小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月8日

 

 

 


テオドール「本日は十三夜に御座いますね」にっこにこ

粋「何それ」へ?

テオドール「Σ十五夜に続く二大お月見では御座いませんか!
十五夜のみお祀りするのは縁起が悪いと申しましょう!?」

 

千様「そうなの?」ひそっ

家康「あー なんかそんなの有ったような?」うーん。


蒼月「こう言うのって 外国の奴のが詳しいよねー」コタツからもそっ

彬羽「文化に馴染もうとわざわざ勉強してくるからだろうな

かく言う俺も忘れていた。
一二三 今日も月見だそうだ」

一二三「わーい。お団子お団子ー!」きゃほうっ

千様「ブレないパパっぷりねえ」あらまあ。

 


テオドール「十五夜は曇りの日が多いそうに誤差いますが、十三夜は晴れの日が多いとか
同じ名月でも本日の方が良く見えるそうに御座いますよ」ススキ飾りっ

家康「へー。そうなんだ
あ、お団子作らなきゃ」ふむ。

 

テオドール「ん?十五夜

あれ? 前回のお月見の記憶が」はて。


粋「Σはっ!」甦る悪夢っ

蒼月「結局噛まれたんだっけ?」

白「ニンニク投げ付けて灰にした。」

彬羽「テオの奴、名月程 理性が飛ぶらしいからな。」うーん。

 

 

一同(日が暮れる頃に棺桶に閉じ込めるか?)うーん。

テオドール「?」

一二三「いじけて出てこなくなりそうだべな」うん。

 


蒼月「ま、勝手にやってよ
俺はコタツで寝てるから」潜りっ

千様「えー。 面白くなりそうよ?」

蒼月「夜とか寒いんだもん。 蛇には無理無理っ
タツ開けないでよ」もそもそっ

 

家康「面白くって 千ちゃん」苦笑


粋「どうどうどうどう
噛まれない様に俺等も気を付けるから」苦笑

白「・・・」むっすー。

 


シロ「まあ、今宵は雨が降りそうではあるがな」空見上げっ

テオドール「Σあああ雲がっ!晴れが多い十三夜なのに!!」 しっしっ

 


白「助かった」ほっ

彬羽「お前 気合いで雨雲呼んでないだろうな?」

 

シロ「統計上は晴れが多いかもしれんが 毎年絶対に晴れ、と言う事でもなかろう」

テオドール「楽しみに御座いましたのに」ちえー。

 

家康「仕方ないない

気分だけでも家の中でお月見しよう
丸々な月見だんご作ったげるからさ」割烹着よいせっ

 

粋(一気に皆ホッとしてる) ほっ

コマ『雨は嫌いです カビ生えそう』カタカタっ

 

白「助かったけど
なんか変だな あの雲」あれっ

彬羽「なんだ また巨大ナメクジか?」

コマ『前回のはアメフラシです』筆談っ

 

粋「ん? 何か変な音が」

 


唐笠小僧「すみません。ちょっとお尋ねしたいんですがー」屋根からでろんっ!

粋「Σぎゃああ至近距離っ!!」ひいいっ

 

 

白「あの雲お前か?」

唐笠小僧「おお、主殿すみません。
雨でもないのに傘がウロウロしてたら騒ぎになるもんで。
雨女さんに ちょっと元カレの話して泣いて貰いました」ぴょいこらっ

彬羽「雨でも大概騒ぎになると思うが?」

 

千様「Σてか雨女ちゃんて 前にそれで橋流してなかった!?」

唐笠小僧「そこはほら 昔の話なんでかなり悲しみも薄れてると言うか
女の人は立ち直りが早
彬羽「で、用件は?」

 

唐笠小僧「実は 昨晩うちの嫁が出ていってしまいまして」

白「帰れ」即答っ


唐笠小僧「Σ酷い!」がーん。

白「痴話喧嘩とか 俺等に相談したらこじれるぞ」むう。

粋「つか 兄貴に相談する前に嫁さん探せよ」

唐笠小僧「それが何処行ったか解らん物で 主様なら把握してるかなーと」


シロ「妖怪のと言うのは 自分等のボスを何だと思っとるのだ」困惑っ

 


彬羽「番所の失せ物箱でも見た方が良いんじゃないのか?」

唐笠小僧「Σまさかの忘れ物!?」ええっ

 

千様「えー。奥さんと喧嘩でもしたの?」


唐笠小僧「あーいえ。そう言うんじゃないんですけど

その、最近嫁の様子がおかしくてですね」

一二三「あー そう言う事だべか」ふむふむっ

彬羽「こら一二三! 子供がその手の話に首突っ込むな!!」

 


コマ『撤収ー。』一二三抱っこカタカタっ

 

白「子供の前でそんな話する様だから逃げられたんじゃないのか?」

唐笠小僧「Σド正論!!」

 

テオドール「あの、空気読めないボロ傘の家庭とかどうでも良いんでさっさと雨雲退けて頂けませんかね」イラッ

唐笠小僧「Σあああ追撃っ!!」

千様「テオ君こら イライラしないの」めっ。

 

粋「つか月見ってそんなしたい物?」

シロ「日本の行事に参加したいのではないか?
月見に関しては参加しとっても記憶飛ぶしで まだ未経験みたいな物であろうしな」うむ。

 

白(あれ? これ傘の嫁が見付かったら また俺が噛まれそうになる奴じゃ) うーん。

彬羽(コイツが下手にキレると其処ら吹き飛ぶしな
その辺考えると 気の毒だが嫁くらい手前で探せと言った方が良いのか?) 困惑っ

 


唐笠小僧「仕方ない 町に探しに行くか
何処かの置き傘と浮気してたら嫌だなー嫌だなー」ため息っ

彬羽「Σ待て待て待て待て!!お前みたいなのが町に行ったら大騒ぎに「だって 地道に捜すしか無いんじゃ無いですか」どよーん。

 

 

シロ「どうする?」困惑っ

白「んー。
とりあえず バカラスの舎弟のカラス達に捜させるとか

嫌だけど。」

唐笠小僧「助かりますが何故に嫌なんですか?」
白「こっちにも色々有るんだ」


テオドール「奥さんが見付かればお月見が出来るので御座いますね!
わたくしも捜して参ります」血液アンプルぐびっ!


