小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

7月10日

 

 


大嶽丸「おーい 雨が降ってきたぞ洗濯物入れんで良

何しとんだお前等。」

家康「いやー 此処の所のあれやこれやで 大黒柱が限界迎えちゃって」

 

シロ「ヒビが入って割れたらしくてな
このままでは構造上 屋根が落ちてしまうので

彬羽が支えておる」

大嶽丸「何処かの国の神話みたいになってるぞおい。」

 

 

シロ「俺の氷で柱ごと凍らせて支える案も出したのだが
なんせこの暑さだしな 今度は柱周りの床やら何かが濡れて腐ると言う事で却下よ」ふっ。

大嶽丸「いやあの
手慣れてて嫌だな なんか」引。

 

小太郎「それより洗濯物は良いのか?」わんっ

粋「Σえ!雨!?
ちょ 言えよ!!」だだっ

大嶽丸「Σうお忘れ取った!数多いし手伝 Σうおう!?」ずるんっ

 

白「そこ、雨は雨でも狐の嫁入りだから

日光にやられたテオが灰になってて危ないぞ」洗濯物よっこらせっ

 


九尾「Σ嫁入り?狐の!? 
だーりんついにわちを娶る気に成ったのかえええ!!!」こーん!

粋「Σ九尾邪魔邪魔 縁側塞ぐなデケえんだよ!!」ああもうっ

 


彬羽「おい。 この後バイトなんだが
俺はどうすれば良い?」イラッ

白「お前が退くと屋根落ちるしな」うーん。


彬羽「人が増えて暑苦し
大嶽丸「ひょっとして、屋根支えるより そっちのが苦痛なのか?」ええー。

 

 


間。

 

 


山本五郎左衛門「Σふんぬおおおお!!!」屋根支えっ

 

 

粋「Σあ。山本さんだ」ひそっ

テオドール「まさかの山本さんに御座いますね」ひそひそっ

 

 

小太郎「あれが 能力無効化デスマッチで 
白に番傘で殴り倒されて頭突き食らって下僕にされた山本さんかあ」わんっ

 

山本五郎左衛門「Σそこ!今『ヤマモト』と言ったろ
『サンモト』だ『サンモト』!!間違えるなそこ!」むかっ


白「そんなこだわる所か?」

山本五郎左衛門「『ヤマモト』だとご近所さんぽいだろが!
と言うか 人の名前間違えるな普通に失礼だぞ!!」

 


シロ「さすがは古の魔王か
キャラを守るのに必死だな」ふむ。

粋「頭突きでノックアウトされて 屋根支えさせられてる時点で何も守れてなくねえ?」えー。

シロ「何を言う。お前の兄貴の頭突きは強烈だぞ。
俺も結局アレで戦闘不能にされたしな」遠い目っ

 

テオドール(面倒なのは頭突きで脳震盪起こさせて行動不能にって事で御座いますね。)ああうんっ

 

 

 

山本五郎左衛門「しかし白いの。

人力で屋根だけ支えていても限界は有るぞ。

大黒柱は屋根もだが 本来家全体を支える物。このままでは屋根もグラつき 瓦も落ちるのは時間の問題だろう」

白「そうなのか?」ん?


山本五郎左衛門「ゆえに大黒柱だ。
取り替えるのは容易ではないが
それでも良い柱を早めに用意せんと 近々この家は崩れるだろう。」うむ。

 

家康「山本さん 意外と親切だねえ」わお。

山本五郎左衛門「さん付けするな。
尋常じゃないご近所さん臭がする」

 

 

粋「大黒柱かあ
なんか良い木有るかなあ?」うーん。

 

テオドール「意外とここの柱に出来そうなって無い気が致しますねえ

茨木さんにでも相談してみましょうか?」

粋「前に大黒柱壊した時に 大江山にゃ無いって言われたじゃねえかよ。
うわ どうすっかなー」うーん。

 


山本五郎左衛門「日常的に大黒柱壊しとんの お前ら等。」ええー。

家康「それはその

・・何か ごめんなさい」目そらしっ

 


白「前ってどうしたんだっけ?」はて?

シロ「確かあの時は
テオの奴が何処ぞの御神木に手を出そうとして騒ぎになり
あ、結局烏天狗の里に依頼したのではなかったか?」


粋「あったなー。んな事」うんうんっ

テオドール「あの頃はまた御神木とか理解しておりませんでしたので
あんま言わないでくださいませっ」ううっ

 


大嶽丸「ん?じゃあ今回もカラスの里に頼むか?
副官カラスはバイトだし 診療所の方のカラスにでも相談するか?」

 


千様「えー。ムズくない?
この前の雷ドンドン大雨の時に
鞍馬山も落雷で山火事大変だったみたいだしー」

家康「仮に燃え残ってても それ頂戴とは言いづらいなあ」うわ。

 

 

山本五郎左衛門「我の封印に落雷直撃したあの日か」あーあ。

白「大嶽丸
鈴鹿山には良いの無いのか?」

大嶽丸「木の種類にも寄るだろ
んー。 ここの柱に出来そうなのはちょっとなあ」むう。

 


家康「ま、天海もいい材木探してるだろし
どうにかなるなる」へらっ

挿音「甘えな。あの親父が把握してるのに まーだ修理に取りかかってねえ時点で良いのがねえんだよ。」

 

粋「お。おかえり
マジで? んな良いのねえの?」

挿音「手前等がガンガンぶっ壊すから 設計が独特なんだよこの家は

 

つか何で大黒柱までやるかなって誰だお前」あん?

