小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

2月27日

 

 

 

 

 

千様「えー。それアタシがやるのー?」むう

 

家康「いやそれがね
まだ被害はギリ出てないんだけど

その怪異に遇ってるのが 皆若くて綺麗な女の人って事で「仕方ないわね」ふっ

 


白「囮ゲットだ。」うん。

粋「いやあの
いくら姉ちゃんとは言え 危ないと解ってる所に女行かせんのどうだよ」ええー。


石燕「確かに女のヒトっすが
あっしよりは腕相撲強いっすよ」腕さすりっ

粋「うん。負けたのかよ」わお。

石燕「暇潰しに軽くボロ負けした所っす」


蒼月「お前それ さすがに恥ずかしくない?」ええー。

 


千様「え?アタシ結構強いわよ
ほらほらっ」

テオドール「Σえ。ちょ思ったより強いっ
だああっ女性だと甘く見ておりましたっ」腕ぷるぷるっ

 

白「勝てそうな所ばっか行ってるのが微妙だけどな」うん。

家康「うん。その辺踏まえて千ちゃんなら安心なんだよね」

 

 

粋「えっと。
危なくなったら逃げて良いからな?」困惑っ

千様「うん、粋君のそう言うとこ好きよー」頭撫で撫でっ

 

テオドール(手が握り潰されるかとっ) 手ふーふーっ

与一「心配なさそうだな。」ああうん。

 

 

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【某 山奥】

 

千様「山登りなんて聞いてないんだけどー!
ちょっとダルいー 怪異に遇った人達何でこんな所ウロウロしてんのよー!」きいいっ!

 

 


小太郎「1人なのに 喧しいな」わおんっ

粋「うん。つかこんな距離取ってたら 万一何かあった時助けるの遅くなんねえ?」こそっ

小太郎「そこは山なら俺素早いし。

何より 千様だぞ
着いて来てるの解ってたら 囮の役目忘れてこっちに手振ったりしてくるだろ?」わんっ

粋「・・だな。」うん。


白「けど、ホントなんで山奥にそんな妖怪に襲われかかるくらい女がウロウロしてるんだ?」

彬羽「今人間の女の中で登山ブームが来ているらしい」困惑っ


白「山ってそんな楽しいもんじゃないのにな?」

小太郎「この時期 雪が溶けて雪崩とかも有るし危ないのになあ」わんっ


テオドール「人間は平和になると刺激が欲しくなる物だと家康さんが言っておられましたし
ちょっと刺激的なレジャーなので御座いましょう

1歩間違うと本気で危のう御座いますが」うーん。

 

小太郎「てか。襲われた奴等
妖怪の領域とか入ってないよな?」わおんっ

粋「どうだろう?」うーん。

 

彬羽「ヤバイ奴等の居住区は 幕府がしめ縄なり何なり張って立ち入り禁止にしてるはずだが。」

テオドール「はしゃいで入ってたら泣けて参りますね」うーん。

白「せっかく住み分けしてるのにな」むう。

 


小太郎「(人間もだけど、妖怪の上の方も大変だな)

ん?どうした?」わんっ

粋「いや

全く変な事起きないけど 
そもそも姉ちゃん『で』囮大丈夫なのかなって」真顔っ

 

テオドール「・・良くも悪くも正直な方で御座いますねえ」うわ。

小太郎「だから モテそうでモテないんだぞ」わんっ

粋「Σ犬に言われた!」がーん。

 

 

白「あ。大丈夫だったみたいだ」おっ

彬羽「だな。」ふむ。

粋「Σえ 何!?何か出た!?」びくっ

 

 


千様「あらー こんな山奥に素敵なお宿」きゃーっ


一同(Σ怪しさしか無い!!)

 

 

彬羽「さっきまでこんなの見えてたか?」怪訝っ

白「いきなり生えたよな」うん。

 


千様「えー やだ温泉とか有るのー
ふむふむ 人件費削減の為、張り紙でって あー山奧だものねー」うきうきっ

 

粋「Σうっそ ノリノリで入って行った!!」

小太郎「Σだああ 囮にするには警戒心無さすぎた!」ぎゃいいんっ


テオドール「千様さんが危険で御座います!
ここは私達も登山客のフリをして!」だっ

彬羽「待てテオ!!」はっ

 

 


粋「Σあ。女湯しかない」


一同(人として 乱入したら終わりの気がする!!) ええええっ!

 

 

 


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【1つ目の部屋】

 

千様「あら また張り紙。

えー何々? 
『山奧の宿の為、町とは作法が違うかもしれませんが
お客様の疲れを取る為の最善の方法です。
ご了承下さい』

ふーん。お風呂のお湯が独特とかかしらー?」ふむふむっ

 

 

 

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【2つ目の部屋】

 


千様「えーと。

『武器の類いはここに置いていって下さい?』

まあね。危ないものねー」のほほーん。

 


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【3つ目の部屋】

 

千様「今度はー

『手足を良く洗ってください?
なんなら髪の毛なんかもどうぞ?』

あー。登山で手足汚れてちゃ 浴場汚しちゃうものねー
Σげ。このお湯 鰹ダシみたいな匂い
やだ髪洗わなきゃ良かった!」

 

 

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【4つ目の部屋】

 

 

千様「えーと今度は?

