小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

12月27日

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江戸城




彬羽「成る程 計算合わねえと思ったら何枚か抜けてやがるな」ふむ。

蒼月「Σえええこの山に埋まってるの!?」書類の山こんもりっ

彬羽「混ざってるなら片付けてきゃ出てくるだろ
それで無いなら 手間だが関連部署にもう一度出させるかだな
報告書なら写しくらい有るだろ」むう



家康「手慣れてるのが居ると助かるねえ」お茶くみっ


魄哉「よっしゃ!これでコマのデビュー作 間に合いますっ!!」書類高速処理ぶばばばっ

家康「Σそういや言ってたね!」ひいっ

蒼月・彬羽(間に合わなかったらキゲン最悪になりそうだしな。)手伝いてきぱきっ



家康「そっか 黒子的なのとは言えからくりデビューかあ

芝居小屋も色々考えるよね?」

白「だな。」 だるだるごろーん。


蒼月「あの人は何で居るの?
主演だろ? 芝居小屋行ってなくて良いの?」ひそっ

彬羽「年末は夕方からだそうだ
ちょっとな。仕事柄ここの所休み無し 連日出勤でキゲン悪いんで気晴らしに連れて来たんだが」うーん。

家康「年末の地獄の様な政務見せられても気晴らしなんないでしょ」苦笑。



彬羽「しかし家に置いといたら置いといたで 下僕コンビが気を遣いまくって余計にダルそうだったしな」

家康「Σえ。あの子等に内緒で連れて来たの!?」えええっ

蒼月「今頃大騒ぎしてんじゃないの?」あーあ



白「ここ狭くて良いな」天袋にごそごそっ

魄哉「おや 狭い所好きですねえ
静かに遊んで下さいね」御仕事バリバリっ


一同(Σ良い気分転換になってる!?)えええっ




挿音「Σあ!こら手前
人の通り道で何してんだよ!!」

白「あれ?お前居たのか」

挿音「忍びが天井裏に居ないでどうするよ!
ほれ狭いんだから降りろほれっ」しっしっ

白「えー。天井裏なのにホコリとか無くて居心地良「Σ俺の定位置だからだそりゃ!!」





蒼月「なんか
天井裏揉めてるね?」見上げっ

家康「てか挿音 普通にそこお気に入りの場所だったんだね」

魄哉「あのー、早く片付けたいんで静かにして貰えませんかねえ」苦笑。



彬羽「天井裏の曲者には これが定番だよな?」飾り鎧の槍きらーん。
白・挿音「Σ!!」びくっ


しーん。

家康「あ、見えなくても殺気感じ取ったみたいだね」わお。




彬羽「ったく こっちもこれ片付き次第バイトだぞ
政務のが重要って事で ナンボ遅れようが仕方無いとは言われてるがな」ちっ

蒼月「お前体も脳ミソもよく持つよねー」うわ。


家康「あれ?蒼月 お前手止まってない?」

蒼月「いやこれ さっきの中身抜けてる奴無いと無理。
後に回すしか無いか ややこしいなあもう」ぶつくさっ


魄哉「これだけ書類有ると そりゃこんがらがりますよねえ」ため息。

彬羽「だな。どいつもこいつもギリギリまで提出しやがらねえしな」

蒼月「出すに出せないってのも多いんじゃない?
はいこれ 偽造の疑い有る奴ね」どさっ。

家康「Σまた多いね!!」ひいっ

蒼月「こいつ等のせいで計算ますますややこしくなるんだよなあ

これのせいでジジイ コマちゃんの晴れ舞台間に合わないんじゃ無いかもよ?」はーやれやれっ




魄哉「小細工する輩は 見せしめの為にももっと大袈裟に吊るし上げる必要が有るかもしれませんねえ」遠い目。
彬羽「おい。そういう職権濫用は「多少乱用でもしなきゃやってらんないってんですよ」けっ






白「政務って大変だな」天井からこそっ

挿音「おうよ。今変な事すんなよ
いつもの万倍怖えぞ?」同じくこそっ



白「しないしない ここで何かする程バカじゃな

ん?」


みしっ。



挿音「ん?なんだ 上?」

みしみしっ




ばりんっ!!


九尾「うおおおだーりん此処におったのかえ!!
行方不明と聞いて心配したぞえええ!!」うおおおおおっ

挿音「Σおい屋根 いやちょ 止まれ馬鹿っ!!」



天井ずぼばりんっ どしゃああああ!!


家康「Σうぎゃああ!皆ああっ!!」ひいいっ






書類ひらひらっ





魄哉「九尾さん すみません
御 仕 事 中なんです!」くわっ
九尾「Σうおおすまん!!」ひいいっ



蒼月「おい。どうすんだよコレ」崩れた書類埋もれっ

彬羽「・・地道に片付けるしかねえな」げんなり



ひらひらっ

魄哉「ん? Σあ。これ 抜けてたさっきの資料じゃないですか!?」

蒼月「Σえ マジで!? うっそ一気に片付くじゃん!!」おおっ




白「ん?結果オーライなのか?」あれ?

家康「いや 片付け有るしプラマイゼロ?
Σってお前墨べったり!! それ落ちるの!?」

白「Σえ」

挿音「あー 硯に落っこちたか。役者が頭から墨まみれはやべーんじゃねえの?」書類拾いがさごそっ



白「えーと どうしよう?」困惑っ

彬羽「いや 俺に言われてもな」うーん。






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テオドール「失礼致します!!だああ日本のインクは落ちにくい!!」ごっしごしごしごしごしっ!

白「痛い痛い痛い痛い痛い痛い。」




粋「このタイミングで墨かぶりってマジか
最悪顔面塗りたくるとして」うーん。

白「これだけヒリヒリしてるのに塗るの嫌だぞ」

粋「Σしゃーないだろ!! 他にどうしろってんだよ!!」


テオドール「顔面はともかく髪の毛はどう致しますか? 真っ白なだけに偉い事になっております」うーん。

白「もう黒髪で行くか」どろんっ

粋「Σあ。人外便利」おおっ



つつじ「おんや白はん
今日は珍しい色で ってどないしたん?」

白「年末サプライズだ。」般若の面っ

つつじ「あんさんの芸風的にええと思うけんど。お面は着けんでやってや?」



粋・テオドール(絶対プロ意識が足りないとか怖いからなあ)しみじみ。



皐月「お、そっちも準備整って来たなあ

ほら見たってー。 コマちゃんも衣装整えてん
武家のお嬢さん風からくり娘やで」どやっ

コマ『綺麗なお着物 照れます』カタカタッ



白「へー。可愛くなったな」ほうほう。

コマ『Σ!』


粋(無自覚タラシ からくりにも発動すんのかよ。)うわ



コマ『黒髪ギャップ萌え』ボソリカタカタッ

皐月「般若面相手にようフラグ立てられるな」




テオドール「ひょっとして お面だから余計にからくり的に好ましく感じるのでは?」おや


粋「よし兄貴 さっさと塗ったくろう
これ以上ややこしくなる前に!!」

白「へ?」





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