山本五郎左衛門「屋根支えさせられてる上 なんでガン付けられとんのだ?」むかっ

 

 

白「気にするな挨拶だそれ

そいつムカつくといきなり腹パンしてくる奴だし」

山本五郎左衛門「Σちょ 両腕塞がってるのにそう言うのやめろ!
え!うっそ防御出来ない
やるな!やるなよ!?」ひええっ

 

 

家康「屋根落として身を護るって選択肢は無いんだね」ああうん。

挿音「?

何か解んねえが。すっげえ良い奴ぽくね?」キセルすぱーっ

テオドール「逆らうと 今度こそ脳ミソクラッシュだからに御座いますからねえ?」

 

 

山本五郎左衛門「Σげーほげほっ!」

千様「Σちょ!キセルの煙けむりっ
山本さん動けないのに可哀想でしょっ」もー!


挿音「Σあ、わりっ」

山本五郎左衛門「Σ山本さん言うなあああ!!」どちくしょおおおっ

 

 

 

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ルシファー「いやー 土産持って来がてら遊びに来て調度良かった

西洋は土地がだだっ広いから 幅の有る木ならいつでも任せてだよ。」

 

家康「あの土産って その」えー。

千様「マカダミアナッツね。前も貰ったけど
西洋の魔王様の視察ってどこに何しに言ってるの?」

 

ルシファー「それ美味しいだろう?」

千様「めっちゃ美味しいわ
またお願いね」きらーん。

 


テオドール「視察と言う名のバカンスに御座います
いつもの事で御座いますよ」

粋「昔からああなのか」ああうん。

 


テオドール「しかし、こうしょっちゅうしょっちゅうお気を使って頂きませんでも

そもそも私 もう国に帰る気も御座いませんし」さらりっ。

ルシファー「・・・そうだね。」

 

 

白(虐められっ子で未成年の隠し子が海外に家出したら そりゃ気になると思うけどな。)

 

家康「あのー。 バカンス帰りでテンション高かったのか 生き生きしてた羽がしょぼんてなってるんですけど。」おそるおそるっ

ルシファー「あ、うん大丈夫だ
羽6枚も有るから
なんなら自力で飛んで帰るくらいはまだ余裕だし」しょぼんっ

 


千様「Σそんなで海越えるの余裕なの!?」ええっ

山本五郎左衛門(Σやはり西洋は油断出来ん!!)ひえっ

 

 


ルシファー「と、とにかく

手配しておいたから もうすぐ良い木が空路で届くはずだよ。
この国の加工の仕方は解らないから そっちは自力で頑張っておくれ」しょぼぼんっ

 

挿音「おう。助かるけどアンタ大丈夫か?
日本の夏は湿気ヤベエからなあ」

ルシファー「いやむしろメンタルの湿気がね」

挿音「は?」

 

白(テオ 親父似だったのか。)成る程っ

テオドール「? 何か?」

 

 

家康「ともあれ 山本さん助かったよ
もちょい頑張ってね 木材さえあればうちの挿音は1日で工事完了させちゃうから」


山本五郎左衛門「Σ大黒柱をか!?
それはホントに人間か!?」えええっ

挿音「限界越えねえと コイツ等の面倒なんざ見てられねえんだよ」けっ。

 

 


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テオドール「あの? この木材 いったい何を手配したので御座いますか?」嫌な予感っ

ルシファー「ドリアード。」

 


テオドール「Σ何故に森の主的な精霊持ってきちゃうので御座いますか!?」えええっ!

 

ルシファー「いや。頑丈で太さの有る木が良いって言うから。

ドリアードは多少加工しても問題ないし
何より 魔の力に抵抗力有るから壊れにくいんだよ」

 

 

柱に浮き出る顔面 くわっ!!

 

 

挿音「やっべ 作業に集中してて気がつなかったわ」あちゃー。

粋「Σいや気付けよ!
また海外物だけあって彫り深えし!!」ひええっ


大嶽丸「またお化け屋敷感が上がってしまったような」怪訝っ

 

 

 

白「顔とかあったら 皆壊すの気を引けるし良いんじゃないかな?」へー。

テオドール「Σ良いので御座いますか!?」えええっ

 


ルシファー「お。さすが東の魔王
柔軟だね」おおっ

山本五郎左衛門(Σしおれた羽が元気になった!)

 

テオドール「ま、まあ
我が主がそう申されるなら・・ 悪くない?」うーん。

ルシファー「おおっ」羽しゃきっ


千様「ルシファーさん 羽に感情出ちゃうタイプなのね」ああうん。

 

 

 

魄哉「ただいまー
いやルシファーさん お手数おかけしてしまった様で Σうっおおおう!?」びくっ

ルシファー「おお。家主殿
いやそんなビックリしなくても」はははっ


魄哉「Σいやビビりますってこんなん!
てか こっちは誰ですかっ!?」混乱っ

山本五郎左衛門「不本意ながら お宅の魔王の下僕だ」

 


魄哉「Σいやうちの殿にめちゃもおもてなしされてますけど!?」

家康「良い人ぽかったし助かったから。
いやーやっぱ肩バッキバキだねえ お疲れ様です」肩もみもみっ

 

 

ルシファー「良かったねドリアード
山奥で話し相手も居ないの寂しかったろ?」

粋「Σ喋んの!?」ひいっ

 


挿音「もう切り出しちまったし
返品出来ねえよな コレ。」あちゃー

山本五郎左衛門「今更変なの1匹に2匹増えたところで今更の気もするがな
この屋敷

あ。茶うま」玉露ずずー。

挿音「・・違えねえわ」ああうん。

 

 

 

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