小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月14日







幽霊ふわわっ。

小太郎「盆だな」わおんっ

シロ「うむ。盆だ」



彬羽「折り入って話が有るんだが」正座っ

白「何だ何だ」ぎょっ




粋(Σさてはとうとう音を上げた!?
副官やめさせてくれとか!?)はっ

テオドール「それは無いと思われますよ」きっぱり。

粋「Σなんで皆俺の考えてる事普通に読むの!?」



蒼月「アンタ ビビるくらい顔に出るんだもん」

粋「Σどんだけ!?」えええっ





白「外野が煩いな」むう。

彬羽「構わん 急ぎなんで細かい事はどうでも良い
ちょっと相談が有ってな」真剣っ



白「一二三か。」ふむ

彬羽「Σなぜ解った!?」

蒼月「お前も大概解りやすいんだよ」あーはいはい。





白「で、一二三がどうしたんだ?」

彬羽「実はな」真顔っ




粋(あ、ちゃんと話聞いてやるんだ)

テオドール(彬羽さんが相談とか 相当精神やられておられるって事に御座いますもんね)苦笑。





彬羽「その、この前の家の改築の時にだ
一二三もそろそろ自分の部屋をって事で1人部屋になったろ?」

白「だな。いつまでもお前と同じ部屋ってのも問題有るし」うん。


彬羽「正直 部屋の中とっちらかってるんじゃ無いかとか
掃除はちゃんとやってるのかとか してなきゃ埃で喘息とかになるんじゃとか気になって仕方がな
白「一二三よりお前のが1人立ち出来て無いか?」むう。


蒼月(アホらしっ) すたすたっ


テオドール「まあ確かに
しっかりしてるとは言え お子さんに御座いますしねえ」ふむ。

粋「んな気になるなら 部屋見に行きゃ良いだろ
ガキ相手に何気を使ってんだよ」えー。



彬羽「馬鹿かお前は!
1人部屋は子供の城だぞ
実の親子でもな 母親がコッソリ覗いたり 父親が悪ノリでずけずけ入ったりして親子関係に亀裂が走るっての知らねえのか!」くわっ

粋「Σそう言う物なの!?」えええっ

白「バカラス お前そう言うのどこで覚えて来るんだ「人の世には育児書ってのがある!!」



テオドール「あー パーソナルスペースの問題に御座いますか」ふむ。

粋「何それ?」

テオドール「日本ではあまり気にする方がおられない様に御座いますが、
いかに親しい間柄でも、精神的肉体的にそれ以上踏み込んではいけないスペース とでも申しましょうか」えーと



白「お前距離感無いもんな」うん。

粋「Σうっせえよ!」むかっ

テオドール「それで相手と仲良くなっちゃうので 粋さんはそのまんまでよろしいかと思われます」




彬羽「一二三は距離感持った方がいいだろ

何せ血の繋がりも無い上 ガキとは言えその、性別女だしな」

粋「あー距離感ねえまんま大きくなられたりしたら「胃に穴が空く。」



一同(その娘同然に育ててるの子供に 真面目に婿候補としてカウントされてるの知ったらどうなるんだろう)うーん。


彬羽「何だ?」

白「真面目って怖いなと思っただけだ」うん。




テオドール「そもそも一二三さんのお部屋は 離れの千様さんの部屋のお隣で御座いますしね
言わば女性スペースに御座いますし 何となく行きにくう御座いますよね」苦笑。

彬羽「解るか」ほう。

テオドール「一角とは言え あそこのみ女子寮みたいな物で御座いましょう?
解りますとも」うんうんっ




白・粋「え。」きょとんっ


彬羽「お前等 こういう所はそっくりか。」



テオドール「一言で申しますと
娘の生活が気になるけど、下手にちょっかいかけて嫌われたくないパパの悩みに御座いますね」

白「ああ。
構われたくて気になってプライバシー侵害して『パパなんてきらーい』って言われるアレか」手ぽん。

粋「うっわ。ここまで抑揚の無いパパなんてきらーい 初めて聞いた」
彬羽「連呼するな。」




粋「んなピリピリすんなよ
一二三まだガキだぞ?
事前に部屋片付けしてるか確認するぞーとか言えば問題無くね?」

白「まだ反抗期前だし」うん。

彬羽「・・反抗期が来たらどうし
粋「Σだああ面倒臭い!面倒臭えよお前!!」だあもうっ



テオドール「相当煮詰まっておられますねえ
お紅茶淹れましょう」よいせっと。

彬羽「・・砂糖無しで頼む」ずーん。

テオドール「かしこまりました」





白「ホントに面倒臭いな」むう。

粋「だな。結局どうしたいんだって話だよ」けっ


白・粋「・・・。」



テオドール「あの?お二人共?」紅茶こぽこぽっ








すたすたすたすたっ

蒼月「あれ?お悩み相談終わったの? え。ねえ?ちょっと!」








【離れの一二三の部屋】



襖がらっ!


白「たのもー。」

粋「抜き打ち検査だ! 部屋綺麗にしてっかー!?」わははははっ


一二三「Σぎゃっ!?」びくっ



白「あれ? めちゃめちゃ片付いてるな」きょろっ

粋「掃除もばっちり。さすが」黄金の人差し指っ

一二三「びっくりしただー。いきなり何だべ?」きょとんっ





彬羽「Σおおおい!お前等!」どたばたっ
白「煩い お前が気になるなら気にならない俺等がやればいいだろ」きっぱり。

粋「そうそう お前と違って嫌われても謝り倒して許して貰うしー」へへんっ

彬羽「Σそう言う話で無くだな!!」







千様「せめて入る前に声かけるとかノックした方が良くない?」あらあらっ

テオドール「その内ドッキリハプニングになりかねませんね」ひええっ






一二三「へ?おらがちゃんとお部屋綺麗にしてるか気になってたべか?
勝手に入っていいだよ?」あっさり

彬羽「Σ何い!?」えええっ

蒼月「そりゃまだ幼児だもんよ
考え過ぎだよ馬鹿。」






一二三「蒼月さん甘いべ。
夫婦の間に秘密は無しって話だべ」しーっ

千様「一二三ちゃん。 保護者を本気で狙ってんのねえ」わお。


彬羽「ん?何だ?」

粋「毎度都合良く聞いてないよなお前」ほっ







白(部屋入るなって
そもそも今言うかって気がするし。)うん


壁抜け幽霊すいーっ







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