小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

6月21日

 

 


粋「兄貴?おーい
もう昼だぞ起きろー。」ぺしぺしっ


白「ん? もう昼か

あれっ」きょろっ

 

粋「どしたよ?」

 


白「なんか 

いつもと違う気がする?
天井の色こんなだったか?」はて。

粋「また寝ぼけて発火したんじゃねえの?危ねえな
じゃあ、二度寝すんなよー」すたすたっ

 


白「ん?あれ
お前 なんか背伸びたか?」むかっ

粋「Σ変わんねえと思うけど!?
どんな寝ぼけ方 つか勘違いでイラつくなよ!!」ひええっ

 


雀ちゅんちゅんっ


白「・・?」はて。

 

 

 

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白「なあ

こっちは完全にでかくなってるよな?」困惑っ

テオドール「はい?」

粋「起きた時からこの調子なんだよ
悪い物でも食ったのかよ兄貴。」

 


テオドール「まあ この国に来たばかりの時よりは 背も伸びまして御座いますが。
ジャーマンは平均がデカいもので」紅茶こぽこぽっ

粋「つかお前未成年だったしなあ。
ガキの割に背丈あっただけだったんだなー」うんうんっ


白(吸血鬼って1晩でこんな伸びるのか?
後でバカラスに聞いてみよう) ふむ。

 


粋「?

兄貴? おーい
ちゃんと飯食えよ?」

テオドール「あの 本当お体の具合がお悪いのでは?」

白「どっちかと言うと 頭おかしくなったかなって
粋「うんそれ 元から。」

 

 


酒呑童子「ちいーす。

お? 相変わらずシラフで良く遊べんなあ」わははっ


粋「うおおおギブギブギブ! 酒呑童子ちょい助け「で、よっしゃ選手交代ってか
その手にゃ乗らねえぞ」ふっ

 

テオドール「意外とお上手な絞め技 お久しぶりですが健在に御座いますねえ」おやおやっ

白「ん?昨日家康に習ったんだぞこれ」ギリギリギリッ

テオドール・酒呑童子「Σへ!?」

 


粋「え。兄貴

 

Σあ、それで メンタル不安定!?」はっ

白「何で涙目になってるんだ
不安定なのお前だろ」引。

 

 

酒呑童子「えっと。
じゃあその殿様に会いに行くか?」困惑っ

 

白「ん?家康どこか出掛けてるのか?」

 

 

 

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【裏山】

 

 

墓石どんっ。

 


白「・・・・。」

 


テオドール「呆けておられますねえ。」おいたわしいっ

粋「家康の野郎
オバケ苦手な癖に 化けて遊びに来てたのかよっ
俺霊感ねえから解んなかったよ」ぐすっ

 


白「・・・え? なんでだコレ」困惑っ

酒呑童子「あーまあ 人間だしな
寿命だ寿命」

白「Σ若作りって聞いてたけど
家康そんなだったのか」ぎょっ

 

テオドール「そんなと言うか めっちゃご長寿に御座いましたよね?」

粋「おうよ ヨボヨボのよれよれになって 大概ボケてんのに無駄に元気でマジで難儀したよなあ」遠い目。

 

白「一晩でか」驚愕っ

テオドール「あの?
めっさ目見開かれておられますが
マジで飛天さんに診て頂きましょうか?」

 


白「ん?目を見開く?

石燕は」はっ!

 


粋「こっちのコレ。」

墓石っ


白「」

 


酒呑童子「おいおい。墓石忘れてやんなよ
ほれ、名前彫ってんだろ?」な?


白「・・石燕も寿命か?」

 

テオドール「あ。お忘れですか?

なんやかんやここが痛いそこが痛いと文句垂れながら 
あだ名が仙人になる様な老後を過ごされまして御座います」

粋「暴飲暴食しねえのが結果的に長寿の秘訣になったんすねえ とか言ってたなあ」うんうんっ

 

 

白「じゃあ
気になってたんだけど 魄哉はひょっとして」ちらっ

 


酒呑童子「平安の時点でトシ四桁だったもんなあ あの鳳凰」遠い目。

粋「生半可な葬儀じゃ成仏しそうにねえからって 封印かよってバカでか墓石作ったよなあ」しみじみっ


どーんとそびえる前方後円墳っ。

白「何かの遺跡かと思ったけどやっぱりか。」ああうん。

 

 

 

桜ひらひらっ

 

白「・・うん、梅雨のはずだもんな

色々おかしいな」頭かかえっ

 

 


テオドール「あ、お目が覚めてこれましたか?
やはり寝ぼけておられたのですねえ」のほほーん。

白「寝ぼけてるなら良かったんだけどな」冷や汗っ

 

酒呑童子「あー 具合は悪そうだな?

鬼の霍乱かよ。マジで医者行け医者」

白「飛天は生きてるのか?」怪訝っ

粋「ああうん。
子守りに忙しそうだけど 頼めば診てくれんじゃないかな?」

白「ちょっと待て」

 

テオドール「おや?まだ寝ぼけておられる?

