく業者のヒトが得するじゃないっすか」えー。

与一「お前 ホンット人間相手には性格悪いな「ムカつく奴に得させるくらいなら過去作品なんて焼けて無くなれ派っす。」



与一(こんなでもなきゃ あげなエグい絵描けんのだろうがな) しみじみ。

石燕「ま、あんま酷かったら今回みたいに与一さんがポルターガイスト起こしてくれるっすからね
頼りにしてるっすよ」のほほーん。

与一「Σ待てい! 私がキレるのは計算内か!?」

石燕「いやーさすが真っ直ぐな鎌倉武者
男前っすよ」わははっ


与一「Σ待てこら誤魔化されんぞ!
だいたい予想できるなら自分のトラブルは自分で ん?どうした?」あれっ






石燕「アンタ等何してるんすか?」肩がしっ

ちんぴら「Σああ!?何だこの糸目!」 むかっ

子分「何って何だコラ いちゃもんかくるぁ?」ああんっ?

石燕「今そこの墓の卒塔婆に立ちションしたっしょ
人の家に何すんすか そこの坊っちゃんに謝んなさいての」

ちんぴら「Σ坊っちゃん何処だよ!?」

子分「Σなんだコイツ気色悪いっ!」ひいっ


与一(言ってる傍からこれか) ずーん。

※与一は霊体なので 一般人には見えません。



ちんぴら「なんぞ知らんがケンカ売っとんのなら買ったるぞくるぁ!」オラオラっ

子分「ヒョロッヒョロが舐めてんじゃねえぞ!」



与一「Σわ! 馬鹿逃げんか! お前が殴られると取り憑いておる私にまでダメージがっ!!」ひいっ




ボガッ!


杜和「チンピラごときが舐めてんじゃねえですわよっ 品の無い。」けっ

子分「Σぎゃああ!おやぶーん!!」ひいいっ

ちんぴら「」顔面に馬の蹄の跡くっきり。



子分「Σなんじゃこの女! 馬で人踏んで良いと思ってんのか!」

杜和「あら?人のお墓を排泄物で汚すのは良いんですの?」はあ?

子分「Σえ。そ それはっ」




杜和「では赤兎。遠慮なく頭踏み潰しておあげなさい
この人のお墓に馬糞塗り付けてあげましょう。」

赤兎「ぶるるっ」 足ぐおっ

子分「Σすんませんでしたあっ!!」ダッシュ



石燕「さすが挿音さんの妹さん
見事な追っ払いっすねえ」おおっ

杜和「ケンカお弱いのに何て危険な真似されますの
死んでも知りませんわよっ」ほんとにもー。

石燕「いやそこは大丈夫っすよ

一応ボディーガードついてるんで」へらっ

杜和「へ?」


与一「まあ あやつだけ痛い目見んのも何だしな。」

弓しゅぱっ!



子分「Σおうっ!?」背筋ぞわああっ!!




石燕「与一さんの弓は基本妖怪モノノケにしか効かないんすけど
普通の人間でも 射貫かれたらめちゃめちゃ気持ち悪いみたいなんす」晴れやかっ

杜和「嫌なコンビですわねー」うわあ。



石燕「って事で この卒塔婆洗ったげやしょ
全く 嫌な大人が居る物っすねえ?」よしよしっ

杜和「私何も見えないんですけど。
とにかくそこに何か幽霊居ますのね

赤兎 お水汲みお手伝いしましょ」

赤兎「ぶるるっ」ひひんっ


石燕「助かりやす

ホントとっとと地獄に堕ちろっすよねー。」はーやれやれっ






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【閻魔殿】




白「なんだ コレ?」鎖じゃらっ


閻魔「んー。簡単に言うと地獄に堕ちた亡者につける鎖なんだけどね」


白「よいしょ。」

ぶちん!

パラバラバラっ

閻魔「あーうん。軽々だよね やっぱりね」うわあ。



粋「あの 何で兄貴で試してんの?」

テオドール「そうで御座いますよ!
白さんがいったいどんな悪さをしたと言うので御座いま Σうわああ外れないっ!!」ひいいっ


彬羽「お前はお前でなんで自分でつけた。」

テオドール「Σえ? ノリで?」じゃららっ


彬羽「ふん!」

めしゃっ

テオドール「Σおお!さすが彬羽さん
自由に御座います」解放っ



閻魔「んー。やっぱ軽々か
いやカラス君はあんま参考にしない方が良いかなあ」うーん。

粋「いや だから何が?」


閻魔「いやー 君ら忘れてるだろけどさ

君達も いつか命が終わったら1度は此処に来るんだよ?」

白「忘れてた。」手ぽんっ



テオドール「?

罪人のみでは無いので御座いますか?」

彬羽「この国では 死者は1度閻魔の裁きを経て
罪人と見なされれば地獄に送られる
故に死後は閻魔のさじ加減で色々決まるんだが それ以上は俺も詳しくは知らんな」ふむ。

閻魔「うん。生者にそれ教えたら偉い事になるからね?」


粋「マジかよ
うわ。 じゃ閻魔のオッサンに恨まれたりしたら死後怖えんじゃねえの?」えええっ



白「ん? じゃ俺等結構ヤバく無いか?」あれ?


粋「Σうっ そう言われればっ」 ※閻魔の可愛い孫娘押し倒しかけました(事故。)

テオドール「Σあ。ひょっとしてあれアウトに御座いますか!?」 ※閻魔の溺愛してる孫娘 秒でフリました。

彬羽(俺は何もしてないと思うがっ) ※ホントに何もしてないけど 建物は結構破壊してる。



閻魔「いや 裁きに私情入れないから
ワシ、これでもプロの裁判官よ?

