小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

3月8日

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魄哉「夜に呼び出しくらうとキッツイですねえ」てくてくっ

挿音「だあな。トラブル回避出来て良かったと思うしかねーわな 天海サマも大変だなんっとに。

つーか なんで駕籠も使わねえのよ」あくびっ

魄哉「経費削減です」きっぱり。

挿音「ホンット御偉い方感ゼロだな

お?」ぴくっ

魄哉「おや。朝も早くからご苦労様ですねえ」おやおや





間。





シロ「で、早朝からひと暴れして来た。と」

魄哉「正当防衛です。」きっぱり。

石燕「血染めで袈裟バリッバリになってんじゃないっすか」うわー



粋「で、今回のは何で襲われたんだよ?」

魄哉「さあ?夜中にどれでしょうねえ
タイミング的に昨日夜中に呼び出された件ですかね
何人か謹慎処分にしましたし」うーん。

千様「もう日常的に恨まれまくってるからどれか解んないのね」ああうん。


家康「だから天海駕籠とか使わないんだよね
駕籠屋さんが巻き込まれるし。はいお茶」

粋「Σあ そう言う事!?」



魄哉「しかし聞かれて思い出しましたが、今回のは何時もと違っていた様な」お茶ずずー

シロ「違う とは?」


蒼月「若い頃に騙くらかした女の恨みとか?」

魄哉「Σ君と一緒にしないで下さい!」くわっ

家康「そもそも天海が若い頃って そんなん居ても生きてないでしょ」苦笑。

蒼月「Σあ。そっか じゃ無いね」うん。

魄哉「Σなんでそっちので納得するんですか!?」


白「こう言うタイプ程若い頃は色々やらかして
魄哉「Σ真顔で冗談やめて下さい 君が言うと逐一信憑性増すんですからっ」ああもうっ




彬羽「で、いつもと違うとは?」

白「ちょっとふざけただけなのに。」たんこぶ正座っ


魄哉「えっと 別にぶたなくても良かったんですが、何かすみません

その 目的が僕の命だけって感じじゃ無かったんですよね
確かに首狙われましたが」うーん。

千様「どういう事?」はて。

魄哉「いえその、とっさに腕掴んでぶん投げましたが片手短刀、もう片手になめした革の袋みたいなの持ってたのが気になってまして」



シロ「一気に首取って持ち帰ろうとしたのでは無いか?」真顔っ

魄哉「あの短刀じゃ相当の猛者でも無理だと思いますし そもそも頭部入る大きさじゃ有りませんでしたねえ」うーん。

蒼月「んな怖い事普通に受け答えすんなよ」ドン引きっ

与一「戦場に出てた奴なら普通では無いか?」えー。


千様「普通なの?」

与一「今の奴等は知らんが 室町辺りは其処ら晒し首まみれだったしな」うーん。

粋「うっわ その時代に生まれてなくて良かった」背筋ぞわっ



彬羽「普通に考えたら袋邪魔だな?」ふむ。

魄哉「ですよね? 何を入れようとしてたのか となりますよね
だいたい想像はつきますが」ため息。


テオドール「Σ鳳凰の生き血に御座いますね!」手ぽんっ

魄哉「血液絡むと察しが良いですねえ」苦笑。


家康「あ、飲むと不老不死になるって伝説が有るんだっけ?
あれ?そもそもお前正体バレてるの?」

魄哉「なんせ戦国時代から容姿全く変わってませんし 銃弾何発か撃ち込まれても生きてますし
少なくとも人外なのはバレっバレだと思います」しれっ

蒼月「いや少しは隠す努力しろよ」

魄哉「『天海坊』にその辺突っ込んで聞ける人も居ませんし 適当で良いかなー?っと」

シロ「何故に姑並に細かいのに 大事な所でそんななのだ。」困惑っ



千様「成る程ね
一気に頸動脈ブシャーってやって血液取っちゃえってなったのねー うわ怖っ」

蒼月「何処の吸血鬼だよ物騒だなあ」

テオドール「Σ失礼な!私はそんな真似致しませんっ
ちょっと切り傷とか作っちゃったらついでに啜らせて下さいとお願いするくらいで御座いますっ!」

彬羽「良い心掛けだがやめてやれ。」



粋「最近兄貴がちっさいケガしねえのこいつのせいか」成る程。

白「餌扱いされるのホントに怖いんだぞ」むすっ


家康「ちなみに次の満月は?」

彬羽「18日 だったか?」

家康「よし、まだしばらくはテオちゃん理性が勝ってるね」よしゃ



千様「てか そんな気になるならその場で本人に聞けば良かったのにー」

魄哉「その場で挿音が肩の骨ゴキッとやって首謀者その他吐かせに連れてっちゃったんで聞き逃したんですよねえ」苦笑。

