小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

4月9日

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大江山




茨木童子「魚焼けたぞー」

酒呑童子「ったくタリいな 生で良いだろ生で「腹弱い癖にアホな事言うんじゃ有りません
寄生虫にハラワタ食い破られんぞお前」


酒呑童子寄生虫怖えっ!!)えええっ

茨木童子「(んな根性ある寄生虫存在すんのか知らないけど。)

ほら、お前も飯食え飯っ」魚ぽいっ

ダミアン「そろそろ魚以外の血も欲し「我が儘言うんじゃ有りません。」




酒呑童子「吸った後はちゃんといつもの所に捨てとけよ?
生臭いわ虫沸くわで偉い事になるかんな?」魚がじがじっ

ダミアン「思うのだが 身をそのままにしていては勿体ないのでは」血すすりっ

茨木童子「あー大丈夫大丈夫
それで土に還ればそれはそれで土が肥えて植物が育ってなんやかんやでまた山の生き物に還って来るんだよ

そしてまたお前らの好きなたんぱく質や鉄分になるから無駄なんてない。」

ダミアン「そう言う物なのか」じゅるるっ



酒呑童子「先言っとくけど 魚に飽きたからってそこらの人間襲うなよ?
この国で人間にちょっかい出したら 白い魔王が

ダミアン「それならよーく知っとるので絶対やらん」背筋ぞわわっ


茨木童子「ん?知り合い?」

ダミアン「知り合いと言うか
その アレの御付きの吸血鬼と旧知でな
恥ずかしながら子供の頃虐め倒して居たので偉い嫌われてる上
そのせいか魔王本人にも嫌われてると言うか 逐一トゲが凄い」うーん。

酒呑童子「いやなんで それでこの国にこだわるんだよ」うわ。

ダミアン「祖国の同胞達は既にコミュニティが出来上がっておるので 1度弾かれると入り込める余地がないのだ」ため息っ


粋「いやそれ お前が兄貴居るの気が付かないで生理的に無理とか言うから
普段ホヤホヤされてる分 相っ当ムカつい
ダミアン「Σっぎゃーーーっ!!!!」 びくううっ



粋「Σ耳がああっ!!」耳キーンっ



茨木童子「うっさ」耳へたっ。

酒呑童子「耳でかい分キツイよなお前」あーあ。


ダミアン「Σなぜ此処に居る腰巾着!!」ひいいっ

粋「なぜって 俺等結構此処来るけど?」耳キーン

ダミアン「Σ何だと!?」


酒呑童子「だな この前も山菜採りに来てたし」うんうん。

茨木童子「大概遠足感覚で来るよな」

ダミアン「Σこんな縁はいらーん!!」うわああっ


粋「つか なんでコイツ此処に居んの?」

酒呑童子「吸血鬼も鬼って本人が言うから?」はて。

茨木童子「てかコイツ お宅の吸血鬼とそんな軋轢あったのか」うわー
粋「うん。出てくる度酷い目に遇わされてんな。
テオの奴 自分のテリトリー外の奴は基本どうなっても良い派だし」

酒呑童子「あー・・」納得。





白「そう言う事で 人襲ったら蘇生出来ないくらい焼き尽くすからな」

ダミアン「Σうわああやっぱ居た!!」ひいいっ


テオドール「此方の台詞に御座います」生ゴミ見る目っ




酒呑童子「で、今回は何の用だよ」

白「魄哉が幕府関係で鮭トバめちゃめちゃ貰ったからお裾分け持ってけって」

酒呑童子「Σおお ツマミに良いけど地味に高い奴!!」おおおおっ


ダミアン(Σ御近所さんか!!)




