小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

7月9日

 

 

 


千様「あつーい だるーい」ごーろごろっ。

 

家康「千ちゃんあんま居間でゴロゴロしないよー

皆入りにくいでしょ てか目のやり場に困るよ」苦笑。

千様「はみ出てないから良いのよー。
てか殿 平然としててムカつくんだけど」

 

家康「私のストライクゾーンは もちょい上だから
ぶっちゃけ千ちゃんくらいなら小娘と言うか なんかムリ」ふっ。

千様「歳二桁下の人に小娘扱いされるとは思わなかったわ」ああうん。

 


家康「・・そう考えると不思議な物だねえ
ここの居候達って数百年とかの歳の差有るのに なんやかんや上手く行ってるし」しみじみっ

 

千様「そうね。てか話反らすんじゃないわよ
本気で徳川お世継ぎ絶望的ね」

家康「Σそっ そこは影武者さんのご子息が居るしっ」

 

千様(殿の女の趣味のせいで 下手すりゃ国乱れるんじゃないかしら。)うーん。

 

 

家康「しっかし暑いねえ」あっはっは。

千様「あんま暑い暑い言わないでくれる?暑苦しい

あら? 納豆小僧ちゃん また何かあったの?」


納豆小僧こそっ。

 


家康「暑さで早めに賞味期限切れたのかな?」おや。

 

 


間。

 

 

千様「て、事でー
供養されないお野菜の霊が暴れてるみたいでー。」

粋「うん どこからツッコむべき?」

 


千様「なんでもねー。処理に困って捨てられたのが野菜的にアウト?
そんな感じで未練だったみたいで
食べ物粗末にしたらホントにお化けが出るのねえ」はーやれやれっ

 


テオドール「てか食べられるのは良いので御座いますか?」

千様「プライドの問題じゃないかしら?」

 

 

粋「まあ 理由はともかく 化け物が暴れてるなら放置しちゃまずいんだろけど」うーん。

家康「良かったねえ
野菜なら怖くなり様がないよ」のほほーん。

 

粋「あーそれはうん

よっしゃ!ちゃっちゃと化け物野菜退治行くか!」しゃきっ

 


白「急に元気になったな」

彬羽「この暑い中をまた 
ビビりは元気だな」うちわぱたぱたっ

 

 

 

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巨大ニンニクシャギャアアア!!!


テオドール「生理的に無理に御座います」灰ざらあっ

粋「Σ連れてきてごめん!
つか何これえええ!!」ひええっ

 

 


白「確かに1度にめっちゃ貰ったら困る野菜かもしれない?」えーと。

 

粋「Σうおあの兄貴が納得してるし!

でも確か 焼きニンニク?とかって料理有るだろ! ほら兄貴なら行ける食っちまえよ!!」ほらほらっ


白「Σえ。」

粋「いや、食ったら成仏するんだろ?

兄貴の四次元胃袋なら行けんじゃねえの?」ん?

 


彬羽「いや 質量的にはいけると思うが」ふむ。

粋「あれ?カラス結局来たの?」

 


彬羽「ハッキリ言おう
手前の兄貴は大概お子様舌だ。

解りやすい旨味のある物は好きだが、
薬味とかそう言う系はさりげに避けるし箸をつけん」

粋「Σ薄々気がついてたけど そこまで!?」

 

彬羽「具体的に言うと タクアンはいけるがラッキョウは無理だな」

粋「解るような解らないような」うーん。

 

 

白「ネギとかショウガとか アクの強いのはテオが大好きなんだけどな」ちらっ

彬羽「吸血鬼に無理言うな
そもそもニンニク見ただけでコレだぞ」


灰っ。

 

粋「暴れる巨大ニンニクなんて 俺でもなれるなら灰になってるての。」引。

 

 

白「とか言ってる間に ニンニク逃げてくけど良いのか?」


巨大ニンニク「シャギャアアアッ!」どっすどす!

