小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

5月14日

 

 


ダミアン「と言う事でだな。
本日も朝から 寿命が伸びた気分であった」つやつやっ

テオドール「吸血鬼の寿命なんて 元からクッソ長いで御座いましょうが。」

 


家康「朝から何があったの?」

千様「朝から 人魚ちゃんの求婚が凄くってー
酒呑童子君が ジャイアントスイングからの川にぶん投げ込み。 とかやってたらしいわ

起き抜けに元気よねえ」


ダミアン「あれがあの2人の 1日始まりの軽い運動だとしたら

尊いとは思わんか」つやっ

粋「ごめん 全く思わねえ。」困惑っ

 

 

ダミアン「?
見てて幸せになる対象がおるのは楽しいぞ

そんなで人生楽しいか?」

 

家康「あ、語りだした」

 

白「楽しいってより
目の前で朝からそんな大騒ぎされたら うっかり燃やすと思うな」寝ぼけぼーっ

千様「白君、ひょっとして低血圧?」あら


彬羽「起き抜けに丼茶碗で飯食う 低血圧が居て溜まるか。」

 

 


ダミアン「どちらか性別か違えば
これはこれで推せそうなのだが」うーん。

蒼月「朝から何不快な事ほざいてんの このオタク」うわあ。

ダミアン「吸血鬼はインドア派なのでな。
オタク化するのは仕方ない」

 


白「寝起きから気分悪い
とっととバイト行け」ゴゴゴゴゴゴっ

千様「ほら、怒られた。」あーあ

蒼月「キレても丼茶碗離さないのが この人だよね」ああうん。

 


家康「うん。趣味仲間が欲しいのはわかるけど、
無理矢理な布教は良くないからねえ」苦笑

 


ダミアン「す、すまん。
お邪魔致した」そそくさっ


彬羽(こいつ 言ってる事はアホだが
テオの奴がサタンの子だと知っても 全く態度が変わらんな。

ひょっとして今日も 本人がショックを受けてないか様子を伺いに来たのか?) ふむ。

 


テオドール「全く 朝っぱらから鬱陶しい事この上御座いません。
何を勘違いしているのか、友達扱いはやめて欲しい物で御座いますね
そこら消毒致しますか」けっ


白「お前も全然変わんないな」うん。

テオドール「はい?」きょとん。


彬羽「元から扱いが酷すぎてこれ以上落ち様が無いだけか」ああうん。

蒼月「お前 何の話してんの?」

 

 

千様「アタシは別にー
見てて幸せカップルとかは無いけどー

毎度毎度毎度 酷い目にあったり 落ち込み倒したりして 
半泣きで頑張る粋君見るのは好きよー?

もっと酷い目に遭えばいいのにって思うくらいー」にこっ

粋「Σだああ 嬉しくない!!」

 


白「皆 凄い趣味してるな」もぐもぐっ

家康「だねえ。
おじさん着いてけないよ」へらっ

白「・・相当変態まみれなんだな。」うわ

家康「どういう意味?」

 


彬羽「良いから 全員とっとと飯を食え」

 

 

 

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晴明「ーーーでのう、
そこの屋敷に出るらしいのじゃ コレが。」うらめしやのポーズっ

 

蒼月「アンタが祓えば良いじゃん?」

晴明「良いのか?

祓ってしまって良いものか?」チラッ


白「詳しく聞いて欲しいなら 話して良いぞ」

晴明「そうか、そこまで言うなら仕方ない
実はだな」どやっ

家康(面倒臭いなあ。) 

 


晴明「実はな。今回やたらと目撃されるのは
生前、その屋敷にすんでおった娘御らしい

まだ 幼いのに 哀れな物よな」

 

千様「あら、相手が小さい子だから 祓わないで相談に来たの?
やだ意外」

晴明「おい。私を何だと思っとる

まあ、それだけは無いのだがの」


粋「って言うと?」

 


晴明「何でもな。
その娘御、
生前は生まれてからずっと伏せっており
家の者に疎まれておったらしくてのう。

姿は幼児のままと言うのに この世の全ての絆を憎み妬んでおると言うか
ぶっちゃけ 悪霊1歩手前と言うか
そっちの者になれば 呪いで都の1つ2つ滅ぼせそうな大妖怪になりかねんと言うか」うーん。

