小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

7月26日

 

 

 


江戸城

 

 

魄哉「おや。おかしいですねえ
それでは先ほど御自分が話された事と辻褄が合いませんが?」

家臣「えーとそれはそのっ」冷や汗ダラダラっ

 

 

家康(そりゃ 天海様直々のお取り調べは怖いよねえ

嘘つく辺り まだ余裕有るぽいけど。)屏風の裏っ

挿音(つーか。お白州でやっちまや良いのに

穏便に済ましてやる事ぁねえんだよ) 天井裏こそこそっ

 

 

魄哉「んー まあ言いにくいのは解りますがね
つまり悪気は無かった 国の為を思い

国宝に落書きをし、 立場を利用し隠蔽したと」困惑っ

家臣「そ、そのっ
あの時代に民から吸い上げた税であんな豪華な建物をと「なら税で給金貰ってるアンタも無償で働きますか?」

 

 

家康(絶対んな思想ないよねコレ)うっわー。

挿音(隠し通せると思って悪ノリでやったな このオッサン)あーあ。

 


魄哉「・・・・


あなたが傷付けた部位
そう言えば 綺麗な朱色でしたね」にこっ


家康「Σうおお天海ストップストップ!!
人の血は朱色じゃない!乾いたら赤黒くなるから!!」ひいいっ

 

 


ーーーーーーー

 

 

 

【城の廊下】

 


どたたたたたっ!!

 

 

白「ん?」

 

 


魄哉「この後に及んで逃走とは
人の好意をなんだと思ってるんですか!!」

家康「Σいや袖から棒手裏剣見えてるから!ダメだよ!殿中だよ天海様!」ひええっ


挿音「うおおお!この野郎足速え!!」どだだだだっ!

 

 

魄哉「白君調度良い所に!
そのオッサン 捕まえてください!!」くわっ

 

家康・挿音「Σえ"」

 

 

 

白「解った」

ずむっ。

 

家臣「Σおぐうっ!!」

 


粋「Σうおお躊躇無い腹パン!」ひえっ

テオドール「しばらくまともにご飯食べられないで御座いましょうね」うわー。

 

 


家康「あの 床で凄いビクンビクンしてんだけど
大丈夫?これ」ひええっ

魄哉「一思いにラクにしても良いんですが。」

家臣「Σ!!」涙目っ

 

挿音「なあ。忍より容赦ねえのやめてくんね?
俺の仕事無くなるんだけど」引。

 

 


家康「まあまあまあ 当初は穏便に済ましてやろうって事だったんでしょ?
確かに逃げたのは頂けないけど ほら、やっぱ幕府のトップにタイマンで詰められるとね
パニックも起こすよね?」どうどうっ


魄哉「逃げた時点で慈悲も何もぶっ飛んびましたがね。」真顔。

 

テオドール「あー そう言う事なら
その慈悲はまだ台所に湧いたコバエにでもかけた方が有意義で

粋「Σお前はいっちょ噛みで人の人生左右しねえの!
つかコバエにかける慈悲って何!?」
テオドール「パンッと行かずに もう入って来るんじゃ御座いませんよ とそっと外に逃がす   的な?」

 


白「確かにそっちのが雰囲気的には優しいかもな」うん。

粋「Σ躊躇ゼロで知らんオッサンの胃袋破壊した兄貴が優しさ語んな ややこしい!!」ああもうっ

 


挿音「何が何だか解んなくなって来たけどよ

とりあえず 逃げたのは内臓破壊クラスの腹パンで相殺で良くね?
むしろ釣りが来るだろこんなもん」ほれ。

 

家臣ぴくぴくっ

 


粋「つか コレ大丈夫?」おそるおそるっ

 

家康「大丈夫。人間って意外としぶといから

ほら、天海も
ムカついたのは解るけど 頭冷やして行こ?
もう戦国終わったからねー?」どうどうっ

魄哉「・・まあ、争う為に怒ってるんじゃ無いですしね」しぶしぶっ

 

 

 

 

家老「あの、天海様?
いったいこれは何事で?」おそるおそるっ

一同(Σ城の廊下で大騒ぎして今更穏便とか無理だそりゃ!!)ひええっ

 

 


白「鬼ごっこだ。」真顔っ

 

家老「Σへ!?

あ、これはこれは えっと天海様のご子息殿で?

