小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

9月8日

 

 

 

石燕「あー まだまだ残暑キッツイすねえ
モヤシ体質にゃキッツイす」ぼーっ

 

与一「早く顔洗え
少しはスッキリすると思うぞ」手拭いほれっ

石燕「アンタお化けなんで顔とか洗わんでしょうが

あー。夜は少し過ごしやすくなった分 昼間つら

・・ん?」

 

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

 

石燕「洗面所に長い黒髪が。
アレ彬羽さんっすよね?」

彬羽「Σ落ちてたか?すまん!」はっ


石燕「あーいえ。
単にハゲてないかって気になっただけっすから」

 


千様「長い黒髪?
それなら殿もだけど なんで特定出来たのー?」

石燕「家康さんの髪ならもっと毛細いっしょ」ズバリっ


家康「オッサンだからね。
うちの家系は代々 だんだん毛が細くなって白髪になってくタイプらしいから」うん。


テオドール「暗にハゲ行く道中ではないとアピールしておられますね」

 


白「胃の次は髪か

飛天ならきっと良い薬作ってくれるから」な?

彬羽「Σハゲてねえわ!!

だいたい普段からストレス与えまくってるの手前だろが!
心配するくらいならもうちょい色々と気を遣ってだな

白「『不可能』って言葉を知ってるか?」どやっ

 

粋「兄貴、ふんぞり返って言う台詞じゃねえわ」

 


彬羽「それにだ
死滅した毛根を甦生させる系の脱毛を抑える薬は いまだに発見されて無い。

そんなのが見つかりゃ億万長者って言われてるんだ
いくら飛天でもそんなの作れるわけ無いだろ」ふんっ

 

白「いつも以上に詳しいなお前。」

テオドール「心配はしておられる様に御座いますねえ」おやまあ。

 

家康「Σえ。ハゲの薬ってそうなの!?」えええっ

彬羽「だな。
一時的な物なら 細胞を刺激すれば生えるそうだが、完ハゲは打つ手無しだ。」

家康「ええー」うっわあ。

 

千様「殿も大概必死ねー」あらあらっ

 

 

白「黒髪ってハゲやすいのかな?」

粋「えー? どうなんだろ?」はて?

 

彬羽「いやお前も大概抜けてるぞ 総白髪。

生きてきゃ代謝で多少は抜ける
お前は黒より目立たんだけだ。」真顔

白「そうなのか?」へ?

 

 

千様「あー 確かに。
この家の皆って髪色独特だしー

蒼月君や魄哉とかも 黄色やうすーい茶髪だか目立たないのよねー」

小太郎「俺も全身茶色だぞ」わんっ

 


石燕「そんなこんなで 知らずに踏むと気持ち悪いからと彬羽さんがしょっちゅう掃除してんす。

だから洗面所とか珍しいなーと」

テオドール「成る程。残暑でボーッとしておられたので御座いますね」ふむ。

 

 


一二三「大丈夫だ。今の所頭皮に問題無しだべ!」よじ登りっ

彬羽「一二三 いきなり人を登るな はしたない。」


小太郎「はしたないとかはしたあるとかって話じゃ無いと思うぞ」わんっ

 

 


魄哉「おや。今日も朝から仲良しですねえ」ひょこっ

家康「あ。天海 今から江戸城・・

なんか痩せた?」あれっ?

 


魄哉「あ"?」


家康「Σうおお違う違う 貧弱とかそう言う意味じゃなくて 単にそのっ 具合悪かったりしない!?」ひええっ

魄哉「いえそれ不健康になったって事ですよね?
結局ガリになったとか何かそんな意味ですよね?
喧嘩売ってます?」青筋ぴきっ

 

 

 

 

千様「朝からやめなさいね」


魄哉「Σ普通土瓶で頭殴ります?」あだだっ

千様「アンタ頭堅いから大丈夫よー。
二つの意味で」おほほっ

魄哉「Σ上手く無いんですよ!!」

 

 

家康「あの 千ちゃん?
なんで私まで殴られたの?」頭じんじんっ

千様「毎度学習しないから?」

 

 

白「あのな。家康はホントに悪気無かったと思うぞ
ホントに俺が見ても 何か疲れた感じだし

別にお前がどれだけ筋トレしても筋肉つかないのバカにしてるんじゃない」

魄哉「えー? 確かに最近忙しいですけど
見た目に出てます?」あちゃー。

 


