小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

9月7日

 

 

 

 

 

【某屋敷 屋根裏】

 


挿音(あーやっべ さすがにダリい。
今年クソ暑かったからなあ

天井裏だの床下だの 暑さで疲労蓄積されてるわ情けねえわ。)

 

みしっ!

 

挿音(Σやべ!此処等の天井ろくな板使ってねえっ )はっ!

 


屋敷の者一同「曲者おおおおお!!!」

槍ズドドドトドドッ!


挿音「Σうっおおおお!?」ひえっ

 

 

 

 

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挿音「んなワケで 情けねえ事にバテてる上 ついてねえ。」ため息っ


粋「いや それで何で生還出来んの?
良かったけど」冷や汗っ


挿音「いや 実はよ
あ、今度こそ逝ったわと思ったんだよ
疲れてんのもあって弱気でよ。

けど 出る前に杜和の奴が差し入れっつの?くれたの思い出してよお。」キセルすっぱー

 

テオドール「Σまさかの王道!
妹様が兄上の無事を願って贈った何かが盾となり 命拾いのパターンで!?」おおおっ

 

挿音「いやくれたの 高性能爆薬。

かすったら爆散すんなコレと思ったら いや人間結構動けるもんだわ」キセルぷはーっ

粋「Σどんなプレゼント!?
兄妹揃ってどんな感性してんだよ!!」えええっ

 

テオドール「・・血は争えないって奴で御座いますね」ドン引きっ

 


挿音「これで悪者共を沢山吹っ飛ばして来て下さいまし。はさすがに俺もリアクションに困ったわ」うん。

白「その流れじゃお前絶対吹っ飛べないな 」うん。


粋「兄上 納得しないで。」

 

 

千様「けど、確かに最近生キズ耐えないわねー

疲れってのも有るでしょうせど 何?厄年とか?」


挿音「厄年っていつよ?」

彬羽「基本 男は25。
その前後1年も前厄と後厄だな。」

 

家康「あれ?お前それくらいじゃないの?」おや。

挿音「マジか。
そのくらいのはずだけど だいたいしか解んねえしなあ」うーん。

 

粋「お前 実家大名家なのになんでんなフワッとしてんの?」

挿音「俺は血統上の親父が外に作ったガキだかんなあ。
そもそも隠されてたんで良く解んね。」あっさり。

 

テオドール「こう言う所さらっと言っちゃう辺り あ、大人だなと思うので御座います」わお。

白「めちゃ大人気無いけどな」

 

挿音「おうコラ何か言ったから総白髪。
大人気の無さで人の事言えんのか? 保護者必須の魔王様よ」ああん?

 

千様「そう言う所を言われてんのよ」

 

 

家康「しかし、厄年かあ。
あー私も厄年前後は大人しくしてしたなあ

有給取る?」ふむ

 

挿音「年単位でか?」

家康「Σう゛」 

 

彬羽「復帰する頃には川忍全滅してそうだな」うーん。

 


白「意外だな。
お前そう言うの気にするのか」へー。

挿音「お前は気にしねえのかよ?」

白「野生動物してたから そもそも毎日が災難だったし」


挿音「・・すっげえ細けえ事でギャーギャー言ってる気がしてきたわ」ああうん。

 


晴明「そやつを基準にするでない
その気になれば 国ごと種族ごと生物を滅する事の出来る魔王ぞ。

いちいちやる事がどんぶり勘定じゃい」


挿音「Σ確かに」はっ

 

粋「それで納得されちゃうんだな うちの兄貴。」ああうん

 


晴明「と言う事で話は聞いた

そんな御主にお勧めの商品がこちら 身代わり人形ぞ。

今なら夏の在庫処分で三割引でどうじゃ!」

紙人形じゃんっ!


挿音「売れ残り押し付けようとすんな 生臭陰陽師。」

 

晴明「失礼な。
私は御主の身を案じてだな

だいたい厄年云々の前に 御主今年は運勢最悪ぞ」

挿音「Σへ?」

 

 

●座敷わらし「それは本当だ。 私が保証する

最近生キズ耐えんので お前の『親父どの』が気にしていてな
軽い気持ちで占ったら 凡ミスと女で身を滅ぼすと

挿音「軽い気持ちで洒落になんねえもん占うなや」

 


白「凡ミスと 女?」あれっ?

彬羽「ヤワい板踏んだのと杜和の事じゃないのか?」


家康「Σ本当だ!」ひえっ

 


晴明「そりゃ私の占いだからの
聞くと気にするかと思い黙っておったのだ。

と言う事で1つどうだ?」身代わり人形ずいっ

挿音「良い度胸してんな手前。」イラッ

 


千様「晴明さんダメよー

そいつは脅したらムキになるタイプよ
そんな聞いたら 根性でどうにからなあってなっちゃうわー。」ほんとにもー。

 

晴明「なんと。非合理的な生き物め」ちっ

座敷わらし「晴明お前 とことん商売には向いてないな」

 

 

挿音「ったく 誰がそんなで買うか馬鹿野郎。

だいたい占いなんて気の持ちよう

杜和「おこんにちはー。

兄様 お怪我をなされたそうですが大事ですかー?