ごっことは? 城の廊下でですか? 忍まで駆り出して と言うかなんか半死なんですが」怪訝っ

 

挿音(やっべ。隠れそこねた。)あちゃー

粋(つか鬼ごっこって さすがに無理が有るって!)ひええっ

 


家老「あの、恐れながら

何か大事なのを御慈悲で隠されている とかでは御座いませんか?」ずいっ

 

 

白「知らないのか
庶民の間では 今大人も子供も関係なくこの遊びが大流行だ」どやっ

家老「Σこんな命がけぽいのが流行り!?」えええっ

 


白「だから流行ってるんだ
江戸っ子は過激だからな

むしろ危ないから子供はダメで大人しかやっちゃダメってローカルルールも出来てるくらいだ
爺さんさては 遊んでないな?」口から出任せつらつらっ

 

家老「Σうっ!
それはその このトシですしそう遊び回ったりはっ

成る程 お役者をされていると伺っておりましたが 巷では今そのような」ほう。

 

粋(Σいや ゴリ押し出来んのかよ!!)えええっ

テオドール「この家老さんも大概天然さんに御座いますねえ」わお。

 

 

白「ちなみに内緒な
危なすぎて そこらの主婦が子供が真似するって怒るから
1部のマニアの間で流行ってる ツウの遊びだ」しーっ。

家老「はー成る程。
お若い方は危険を好みますからなあ
程ほどにして下さいませ」ほうほうっ

 


家康「あの子なんでこう 人をおちょくった事する時は頭の回転早いの?」わお。

挿音「いや 冷静に聞いてみろ
言ってる中身はぐちゃぐちゃだっての」

 


テオドール「我が主の最大の特技。
それは 無茶な屁理屈でもふんぞり返って堂々と当たり前の様に語る事で
あ。 それも有りかな?と思わせちゃう 力押し説得に御座います」どやあっ

挿音「最大がショボすぎんだろ お宅の主様よ」

 

 

魄哉「えーそう言う事で
お騒がせしてすみません

下々の流行りを知るのも上の者の勤めかと、
お弁当届けてくれたついでにお話聞いてたらはしゃいじゃいまして」

家老「ああそう言う

いやー 天海様はアグレッシブで御座いますからなあ」わははっ

 


白「ごり押しした俺が言うのも何だけど
それで納得されるって 普段どんな仕事してるんだ天海サマ。」

家康「まあ 結果的に国さえ回れば良しだから。」

挿音「聞いたら不安になるから知らねえ方がいいぞ」


粋「Σこの国大丈夫!?」ひええっ

 

 

 

魄哉「ま、そういう事で

お騒がせしました。
あ、この人回収しときますね」ずーるずるっ

家老「あの、なんか痙攣しておりますが「大丈夫です。死んでません」

 

 

 


粋「えっと、あのおっちゃん 大丈夫なのかな?」冷や汗っ

テオドール「大丈夫では御座いませんか?
命取る気なら 此処で家老さんにポイすればブタ箱行きに出来るわけに御座いますし」

 


挿音「此処で暴露しねえって事は穏便に済ますって事だよな
ったくあのクソ親父  僧侶の癖に沸点低い低い」げんなりっ


白「お前も大変だな」ふーん。

 

挿音「・・お前に言われるとマジで転職したくなるわ」うん。

 

 

 

 


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魄哉「は?許す?

弱味は握ったまんまのが良いからに決まってるじゃないですか。」しれっ

家康「Σ慈悲とかじゃないの!?」えええっ

 


魄哉「いえ あの手のしょーもない事する輩は 魔が差して繰り返さないと限らないですし
それなら今度やったら即斬首ですって圧をかけて放免のが再犯防止には良いでしょうが」

 

家康「それはそうなんだけど

え?そんなムカついて「素直にごめんなさいしないで逃げたのは頂けませんよね」

 


家康「ええー


うわ。見事に地雷踏んじゃったなあ あの人」ひええっ


魄哉「まあ 次は無いぞと言って起きましたんで

今後ずーーーっと僕の目に怯えつつ クッソしょうも無い真似をした事をいつバラされるか解らない 立場有る身にはキッツい生活を続ける事になります

いっそ『許されぬ』方がラクかもしれませんねえ」くすくすっ

 

 

家康「うん。大概なぶるタイプだよね

知ってたけど。」

魄哉「信用出来ない人の改心を信じられる出来る程 人間出来てませんので」にっこり

 

挿音「なあ。やっぱ忍いらなくね?」ええー。

 

 

 

 

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