小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

9月21日

 

 

 

テオドール「朝の風は 完全に秋の物に御座いますねえ。

さあ!衣替えにございます!!」
タンスがたごとっ

粋「おーい。早い早い
まだまだ昼間は立派に夏の気温だっての
着る物無くなって困んぞ」

 


テオドール「しかし、物事は遅いより早い方が。
急に気温が下がると ほら、粋さんすぐにゲリピーに「半分くらい入れ替えようか」うん。

 

白「ゲリピーの効果抜群だな」

千様「季節の変わり目はいっつも厠に走ってるものねー」お茶ずずー。

 

 


間。

 

 

テオドール「お。秋羽さんのマフラーに御座います」

粋「襟巻な。
半分って言ったのに 物置のまで持って来たのかよ」おい。

 

テオドール「ハロウィンに着るマントが見当たらないので御座いますよ。
今年も芝居小屋の宣伝で お菓子配りをやるので御座いましょう?」

粋「俺また変な仮装とか「被り物では御座いませんか?」

 


粋「Σ安定の色物枠っ!!」ずーん

 

テオドール「しかしこの襟巻。
彬羽さんらしくないチョイスに御座いますよね。
いえ、お似合いでは有るのですが」ふむ。

粋「へ?らしくねえ?」


テオドール「あの方!何やかんやで目立つのお嫌いでは御座いませんかっ

なのに、デカイわ目付き険しいわで嫌でも目立つ方に御座いますよ?
それがわざわざこんな派手な真っ赤っ赤のとか 矛盾に御座いますよ!」ほらほらっ

 

粋「言われてみりゃそれもそうか。

そもそもカラスの好みじゃねえよな?」あれっ

テオドール「で、御座います。

確か 由緒正しき烏天狗のお坊ちゃまに御座いましょう?

育ちの良い方程 地味を選ぶものに御座います」うーん。

 

粋「ん?あれ
よく見たらコレ 生地凄い良くね?」

テオドール「そうなので御座いますか?」

粋「衣装担当舐めんなよ。
マジか。これかなりの高級品だぞおい!」ひえっ

 

テオドール「纏めると 
明らかに本人の好みではない

しかも高級なお品を毎年愛用しておられる    と。」

 


粋・テオドール(誰に貰ったんだろう)ごくりっ

 

千様「あの子達 ホコリまみれで何してるのー?」

言え「また 突かなくても良い所を突つきまくるのかなあ」苦笑。

 

 


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【割烹春一】

 


庵「彬羽?
あー 此処らじゃあの見た目でお人好しなのバレバレだから。

特におばちゃん層にモテてるよ。」さらりっ

 

テオドール「Σまさかの年上キラー!!」ひいっ

 

庵「夏場とか
水撒きしてるお婆ちゃんに、年寄りは無理するなとかって 水桶をひょいっと取って代わりに撒いてやったりしてるし」えーと。

粋「自分も暑さにめちゃ弱い癖に
良い奴。」じーん。

 

庵「そんなんで、表情険しくて不器用なだけで そこらの奴より穏やかなの皆知ってるからさー
隠れファン多いよ?」

ひな「そう言う系統が好きな人って居ますよねー」うんうんっ

 

主禅「・・・。」じー

ひな「あ。私は半端に複雑なのより 
解りやすいのが楽で良いけど」にこっ


主禅「ほっ。」胸撫で下ろしっ

 

テオドール「この方、こう言う所はフルオープンに御座いますよね。」ああうん

 

 

粋「しっかしそうか
 
年上なら目も肥えてるだろうし良い品贈ってきても不思議じゃねえよな」ふむ。

テオドール「で、御座いますね
それで、それを愛用してるとなると
つまりその」ふむ。

 

 

粋「・・相手すっげえ気になるけど。
これ、綺麗に元に戻しとくか」襟巻っ

テオドール「で、御座いますね。
これ以上は野暮に御座います」ふっ

 

 

 

シロ「ん?そんな特定の奴が居たのか?」芋剥き剥きっ

 

ひな「いえー?
万一居たとしても彬羽さんですよ?

ここ等の人とそんななってたら絶対ギクシャクしてボロ出しちゃいますって」

庵「うん。
その辺はよく魔王の副官務まるなってくらい解りやす

あ、あの2人帰った?」きょろっ

 

主禅「・・酷暑に親切にした婆ちゃんの形見とか
ひな「おトメさん 元気に生きてるでしょ」

庵「ん?それってシズさんの事じゃないの?」あれっ
 
ひな「あら?おシズさんも?

