小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

12月8日

 

 

 


粋「うおおお!兄貴ヘルプヘルプっ!!」ひいいっ


白「またか。」

テオドール「うっわ また肩にどっちゃり浮遊霊乗せられて」引っ

 

粋「おおおお重っ
Σぎゃああやめろ耳元で呪いの言葉吐くなああっ!!」ひいいっ

 


白「ほら体無くても死ぬ程熱いぞ
嫌ならとっとと成仏しろ」

炎ぼっ。


幽霊軍団「ひいいいい」わらわらうぞうぞっ

 


千様「あらー。白君の火って霊体にも効くのねえ」あらまあ。

 


彬羽「手前もアレやりゃ早いんじゃないのか?」

粋「Σ気散って無理無理無理無理!!」鳥肌っ

 

 

テオドール「元からすがられ易い方に御座いますが
最近酷う御座いますねえ」うーん。

 

白(勾陣漏れてるとかかな?)ひそっ

彬羽(なんで毎度 封印出来てる自信がねえんだ。)冷や汗っ

 

 

 

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晴明「ま、夏より冬の方が
温度湿度その他的に 霊が活性化しやすいからのう」

粋「Σそうなの!?」

 

晴明「幽霊は夏が旬的なのは
人間共が涼を求めて 怪談やろうぜ!的なノリになるからよ。

百物語なんぞは本物を呼ぶ儀式だと言うのに
毎度暑い中 駆り出されてかなわんわ」はーやれやれ


テオドール「めちゃどうでも良い事で 大事になっておられたので御座いますねえ」うわ。

晴明「今年は夏は 京の都と冥界の境界が決壊する所で

彬羽「待て。聞いて無いぞ」おい。

 

晴明「未然に防いだのでな。

京の近くの酒呑童子達すら気付いておらんであろうよ」どやっ

粋「うん。色々お疲れさん」苦笑

 


晴明「これでもかとドヤっとるのに 素直に労われると複雑だのう」うーん。

 

白「ひねくれ過ぎだお前。
じゃ こいつのオバケホイホイはいつも通りで良いんだな?」

晴明「だの。
見た目普通ではないが 
こやつは何ぞ取り憑かれとるのが当たり前・・ しっしっ!」

粋「Σまた何か憑いてんの!?」ひいっ

 

 

白「そっか。

俺のせいじゃないなら良いや」うん。

粋「あの兄上?
何も良くねえんだけど。

つか兄貴のせいって何? 俺何かあん  「全部お前の気のせいだ」しれっ

 

 


彬羽「つまり 異常な状況だか、 異常は無いと言うことか?」

晴明「じゃな。
異常が通常とは哀れな奴よ

 

と言う事で 1つ、試してみんか?」

 

ちゃらりっ。

 

粋「?

何これ 根付け?」

 


晴明「うむ。見た目はな

しかし侮るなかれぞ。 この根付けの中には私の特製魔よけ符が入っておってな」

粋「Σえ!それって」おおっ

 

晴明「うむ。超強力な魔除け

Σって しまった」はっ!


灰ざらっ!

 


粋「Σうおおテオおおおお!!」ひいっ

 


彬羽「俺等は何とも無いんだがな?」怪訝っ

晴明「いやコレは 持ち主に悪意を持っておる奴、
災いをもたらす奴を遠ざける的な物でな

え? つまりこの吸血鬼は」えーと。


粋「Σうおお知りたくない!!」ひえっ

 

 

白「・・災いの方じゃないかな」ボソッ

彬羽(こいつも大概 被害受けてたな
そういや。)ああうん

 

 

 

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粋「しっかし こんなのがホントに効く

いや効いたんだけど」根付けじゃらっ。

 

 

テオドール「・・・。」じーっ。


千様「テオ君なんで あんな距離とってんの?」あら?

蒼月「邪悪だから 魔除けに近寄れないんじゃないのー?」あははっ

千様「えー。蒼月君でも平気なのに?」

蒼月「Σどういう意味!?」えええっ

 

 

粋「あのこれ 俺が持ってても良いん だよな?」冷や汗っ

彬羽「多分な。」うむ。

 

 

家康「ふーん。魔除けかあ
良いなあ この家オバケめちゃめちゃ出るもんね」へらっ


与一「お?何の騒ぎだ?

ん?何だそれは」ふよふよっ

粋「Σぎゃっ 馬鹿近寄んな!!」ひえっ

 

千様「Σちょっ! 与一さん駄目!
霊体がそんなのに近寄ったら!!」ひいっ

 

与一「なんだこれ 
根付け?」じゃらっ。


粋「Σ祓われる所か触ってるし!!」えええっ

与一「なにがだ」きょとんっ

 


蒼月「ひょっとして 魔は魔でも 悪い物って言う方の魔とか?
邪念とかさ。」


千様「Σあ。確かに邪念も何もなさそうな」うーん。

与一「?  だから何の話しとんのだ お前等。

 


粋「与一が頭空っぽで良かった」ほっ。

 

 


テオドール「・・・。」じとーっ

一同(あっちは 邪念てか怨念特盛だしな。)成る程っ

 