『此処で着物を脱いで 此方の粉をまぶして下さい?』

ふーん。

 

・・・山奧のドレスコードかしら?」 よっこら脱ぎっ


大嶽丸「Σいや気付け頼むから!!」襖すぱーん!!

 

 

千様「Σぎゃっ!なんで大嶽丸君!?」ひいっ

大嶽丸「Σふぎゃーっ!ごめんなさいごめんなさいっ!!」ひいいっ

 

 

粋「姉ちゃんやっぱ何かあった!?」壁ドンドン!!

千様「Σあ。粋君 外!?
ちょっとあの えっと何これ」えーとえーっと!

 

 

白「面倒くさい。」

壁蹴りバキャスッ!


粋「Σちょ兄上デリカシーっ!!」ひいいっ

 

千様「ちゃんと着たからセーフよ」あーもうっ

彬羽「無事だったか。

ん?大嶽丸?」あれっ

小太郎「ん? 着たって事は」えーと。

 


テオドール「あちこちボンボンした母君の影響で ボンボンした女性がお好きなんだろうなーとか 察してはおりましたが
まさかこんな 手の込んだ真似をするとは」うっわー。

大嶽丸「Σ誤解だあああ!!!」

 


小太郎「でもこれ
この張り紙とか
完全に 注文の多い料理店て童話だよな?」わおんっ

粋「あ。それって確か
店の奥で山猫が待ってて  Σ!!」はっ!


大嶽丸「Σこっち見るな!そこらの山猫と一緒にするな!
俺は単に 自分の縄張り内で変な建物を見つけたらから探ってただけだ!!」

 


彬羽「Σあ。此処は鈴鹿山か!」はっ!

大嶽丸「Σそうだ!他の山と連なってるから解りにくいかも知れんが 
この辺も立派にうちの山だ」ふしゃーっ!

 

テオドール「山脈系はややこしゅう御座いますねえ」へー。

大嶽丸「Σそしてお前は濡れ衣謝れ!」ふしゃーっ!

 

テオドール「いえでも
覗いてらしたんですよね?」ジト目っ

大嶽丸「Σ覗いて無い!
単にそのっ
出るタイミングが掴めなくてそのっ」

 

 

白「よし。じゃこの奥に悪い山猫が居るんだな

さっさとそいつ殴って終わろう」すたすたっ

大嶽丸「Σいらん気を使うな! 余計怪しまれるだろっ」

 

テオドール「おやおや 陰湿なケダモノは嫌で御座いますねー」くすくすっ

小太郎「お前が言う?」わおんっ

 

 


山猫A(Σえ。何あいつ等!
壁壊して入ってきたと思ったら こっち来る!)壁の隙間から覗きひええっ

山猫B(だから 本の完コピはやめようって言ったのに!
あれ最後山猫 猟犬にやられるでしょ!?)ふにゃああっ!

山猫C(もうやる?先に出てって女拐って逃げる!?)おろおろっ

 

 


小太郎「わおおおーーん!!」遠吠えっ

山猫トリオ「Σふっぎゃあああ猟犬ーー!!!」びくうっ

 


ばんっ!
ばたたたたっ!!

 

彬羽「よし。出てきたぞ」

白「後は任せた」

 


粋「ばーん!!」その辺の木の枝っ

山猫トリオ「Σ漁師ーーっ!?」ふぎゃあああっ!


ばたーん!

 

 

千様「あら。見事に失神したわ」つんつんっ

大嶽丸「此処等は 俺もそうだが山猫の怪が多いからな

コイツ等は特に山の動物だけでなく 人間の女を襲いがちでな」やれやれっ

 

テオドール「あ、山猫ってやっぱりそう言う」へー。

大嶽丸「Σねちっこいぞコウモリ!!」イラッ

 

 

千様「へー。1時はどうなるかと思ったけどー

これで一件落着ね。

粋君 良く似合ってるわよ」にこっ

粋「なんで兄貴が着てるとカッコ良いのに 俺だと問答無用で漁師?」遠い目っ

 

襟巻きどろんっ!

九尾「イメージの問題ではないかえ?」すたっ。

 

小太郎「あれ?九尾
お前メスなんだから 女湯入ってもよかったよな?」わおんっ

九尾「えー嫌じゃ
山の物はあまり風呂に入ると 皮膚がやられるのだぞえ?」こんっ

彬羽「いや 風呂には浸からんで良いんだが」

 

 


大嶽丸(問答無用でマタギに見えるのは ガタイの問題じゃ無いだろうか) チラッ

白「なんだ?」ん?

 

 

大嶽丸(あ。弟のがガタイが良いのを気にしてる典型的なタイプだ。
絶対言わんとこう 下僕の視線が怖い)冷や汗だらだらっ

 

 


小太郎「汗凄いぞ 大嶽丸」わんっ

千様「あら。そんな刺激的だった?」きゃー

大嶽丸「Σだから覗いて無いっての!!」ああもうっ!

 

 

 

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