小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

6月21日

 

 

江戸城

 

家老「これはっ」冷や汗っ

 

 

 

 


晴明「と言う事で
江戸城の敷地内に 黄泉への穴がボッコリ開いたらしいぞ」扇子ぱったぱた

白「今度は何持ち込んだんだ?」真顔

魄哉「Σああっ 白君相手でもバレバレですかっ! 」ひえっ

 

千様「アンタは日頃の行いがねー。」

蒼月「つかさあ
国を護るべき天海大僧正が1番 徳川の存続ヤバくしてない?」

 

 

魄哉「別段ヤバい物ではなかった筈なんですがねえ

ただ、源平合戦の折
平氏の残党が最後まで護り抜いたとかって逸話の有る 由緒正しき茶器で

晴明「100パーセント呪われとるな」うむ。

 

魄哉「邪気は感じませんでしたよ?
ですから 江戸城の宝物庫で厳重に保管しようと思ったんですが」うーん。

 

彬羽「ん?江戸城の宝物庫?」ぴくっ

粋「宝物庫って何かあんの?」へ?

 

白「あそこヤバいのしか無いだろ」

テオドール「あー。下手に妖怪が近寄ると
影響与えて祟りが暴走しかねないとか何とか」えーと。

 

 

石燕「あの、
宝物庫って確か 源氏の宝刀とか無かったっすか?」

魄哉「Σそう言えばっ!」はっ

 

 

与一「おい」ジト目っ

千様「あー。そう言えば 与一さんも源氏方だわ
しかも本体は弓だったわ」あらあらー。

 

与一「私はあまり生前の記憶が無いから良いが」うーん。

石燕「与一さんと違って しっかりした真面目な宝物だった場合、
宝物庫内で 付喪神源平合戦二ノ部が始まってても不思議じゃねえっすね」あちゃー

 


魄哉「くっ! そう言えば
昔の甲冑やら武器やら何やら 
微妙に離れた所に配置してた筈の物が大破していると!」くううっ


彬羽「確実に参戦してるな。
なんでそんな血の気が多いんだ 徳川の宝物庫は」引。

家康「言って徳川も結構他者の血を吸って 天下取ってるし」

 

白「そんな宝物庫 爆破しろ。」真顔っ

魄哉「Σ人類の宝なのにですか!?」えええっ

 

 

テオドール「全部までは行かずとも
ヤバ気な物は処分された方がよろしいかと。

魄哉さん、そもそも『いつか使うかも』とかって物を溜め込む癖が御座いますよね?」

 


挿音「おう親父。この饅頭屋の包み紙とか マジで捨てろや。
箱に入れて保存すんなよ どこで使うんだよ」天井からぶらんっ

千様「アンタ 居たの?」

 


魄哉「えっ あの綺麗ですし
勿体ないですよ。
何処かで使うかも

挿音「頼むわ」

白「うん。」火ぼぼっ


魄哉「Σあああ!」

 

挿音「あああじゃねえわ!
何でもかんでも溜め込むんじゃねえ 倉庫が常に満タンなんだよ!!」うがあっ

 

彬羽「Σ!」びくっ

粋「うん、お前の珍しい石コレクションは言われてねえから」

 

テオドール「鳥類は つくづく収集好きなので御座いますねえ」うーん。

 

 


石燕「で、黄泉への穴ってのは?

鬼門みたいなもんっすか?」

晴明「あー・・

百聞より一見ぞ。ちと江戸城行ってこい」

 

 


ーーーーーーー

 

 

テオドール「ああ これは確かに」おやまあ。

粋「Σ地獄の底までみたいな大穴空いてる!!」ひいっ

 


彬羽「既にこの世の者ではない
源氏と平氏の争いが

周りを巻き込むどころか あの世まで巻き込んだか?」うーん。

白「あ。何か聞こえる」

 

黄泉の穴からゴオオオオっ

 


粋「Σだああ聞こえない!
なんも聞こえなーい!!」耳ふさぎっ


晴明「ものごっつい呻き声が聞こえるのう
何地獄と繋がったのやら」

 

白「別に怖くないだろ

ほら、閻魔の所の奥から落っこちたのの どこかだ多分」な?

