小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

12月11日

 

 

 

白「なんで断らないんだ」むう。

彬羽「人が居ないと言われて断れなかった」困惑っ

 


粋「いやーでもさ。

こんだけガキにビビられて寺子屋の先生は無理じゃね?」

子供達物陰がたぶるっ!

 


テオドール「お子さん方から見たら 確かに2メートルは巨人に御座いましょうねえ」あーあ。

粋「中身知らなきゃ 尚更な」うん。

 

彬羽「教師が牡蠣に当たったらしくてな
やる気は有るのに治るまで勉強出来んガキ共が気の毒だと 町内会長にゴリ押されて仕方無くだな」どんよりっ


白「だからって助け求められても
そもそも俺のが子供の扱い下手だぞ」

彬羽「Σあ」はっ

 


粋「つか兄貴 なんでガキに接する時んなガチガチになんの?
普段傍若無人なのによ」


白「子供はすぐ壊れるから 丁寧に扱えって言われてるからだぞ」真顔っ

テオドール「あ。もっと脆い物だと強調しておいた方がよろしいパターンに御座いますね」

 

彬羽「お前 意外と主全肯定じゃないんだな」びっくり。

テオドール「悪気なくうっかり壊してしまった場合、ショックを受けられるのは我が主に御座います。
他所のおガキ様なんぞ どうなろうと知った事じゃ誤差いません」真顔

粋「うん。やっぱお前だわ」ああうん。

 

子供一同(Σこの人達何 こわっ!!!)背筋ぞわあっ

 


粋「Σあ。しまった

あーほらほら 俺は至って普通だぞほら?
怖くねえよー?」ほーらほらっ

 


テオドール「片耳ピアスまみれの茶髪に御座いますのに 子供達が心を開きかけている」おおっ

白「先に俺等見たせいで かなりマシに思えてるんだと思う」うん。

 

彬羽「お前等はともかく、俺はそこまでか?」

 

 


間。

 

 

粋「Σうお凄えっ!最近のガキってこんな問題解けんの!?」ひええっ

子供A「解けないのー?」にやにやっ

子供B「これくらいの算学は基本だよねー」

粋「Σうぐっ
が 頑張りゃこれくらいっ!!」

 

 

テオドール「さすが、馴染まれておりますねえ」おおっ

白「あんなのお前真似出来ないよな」うん

彬羽「あ、いや
確かにビビられたのも何なんだが
お前等に相談したいのはそこじゃなくてな」

テオドール「はい?」

 

 

いじめっこA「えー何だよお前。先生帰ってくるまで 一緒にサボろうぜって話だったろー?」ああんっ?

いじめっこB「そうそう。臨時の教師なんて 相手してやる事ないって
どうせロクなんじゃないし」ははんっ

生徒「Σ誰も一緒に無視するとか言ってないだろ!
てか 代理と言え先生は先生なんだし!!」

いじめっこA・B「Σは!?生意気」かちーん!

 

 

彬羽「大人が居てもどうどうとアレだ。
最近のガキはどうなってんだか」困惑っ

白「なあ、アレ結果的にお前も苛められてないか?」

 

粋「くおらお前等!
1人によってたかってやめろよ ガマガエル投げつけんぞコラア!」

カエル「げこ。」

いじめっこコンビ「Σぎゃーっ!!」ひいいっ

 

白「あ、さすが 精神年齢同じくらい」おおっ


いじめっこA「何だよ!俺等よりバカな癖に!」へへーんっ

粋「Σう、うっせえよ!!」

白「あ、負けてる」

 

彬羽(後であいつにも計算教えるか。)

 


テオドール「おやおや私の前でいじめっことは」ほう。

白「Σ!」はっ


粋「Σちょ兄貴 テオ止めて!
黒い記憶甦ってる!!」ひいっ

彬羽「Σおいこらやめろ!その五寸釘どうするつもりだ!!」


テオドール「解りました。
ちょっと大江山に行って参ります」

粋「Σ自業自得だけどダミアン逃げろおおおーーっ!!」ひいいっ

 

 


生徒(この臨時先生 色々大変だな)しみじみっ

白「お前 ぼろっぼろなのに余裕だな」

生徒「Σうおびびった

こう言うのいつもだしっ」びくっ


粋「いつもって
えー。牡蠣先生は何してんだよ」うええっ

彬羽「いや こんなもん大人が言ってどうにかなる物でもないだろ

だから厄介なんだ。」むう

生徒「むしろ後から万倍返しされます」


テオドール「そう言う物なので御座いますよ」けっ。

 

 

粋「Σえ。じゃ さっきのガキ共の顔面にカエル張り付けたのやべえ!?」はっ!

生徒「あーそりゃヤバイです」きっぱり。


彬羽「Σそれであのガキ共逃げてったのか!」

 


生徒「そう言う事なんで
先生もあまり俺の事は気にしないで下さい

余計面倒になりますから」ぺこりすたすたっ

 


粋「え。何 
偉いドライなガキだなあ」うわ。


白「元苛められっ子としてどう思

テオドール「直訳すると 『相手するのもダリいくらいキッツイです』に御座います」

 


彬羽「呼んだのまずかったか?」ひそっ

粋「うーん。 微妙?」困惑っ

 


白「じゃ良いや
俺が許可するから好きにしてこい」

テオドール「かしこまりました!」びしっ!