てかこーちゃんに関してはこーちゃん自身が過去の事どうでもいい子だから 君達特にどうでもいいし」

テオドール「Σ何も言ってませんが!?」ひいっ

粋「Σおっさん実は結構根に持ってるだろ!!」


閻魔「いやそんな事ないないないないっ」あっはっは。




白「なら良いけど ホントに私情で地獄に落としたりしたら裁判官の信用無くなるからな?」

閻魔「君、自分が現世の過激な裁判官だからって
いや確かにそうなんだけど 」うっ


白「裁判官は公平でないとダメなんだよな?バカラス」な?

彬羽「この流れで俺に降るな」


閻魔「そもそも君が一番ヤバイんだよ!
そうやって 事有る事に圧かけてワガママ通すし!」だあもうっ

白「俺が裁いちゃったら 此処がめちゃめちゃ渋滞するもんな
予定してた家族旅行とか行けなくなるもんな」にや。

閻魔「Σ破壊神が言うと洒落になんないからやめて!!」ひいっ



粋「あの兄貴
閻魔のオッサンあんま刺激すると 後々怖いから」おそるおそるっ


白「て事で 大人しくしてるから俺が死んだら天下りさせろ。」真顔っ

閻魔「Σまたどこで覚えてきたの!!」ひいいっ



テオドール「彬羽さん?」

彬羽「・・すまん。」頭抱えっ

粋「うん。どんな流れか知んねえけど 聞かれて説明しちゃったんだな」ああうん。



白「冗談だ。

先の事考えて試してみたかったんだろけど
今回ので地獄の鎖簡単に壊せるって解ったし

そうなったら鎖ちぎって逃げよっと」しれっ

閻魔「Σうおおしまった! 手の内晒しちゃった!!」ひいっ


粋「おっちゃん。 少し考えたら解りそうな物だろ」

彬羽「こんなんで地獄の治安大丈夫か。」




テオドール「あのー 何故に地獄に堕ちる前提なので御座いますか?」

白「ん?

俺が良い子で一生過ごせると思うのか?」真顔。

粋「自信満々に言う事じゃねえわ兄上。」


テオドール「Σえ。 何がアウトなので御座いますか!?」ええええっ

白「Σえ」

閻魔「何だろう。この子近くに置いてたら比較的平和に一生過ごしてくれそうな気がしてきた」ちょっとホッ。

彬羽「言っとくが そいつが一番ヤバイ奴だぞ」

閻魔「Σ生者って難しい!!」えええっ





こーちゃん(閻魔の孫娘)「まあ。生きてりゃ罪犯さない方が難しいってか無理なんだよなー。

その辺 やっぱ現世の裁判官。さっすがよく解ってるわ」うん。

粋「いや 兄貴だし何も考えて無いと思うけど」

こーちゃん「マジか。それはそれで凄 なんで距離取ってんの?」

粋「Σな、なんとなく!?」ぎくっ





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杜和「ほらそこ! お箸は刺してはいけませんってば!
お行儀悪いですわよ!」ぷんすかっ

白「山芋滑 「Σこら握り箸しない!!」うがあっ!




テオドール「ほら、苦手なお箸使いも頑張られておられる素直な良い子・・ 良い方に御座いますよ?」怪訝っ

彬羽「いや。地獄の裁きってのはそういうのじゃ無くてな」うーん。

テオドール「西洋では悪とは=堕落 みたいな物に御座いますので
勤勉なれば正義に御座いますが?」はて。

粋「いや日本も結構そうだけど
うわ、説明難しっ」





杜和「全く せっかく遊びに来ましたのに兄様はお留守ですし

今日はビシバシ八つ当たりしますわよっ」ふんっ

白「八つ当たりって解っててやるのかお前」

杜和「ほらそこ! 握る場所が上過ぎるから上手く掴めないんですわよ!」くわっ




テオドール「えーと。日本的には八つ当たりは正義なので?」混乱っ

粋「んなわきゃねえだろ」




石燕「出てきてくれた時は正義のヒロイン!て感じだったんすがねえ」苦笑。

粋「ん?何か有ったの?」



与一「狼藉物の顔面を馬で蹴り倒して 踏み潰して馬糞塗るぞ的な発言をだな」えーと。

彬羽「それのどこに正義のヒロインが居るんだ?」



テオドール「善悪とは難しい。」うーん。

白「どっちでも良いけど 人が食べてる時に馬糞の話するな
Σあ。」里芋つるんっ



べちん!!



杜和「赤兎 やっておしまいなさい」 顔面里芋のねばねばるんっ

赤兎「ぶひひひーん!!」ぶるるるっ


一同「Σぎゃああああっ!!!」





襖がらっ

挿音「お?杜和来てたのかよ
こら赤兎 馬が畳に上がんじゃねえよ せめて足拭け足。」


杜和「兄様お久しぶりですぅ

白さんにお箸の使い方こコツ伝授しておりましたのよっ」いやんっ

挿音「おー そりゃ助かるわ。
しっかり仕込んでやってくれや」

杜和「はあーい
兄様の為ならいくらでもっ」ぶりっ子っ







テオドール「何で御座いましょう
悪事とまでは行かなくても この方は地獄行きの気がしなくもありません」うーん。


白「まあ地獄も 一番緩いのは腕にしっぺとからしいし」

彬羽「Σ馬鹿野郎!それはトップシークレット!!」しーっ!


与一「Σ地獄思ったよりしょーもなっ!!」






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