家康「なんでそっちだと素直に受け取るの?」あのー

 

魄哉「この子 捻った嫌味言える程ボキャブラリー潤ってませんから。」きっぱり

 


白「バカで良かった」どやっ

テオドール「そこ、信頼とかではないので御座いますねえ」苦笑。

 


魄哉「しかし 政務のトップが顔に出るくらい疲れるとは

気合い入れないとダメですねえ」

 

石燕「締め切り前の栄養剤の残り有るっすよ?」

魄哉「ありがたいんですが人 間レベルで聞きますかねえ?」すたすたうーん。

 

 

 

小太郎「あの魄哉が痩せるまでって 政務ホント大変だなあ」わおんっ

千様「ねー。いつもなら徹夜5連勤とかしても寝たら回復するのに」


粋「徹夜5連勤で生きてる方が以上じゃね?」冷や汗っ

 

 

白「ん? あれっ」

テオドール「どうされました?

Σひえっ!?」びくっ

 


小太郎「え?何々どうし Σぎゃいいんっ!?」

 

畳の上に髪の毛1房ごっそり。


一同(激務の弊害がこんな所にまで!!!)ひええっ

 


白「・・・今から ハゲに効く薬ぶっかけたら間に合うかな?」

家康「ハ、ハゲはやめよう

本人に聞かれたらそれこそストレスで毛根逝っちゃう」冷や汗だらだらっ


粋「え?え? 最近確かに幕府の重鎮とか
そこそこ立場有る奴の不祥事多かったみたいだけど!」あわあわっ

テオドール「あー。お身内に裏切られるのキッツう御座いますからねえ
蓄積されたストレスでついに頭髪までも」

 

千様「あ、あたしが土瓶で殴ったのは関係ないわよねっ?」


白「抜けかけてたのが 殴られた衝撃でゴッソリいったのかもしれないぞ?」

千様「Σうっそおおおおお!」ひええっ

 

 

 

家康「よし皆 しばらく天海に優しくしよう!
仕事が大変な分 せめて家ではリラックス出来る様にね!」

粋「おうよ!
あ!俺 昆布買ってくる」たたっ

テオドール「毛髪には海藻類と

あ!粋さん 海苔も有った方がっ」

 

 

 

一二三「大人は大変だあ。

あれ? 彬羽さん
何してるんだべ?」おや?


彬羽「いや これを見ろ」

髪の毛の束拾いっ


一二三「?」

 


ぽんっ!


一二三「Σうお! 羽根になっただ!!」ぎょっ

 

 


彬羽「この時期は インコ、オウムの類いの換羽期だからな。」

一二三「Σ羽生え変わってるだけだんべか!?」えええっ


彬羽「だな。
俺等カラスは 長期間でじわじわ生え変わるが 奴等は一気に変わるんで体力も落ちるんだそうだ。

鳳凰がインコオウムと体質同じなのは何でか解らんがな」

 


一二三「え? んじゃ気にする事ねえんだか?」え?え?


彬羽「奴等には黙っておけよ?

家でのストレスが少なくなるならそれに越した事は無い。」


一二三「あー・・

最近 良くお家吹っ飛んでるだしなあ」ああうん。

 

 

 

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江戸城

 

 

魄哉(換羽期とは言え

普通に辛いっ) ずーん。

 


家老「あの?天海様?
何か顔色が」


魄哉「あ、いえ大丈夫ですよー
ホント何でも無いんで」ぐーらぐらっ

家老「いえ 明らかに何か変ですって

お待ちください 今医者を」すっく!

 

魄哉「Σえ! いえ大丈夫ですから Σあ!!」裾踏んづけっ

 

 

どたーん!!

 

女中「Σぎゃっ!天海様大丈夫で

Σいやー!ちょ伸びてる伸びてる!!」ひええっ

 

家老「Σあの体力バカの天海様が!?

うおおお!医者ああーー!!!」どだだだっ

女中「Σ誰かあああー!天海様が死んじゃうーー!!」ひえええっ

 

 

 


挿音「診療所で インコ用の換羽期用のドーピング剤 
急ぎで作って貰うか?」天井からひょこっ

魄哉「お。お願いしますっ」ぐったり。

 

 

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