 


彬羽「つまりは 取り扱い要注意、か?」冷や汗っ

晴明「だのう。
無いとは思うが 万一私がしくじったら

この世から消されかけた怨み憎しみ悲しみで 一気に堕ちるじゃろ。」困った困った

 

蒼月「アンタに人情ってもんは無いのかよ」
晴明「狐じゃしな。」うむ

テオドール「晴明さん、言ってる方は蛇に御座いますよ」

 

 

粋「うわ。おっかねえけど 凄え可哀想な話だよなあ

祓うって、この世で何も良い事無いまんま あの世にぶん投げて 人生終了って事だろ?」えええっ

白「人生終わってるから霊なんだけどな。」

粋「かもしんねえけど。」うーん。

 


晴明「よし、そのまんま情に流されろ 魔王の弟。
私は万が一にでも責任負いたくない
まとめてとっとと手を貸すが良い。

 

と言うか 祓わんで済む用に 説得とか出来んのか

幼女ぶっとばしたとバレたらさすがに孫にドン引きされるわ」大真面目っ


家康「あ、本音出た。」

蒼月「やっぱ酷いな この古狐」うわ

 


彬羽「まあ、そこまで行ってるなら
もはや霊と言うより こっちの領分だしな」ふむ。

白「なんでそう 安請け合いしちゃうんだ。」なあ

 


晴明(よし。このカラスは子育てしとる分 子供ネタに弱い。
押し付け完了じゃ) ふっ

 

彬羽「ただし、幕府から出される報酬は今回受け取るなよ

動くのは手前じゃないからな。」

晴明「Σくっ! 知っておったか」ちいっ

彬羽「手前がボランティアで動くわけが無いからな」

 

 

白「俺等はボランティアって奴じゃないのか コレ」むっすー。

 

テオドール「まあ、その幼女さんが本当に都やら滅ぼしかねない大妖怪となれば 結局魔王である貴方様の御仕事かと。」

白「子供殴るのはちょっとな。」ふむ。

 

粋「だよな! 平和的に話し合いで解決しようなっ!」よしゃあっ

 

 

千様「あら?フラグ立った?」

家康「千ちゃん わくわくしないで。」

 


蒼月「・・生きて帰りなよ?」

粋「Σうおお今日やたらと優しいのが こっええええ!!」ひええっ


シロ「気にするな
蒼月は朝から鏡子にフラれただけだ。

よし。バイトに行って参る」すたすたっ

 


粋「気にすんな いつもの事じゃねえかよ。」肩ぽんっ

蒼月「前言撤回 惨たらしくもげろ」

 

テオドール「はいはい 自ら呪われてないで 参りますよー」

 


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【件の屋敷 広間】

 

 

粋「入室1歩で 大ダメージって」かはっ

 

 

白「ボロ屋敷を自分で崩して攻撃してくるタイプか」うわ。

彬羽「暴れれば暴れる程  自分の住みかが荒れるのが精神と連動してる とかそんな感じか」ふむ。

テオドール「あー。 グレた子は やらかす事で己を傷付け続けると申しますからねえ」うわー。

 


粋「Σいや、誰か俺の心配は!?」

白「お前なら 頭に柱倒れて来たくらい大丈夫かなって。」

粋「Σいや普通にカチ割れてるって!
つか何で皆普通に避けれんの!?」血ぶしゅっ

 

テオドール「興奮すると出血悪化致しますよ
てか、あれくらい避けて下さいませ どんくさい。」ずばりっ


粋「Σ!!」ぶしゅっ!

 


彬羽「そのくらいでやめとけ 言葉は刃物だぞ。

Σう」ごんっ

 


どんっ!がらん! がんがらがんどしゃーーっ!!

