小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

9月9日

 

 


白「困った事になった」むう。

粋「何が?」へ?

 

 

白「Σあ」さっ!

粋「Σえ! 何 何盾にされて  Σどうわっ!?」

 


煙玉もうもうっ!


粋「げっほ!なんだこれ

Σってこれ砂!? ジャリジャリするうっ!」ひいいっ


白「自家製の砂多目の泥団子らしい」

粋「Σなんつー物の盾にしてくれてんの!?」砂まみれっ

 

 


テオドール「ほらほら 見えない御方に攻撃するんじゃ御座いません
お里が知れまして御座いますよー」

 

子供「うっさい!外国の妖怪!!」ぽんっ

テオドール「国籍差別は良く御座いませんよ」むっ

 


粋「あのごめん。
テオ 何と話してんの?」えーと。

白「やっぱ見えないんだな

子供の幽霊だ。」

粋「Σあ!それで武器が泥団子!?」成る程っ

 

 

テオドール「ほら、敵意も糞も無い御方にまであんな真似をして
ごめんなさいなさい」ほらほらっ

子供「知らねーよ。
見えねえ方が悪いんだろ」ふんっ

 


彬羽「つくづく可愛げの無いガキだな」うーん。

 

粋「えっと。

状況から察するに
イタズラ好きのガキの霊が悪さして困ってるとかそんなん?」

彬羽「イタズラで済まして良いか微妙な所だがな。

相手側子供だし 無理にあの世に引きずり込むのは、と閻魔に押し付けられてな」憮然っ

 


子供「成仏なんかしねえからな 帰れ帰れ」しっしっ

白「帰れも何も俺等居候先に帰ってきたんだけどな」

子供「Σえ」

 

粋「? 着いて来ちゃった感じ?」えーと。
彬羽「だな。」うむ


テオドール「かまって欲しいのでは御座いませんか?」ふふんっ


子供「Σんなっ!誰が」むかっ

 

 

粋「あーもう ガキ相手に意地悪してやんなよ
えっと ガキなんだよな?

 

兄貴等の視線的にこの辺?

えーとな、ガキと接するの苦手なのが揃ってるけど悪気はねえから 怖がんなくて良いぞー?」よっこらしゃがみっ

 

子供「・・・・。」

粋「?」へらっ

 

 


ぽんっ!


粋「Σうお!いきなり生えた!!」びくっ

 


テオドール「わざわざ粋さんにも見える様に出てきて下さいましたね」わお。

彬羽「さすがと言うか何と言うか」

白「蟻んこ程も敵意無しって判断されたんだな」うん。

 

 

子供「何?アンタ虐められてんの?
あの人達 怖そうだし」ひそっ

粋「Σうおおガキに心配された!
兄貴等は口悪いだけだから!」

 

白「普段アレで断言できるの凄いな」へー。

彬羽「そう思うならもうちょい扱いマトモにしてやれ」

 

 

 


間。

 

 


粋「で、なんであのガキ悪さしてんの?」泥まみれっ


白「懐かれてもあんま変わらないな」

テオドール「お子様に御座いますからねえ」うーん。

 

彬羽「それが解らんから苦労してんだ

何でも 事故で命を落とす寸前に親と出掛けたって所までは

びしゃ。

 

 

彬羽「話中に泥団子を投げるな」

子供「Σぎゃー!暴力反対!」ひええっ

 

彬羽(Σ何もしてないんだが!?)えええっ

白「お前睨みに迫力ありすぎるんだ」むう。

 


テオドール「はいはいはい構ってちゃんは大人しくして あ、粋さん御相手お願いします
キゲンさえ良くなれば 何が未練なのかポロッと自白するやもしれません」ほれほれっ

 

子供「それ言われて生意気なガキが喋ると思うかよ」ふんっ

粋「Σ悪化した!」

テオドール「Σしまった つい本音がっ」はっ!

 

 

白「お前らな
俺より子供の扱い下手って大概だぞ」むう。

テオドール「申し訳御座いません」ううっ

 


粋「えーと。
あのな。この世にずっといたら悪霊って奴になって ワケ解んなくなって陰陽師とかに退治されちまうんだぞ?」

子供「んなカッコ悪いのになないしー」けっ。

粋「いや ならないしーじゃなくてなっちゃうんだけど」困惑っ

 

彬羽「説得しようとしても無駄だ
このくらいのガキってのは言葉は通じても 会話は出来ん場合が多い」やれやれっ

粋「いや、こいつより年下ぽい一二三は会話出来るだろ?」


彬羽「そりゃな
生物ってのは オスよりメスのが早く精神が成熟するもんだ。」

 

 


子供「会話のできないガキで悪かったな」

彬羽「Σ手前 どれだけ泥団子隠し持ってんだ!」

泥べしゃぼとぼとっ

 

 


粋「Σ隠し持つって泥団子懐に入れてんの!?

あーもう だからそんな泥っどろなのかよ!」

テオドール「やんちゃ小僧にしても ちょっと汚すぎに御座いますねえ」苦笑


子供「Σうっさい!