飛天さんそっくりの元気な三つ子のお坊っちゃん
白「そうか。そういやバカラスどこ行った」

 


粋「カラスなら一二三と所帯持って 町に住んでるだろ?」きょとんっ

白「Σは?」

 

 

酒呑童子「あの堅物相手じゃ無理だろとか思ってたけどなあ
アレを押しの1手で落とすとか あのチビッ子大したもんだよなー」うんうんっ

テオドール「もうチビッ子では御座いませんよ
彬羽さんが根負けするのも解る気が致します」あははっ

 

 

 

白「ああ記憶喪失かコレ。」ふっ

 

 

粋「Σえ

兄貴記憶飛んでるの!?」

酒呑童子「Σなんかおかしいと思ったら

え?いつものボケじゃねえの!?」

 


白「ボケならまだマシなんだ
なんかお前等の言ってるの 綺麗に記憶がないぞ

あ。ドッキリか?」炎ぼぼぼぼっ

テオドール「Σいやどんな嫌がらせに御座いますか!
他の方はともかく 私が貴方様にそんな真似致すわけが御座いません!!」ひええっ

 

白「・・そうか。」ぼぼっと鎮火っ


粋「え?マジで飛天に連絡した方がいい?」ひそっ

酒呑童子「だな。 ふざけてる様にゃ見えねえし
相変わらず顔に出ねえが 内心パニックだろよ」うんうんっ

 

テオドール「えーとえーと

Σとりあえず彬羽さん呼んで参ります!

一二三さん臨月で御座いますが まだしばらく産まれそうには無いので御安心くださ
白「やめろ 俺のメンタルが持たない」耳ふさぎっ

 

 

酒呑童子「あー。記憶が無いならキッツイか
あんだけ可愛がってたチビッ子がいきなり母親とか」ふむ。

粋「キツイかもしれねえけど
その、その手の話なら他にも なあ?」苦笑

 

白「そう言えば
いつもつるんでるのに茨木どうした?」嫌な予感っ

 

酒呑童子「ご名答。まさかの人魚とデキ婚よ」ふっ

白「Σお前じゃなくてか」

 


粋「俺も くっつくとしたらこっちだと思ったんだけどなあ

卵が孵化して大江山で 183人のチビの子守りで連日育児疲れで瀕死だって
白「想像したら頭おかしくなる。」くらっ

 

 

酒呑童子「いやお前
記憶無いってんなら 兄貴に真っ先に教えなきゃいけない事があるだろよ」

 

白「Σえ」嫌な予感っ


粋「あー 
え、改めて報告すんの?」照れっ

白「え?待て この流れでそれやめろ」

 

 

粋「実はその
今、鈴鹿と真剣交際してて

今度 大嶽丸のパパになります。」キリッ。

白「よりによってアレか」

 

 

粋「Σ感想酷え!


え ちょ兄貴!?

ヤベエ 記憶無い所にポンポン言い過ぎてオーバーヒートした!?」ひええっ

酒呑童子「Σうおお魔王失神したぞ!?
どんだけ!?」えええっ

 

 

 


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白「Σはっ!」がばっ!!

 


粋「Σうお。おはよう!!」びくっ

テオドール「ぐっすりお昼寝に御座いましたねえ」のほほーん。

 

白「・・・。」じーっ


テオドール「何か?」はい?

 


襖すぱん!
だだだだだっ!!

 

 

粋「?
どしたの兄貴?」

テオドール「さあ?」首かしげっ

 

 

 

家康「ねえねえ なんか玄関で凄い音がしたけど どうし

あ。彬羽おかえりー
バイトお疲れさん」


彬羽「なんだあの馬鹿は。

玄関開けるなりウエスタンラリアットかまして来たんで頭掴んで放り投げ
家康「また玄関壊したね」ああうん。

 

 

 

千様「あら、白君どうしたのー?
頭に木材刺さってるわよー?」よしよし引っこ抜きっ

 

 

白「・・夢オチ  か。」心底ほっ


千様「怖い夢でもみたのねー」よーしよしっ

 

 

 

 

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【常春の里】

 

朔日「Σ何故にあの子にまで先読みが発現!?」がたたんっ!

 

夕霧「また千里眼で覗き見して1人で騒いでるよ」うっわー。

 

 


朔日(いいいや待て。
そもそも龍脈を吸い上げる子だし、
龍脈のエネルギーと共にこの世界の記憶を取り込んで ただの夢がそれっぽくなった可能性もっ

そもそもうちの一族でも 同時に同じ能力が発現したとか聞いた事が無いっ
いやでも私にも見えたし 何だこれは) ぶつぶつっ

 


翡翠「あの、お体の具合がお悪いのですか?」おそるおそるっ


朔日「ま、まあ未来なんて

アレのどこまでが実現されるのかなんて解らないしなあ」ぼそっ

 

旭「アンタがそれ言っちゃダメじゃね?」

 

 

 

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