 

 


白「デカイんだから周り見ろ近眼。

気軽に頭ぶつけるな 馬鹿力で屋敷潰れて悪霊化されたらどうするんだ でくのぼう。」むう

彬羽「Σすまん!悪かったがそこまで言うか!!」むかっ


テオドール「頭突き1発で また偉い壊れまして御座いますねえ。」あーあ。

 

 


幽霊幼女(え?どうしよう
この人達 凄い仲悪い?)気まずっ

 

白「あ、居た。」

幼女幽霊「Σ見つかっちゃった!!」ひえっ


粋「なんでビビられてんの?」あれっ

 


ダミアン「お?やはりであったか

バイト帰りに此処に入っていくのが見えたのだが」すたすたっ


テオドール「Σだああ面倒臭い!
ややこしい所に入ってくんじゃありません!!」しっしっ!

ダミアン「Σうおお!塩を撒くな!
精神的に来るっ」ひいっ

 

 

幼女幽霊「あの、確かに仲良しな人が肝試しに来る度に 全力で呪ってましたけど
仲悪いのに 家に突撃されても嬉しくは無いんですが」そのー

彬羽「色々とすまん。」うっ

 


ダミアン「む?なんだお前

仲良き者が嫌いなのか?
何故だ。見ていて生きる活力が沸いて来ようが?」

 

幼女幽霊「嫌われ倒して塩漬けの人が何言ってんですか。

私は生前、この家のお荷物で 誰からも愛されずっ」ううっ

ダミアン「ああ そう言う
なれば ナマモノはマイナスの思考が出てしまってオススメ出来んな」ほう。


幼女幽霊「へ?」

 


ダミアン「ならばこれをくれてやろう。

今巷で話題の絵草子でな
ブコメの王道がてんこ盛りで ひたすら尊く寿命が延びるぞ。」ほれっ

テオドール「何を懐に入れてんで御座いますか」引っ

 


ダミアン「ちょうど新刊を買って帰る所だったのだ」どやっ

粋「いやあの、 ひょっとして このタイミングで布教?これ」ええっ

 


幼女幽霊「いえあの、
ナマモノ?とかそう言うのじゃなく
そう言う ベタベタしたの全部が憎いんですけど

そもそも人の幸せ喜べるような人生送れませんでしたし」


ダミアン「案ずるな。

私も決してろくな人生ではない!

ぶっちゃけ 坊っちゃん育ちでエリートコースまっしぐらかと調子こいとったのに、
世に出てみれば 吸血鬼の世界でも半端な位置付け。
どう生きたら良いのか解らん解らん

そこに人間換算15か其処らで 人の女に誑かされ、
人と付き合う事を良しとせぬ親類縁者と縁切った後で
『夜起きてる以外結構普通』とかってフラれ 全てを失い

いやもう リアルの色恋無理!となってこのざまで有る!!」本の表紙ぱんっ

 


幼女幽霊「Σええっ

そんな所からでも 幸せになれる世界がっ!?」ひえっ

ダミアン「うむ。フィクションならフィクションと割りきれるしな。

そして 作者がバドエン系で無くば安心して見られる
最高ではないか」

 

 

粋「ちょいちょい 凄い警戒してんのが漏れ出てて悲しいんだけど。」

彬羽「作者によって 色々有ったんだろうな」うむ。

 

 

幼女幽霊「・・私でも 人生楽しくなりますか?」おずおずっ

ダミアン「勿論だとも!ようこそこちらの世界へ!」びしっ

 

 

 

白「何だこれ」 

テオドール「とりあえず 希望で呪いの念はどっか行ったみたいに御座いますね」うーん。

 

 

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魄哉「あの、ポジティブな地縛霊もそれはそれで困るんですけど」

 

幼女幽霊「だって
外じゃ落ち着いて読めないし

で!あのシーンのあの無言の会話が良くってー!」きゃっきゃっ

ダミアン「うむ!アレは良い
信頼関係たまらんっ」くううっ

 

粋「語れる友達出来て良かったな」ああうん。

 


晴明「まあ、これなら間違っても 其処ら滅ぼす力は無かろ?」

魄哉「うーん。」困惑っ

 


幼女幽霊「きゃー!新刊楽しみー」うきうきふわふわっ

テオドール「若干 別のヤバい物を産み出してしまった感も御座いますねえ」

 

 

 

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