【昼下がり】
白「良く寝た ん?」
家康「あれ今お目覚め?
重役だねえ」へらっ
幽霊「うふふふふふふっ」
家康の背中にべったり。
裏拳ずびしっ!
幽霊「Σうごふっ!!」かはっ
家康「Σ何なになになにっ!?」びくっ
白「また何処で拾ってきたんだ」むう。
家康「何の話!?Σ あ、ひょっとして倉庫の中で飼ってる子犬バレてたっ!?」
白「そっちは貰い手探してやるから手放せ お前毎日散歩出来るのか?」
家康「Σううっ!!」図星っ
白(何の話だっけ?)あれ?
彬羽「なんだ 暦の上は秋のはずなんだが?」
幽霊「Σべっ別にカブトムシじゃないんだからっ」かはっ
白「で? なんで家康に取り憑いてた?昔は知らないけど 今はただのヘタレだぞ」炎ぼぼぼっ
幽霊「Σひいい話します話します!
実はその 地獄の亡者の中でちょっとした賭けが流行ってましてっ」ひいっ
彬羽「賭け?」
幽霊「誰が1番 生者をビビらせられるか 的な?」
彬羽「傍迷惑極まりないな」うわ。
幽霊「地獄って娯楽が無いもんで
あ!上位3名には賭け金から賞金たんまりなんですよー」
彬羽「さて、上位と言う事はまた閻魔の野郎 地獄から集団脱走されたか」ふむ。
幽霊「Σあああ正直に話したのにっ」じたばたっ
白「話したら見逃すなんて言ってないぞ」
幽霊「Σしまった!」がーん。
家康「あの、私 何も見えないんだけど 何?ホント」困惑っ
テオドール「おや彬羽さん。
あの何を捕獲されたので?」
彬羽「暇をもて余した悪霊だ」きっぱり。
テオドール「素手で捕獲する物で御座いますか それ?」うわー。
幽霊「うう。オバケが犬猫の様に首根っこブラーンて。」しくしくっ
テオドール「その方 誰に対しても捕獲はそんな感じで御座います」きっぱり
粋「何騒いで Σうおおおおばけえええっ!」ひいっ
幽霊「あ。ようやく1カウント」おおっ
彬羽「安心しろ 閻魔送りの手前は失格だ」
幽霊「Σえええ!賞金があああっ」うわああっ
粋「え?え?」びくびくっ
家康「うん。私もよく解らないけど やっぱオバケ居るんだね」どうどうっ
白「さっきから賞金賞金って言ってるけど
地獄で金って使えるのか?」
彬羽「ん? 地獄の沙汰も金次第って言葉を いや知らねえだろな
閻魔の話だと 地獄にも通貨があってな
主に獄卒に渡して刑を緩和して貰うのとかに使
粋「Σ完全に袖の下じゃねえかよ!」
テオドール「閻魔さん そんなの把握されてるのに放置なので御座いますか?」えー。
彬羽「亡者の量が量だからな
それに通貨があると良い事もある」
家康「地獄で買い物とかするの?」えー。
彬羽「コイツみたいに脱走した奴からは罰金だ」真顔っ
幽霊「Σあああ 明日からはモロに拷問受けなきゃっ」ひいいっ
白「成る程 だから金カネ言ってたのか」ふーん。
彬羽「さて、さっさとこいつを引き渡して 閻魔の奴に脱走口を塞がせなきゃならんが
白「もう遅い気もするけどな」
彬羽「ん?」
窓やら縁側にびっしりオバケの軍勢っ
粋「Σうぎゃああああっ!!」ひいいっ
彬羽「Σ何だこの数っ!」背筋ぞわっ
家康「Σうおお私見えなくて良かっ
Σテオちゃーん!!」
テオドール「」灰っ
幽霊「なんかこの家 結界ぽいの張られてて見えない壁? みたいなので入れないんですよねー」
彬羽「晴明のか」成る程。
粋「おおお前はどうやって入ったんだよっ」がくぶるっ
幽霊「結界の切れ目? なんか隙間があったんでそこからヌルッと。」
白「ひょっとして朝 魄哉と挿音がしょうもない親子ゲンカしてたアレかな?」
彬羽「成る程 片方仮にも元陰陽師か。
そりゃ結界も綻ぶか」ちっ
幽霊「て事で情報提供したんで温情を
彬羽「その発言でプラマイゼロだ」きっぱり。
幽霊「Σちっくしょおおおっ!!」うおおっ
白「じゃとりあえず晴明呼んできて 結界直して貰って
んで、閻魔に知らせてオバケ達回収か」えーと。
家康「あ。今晴明さんは無理だよ」
粋「Σなんで!?」
家康「何でも 夏場遊び過ぎたせいで今疲労すっごいんだって。
で、残暑の中出てくる気が起きないから絶対呼ぶな 差し入れは歓迎らしいよ」
彬羽「Σ年寄りが酷暑の中はしゃぐからだ!」
白「エサで釣ったら出てこないかな」ふむ。
テオドール「しかし お盆も終わったので御座いますよね
亡者の方がここに居ると言う事は
あの世とこの世を繋ぐ所が何処かに有ると言う事では」ざらざら復活っ
一同「・・・。」
家康「テオちゃん!天海の部屋の押し入れ!」びしっ
彬羽「血液アンプル使え! 一刻も早く閉めろ 外の奴等ガンガン増えて来てやがるっ!!」
テオドール「承知致しました!!」アンプルぱきぐびっ
コウモリ羽バササッ!びゅおっ
粋「相変わらず速っえええ」ひええっ
家康「ここの誰かが走るより速いから」うん。
白「目の前で俺の血飲まれるのってなんか嫌だな」
彬羽「なら 直に噛まれて吸われるか?「やっぱアレでいい」うん。
粋「しっかし また魄哉の奴鬼門開けっ放しかよ
そりゃオバケも出放題だっての」苦笑。
家康「あいつも大概残暑に負けてるんだろうねえ
てかテオちゃん大丈夫かな
スピードはピカイチだけどトロ臭い所有
どがしゃあああーーんっ!!!
