小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

12月22日

f:id:t00c:20211220102931j:plain






江戸城




家康「だああもう 天海やめなさいってば!!」


魄哉「うっさい!巻き込まれても責任取れませんよ!! こんの性悪狐いっぺん泣かします!!」くわっ

晴明「ふははははっやれる物ならやってみよニワトリめが」あーっはっはっ


彬羽「成る程 俺らが呼ばれるはずだ」ドン引き。

白「帰っていいかな?」

家康「Σ見捨てないで 人間の手に負えないからっ!」ひいいっ



彬羽「何がどうしてこうなった?」

蒼月「俺が手伝いに呼ばれるくらいクソ忙しいのに どこぞの暇もて余した陰陽師がちょいちょいちょっかい出して来た上 この前納品されたフダの中に1つ『当たり』仕込んでたらしくてさ」あーあ。



家康「大概イラついてる時に フダ爆ぜて残念ハズレの紙吹雪でストレス爆発したみたいでね」

白・彬羽「帰っていいか?」


蒼月「アホ過ぎてそうなるよね」うん。


家康「Σいやいや見捨てないでよ!ここ城内だよ!?幕府トップがこんな異能バトル

女中「あのー 天海様?
何やら騒がし
家康「Σほらあああ!!」ひいいっ


蒼月「天海サマは 新年の隠し芸の練習に熱中してるから 気がつかなかった事にしてあげてよ」ひそっ
女中「Σあらっ それは失礼しました やだ楽しみっ」おおっ


家康「Σおお!毎年隠し芸が凝ってて良かった!!」

彬羽「おい、新年のハードル爆上がったぞ」




白「なあ晴明
暇なら他所で遊
晴明「祓える物なら祓ってみよ! 急急如律令 悪鬼滅柱っ」わはははっ

魄哉「渇!」くわっ


蒼月「Σうわ怖っ 気合いで結界叩き割った!」ひいっ

白「魄哉の坊主らしい所初めて見た。」へー

彬羽「坊主は気合いで攻撃しねえがな」引。



蒼月「ったく あの性悪狐どんだけ暇してんだよ
他に友達居ないのかよ 政務終わるまで大人しく待てしてろってのー」けっ

彬羽「こいつに言われるか」うわ


白「どうにかしろって言われても バケモノ陰陽師2人の喧嘩とか嫌だな」むう。

家康「そこを何とか 人間じゃどうにもなんな Σうおう!」



晴明「お。すまん
避けんと痛いのでの」ひょいっ

魄哉「ちいっ 外した!」イラっ


家康「Σちょ 晴明さんケンカ出来ないとか言ってなかった!?」

柱に暗器ぶっすり。

晴明「出来んぞ
腕力は無いのでな うお危なっ!」ひょいひょいっ



彬羽「殴り合いは出来んが 言っても狐と言うことか」成る程。

蒼月「まあ人間に比べたら脚力その他は格段上だよね」

家康「あーもう元気な高齢者達だなあっ!!」



魄哉「だああちょろちょろと!
うちの殿盾にするのやめなさい!やりにくいっ」くわっ

晴明「バレたか。」ちっ

家康「Σ盾にされてたの!? てか天海お前 それ解ってて Σだああああ!?」伏せっ


魄哉「大丈夫です。殿の運動神経なら避けられる様に暴れてます」眼鏡きらーん。

家康「Σ信用はありがたいけど私もいいトシだからね!?」ひいいっ


白「家康 やっぱ奥行ってろ」

彬羽「だな。 こいつの腰巾着共も居るしな」

蒼月「あれ?ヘタレコンビも来てたんだ やっぱ」


白「なんか嫌な予感したから来るなって言って

魄哉「よっしゃ殿退いた! いい加減うざいんですよ! 年末年始寝込んで静かに年越しなさい!!」くわっ

彬羽「Σ嫌な予感レベルじゃないぞおい!!」

蒼月「Σちょ ジジイ落ち着いて!そんなん食らったらさすがに死んじゃう!!」ひいいっ



ーーーーーーーーー




女中B「あれ?城揺れた?」

女中C「天海様 どんな隠し芸やる気なんだろうねー」


粋・テオドール(Σ離れてるのに身の危険感じる!!)ひいいっ





ーーーーーーーーーーーーー






晴明「ふはは甘いわっ!
平安随一と吟われし天才陰陽師を甘く見るで無いぞ!!」扇子ぱったぱたっ

魄哉「Σんなっ!?」がーん。




蒼月「なんで!? あれまともに食らって平気なの?」えええ

彬羽「いくら晴明の結界が頑丈とは言ってもな 普通に考えて押し潰されると思うが」

白「えーと。散った? 」あれ?