粋「ま、これでもう通りすがりの化物に乗っかられる心配は無いんだ
よっしゃ!安心して外歩けるっ」うきうきっ

蒼月「んな警戒しながら生きてたのかよ」ええー。


粋「結構?
あいつ等 気を抜いたら脅かしに来るし」ふっ

千様「ああ、こりゃオバケの人達も絡みがいが有るわ」成る程

 

粋「よっし!夕飯の買い出しは任せろ

あ!これだな買い出しメモ 
じゃ行ってきまーす!」うきうきっ


彬羽「Σあ、おい まだ途中

待てこら 鰹節も頼んだ!!」

 

 

千様「あらあら 浮かれちゃって
良かったわねー」のほほーん。

家康「だねえ。

どんだけ怖い日常送ってたんだろ」苦笑。

 

 

白「・・・大丈夫かな。」ふむ。

テオドール「何がで御座いますか?」けっ

 

 


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【町中】

 

 


粋「うおおおおそこらの幽霊が来ないと思ったら
そこそこでかいのわさわさ寄って来たあああ!!」ひええっ

 

あかなめ「でろんっ。」べたっ

粋「Σぎゃー 捕まんな気持ち悪いっ」ひいいっ

山姥「ヒヒヒヒッ!」包丁ぶんぶんっ

粋「Σ物理的に怖っ!
いやなんで町中に要るんだよおおお!!」

赤舌「アアアアアアア゛ッ!!」どろどろどろどろっ

粋「Σ良く解んねえけど来んなああーーっ!!!」

 

 

通行人「Σ!?」ざわっ!

 

 


飛天「お?

なんだ今日はまた変わったメンツにモテモテだなー。」あははっ

粋「あははじゃねえわ!!
助けろマジで 一気にあの世行きにな Σうおお舐めんなああ!!」鳥肌ぞわあっ

 

 

飛天「ん?医者の前で あの世行きはちょっと。

ちょうど通行人も裸足で逃げ出した所だし」懐ごそごそっ


粋「Σえ。あの それって」はっ

 


飛天「その辺捕まらないと危ないぞー。」

天狗の団扇 ばさあっ!!


粋「Σ早く言 Σうっぎゃああああーーっ!!!!」


びゅごおおおっ!

 

 

 


間。

 

 


彬羽「成る程。
俺等に効かないのは
細かいの特化で そこそこ強いのには効かないって代物だったからか。」

ばささっ。

 

白「木に引っ掛かってて良かったな。」

粋「Σ良くねえよ!!

カラス お前イトコにどんな躾してんだよ!!」ボロッ

彬羽「Σイトコの躾にまで手が回るか!
こちとら手前の兄貴の躾でとうに手一杯だ!!」むかっ

粋「Σ微塵も躾に手回ってねえだろ!嘘こくなよ!」けっ


白「燃やすぞお前等。」

 


テオドール「ん?と言う事は
私 そこらの浮遊霊と同レベルと?」おや?

家康「ど、どうだろう?」うーん。

 


千様「つまりー
細かい浮遊霊がわらわら集るのが 虫除けになってただけでー
普通にそこそこの妖怪も寄ってくるから 

魔除けつけるなら 両方に効くのじゃなきゃ意味ないのね」あら。


白「だとしたら お前、俺等と縁切って 人間の世界で生きてくしか無くなるな」

粋「それは嫌だ」きっぱり。

 

家康「即答。」わお。

蒼月「この人のこう言う所 凄いよね」

 

 


粋「そりゃ 家族やそれ同然の皆と離れるくらいなら
多少変なのに絡まれるくらい  って

ああもう良いや! こんなの要らねえ!!」


根付けぶちっ!

白「Σあ。ちょっと待

 

ぽーいっ。

 

 

粋「ん? 兄貴何か言った?」

 


白「お前な

いつも何匹か其処らに連れてる癖に
今1匹も居ないんだぞ?

変なのにはモテモテなのに どういう事か解らないのか?」

粋「あの。普段無表情なのに
何でそんなぶちギレ丸出しなの兄上」 冷や汗っ

 


家康「Σん!?まさかっ」はっ!

蒼月「馬鹿殿伏せな。
霊感無い人間が巻き込まれたらバラバラになるよ」あちゃー。


粋「Σえ!えええ!!」きょろっ

 


テオドール「では私も退散致します。
浮遊霊並の雑魚で御座いますし 何の役にも立ちそうに御座いませんし」ふんっ

粋「Σそれに関しては俺何も悪くねえよ!?」

 

 

彬羽「あ。来やがった」うわ。

 

ゴオオオオッ!

粋「Σいや音おおお!!!」ひえっ

 

 

どっしゃああああ!!


粋「Σおぐっ!」ぶちっ。

 

 

家康「Σぎゃああ 浮遊霊の雪崩!!」ひええっ

蒼月「Σあの人どんだけ好かれてんだよ!!」うわっ

 

 

 

 

晴明「・・・やはり、簡易な物では 安全面に問題が有るか」ふむ。

座敷わらし「晴明。
さては 小僧で試したな?」

晴明「量産すれば売れると思ったんじゃがのー。

こげなの売ったら 幕府にシバき上げられるわ」ふっ

 

山本五郎左衛門(その前に 魔王か勾陣にシバき上げられる気がするのは気のせいか )冷や汗っ

 

 

 

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