小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

12月7日

 

 

 

鈴鹿山】

 

 

鈴鹿御前「全く 面倒なおなごだな」むすーっ

大嶽丸「母上は ややこしくなるんで引っ込んでいて下さい」冷や汗っ

 


酒呑童子「いつまで立てこもってる気だー
駄々こねても何も解決しねえぞー」おーい。

 


清姫「喧しい!!妾は安珍様と夫婦になるのじゃ!」シャアアアッ!

坊主「あああ!たあすけてえええ!!」ひええっ


茨木童子「いやそれ 安珍じゃねえってば。」あーもう。

 

 

 

酒呑童子「つか何?
あの蛇女 惚れた男の見分けもつかねえの?」えー。

鈴鹿御前「まあ 坊主なんて見分けつかんわな
どれも同じに見える」うん。


茨木童子「お宅の母上 人の顔覚えれないタイプ?」

大嶽丸「いや そもそも覚える気がない」ううっ

 

鈴鹿御前「人の山で迷惑な奴だ
どこから這い出てきたのか知らんが さっさと駆除を
大嶽丸「いやあの 捕まってるのが人間な以上 手荒なのはまずいんじゃ」

 

鈴鹿御前「・・大江山の鬼共
これから起こる事は見なかった事に」刀すちゃ

酒呑・茨木童子「出来るか。」

 

 


人魚「と言う事で
手っ取り早く魔王様お呼びしましたー」はーい。

 

白「ん?清姫って」あれ?

テオドール「実在されたので御座いますねえ」おやまあ

 

 

酒呑童子「実在?」へ?

粋「えーと。人の世界じゃ人気の演目の登場人物になってんだよ」

茨木童子「あ、そうか
お宅の兄上 表の顔は役者様か」成る程っ

 

白「けどそっか

ホントの清姫ってあんななのか」ふむふむ。

テオドール「あの、あまり参考になされない方が」苦笑。

 


清姫(Σなんかギャラリー出来てる!?)びくっ

 


粋「つーか。立てこもりって言うけど 谷底で結構丸出しって言うか。

お前等なら その気になれば取り押さえられるんじゃねえの?」


酒呑童子「それがなあ。」うーん。

 

 

清姫「ええい!妾は見世物ではないぞ!

やってしまえ 雑兵共っ!」くわっ!


地面からずぞぞぞがさごそっ

 


粋「Σなんか生えた!!」ひいっ

 

鈴鹿御前「先の戦国で この国はあちらもこちらも怨霊まみれだからな

晴明の結界で抑えてるとは言え 何かきっかけを与えてやればあの通りよ」はーやれやれっ

 

大嶽丸「で、面倒臭くなった母上が 坊主ごと凪払いにかかろうとするのを静止するのが大変と言う」ううっ

粋「Σ大変なのそっち!?」えええっ

 

 


茨木童子「言っても雑兵だから弱いんだけど。」よいせっ


地面から草の槍ずびびびっ!!

骸骨兵ぐしゃどしゃしゃしゃっ!!

 

粋「Σ容赦ねえにも程が有る!!」ひええっ

 

 

茨木童子「雑魚はどうにかなるんだけどなあ

やっぱ問題は人質か
巻き込みそうで怖い怖い」うーん。

鈴鹿御前「だからいつの間にか誰がやったのか 巻き添えで助け様が無かったって事にしておけと」むう。

 

テオドール「あの、
人間と喧嘩するなと指示を出されている 我が主の前で堂々と言うの  どうなので御座いますかそれ。」困惑っ

 

大嶽丸「短気な母ですまん。」ううっ


白「まだ始末されてないからセーフだ。

そっか じゃあ手っ取り早く清姫本人と話して説得するしか無いか」

粋「いや 話って
骸骨兵のバリケードで近寄れねえんだけど」

 

白「うん。だからな

今日は散歩がてら小太郎着いてきてるし」ちらっ


小太郎「わん?」お手。

鈴鹿御前「おお。利口な犬だな」頭わしわしっ

 

 

白「お前狼なんだから 俺1人くらい乗せれるよな?」

小太郎「ん?行ける行ける」わんっ!

 

粋「Σえ。それってまさか!」ぎょっ

テオドール「あー。御自分で突っ込まれると

方向感覚無い方故、あさっての方向に猛進して行かれますし

そっちのが安全に御座いますよね」苦笑。


鈴鹿御前「なんだそれ むしろ見たいぞ」おおっ

 

 

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清姫「ん?なんだ
骸骨共が騒がしいな」ぴくっ

坊主「たたた助けっ」あわあわっ


清姫「これ何処へ参られる安珍様。
また妾を置いて行かれる気かえ?」

蛇尻尾巻き付けっ


坊主「Σひいっ!」


清姫「全く つれないお人じゃ
いっそ食ってしまおう

ん?」

 


どどどどどどどどっ!!