蒼月「Σ怖っ!」ひいっ

魄哉「大丈夫です。関節外しただけですから」

シロ「戦国体験者は恐ろしいな」引。



家康「でもさ。お前の血って そんなされても実際効くか解らないんだよね?」

魄哉「そりゃ純粋な鳳凰ではなく人造のキメラですしね
試した事も有りませんし 万一本当に効いたらまずいんで試す気も有りません」

与一「不老不死とはそんなヤバい物なのか?」


魄哉「僕はまだ千年程ですが 何回かメンタル崩壊しかけましたね」

与一「Σそんなにか!?」えええっ

魄哉「親しい人が全て自分より早く老い 居なくなり続ける生なんて拷問ですよ?」


与一「それも そうか。」冷や汗っ

石燕「与一さんの時代は人がガンガン亡くなってたっすからねえ
不老不死とか 良いものに思えてもしゃーないすよね」苦笑。


魄哉「ですんで こんな物欲しがる人の気がしませんよ。
効いちゃったら絶対死ぬ程後悔しますって いえ死ねませんけど。」じっと手を見っ

シロ「何とも因果な話だな」うーん。

魄哉「て事で皆さん長生きして下さいね」ため息っ


彬羽「まあ、俺らは妖怪だしな」ふむ。

家康「あーそっか じゃあ順当だと真っ先なのは私かなあ」

白「家康はなんか死ななそうだぞ?」

家康「どういう事?」えー



蒼月「あのさ。念のため聞くけど
本当にバカ殿に血あげてない?」真剣っ

魄哉「だから誰でも試してませんってば。」ほんとにもー

家康「Σ私はどんだけ化け物扱いなのかな!?」



蒼月「だって 聞いてたらここ数十年見た目変わってないって話だし」

千様「そういや精神てか考え方が普通じゃ無いから天下取れたんだろって 晴明さんが言ってたわねー?」

白「後 魄哉に蹴っ飛ばされても生きてるし」うん。

家康「Σ最後のはただの熟練の技です!!」


シロ「主君を足蹴にするなと言うに」

魄哉「もはや癖なんでどないも出来ません」きっぱり




テオドール「じゃ やはり家康さんは普通の人間 と。」ふむ。

家康「なんで釈然としてない感じのかな?」




魄哉「ですよねえ 啜られた記憶も有りませんし

ん? Σあれ ちょっと待って下さい」

千様「Σえ。まさか本当に心当たり有るの!?」えええっ



魄哉「あれはその

ほら さっき僕が何発か銃弾撃ち込まれてもって話したじゃないですか
あの時殿も食らってるんですよ」

シロ「Σうお 良く生きとったな」おおっ

魄哉「ええ。それでその
これも前にチラッと言いましたが
体内に鉛弾入ったまんまだと命に関わるんで その場で手突っ込んで摘出したんですよ」

家康「あー お前のそっちに耐えかねて私痙攣して絶命しかけたアレね。」はいはいっ

魄哉「鉛弾は怖いんですよ?
アレの毒素で撃たれた人や獣は絶命するんですから

あの、ですから皆さん 引かないで下さい」
一同「無理。」



家康「アレ以来 鉛弾食らうと天海サマに手突っ込まれるぞってなって 皆慎重になったんだよねえ」遠い目。

魄哉「絶命するよりマシだと思いますが」うーん。



彬羽「その つまりだ

家康にブチ込まれた鉛弾を摘出する際、手前もケガしてた物でダイレクトに血液混ざったかもって話か?」

魄哉「かもしれないってレベルの話ですが
あの、顔色悪いですが大丈夫ですか?」
彬羽「聞いてるだけで痛えんだよ」青ざめっ



テオドール「成る程。薬と考えるなら胃袋経由より効きそうですねえ」うっわ。

家康「だねえ。手足ならともかく腹部だったから内臓ダイレクトだったし」あっはっは

蒼月「なんでアンタ生きてるの?」




魄哉「という事で 殿、その大変申し訳ありませんが。
ひょっとしたら意図せず不老不死になってるかもしれません」おずっ

家康「あ、いいよー
それならそれで衣食住責任持ってよろしくね」けろっ

魄哉「Σ軽い!!」




千様「どっちかまだ解らないけど
どっちにしても殿 長生きはしそうねえ」うーん。

シロ「確かに この世の終わりまで生きていそうではあるな。」



白「内臓ぐっちゃぐっちゃかき回されて生きてるなら 家康とっくに人間じゃないと思うけどな。」

彬羽「確かにな」うむ。





テオドール「何で御座いましょう。
血液成分多目の話なのに 全く食欲沸きません」うーん。

石燕「吸血鬼もドン引きっすか」うわあ。






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