粋・彬羽「Σえ」

 

 

テオドール「お待ちなさい!そこのいがぐり少年!
その歳で諦めるのは早う御座います!!」だだだっ

生徒「Σえ!何が!?」びくっ

 


テオドール「経験者として申しますと 抗う立場と能力が無いから絶望するので御座います
なれば 精神的でも肉体的でも何なと勝てる物を手に入れれば良いと言う事
お任せ下さいっ!!」くわっ!

生徒「Σえ。あのっ

ちょっこの外国人怖いいいっーー
!!」ひいいっ

 

 

粋「あの、良いのアレ」えーと。

白「どうだろ?」

 


テオドール「ちなみに私の手に入れた他者に勝る物!
それはすなわち信仰心に御座いますっ」きらきらっ

生徒「Σヤバイ宗教の勧誘!?うち仏教ですんで!」


彬羽(・・町内会長からクレーム来そうだな) 遠い目。

 

 

 


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シロ「ふむ。なかなか見所の有る子供よ」ふっ

生徒「師匠!
素振り300回終わりました!!」ぜーぜーっ

シロ「うむ! 初っぱなから大した物だっ」

 

 


千様「あの子なあに?」あらあらっ

家康「シロのお友達かな?」おやまあ。

 

 

粋「なんでこうなったの?」困惑っ

 

テオドール「いえ、信仰心も精神的タフさも いきなり身につけろと言ってもつく物には御座いませんし そこは経験上解っております

ゆえに ボコられてもボコり返せるくらい肉体を鍛えた方が早いかと」

粋「Σそっちのが普通無理じゃね!?」えええっ


テオドール「多勢に無勢でボコられても己を曲げぬあの根性。
あれこそ侍魂とお見受けしましたので 良き師につければ化けるのでは無いかと。」

 

家康「うん。何となくしか解んないけど

少なくともあの子強くなるねえ
根性凄いよ」ほうほうっ

 

シロ「よし!では間髪入れず走り込みに参るぞ!!」

生徒「Σは、はい 先生っ!!」


粋「Σあ、マジで凄え」おおっ

 

 

 

 


【その頃 寺子屋

 


白「まあ 出来の悪い脇役なんてガヤらせとけば良いだけだしな。
むしろそれしか出来ないし」しれっ

女生徒「ですよねーっ!」きゃいきゃいっ

 


彬さん(Σまたわけの解らん事に!)

 

 


いじめっこA「やっべえ
あの白髪。見た事有ると思ったら
母上が姿絵持ってる役者の奴だ
チンピラ扇子でどつき倒したり 強盗のアゴ蹴り割ったり色々ヤベえ奴だよ」冷や汗っ

いじめっこB「Σげ!
なんでそんなのが寺子屋でハーレムしてんの!?」ひええっ

 

 


白「本人が強くなるのも大事だけど
変な事できない空気作りも大事だろ」扇子ぱったぱたっ

彬羽「正論かもしれんが
その、 色々どうするんだこの後」

白「さあ?」

 

 

 


テオドール「お待たせ致しました!
坊っちゃん 短期叩き上げプログラム完了に御座いますっ」入り口ばーん!


生徒「師匠に斬鉄を教えて頂きましたっ!」くわっ

いじめっこA・B「Σえ」

 

 


シロ「素晴らしい逸材であったわ
今後も共に励もうぞ!」

生徒「はい!師匠!」熱い握手がしっ!


白「あ、もう苛めれないな これ」

 


彬羽「Σいやいやいや!さすがに早すぎないか!?」えええっ

粋「成長期 かなあ?」うーん。

 

 

シロ「して 聞き忘れておったが お主名前は?」

生徒「これは失礼を。拙者 吉岡伝七朗と申します!」びしっ!

 

 

白「どうしたバカラス?」あれっ

 

彬羽(Σなんで吉岡流の子供がこんな所ので寺子屋に通ってんだ!!)えええっ

 

伝七郎「おかげで道場を継ぐ自信が持てました!
ありがとう御座いますっ!!」きらきらっ

シロ「成る程吉岡の。道理で筋が良いわけだ

うむ。お主も色々背負っておったのだな
己が荷に押し潰されるでないぞ」

伝七朗「はいっ!」キリッ

 


いじめっこA・B「Σ色々どうしよう!!」ひええっ

粋「どうもこうも ごめんなさいするしかなくね?」

 

 

 

 

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ーーーーーーー

 

 

 

石燕「で、筋肉は全てを解決すると思ったと」ほう。

 


千様「テオくーん。
筋トレは いきなりやると逆効果よー?」

 

灰っ。

 


家康「Σげ!これ天海のバーベル!?
こんなん持ち上がんないよそりゃ!」ひええっ

 

 


彬羽(相談しといて何だが、こいつ等のが的確とは
俺も大概精神が軟弱だったか)うーん。


白「悩みながら ひょいひょい持ち上げてるな
バーベル。」

粋「筋肉凄くても悩む時は悩むよな やっぱ。」うん。

 

 

 

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