白「つまり お前は此処に居着く事にしたのか?」じーっ

ダミアン「Σな、なんぞ問題でも有るのか?」びくびくっ


白「じゃバカラスに言っとく
なんか外国の奴住み着くって手続き居るらしいけど 俺よく解らないし」あっさり

ダミアン「Σお手数おかけして申し訳ない!!」土下座っ



粋「この国 徳川が貿易管理してっからさ
化け物でも荷物でも 外国から入れるにゃ手続き居るんだってさ」

酒呑童子「マジか 面倒臭えな」

テオドール「よく解りませんが 島国故に国防の為の策だとか何とか」えーと。

茨木童子「あー。何となく把握」ほうほう




ダミアン「ん?手続きさえすれば 特に追い出されたりはせんのか?」あれっ

粋「そもそも追い出す必要無くね?
人襲ってねえし」

ダミアン「いや この国の奴は色々細かい気質と聞いていたので 拍子抜けと言うか」困惑っ



テオドール「そんな物に御座いますよ
色々めちゃめちゃですが はみ出し物には優しい国に御座います。」

酒呑童子「そうでもねえと思うけどな」

茨木童子「さすが 密入国吸血鬼の先駆けと言うか」うーん。


テオドール「私は此処に居て良いと言われましたので
国では居場所無かった辺りでもある意味先輩に御座います」ふっ

酒呑童子(嫌な先輩だな) うわ。




ダミアン「合えば良い国と言う事か」ほう。

粋「お前なんで俺を盾にしてんの?」

ダミアン「いや 何かこう また何ぞエグい攻撃してくるのではと」コソッ





テオドール「何もしてない相手に何も致しませんよ
誰かさんじゃ有るまいし」ふんっ

ダミアン「・・ぐうの音も出ん」うっ


白「あんまりちょっかい出すなよ
テオ軽く祓い師の真似事出来るし 聖書のカドで殴られるぞ」

ダミアン「Σ色々とおかしい!!」

茨木童子「あの お宅の下僕もだけど
うちの吸血鬼もあんま虐めないでくれよな」苦笑。



粋「居場所出来て良かったな。」肩ぽんっ

ダミアン「うむ。」じーん。



茨木童子「Σ 何この空気!!」びくっ

酒呑童子「前々から思ってたけど お前大概天然だわ」引。



ダミアン「では我がよ!

2、3質問が有るのだがっ!!」くわっ

茨木童子「うわ。ウザい」


ダミアン「Σぐはあっ!」

粋「Σ天然の上容赦ねえ!!」ひいっ




酒呑童子「茨木大概酷えからあんま懐くなよ
肥料にされっから。
つか質問って何だよ」

ダミアン「くっ さすがはお山の大将「今回のみ日本語の意味解らねえ事にしといてやる」

ダミアン「Σうお地雷だったか!?

その ここの鬼達は弱肉強食と言うが
それはつまり 弱い女鬼や子供鬼なら襲って良いと言う


酒呑童子「は?」
ダミアン「Σ大変申し訳御座いませんでした!!」ひいっ




白「普通に考えて外道だと思うぞそれ」

テオドール「女子供襲うって
だから吸血鬼は嫌なので御座いますよ」うわー。


ダミアン「Σいやいやいや!つまりは野生の王国だろう!?
弱い者から食われるのは自然の摂理では!?」えええっ

茨木童子「あー さっきのも有るし食物連鎖的な物と思っちゃったか
そうじゃ無くて あ、それ系統ならライオンの群れ的なのが近いかな」

ダミアン「へ?」



酒呑童子「自分の身を護れねえメスやガキだから 喧嘩強えオスの庇護受けてるって事だよ」むっすーっ。

茨木童子「ライオンと違って山にはあんま強くないオスも居るけどな
じゃなきゃ単独主義の鬼がこんなに集まらないって」

ダミアン「Σなるほど!」おおっ



白「そうだったのか」へー。

粋「兄上 なんで妖怪の総大将なのに知らねえの?」
白「あんま興味なかったし」きっぱり。


テオドール「此処に女性や子供もおられたのですか?」あれっ

茨木童子「女子供は基本奥に居るからな」うん。




ダミアン「つまり、群れの仲間には手を出してはいけないと。」ほう

酒呑童子「だな。
そもそもお前 新入りだから今最下層だからな?
本当に山の中弱肉強食だったら こんだけ調子こいてる時点でそこそこ上位の奴等にボコられるぞ」

ダミアン「Σライオン怖っ!!」ひいっ



白「酒呑童子って意外とちゃんとお頭してたんだな」へー。

茨木童子「アホでも強けりゃ勤まるからな」うん。

粋「何気に酷え」うわー。




ダミアン「ん?と言う事はだ
ライオンと考えるとだ」ふむ。

粋「あ、待てよ
確か群れのボスって」はっ





ダミアン・粋「Σこの山お前のハーレムか!!」羨望の眼差しっ




酒呑童子「お前等 立場違ったらマブダチになっそうだよな」

白「青筋立ってるぞ」どうどうっ




テオドール「ハーレムなので御座いますか?」

茨木童子「いや どんちゃんして馬鹿やってるだけでそんな色っぽいのじゃ無い無い」

白「ライオンてより猿山
酒呑童子「Σうっせえよ!!」






ダミアン「とにかく何処もかしこも手出し厳禁か。
あー 生臭くない血が欲しい」ため息っ



酒呑童子「言っとくけど 俺は常に血中のアルコール度ヤベえからな 飲んだらアル中で死ぬぞ」

茨木童子「あー俺は植物属性だから血の代わりに樹液流れてて献血無理。」適当っ

ダミアン「Σ日本凄い!!」えええっ





粋「いや、んなもん目上にくれって言うのコイツくらいだろ」

テオドール「そこらのバンパイアと一緒にしないで下さいませ」むっ

白「また変なの増えたな」うん。






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