蒼月・彬羽「Σえ」



晴明「ほうさすがじゃの モノノケ頭よ。
この部屋には元々 こやつ自身が何かの拍子に周りを傷付けん様 魔封じの札が埋め込まれておるのでの
それと私の結界を同期させれば こやつの術式を分解分散させる事等容易いわ」ふふんっ


彬羽「すまん、俺はそっちの方は解らんのだが」困惑っ

蒼月「んなもん俺だって解んないよ
天才なのはガチなんだろ。 おまけにジジイの癖とか腐れ縁だから知ってるだろしさ マジでどうすんのコレ」チラ見。


魄哉「本っ当に心底 人の精神逆撫でする人ですねえ」
彬羽・蒼月(いっそ一発殴られてくれりゃ鎮火もするのに) うわあ

白「今殴られたら晴明即死だと思うけどな。」




挿音「おーい。殿生きてっかー?」頭ぺしっ

家康「な、なんとか」廊下に転がりっ

白「あ、忘れてた」

彬羽「さっきので吹き飛ばされたか。
そのまま回収頼んだ」






蒼月「さてコレどうしよ

ジジイが本気で暴れても あの人の結界簡単には破れないんだよね?」

彬羽「だな。遊んでる所見るとまだまだ余裕なんだろが
もう片方は年末の激務でストレス全開だしな」

白「晴明空気なんて読めないから 自分が暇潰し出来たら後の事考えて無いと思うぞ?」

蒼月「またもこの人に言われちゃう辺り マジでどうしようも無いね あの古狐」

彬羽「・・始末に負えないな」うん。

白「どういう意味だそれ」むっ





魄哉「成る程。僕の手の内はバレバレな上
そちらは鉄壁の防御。一発殴るのも容易ではない と。」ほう

晴明「お? なんじゃ
まだ余裕があるか?」




魄哉「いえもうダルいんで物理で行きます!」

数珠巻き鉄拳制裁っ

蒼月「Σなんて嫌なメリケンサック!!」


晴明「馬鹿めが! 己がモノノケで有る以上通じぬわっ」
結界展開っ!!


数珠糸ぶつっ


彬羽「Σ馬鹿 危ねえ!」はっ









白「えっと ごめん
数珠玉飛んできたから つい な?」えーと。


晴明「」きゅうっ



蒼月「あー 勢い余って殴り倒しちゃったか」うわー。

白「えっと ほら
あの勢いだと絶対数珠玉痛いだろ?」

彬羽「あー 今回は手前は悪くねえ

というか
まさか狙ったか?」

魄哉「何の事でしょう?」にっこり。



晴明「お前っ 普段うちの子とか過保護にしておいて何というえげつない事を」かはっ

魄哉「ちっ 案外頑丈ですね。

純然たる事故ですよ いや巻き込んですみませんねえ」にこにこ。

白「だな。お前のなら無効化出来ても 不意打ちで俺が蹴飛ばすのは避けるの無理だよな 別に良いけど」うん。

魄哉「Σう」

蒼月「バレバレじゃん」




彬羽「これに懲りたら アホな真似するな。
いいトシして情けねえ」

晴明「言っとくが 引きこもって結界張っとくだけの仕事もなかなかストレスが「だからって人にストレス与えんな
唯一のダチ無くすぞ」きっぱり。



魄哉「あああの すみません
頭に血が上ってまして 勝てば良し的なそのっ」おろおろっ


白「だから良いってば

ん?」





ギギーっ

からくり鳩時計「ぽっぽー。」カシャンッ

魄哉「Σうわあああ!!午後の業務終了のお知らせ!!」ひいいっ


蒼月「いやジジイどうせ残業するじゃん」

魄哉「Σ気分の問題です!だあああ何も終わってません!!」うわあああっ





晴明「お?仕事終わったのか?
では 改めて手合わせ行くか?」わくっ

魄哉「Σアンタは少し人の話聞いてください!!」




粋「晴明 変なスイッチ入っちゃってるな」うわ。

テオドール「だいたい何があったか解るのが悲しゅう御座いますねえ」苦笑。



彬羽「お前ら 待機してろって言われたろ」

粋「いや なんか片付いたぽいしよー」



白「じゃ 残業組頑張れ
俺等はこいつ引き受けるから」

晴明「ん?」


蒼月「引き受けるって?」






白「要は運動不足だろ。」

粋「Σえ!?兄貴ちょ 何っ」髪の毛ざわわっ


晴明「Σ待て待て待て待て!! いくら私でも其奴の相手は!!」ひいいっ

白「今回俺手出ししないから
加減無しの勾陣だぞ。本気で相手しないと即死だぞ」にやり。






彬羽「まあ 全力は出せる か。」ふむ。

魄哉「書類は燃やさないで下さいね」資料あたふたっ



挿音「いや 城持たねえから他所でやってくんね?」






>サイトトップに戻る