小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

7月27日

 

 

 

挿音「ヤベえ。 公金無くした」冷や汗っ

粋「Σ何やらかしてんだつか 何で俺に言うの!?」えええっ

 


挿音「いや 普通に金運ぶとなると警護とかなんとか大事になんだろ?
目立つべきじゃねえ物なのに目立ってしゃーねえし
そうなるともうコソッと1人が運んだ方が良いんじゃね? 今回んな退勤じゃねえしって ちょこちょこやってたんだけどよ

 

賭場の近くで落としたぽい」頭かかえっ

粋「それ 使ったって言うんじゃ「んな蒼月みたいな事すっかよ!」むかっ

 

 

蒼月「Σ俺今回何もしてないんだけど

ちょっと酷くない!?」むかっ

 

 

 

挿音「いや 通りすがりに賭場で乱闘起きてたから 双方まとめてどつき倒したんだよなあ
言い分とか聞くのダルかったしよ。

他に落とすような所は」うーん。


粋(なんでこんなのにんな重要任務 いや服部半蔵だったっけコイツ。)引っ

 

 

挿音「て事で表にゃ出せねえんだわ。
つか出したらさすがに処罰されんだろ?
しかし1人で捜すにゃ限界がある。

そんで 間違っても親父にチクったりしねえ上に 頼まれたら断れねえ御人好し となるとな。」

粋「要は捜すの手伝えって事かよ

普通に頼めねえのかよお前はよ」イラッ。

 


挿音「おう バレたり見付からねえで河原に晒し首になったらお前のせいな。」

粋「Σぎゃああやめろおお!
聞いちゃった以上 無視してそんな事になったら俺のせいだそれ!」ひいっ


挿音「おう。て事でマジで頼むわ」

粋「Σ忍者汚ねえ!!

くっそ仮に見付からなくても俺のせいじゃねえからな!
その時は葉っぱを小判に見せるとかそんなで乗りきれよ!!」

挿音「いや忍はキツネやタヌキじゃねえから

いや助かる助かる ほれ行くぞ」たたっ

 

 


蒼月(いや 俺にも丸聞こえなんだけど。

え? 相当パニック起こしてる?
それとも喋ったら生皮剥がすぞ 的な?)困惑っ

 

 


千様「あらー? なんかギャーギャー煩かったけど 蒼月君1人ー?」あらあらー。

 

 

蒼月「セミの声じゃないの?」


千様「Σちょっ 汗凄っ!!
確かに今日暑いけど大丈夫!?」ひえっ

 

 


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挿音「ルートを1から辿り直すとだ

まずは この裏路地をだな」すたすたっ


粋「Σまたガラの悪いのゴロゴロしてる所を!
なんでわざわざ拾った物返してくれなさそうなのが転がってる通ってんだよ!!」

ごろつき「ああん?」

 


挿音「誰もこんな道でんな物運んでると思わねえだろ?」

粋「Σそりゃあな!

つかマジで此処で落としてたら絶対見付からねえよ!?こいつ等 絶対ガメるって!」ああもうっ

 

ごろつき「おい兄ちゃん
さっきか聞いてりゃ ガメるだなんだ人聞きの悪い
ワシ等を其処らのチンピラと一緒にす

 

 

粋・挿音「煩せえよ。」ああん?

ごろつき(Σ堅気のメンチじゃねえ!!)びくっ

 

 


粋「Σあ。昔の癖が
目立つ目立つ!」やべっ

 

挿音「で、其処らのチンピラと違って何ヤベえ事やらかしたっつの?
んー?アンタどっかで見た顔だな」じっ

ごろつき「Σえ。そのっ」ぎくっ

 

 

粋「Σあ!この前 立て札に貼ってたお尋ね者!?」はっ

ごろつき「Σしまったああ!!」ひいいっ

 

挿音「良し。確保」縄しゅるんっ

ごろつき「Σどわーっ
おまっ!幕府の犬かっ!!」じたばたっ


挿音「おう。今の所はな」遠い目

粋「これでなんぼか減罪なんねえかなあ
あ、弱気はダメだ よし!続き行ってみよー」すたすたっ

 


ごろつき「Σ待て待て待て待て!ワシこのまんまか!?」


挿音「事情が有って極秘なんだよ

後で回収してやらあ」すたすたっ

ごろつき「Σスマキ放置!?この鬼ーーッ!!!」うわああっ

 

 

 

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挿音「ーーで 裏側ばっか通っててもそれはそれで面倒な事になんだろって事で

人通りの多い至って普通の道をだな」

旅籠のおかみさん「あれ。おかえりー」

 


粋「Σこれお前が町中に作ってる別宅の1つだろ!!」

旅籠のおかみさん「おや。お友達かい?珍しい
あー朝食わないで行ったろ 芋ようかん食べる?」芋ようかんずいっ


粋「Σお前絶対サボってたろ!
此処で朝寛いでたろ!!」

 