今度の任務では兄様を護ってくれる様 新型の火薬玉作って参りましたの
其処ら一帯焼け野原で ちゃっちゃっと片付け


挿音「たまには験を担ぐのも悪かねえな」

晴明「まいどじゃ。」ちゃりーん。

 

 

 

 

間。

 

 

 


白「とかって 変な紙ペラ人形買わされてたんだけど

あいつ 逆に呪われてたりしないかな?」むう。

コマ『晴明さんの信頼度。』カタタッ

 

シロ「しかしあやつが そんなのに頼るとは
相当参っておるのだなあ」ふむ。

白「普通に休んだら復活する気もするけどな」


コマ『お疲れでパフォーマンスの低下状態ですね』カタカタッ

 

シロ「ああ。疲弊すれば注意力散漫にもなるか
しかし徳川忍頭ともなるとおいそれと休めんだろうし

眉唾にでも頼りたくな

 

地響きずずんっ!!

 

 


シロ「・・・おい。町の方 爆煙上がっとらんか?」冷や汗っ

白「ひょっとして
杜和の新作爆薬かな?」ありゃ


コマ『坊主と医者どちらを手配しましょう?』カタタッ

 

与一「Σ何を不吉な!

様子見にいかなくて良いのか!?」えええっ


白「見に行って知り合いバラバラだったらさすがにキツいし」えっと。

与一「Σ焦ってたのか!?

表情筋死んでて解りにくっ!!」ああもうっ

 


石燕「じゃあっし見てくるっす

大丈夫っす。身元不明の仏さんの似顔絵とか 頼まれて良く描いてるっすし」すたすたっ


シロ「Σおい まだ奴は仏になっとるとは限らんぞ!!」

 


白「・・似顔絵 かけるくらい残ってたら良いな」 ぼそっ

コマ『はい。白さん 落ち着いて』どうどうっ

 

 

 


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江戸城

 

 

挿音「ーーーで、マジで無事だったんだよ

モロ爆発食らって 更に手持ちのに引火したってのによ。
コレがなきゃ爆死間違いなかったわ」

身代わり人形ぺらっ

 


魄哉「Σあの性悪狐が そんな本当に役にたつものを!?」ええええっ

挿音「のけぞるくらい驚くとこそこかよ?」えー。


魄哉「Σだって!こちとら百年単位で迷惑かけられてるんですよ!?

暇してたら相手の都合お構い無し
面倒な事は基本押し付け 美味しい所は持って行きふんぞり返る!
あの野狐が んなマトモな物を半額で売る等とっ!」えええっ

 

挿音「いや 夏の売れ残りって言ってたぞ?」


魄哉「別に年中使えるでしょうがそれ。」真顔っ

挿音「Σあ」

 

 

魄哉「いったいどんな風の吹きまわしでしょう
何か 早急に手放したい理由でもあったんでしょうか?」むう。


挿音「いや 俺がついてねえって愚痴ってたから 負けてくれたんじゃねえの?
年寄りはひねてる者だしよ」苦笑。

 

魄哉「あの狐が んなマトモな人みたいな事するわけ無いでしょう」視線のブリザード

挿音「この数百年 どんだけ苦労かけられて来たんだよ」引。

 

 


魄哉(性悪もですが
身代わり人形てのも気になるんですよねえ。

『身代わり』なのに あれだけの爆発で全くダメージを受けていないのはいったい?

コレ 本当は何なんですかね) うーん。

 

 

 


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蒼月「Σうおう!?ヒヤッとした!何々っ?」きょろきょろっ


晴明「ほー。 
身代わり人形がド偉い殺気にでも晒されておるのかのう?」くっくっく。

 

 


彬羽「このタイミングで見ないんで まさかと思って来てみれば」

座敷わらし「すまん。しかし、うちに監禁してないとは言ってないぞ」

 

彬羽「言葉遊びは要らん。

で、蒼月の野郎何をやらかしたんだ?」

 

 

蒼月「畜生 出せよー!

アンタが出しっぱにしてるから悪いんだろ!!」牢がっしゃがしゃっ

晴明「喧しわ!他所の家の居間の物勝手に食うか普通!!

ありゃ行列の出来る店ので この時期暑くて並んでられんか幕府の仕事の報酬として貢がせた品で

だああ最後1個ムカつくわっ!」

 


彬羽(Σまたしょうもない!)

 

座敷わらし「で、楽しみにしとった甘味を食われてキレた晴明が
あの特殊な牢をこさえてな

まあ。あの身代わり人形は依り代
つまりあの蛇小僧がダメージ全部受けとるのじゃ」


彬羽「Σえ゛」

 

 

 

蒼月「ったく!

いきなりゼロ距離で爆発食らったみたいな衝撃波と熱風来るし

ワケ解らない殺気感じるし 団子1個でここまでしなくて良いじゃん
大人気無いな」ふんっ!


晴明「よし。もう少し入っておれ」くるりすたすたっ

蒼月「Σわー!ほらガキ相手に稀代の陰陽師様がそんなさ! いい加減この辺で許してやって良いんじゃない!?」ひええっ

 

 

 

白「蒼月の奴 頑丈だな。」へー。

彬羽「アレで良く 自称頭脳羽だな。あの野郎」ドン引きっ


座敷わらし「食い物の恨みは恐ろしいな」うむ。

 

 

 

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