粋「Σ充分怖えよ!」

 


家康「あ。そう聞くと少しはマシ?」おそるおそるっ

魄哉「殿、アンタ人間なんで 落ちたら帰ってこれませんよ。」

 

テオドール(あれ?家康さん、何かの時に地獄まで着いて来ていたような?)えーと

 

 

晴明「ともあれ塞がんとな。
うっかり人間が落ちたら事であろ」やれやれっ


魄哉「あー。実は
穴出現の知らせを聞いて 駆けつけた家老さんが瘴気に当てられて寝込んでます」

家康「Σそれ私来て大丈夫だったのかなあ!?」ひええっ

 

魄哉「殿は常に 僕やら白君やら
ヤバい妖怪の近くに居るんで免疫出来てますよ。
言わば毒に体が慣れてる状態です」しれっ

家康「うん。安心したけど

え?なに?そんなヤバいのお前達」ええー

 

晴明「家老の爺も お前の気に慣れておらんだら命は無かったであろうな。
モウロクしても さすがは鳳凰と言ったところか」

魄哉「すみませんね。大ポカやらかしまして」イラッ

 


粋「で、塞ぐって事は 大掛かりな術式とか?

魄哉 正装!て感じの袈裟着て来てるし」


魄哉「あー。いえ これは単に 
この後 ちょい京の方との謁見が」

家康「ほんとハードスケジュールだよねえ」苦笑。

 

 

与一「では 晴明がちゃちゃっと塞ぐのか?」ふよふよっ


晴明「あんまり寄ると吸い込まれるぞ
お主 霊体じゃろが」

与一「Σうおおおお!!」ひゅぽっ!

石燕「あっしの体を避難所にすんじゃないっすよ。」 まったくもー

 

晴明「いや。術式でどうにかするにも、これだけ大穴だとな。

はじめは これを空けた原因で有る 源平の茶器と宝刀を封印するかと思ったが」

 

魄哉「穴の中心に有ったんで とっくに落下してるんですよね」

晴明「ああやって地獄の果てまで 争って行くのであろうなあ」遠い目

 

 

石燕「つまり、
結局 小細工出来ないんで めっさ大変な大穴塞ぎの術式やるしか無いと言う」

晴明「甘いな。
私を誰と思っとる」にやっ


粋「へ?他に方法あんの?」


魄哉「その為に君達を呼んだんですよ


と言う事で 彬羽君!!
庭園の大岩で 穴ぼこに蓋をお願いします!!」びしっ

彬羽「物理でも何でも 塞げれば良いのか」ふむ。


魄哉「ですです!
問題はどう運ぶんだって事だけですから
よろしくお願いしますっ」拝みっ

彬羽「最高僧の正装で拝むな 
仕方ないか」すたすたっ

 

 


粋「いや 突っ込む所。」

テオドール「これ塞ぐ大岩って
どんだけ重量有るんで御座いますか」ええー。

 

 

白「俺等まで呼ばなくて良かったんじゃないか?」

魄哉「あーいえ 地獄に直結してる穴ですし」

晴明「ちょいちょい変なのが上がってくるで 蹴落とし頼む

あ。噂をすれば」

 


信長「ん? なんだ此処は
新天地か」にょきっ

家康「Σ出たああああっ!!!」うぎゃああっ

 


白「違う。お前の古巣の世だ」

ぺいっ。


信長「Σぬおお容赦のない!

わはは白いの! やはり貴様 死後は我の軍門に下れええええ」

ひゅるるるるーっ

 

 


粋「やっぱ 凄えな信長」ひええっ


石燕「家康さん 大丈夫っすか?」

家康「かっ各種トラウマがっ!」へたりこみがたぶるっ


テオドール「何が有ったので御座いましょうねえ」うわ

 

魄哉「まあ色々と。

あ、彬羽君戻ってきましたね」おや。


ずーん。

ずずーん。

 


テオドール「擬音が偉い事になっております」うわ

 

魄哉「さすがです。
あの馬鹿デカ1枚岩を

Σおうっ!?」


家康「Σうお!天海!?」ひえっ

 

 


彬羽「さすがに重いっ

コレをそこに被せりゃ良いんだなっ」ずずんっ

家康「Σわー待って待って!
天海が落ちた!蓋しちゃ駄目駄目!!」あわあわっ


彬羽「Σはああ!?」ええっ

 


晴明「あー。チャラチャラヒラヒラした 無駄に派手な格好しておるから」あちゃー。

石燕「足に絡んで動きが取れなかったんすね」穴覗き込みっ

 


白「よし。閻魔に 地獄に鳳凰落としたって言ってくる」くるり

テオドール「また偉い所にド偉い物が」苦笑。

 


晴明「と言うか
鳥なら飛ばんかい。あの阿呆鳥め」

石燕「あの人 意外とどんくさいっすよねえ」

 

 

彬羽「おい。俺はいつまでコレを抱えてりゃ良い」岩盤ぎちちっ

粋「一旦その辺に置いて良くね?
場所 有るかな?」えーと

 

 

 

【その頃 地獄】

 

信長「おっ! ついにお前も此方に来たか

どうだ 今度こそ我の軍師に

魄哉「なりません。
断ったからって うちの殿虐めて 
差し出させようとしたよな人の軍師には絶対なりません」けっ

 

 

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