『ちょっ!テオ君大丈夫!?』ひいいっ
小太郎『Σぎゃいいんっ!テオが頭から押し入れに突っ込んだああっ!!』きゃいんきゃいんっ
一同(自分の速さに頭が着いて行ってねえ。)うっわー
しーん。
粋「ん?」
だだだだだだっ
家康「あれ?千ちゃん?」
千様「テオ君の高速タックルで鬼門ぶっ壊れたわ
開きっぱなしでヤバいわよ」すたたたっ
家康「Σえ」
オバケわらわらわらわらっ
粋「Σぎゃー!めちゃめちゃ来たああああ!」ひいいっ
白「あれ?結界はどうした?」よいしょっ
オバケ「Σぐはっ!」床にびたんっ!
彬羽「だな。確か晴明の話だと 室内に侵入しても外に弾き出す様になってたはずだが」
テオドール「申し訳御座いません
押し入れを破壊してしまって 鬼門の隣の晴明さんの住居の入り口が埋まりまして御座います」よれっ
家康「あ。結界ぶったぎられた?」あちゃー。
千様「あいつ何で その手のまとめて収納してるのよー!」ああもうっ
家康「思考がオカンだからねえ」うーん。
白「あれ?晴明が住んでるのって 特殊な結界の中だよな?
それってひょっとして」えーと。
粋「Σあいつ閉じ込められた!?」ひいっ
テオドール「Σうっぎゃー! 申し訳御座いませんっ!!」ひいいっ
千様「それより今はオバケの山!
晴明さんは魄哉が帰ってきたらどうにかするわよ 多分!!」きゃーっ
家康(心底見えなくて良かった。) ほっ
白「まとめて燃やすか」ぼぼぼっ
彬羽「ほら手前等大概にしとけ
死人だろうが亡者だろうが魔王の炎には燃やし尽くされるぞ」
幽霊軍団「Σ!!」びくっ
粋「あ、あの兄上
勝手に地獄の奴等燃やしたらヤバ
んじゃ白「こう言う時に好き勝手するから破壊神なんだぞ」ぼぼぼっ
彬羽(駆除は任せて一二三達を避難させた方が良いか) ふむ。
家康「あの、もう家の方は諦めて無い?」おそるおそるっ
彬羽「仕方ねえだろ。
まとめて駆除以外にどうするんだこんなの」
家康「Σいや今日から寝る所どうするの!!」
彬羽「・・最悪俺は木の上でも野宿でも問題無「Σそりゃカラス天狗はそうだろけど!!」
白「言っとくけど雨降るぞ」ぼぼぼっ
家康「Σぎゃー!水神の天気予報洒落になんないっ!」ひいっ
白「俺も濡れるの嫌だ」むすっ
蒼月「なーに?煩いなあ
こっちは徹夜明けなんだから静かにしてよ」あくびっ
テオドール「口紅着いておられますね」うわ。
蒼月「ふっ モテる男は辛いね」どやっ
粋(鏡子に言ってやろ。)けっ
蒼月「で、うっさいんだけど何?
ん? え? 何2人揃って」きょとんっ
白・彬羽「食え。」びしっ
蒼月「え?何 亡者の踊り食い?久しぶりーっ!
あ、千ちゃん あんま可愛くないから見ないでね」
大蛇どろんっ!
亡者軍団「Σひいいいいいっ」
彬羽「とりあえずは 屋根が無くなる危険は去ったか」すたすたっ
白「普通に蒼月のデカさで危ないけどな」うん。
粋「Σいや良いの!? アレ良いの!?」えええっ
亡者「お助けええΣ ぎゃ」
ごくんっ。
彬羽「安心しろ
コイツの炎でも無い限り亡者はこれ以上くたばらん」
白「蒼月の栄養になってから もっかいあの世に送られるらしいぞ」
テオドール「どんなシステムなんで御座いますか?」ええー。
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魄哉「これはいったい」呆然っ
家の中氷漬けパッキパキ。
転がる冬眠大蛇(部屋にみっちりサイズ)
畳バサバサ 柱大破その他諸々っ
シロ「すまん。
蒼月が久々の狩りでテンション壊れておってな
冬眠でもさせんと止まらなんだ。」冷風びゅおおおっ
粋「うん。むしろめっさ助かった」ぶるっ
千様「粋君 うっかり丸飲みされかかってものねー」へくしっ
魄哉「ななななんでこんな事に!?」うわああっ
家康「お前が戸締まり忘れたからだよ」きっぱり
魄哉「Σはいい!?」
白「ん?何か忘れてる様な」あれ?
彬羽「ん?
鬼門なら石燕が手持ちの符で見よう見まね封印したし問題は
Σあ」
犬神「わおおおーーん!」瓦礫どがしゃっ!!
座敷わらし「おお!外じゃぞ晴明っ」おおおっ
晴明「あ奴等 この私を生き埋めとは良い根性ではないかっ」ふふふふふっ
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