あーでも 確かおカネさんも めちゃめちゃ大きい風呂敷包みを持ってもらったとかって」えーっと

 

シロ「成る程。
年上に気に要られる筈だ」芋しょりしょり

 

 


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テオドール「大穴。いえある意味本命
一二三さんからでは?」大真面目っ

粋「Σお前 追及しないんじゃ無かったのかよ!!」

 

テオドール「あー。いえ
今ふと思い立ってしまいまして
別に 実はあの方?とか 
いえもしくは 幕府のお手伝いの時に地味にフラグ立てておられたあの方とか

粋「Σふとじゃねえじゃねえかよ!
つか何!?カラス そんなあっちこっちでフラグ立てまくってんの!?」えええっ

 

テオドール「彬羽さんに御座いますからねえ

しかし、あの方の性格考えると 1本たりとも回収してねーな こりゃ。に御座います」ふっ

粋「・・一二三育てる事しか考えて無さそうだしな」ああうん。

 
テオドール「で御座いましょ?

故にこちら 一二三さんがお小遣いを貯めて買われた物では と。」

粋「いやー 一二三がマセてるって言っても
これマジで高い奴だぞ?

子供の小遣いで買えるもんじゃ

テオドール「一二三さんの貯金額に比べたら 私の全財産等植木鉢の下の駄虫レベルに御座いますが?」 真顔。

粋「Σ近頃の子供すっげえ!!」ひいっ

 

 

テオドール「私も蓄えはそこそこする派なので御座いますがねえ」うーん。
  
粋(そうか。こいつバイト代ため放題か。

生活に必要な物は なんだかんだで兄貴が全部出してるしなあ。
あんなんでも未成年には甘いし 
あ、羨ましい)

 


テオドール「子供から贈れられた物ならば そりゃ好みと違っても愛用もするって物に御座います!
それが保護者心に御座いますよ!!どうで御座います この推理っ」びしっ

粋「うわー。説得力しかない」ぱちぱちっ


テオドール「?
何故にそんなジト目で?」 おや

粋「気のせいじゃね?」

  

  
テオドール「と言う事で

こちら、一二三さんからの贈り物で?」  

一二三「違うべ。」即答っ

 


粋「Σちょ 馬鹿野郎おおおおーーっ!!!
なんで直で聞いちゃうの!

案の定違えし 保護者のアレコレ詮索しちゃうだろこんなの!」ああもうっ

テオドール「Σはっ!
つい面倒臭くなって!!」


粋「Σ面倒ならもう放っといてやれやあっ!!」

 


一二三「なんだべ?
彬羽さんに襟巻くれた人を捜してるだが?」小首傾げっ


粋「Σえ。あのっ」あわわっ

一二三「おら、知ってるだ」手招きっ

テオドール「Σえ。その

Σはっ!!」ぴくっ

 


壁めこっ。

 


どしゃばりーん!!

 


彬羽「ん?

おい。コマのセンサーじゃ 
ここ等に侵入者の反応が有るらしいんだが」はて。

 

粋「Σ襖を開ける感覚で壁ぶち抜くのやめろよ怖えよ!」腰抜かしっ

彬羽「最近視力がな。

普通に襖と見間違えて開け

テオドール「すみませんすみませんすみませんでしたああっ!」ぺこぺこぺこぺこっ

    


彬羽「お前等いったいどうし・・

ん?上手く瓦礫に当たったか」

侵入者「」白目っ

 

 


一二三「あ、彬羽さん
色々調度良いだ。
この襟巻なんだども」

 

粋「Σわー!ストップストップ!!
ごめんカラス 雑巾絞りは勘弁してえええ!!」ひええっ

 

 


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白「デカいだけで動かないより 解りやすい色付いてた方が目印になるだろ?
だから着けろと押し付けた。」どやあっ

粋「Σまたも兄貴かよ!!!」どちくしょおおおっ

 

 


彬羽「何を勘違いしてたのか知らんが、 
この腐れ方向音痴魔王の迷子対策だぞ この襟巻は。」

テオドール「思ってた数倍、とっても真面目な副官様に御座いました。」ああうん。

 


一二三「彬羽さん どうも体感温度が人よりたっけえみたいだべしなー。
別に無くても問題ねえみたいなんだけんどな。」

白「筋肉で防寒になってるんじゃ って家康が言ってたよな」うん。
 

粋「へ。へー・・」引っ

 


テオドール「つまり
つける必要も無いのをわざわざ毎年。

お疲れ様に御座います」ひええっ

 

 


一二三「てか、真っ赤の時点で どう考えても白さんの趣味だべ。
普通 大人の男の人がこんなんそうそう付けねえだ。」ねー

千様「あー。そうそう無いド派手な趣味だものねえ。
納得。」うんうんっ

 

 

 

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