旅籠のおかみさん「はいはいはい喧嘩しない
ほらお茶も淹れたげようね」お茶こぽぽっ

粋「Σあ。すんませんっ」

 


挿音「いや。暑いしダルくてよ
仕事の出来る奴ってのは 休むのも上手いっつか
程よく手抜くもんなんだよ」キセルすぱーっ

粋「Σお前は思いっきり仕事中に手抜いてんだ Σうぐっ!」


おかみさん「あらあら はいはいお茶飲んで飲んで」お茶はいはいっ

挿音「食いながら喋んじゃねえよ汚ねえ。
躾がなってねえな」ちっ


粋「Σ適当な癖に こういう所はキッチリしてる!!」

挿音「当たり前だ。
俺の育ての親を誰と思ってんだ」

 


粋「確かに

ってコラ 芋ようかん食ってんじゃねえ寛ぐな」

挿音「Σあ。」


粋「Σ忘れてた!? 自分の首かかってんのに忘れてた今!?
どんだけ適当なの!?」えええっ

 

挿音「煩えな。

あー 此処にゃ無さそうだし次行くぞ次っ」


おかみさん「待ちな。お昼まだだろ
おにぎり持ってきな」ほれっ

粋「Σあ。どうもです」

 


挿音「こんなノリだから寛いじまうんだよなー」やれやれっ

粋「いや、俺ならこの状況で寛げねえよ」えええー。

 

 


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【賭場】

 


挿音「やっぱ落とすとしたら此処か?
暴れたし 他でそんな注意散漫になる事はねえと思うし」うーん。

粋「自宅感覚で寛ぐのって 充分注意散漫じゃね?

まあ 大立ち回りしたんなら何処かで落としてても     って偉くボロボロだな建物」うわ。

 

挿音「人数多いんで面倒でよ

あ、そこ 血乾いてねえから踏むと滑るぞ」指差しっ

粋「Σお前捕物したんだよな!? 押し込みじゃねえよな!!」ひえっ

 

 

挿音「会話出来ねえアホは拳で言う事聞かせるしかねえだろ
つか元から乱闘起きてる所に通りがかったんだっつの。
元から血まみれだこんなもん」

 

粋「いや絶対 通常の3倍は出血してるって。

つかマジで此処で落としてたら解るだろうし
賭場後かあ。  普通に考えて此処の奴等がしょっぴかれた後 其処らのチンピラ共が金残ってないか漁ってんじゃね?」

 

挿音「だよな。さすがスラム育ち」おおっ

粋「だよなじゃねえよ 解ってんのかよ

えー じゃあ仮に此処で落としてても有るワケねえし 
来た意味ねえじゃねえかよ どうすんだよ。」困惑っ

 

 

挿音「いやいや考えてみろ。

仮にお前が 小銭有れば良しと思って忍び込んで 思わぬ大金拾ったらどうするよ?」

 

 

粋「番所に届ける。」真っ直ぐな目っ

挿音「・・・ おう。

俺汚れてたわ」ああうん。

 

 

粋「いや お前公務員だろ
ガメる前提ダメだろ」えー。

挿音「おうやめろ 解ったから。

えー 言い方を変えるとだ 
其処らの番所に届けるって発想のねえ悪タレが拾ったらどうだろうな?」

 

粋「えー? それで終わりじゃねえの?

 

・・他にも落ちてねえか捜しに来る?  かな」えーと。

 

 


挿音「大当たり。」

 


チンピラA「お?なんだお前等
お前等も金捜しに来たのか?」ああんっ?

チンピラB「此処は俺等の縄張りよ
有り金全部出せやゴラァ!」中指びっ!

 

 


間。

 

 


挿音「回収完了っと。」小判風呂敷で包みっ


チンピラAB「」

 

 

 

粋「Σすっげええ!!マジで持ってた!!
忍の勘凄え!」おおおっ!

挿音「おうよ こちとら物心ついた時から戦国駆け回ってたんだ
この程度屁でもねえわ」どやっ


粋「マジで凄え!
ん?けど

俺 手伝いする所有った?」あれっ?

 

挿音「・・・・


芋ようかん食えたから良くね?」

粋「実は結構行き当たりばったりだったろ。」おい。

 

 

 


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彬羽「なあ、裏路地うろついてた人面犬が具合悪そうなので 飛天に診て貰ってたんだが

どう思う?」困惑っ

 


テオドール「Σうお 何で御座いますかこの小判!!」ひえっ

彬羽「馬鹿犬らしく これを丸飲みして具合が悪かったらしい」

 

白「あれ?このべちょべちょの風呂敷 徳川のアレじゃないか?」風呂敷べちゃっ

 

 

 

蒼月(Σじゃあさっき見付かったって喜んでたの何!?)ひえっ

千様「蒼月君?ねえ
顔色酷いわよー?」

 

 

 

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