 

骸骨兵「Σ!」びくっ

 


小太郎「わおおおおーん!」どどどどどどどどっ!

白(あれ?思ってたのと違う) はて?

 

清姫「Σぎゃっ!何あれっ

逆三毛むくじゃらの犬面男が白いのおんぶで突進して来る!!」ひいいっ

 


白「あ。そうか

小太郎 違う違う。
四足歩行だ。犬のまんまで乗せて走ってくれ」

小太郎「ええー でもこっちのが 襲ってくる奴

ほら邪魔っ!!」右ストレートっ

 

骸骨兵「Σぐぼっ!」 ばきめしゃあっ!!

がらんがらんっ

 

 

 

粋「なんか。酷い事になってる」ひええっ

テオドール「単騎駆け的なのを想定しておられたので御座いましょうが
確かに こっちのが手っ取り早う御座いますね

ビジュアル意外 特に問題は御座いません」血液アンプルぐびっ

粋「Σえ。ちょ」


テオドール「今回彬羽さんがバイトで遅れられる為
私も援護に行って参ります!」コウモリ羽ばさあっ!

粋「Σえええ!俺だけ置いてきぼり!?」

 


鈴鹿御前「行けと言われても お前 オバケ苦手だろ。
現魔王の弟。」きっぱり

粋「Σうぐっ!」


茨木童子「ま 手伝い必要なら呼ばれるだろ

ほれ、茶でも飲んで待ってよ?」お茶こぽぽっ

酒呑童子「酒はねえの?」

人魚「まだお昼だからダメですよー?」のほほーん。

 

大嶽丸(加勢に呼んどいて何だが
うちの山を自宅感覚だな 鬼共。)うーん。

 

 

 

 

 

清姫「Σうおお 真っ直ぐこっち来る!!」いっやあああ!!

坊主「た、助け     か ?」えっと


清姫「Σ安珍殿!
あんなのに縋るくらい妾がお嫌いかっ!

ええい こうなればっ」しゅるるるっ

 

 

 

白「あ。まずい」はっ

小太郎「わんっ?」どどどどどどどっ!

 

白「此処鐘が無いし そのまんまやる気だ。

坊主 燃やされるぞ」

小太郎「Σえ!?」

 

 


清姫「どうしても妾の元から逃げると言うなら
いっそこの手で
さあ。念仏をお唱え下され」ふふふふふっ

坊主「Σうわああ誰かあああ!!」ひええっ

 


どむっ!

清姫「Σぎゃっ 何!」ひえっ

 

 

土煙もうもうっ

 

清姫「ちょ 何   Σいやああ尻尾に扇子刺さってる!!いったあああっ!!」じたばたっ!

 

白「自分が痛いの嫌なら 人燃やそうとするな
火傷ってめちゃ痛いぞ」けほっ

 


小太郎(ごめん。
慌て過ぎて 思ったより思いっきり投げ飛ばしちゃった。)わおんっ

 

 


清姫「なんじゃお前は!初対面の女子に対して失礼な!!」 扇子ずぼっ

 

白「ある意味 お前  かな。」えーと。

清姫「は?」

 

 

安珍「あ、あの」びくびくっ

白「動くと狩られるぞ
蛇ってそう言う物だし。」


安珍「いえそれもなんですけど
 貴方丸腰なんですけど!!」


白「ん? あ、扇子取られたしな

んー。さすがに女素手で殴るのはな」うーん。

安珍「Σそこ!?」

 

 

清姫「Σバカにするのも大概にせい!!
おのれ小僧 己から食らってやる!」しゃあああっ!

 

 

テオドール「よっしゃ おられました!
こちら お使い下さいっ!!」番傘ていっ!


ひゅるるる

ぱしっ!!

 

 

白「うん。 
ちょっと痛いけど 1発だ我慢しろ。」


清姫「Σえ あのっ」

 

 

 

 

 

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テオドール「いやー。私、変化中は日傘不要で良う御座いました」ごきげんっ


彬羽「で、俺が来る前に片付くとは
今回えらくやる気だったんだな。

どうした珍しい」


白「役作り。」

彬羽「は?」

 

 

人魚「あら?ひょっとして
年末の芝居小屋の演目って」あらー。


粋「うん兄貴の当たり役で
道成寺』。」頷きっ

 

 

鈴鹿御前「へー 清姫やるのか あの魔王。」ほー

大嶽丸「また ど偉い迫力の清姫になりそうだな」ひええっ

 

 

 

 


安珍「鈍器と言うか 兵器だった。

化物と言えど哀れな女よ
せめて供養をしてやろう」南無南無っ


清姫(生きておるんじゃが

 

・・なんか ごめんなさい) ぐったり。

 

 

 

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