小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月15日






小太郎「Σぎゃいん! お盆のキュウリの馬がっ」

千様「あらあら赤ちゃん鈴虫びっしりー」うっわ。





家康「Σ天海!アレはゴキじゃないから!
てか坊主が盆に殺生はやめよう!!」どうどうっ

魄哉「僕の精神が先に召されそうなんですけど」くわっ
家康「戦国乱世生き抜いたんだから大丈夫!自信持って!」ああもうっ



白「外に出した方が良いのか?」鈴虫の山ひょいっ

小太郎「Σえ。えーと?」びくっ

千様「皆もう帰って来てるだろうしー
念の為に土間とかで良いんじゃない?」



魄哉「Σ室内っ!?」うっ


蒼月「ジジイさ 仮にも鳥類だろ?
鳥が虫駄目ってどうなんだよ」

小太郎「Σ言われてみれば」はっ


魄哉「所詮 飼い慣らされたカゴの鳥ですので」ふっ

千様「アンタの本性 クッソバカでかい鳳凰でしょ」

蒼月「あんなの入るカゴなんか無いっての。」うん。


家康(Σん? 徳川って天海にとって大きなカゴなの!?) なんとなくショック!

彬羽「ノリで言ってるだけで深い意味は無いと思うぞ」きっぱり。







間。






粋「Σうっお!土間なんじゃこりゃ」びくっ

白「もうちょいしたら 家の中で鈴虫のリンリン聞けるぞ」

粋「Σあんま嬉しくねえええ!」ひいっ




一二三「嬉しくねえだか?」あれっ

与一「あやつも大概神経細かいからな」うむ。


石燕「あれ?神経細かいと言えば
テオさんはどうしたんすか?」覗き込みっ

白「なんで俺の後ろ見るんだ?「あの人 常にアンタの後ろ着いて回ってるっしょ」




魄哉「テオ君でしたら 幕府の施設の人がお盆休みで里帰りしてるもんで
単発バイトお願いしました」おそるおそるっ

千様「だからゴキじゃないってば」ほんとにもー。

魄哉「解っていても黒くてカサカサしてる時点で駄目なんですよ」ううっ



粋「Σえ。バイトって こんな時間から?あいつ1人で大丈夫!?」えええっ

魄哉「仕事内容は有って無い様な物なんですよ
とりあえず居れば良いかな?くらいの
夜間ですからそれこそほぼ仕事ありませんし。」

彬羽「成る程 あれでも吸血鬼だからな
本来夜動く生き物だから 夜勤は得意のはずか」ふむ。



白「あいつ昼間も起きてるけど 吸血鬼は夜も寝なくて良いのか?」

彬羽「・・どうだろうな」うーん。



千様「テオ君の事だからー
アンタが困った困ったって言ってるの見て 無理したんじゃない?」

魄哉「Σえ」

家康「あー あの子たまに気を遣って無茶するからねえ」苦笑。




挿音「お?皆どしたよこんな所集まって」

粋「あ、いやその テオの奴が単発の夜勤バイト行ったって聞いて」

挿音「あ? 1日2日夜勤したぐらいじゃくたばんねーよ」

与一「忍が言うと説得力凄いな」うわ。



挿音「あ、でも昼間
暇そうにしてたんで雨漏りの修理の手伝いさせたけど、
やっべ 体力底ついてんじゃねえか」ありゃ

石燕「Σそういやめっさカンカンガタガタざらあっ!て言ってたっす!」ひいっ

千様「Σガッツリ灰になってんじゃないの!!」ぎゃああっ



挿音「昼間暑かったからよー。
やっべ 今頃力尽きてんじゃねえか」

家康「良し。様子見てくるし何なら交代してくる。何の仕事頼んだの?」真顔っ

魄哉「え。殿は大丈「昼間ゴロゴロしてたしオッサンだからどうせ長時間寝ないしその辺ご心配なく!!」きっぱりっ





白「鈴虫 差し入れてやるかな?」

彬羽「せめて鳴く奴持ってってやれ」

粋「マジで泣くからやめた方が良いと思う」ひええっ





ーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーー





【幕府公営貸本屋 (図書館みたいな物)】




庵「すんませーん。本の返却

Σあれっ」


テオドール(本日の受付) 「すやあ。」爆睡っ

庵「Σ色々となんで!?」えええっ



町娘「しーッ!」

庵「Σあ。すんませんっ」びくっ

おばちゃん「此処涼しいからねえ
日本の夏は外人さんには辛いって言うものねえ。
あ、お姉さん。 返却はこっち置いとけば良いと思うよ」ほらほらっ

庵「へ? あ、どうも」困惑っ


お婆さん「起きたら喜ぶかねえ」和菓子そっ

庵(Σ明らかにお盆の仏壇に供えた菓子の残り!)


おばちゃん「あ、じゃあ私も」飴玉っ

利用客「あー じゃあ自分も」

わらわら我も我もっ



庵「Σ お供え物の山みたいになってる!!」ひいいっ





おばちゃん「なんでもこの子
体が弱いのに 異国の地で1人頑張ってるって言うからねえ。
こんな深夜まで頑張って 泣けてくるよ」目元おさえっ

庵「Σはい!?」

お婆ちゃん「言うとった言うとった。
ほれ、あのでかい芝居小屋のお役者さん知っとるか?
頭真っ白で派手なの。あの人が面倒見てるらしいが色々ワケ有りみたいじゃのう 」哀れみの眼差しっ





庵(それ、トロ臭くてすぐ灰になるの誤魔化す為に 身元引受人が適当についた嘘です
めっさ健康です なんなら結構好戦的です。)あちゃー。




町娘「Σああ! 本泥棒っ!」ひいっ

おばちゃん「Σバカたれ!この子が怒られるだろ!! 」ばきゃっ!

本泥棒「Σぐはあ!」

お婆ちゃん「馬鹿者馬鹿者馬鹿者馬鹿者」杖でべっしべしべしべしっ



庵「あ、うん。まあいっか。」ああうん。







家康「此処か! テオちゃん倒れてな Σうおお お供えされてる!?」

テオドール「へ? あ、おはようございます」ぼーっ


一同「しーーっ!!!」くわっ

家康「Σよく解らないけどごめんなさい!!」ひいっ









白「あ。鈴虫鳴き始めた」

粋「Σはやっ!」えええっ

彬羽「化物屋敷で盆だしな
妖怪化したか 」うーん。






>サイトトップに戻る