白「Σ今飲むのか」

テオドール「?  ラスト1個に御座いますが 此処は使うべきかと」コウモリ羽ばさあっ

 

粋(Σ噛まれるかもしれねえ上 またアンプル用に兄貴の血が抜かれる!!)ひいっ

千様「どんまいよー」

白「家出して良いか?」ずーん。

シロ「そこまで採血が嫌か」引。


彬羽「仕方ねえ さっさと捜して防犯に全力を注ぐか。」ため息

テオドール「防犯とは?」ばっさばっさ

 

 


玄関がららっ


魄哉「ただいま ー
あー今日も疲れました。
曇ってると嫌ですねえ」肩とんとんっ

千様「あら?お帰りなさい」

魄哉「おや お客さんですか?

おやこれは奇遇な

玄関前にもお客様が。」

 

唐笠嫁「Σげ!アンタ!!」ひいっ

唐笠小僧「Σえ。お前っ!!」えええっ


一同「Σえ」

 


唐笠小僧「お前黙って何処に行ってたんだ!!」ぴょいこらぴょいこらっ

唐笠嫁「煩いよ! アンタにゃ愛想が尽きたのっ
アタシは綺麗って言ってくれた彼の所に行くのー!」きいいっ

唐笠小僧「Σなにいい!!!」

 


魄哉「あの すみません。
彼とは?
てか 何故うちに?」えーと。


唐笠嫁「此処に居るでしょ!
切れ長隻眼の蛇のお兄さん!!」

一同「Σ蒼月ーっ!?」えええっ

 

 

蒼月「何だよ うっさいな」コタツからもそっ

唐笠嫁「Σああ!お兄さんっ」きらきらっ

蒼月「Σへ」

 

彬羽「蒼月 お前」ドン引きっ

シロ「人型の女にしか興味がないとか抜かしておらなんだか?」後ずさりっ

蒼月「Σえ?え? そうだけど
え?何これっ」

魄哉「こっちが聞きたいです
人妻に手を出すとは何と鬼畜な」生ゴミ見る目っ

蒼月「Σいや誤解!人の物に興味ないもん!!」えええっ

 


唐笠嫁「Σ酷い! あんなに情熱的に口説いておきながらっ」がーん。

白「て、言ってるぞ?」ジト目。

唐笠小僧「おのれ人の嫁にいいっ!!」ぴょいこらぷんすかっ

蒼月「Σ嘘うそうそっ!待ってそれいつの話!?」ひええっ

 

唐笠嫁「この前 にわか雨の日に
濡れたら冬眠しちゃうって 置き傘パクったでしょ! それが私 まさか覚えて無いの!?」

蒼月「Σあ。そう言えば」はっ


粋「Σ置き傘さしたらこんなんでしたって普通忘れるか!?」えええっ

彬羽「そもそもパクるな」真顔。

 


唐笠嫁「その時あなた言った!
私の事 綺麗な足だって!!
酷いっ 弄んだのねっ」うわーん。

蒼月「Σえ?あ、それは確かに言ったかもしれないけど!!」あたふたっ

 

千様「ビックリして思わずお世辞が出ちゃったとかそんなんかしら? 」あらまあ。

シロ「だな。こやつは女ならとりあえず褒めるしな」うむ。


蒼月(んな体冷えてる時のなんて 頭ボーッとして覚えて無いっての)あちゃー。

 

唐笠小僧「お前 そんな軽口ひとつでっ!?」えええっ

唐笠嫁「Σうっさい!
アンタはここ数年1度でもアタシを褒めた!?」きいいっ

 

魄哉「あの、夫婦喧嘩は帰ってやって貰えませんかね?」

唐笠夫婦「Σ帰れません!!」くわっ

魄哉「Σさ、左様で」びくっ

 


千様「どうすんのよコレ」

白「嫁傘は見付かったし 後は本人達の問題だろ」はーやれやれっ

 


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雨どじゃーっ


粋「すっげえ降ってるなあ」うわー

家康「まあまあ 
ほーらテオちゃん。 満月が見れないなら作れば良いんだよー」

 

どでんと巨大団子っ

テオドール「クレーターまでリアルで御座いますね」うわあ。

 


千様「満足したみたいでよかったわねー」あらあらっ

シロ「お前も噛まれる危険は去ったと」

白「ん?」団子もぐもぐっ

彬羽「もう忘れてるな このアホ」

 

 

魄哉「あのー お団子休憩でもしませんか?」困惑っ


唐笠旦那「今話中です!!」くわっ

唐笠嫁「ちょっと家主さんに当たんじゃないわよ!!」きいっ

 

 

 

鏡子「全く 誰かれ構わず口説くから」ふんっ

蒼月「Σ口説いてないよ!?」

 

 

 

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