だから母ちゃんと  Σあ。」口塞ぎっ

 

白「ん?  なんでしまった顔なんだ?」

子供「・・・・。」目そらしっ

 

 

白「ひょっとして 俺等に話したくないのは その汚い格好どうにかしようとしてたとかそんなのか?

それをどうにかしようと 親と出掛けてたのか?」きらーん。


子供「Σ何この白髪! ここぞとばかりにぐいぐい来る!」ひええっ

 

粋「ごめん。うちの兄貴 悪気はねえけどSっ気強いから」

テオドール「相手が普段強気である程 
弱味を見せるとここぞとばかりに 全力で突っつき倒して来られる方に御座いますよ」


子供「Σ酷い大人にも程がある!」ひええっ

 

 

彬羽「ん?そうか

閻魔の話じゃそこそこ年期の入った霊ってことだったな。

そうかお前 戦国辺りの霊か
それなら 着る物1つ取ってもマトモじゃなくて当然か」ふむ。

粋「Σえ。 
そう言う事なのかお前!」


子供「Σ哀れみの目で見んな!」しっしっ

 

テオドール「あー それなら多少攻撃的なのも ひねくれてるのもしゃーないかも御座いませんねえ」ふむ。

 

白「ん? それはそれだろ?

どんなでも 知らない人に泥団子投げちゃダメだろ」真顔。

 

彬羽「手前 案外ガキの躾に厳しいな」

白「お前等が甘いんだぞ
それでホントに容赦ない奴に泥団子投げてたら コイツが酷い目に遇うんだしな」

粋・テオドール「Σ確かに!」

 

 


子供「あのー、死後に躾で揉められても。
くたばった時点で性格固まっちゃってるんでちょっと」困惑っ


彬羽「だな。

で、だ
この前 ここの家主とその長男が派手な親子喧嘩してた際に 八つ当たりでゴミに出せと言われたのが調度有ってだな。


着るか?」子供用着物っ

 

 

粋「Σあ。この前の挿音が昔着てたって奴!」

テオドール「Σ寄りによって可愛いめ柄のをわざわざ置いとくなと ガチ親子喧嘩になったお着物に御座いますね!」おおっ

 

 

泥団子びしゃあっ!


彬羽「Σ嫌なら口で言え口で!!」

 

 


粋「Σ無言で着物ドロドロにするほど嫌!?」えええっ

テオドール「Σ言う程奇抜な柄とは思えないので御座いますけど!」

 


白「こら。

そのドロドロよりはマシだろ
嫌なら着なくて良いから汚すな」むっ

子供「ふんっ」ぷいっ


白「本当に躾がなってないな」むかっ

 

 

一二三「あれれー?皆揃ってどうしたんだべ

 

Σぬわああ!!白さん何してるだ!?」

白「悪い子はお尻ぺんぺんだろ?」

子供「Σぎゃーはなせえええ!めくんああっ!!」ひいいっ

 

 

一二三「Σいや躾厳しすぎだべ!!
それはダメだああっ」ひええっ

白「人がくれるってのを気にくわないなら 無理に使わなくても良い

でも黙って汚すとかそう言うのダメだろ。」な?

一二三「Σお兄ちゃんとして そう言うのキッチリ躾なきゃとか解らなくねえだども


女の子のお尻まくる方がダメだべ!!」くわっ

 

 

一同「Σえ"!?」


子供「Σ誰か1人くらい気付けやああ!!!!」ちくしょおおおっ

 

 

 

白「えっと

・・・・物凄く ごめん」 そっと下ろしっ

子供「Σあやまんなっ!!」

 


粋「あ、涙目」あちゃー。

テオドール「成る程
綺麗な格好出来なかったのが未練と

冷静に考えたら 女の子のが納得で御座いますね」ひええっ

 

彬羽「素行が悪すぎて全く気付かなかった。

一二三 なんでお前は解ったんだ?」

 

一二三「これだから 男はダメなんだべ」ふかーいため息っ

 

彬羽「Σえ」

粋「Σ幼女に冷ややかな目で見下されたっ!!」がーん

白(今回は俺見下されても仕方無いな)うん。

テオドール「あの 未遂で御座いますし、そんなお気になさらなくても」冷や汗っ

 

 

 

 

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蒼月「ねえねえ。一二三ちゃんと一緒に居る 小綺麗な格好したお嬢ちゃん 誰あれ?

あれくらいなら充分範囲内なんだけどさー」にへらっ

 


粋「Σいや範囲広えわ!絶対手出すなよ!? 」くわっ!

蒼月「? 

そんな必死になんなくても」きょとん。

 

 

 

白「今回俺等 1歩間違ったら変態集団だからな。」

彬羽(そうなりかけたのはお前だけだろ とは言えん空気だな)

 


テオドール「しかし お詫びとは言え
また 高そうなお着物を御用意されましたねえ」

彬羽「ほぼ姫だな」うむ。

 

 

 

一二三「な?すっげえ綺麗な格好させて貰えたべ?
ああいう時は ちょこっと大袈裟に騒ぐ物だよ

あ、白さんが お化けさんも食べれるお菓子も用意してくれただよ。
はい、あーん。」くすくすっ


子供「へー。この時代の子は賢いなあ
うわ、甘いっ」御満悦っ

 

 

 

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