通行人「Σうおお何だこれ何だこれ!?」ひいっ

 

 

彬羽「Σ良く無いだろ!
人に捨てられて化け物になった奴だぞ
確実に人間恨んでるだろが!」

 

白「でもな。騒いでたらひょっとしたら凄いニンニク好きの奴が見つけて喜んでボリボリっと
粋「Σ暴れてる化け物見て食い物認定出来るのは兄貴くらい!

ほらクラーケンも大ダコもちょっと食ってたろ!そのノリでがじっと!」

白「食欲湧かない」ぷいっ

粋「Σワガママ言うんじゃありません!!」ああもうっ

 

 

テオドール「無茶を言う物では御座いません
第一その様に嫌がられて居るのに無理矢理食べて頂いても 成仏出来るとは思えません」ざらざら復活っ

 

彬羽「ニンニクが去った途端復活早いな」

 

粋「良しテオ
その際だし。お前普段から吸血鬼ぽい所そんな無いし もう自分が吸血鬼だって事忘れてガブッと行って

テオドール「ではまず御自分の味覚が人間で有る事をお忘れください
活きの良い蛙を限界まで口に突っ込んで差し上げます」ギロッ

 


粋「Σすんませんでしたああっ!!」土下座っ


テオドール「彬羽さんはストレート過ぎるので御座います。
嫌いだから食べない と諦めたり

味覚の問題と考えるのではなく そこは物事を根本から考え直すので御座いますよ」

彬羽「?
どういう事だ?」

 

テオドール「めちゃめちゃ簡単に申しますと

ぶっちゃけご飯なんてのは 張り込んで外で高額出して食べるより 家で気楽に卵かけご飯のが美味しく感じる物に御座います!

あの現象はズバリ! 自宅のみで得られる『安心感』。
これはどんなプロの腕よりも どんな高額の食材、調味料にも勝る物なので御座います!!」びしっ。

 


彬羽「料理人にそれ言うか?」

テオドール「Σあ。」はっ!

 


粋「えっとごめん

つまりは?」困惑っ


テオドール「丸かじりはさすがにキッツイと思われますので いつものご飯のノリで調理してやって下さいませ。と」キリッ

白「何が何でも俺に食わせたいのかお前等。」

 

 

彬羽「調理な。
確かに生はキツいとは思うが あの量をか?
丸焼きが1番消費量が多くなる気がするが

ん?そもそもニンニクって量食って大丈夫だったか?」えっと。

 

白「だから嫌だって」むう。

粋「あ。兄貴俺は今回パスな

腹弱いからニンニク食べると腹痛くなるんだよ」苦笑。

白「そんなの人にドカ食いさせる気かお前」

 

 


飛天「お?どしたのお前等。
うっわ また凄いのが暴れてるなあ」往診帰りっ

テオドール「Σおお!良い所にお医者様っ!」おおおっ

 


彬羽「一応確認なんだが ニンニクってのは1度にドカ食いして大丈夫な物か?」

飛天「・・アレを丸かじりでもすんの?
俺でもしないけど」引。


白「ほら見ろ」

彬羽「Σう
こう言う漢方系の奴は得意分野じゃねえんだ!」気まずっ

 


粋「え?お前が食わないって
毒でも有んの?」ええっ

飛天「いや逆ぎゃく。
殺菌効果が有りすぎるんだよ」

テオドール「?
良い事なのでは?」おや。

 

飛天「そう思うだろ?
けどな。菌ってのは生き物にとって悪いのばかりじゃ無いんだ

そして普通に生きてきゃ体の中にも居る
善玉菌とか悪玉菌とか言うだろ?」

粋「Σあ。腹壊すのそう言う意味!?」はっ

 

白「?」


飛天「えーと。アンタにも解る様に言うとだ

ぶっちゃけ ニンニクドカ食いしたら
体の中の良いのも悪いのも皆死滅して体が壊れます。

何事もほど程にな」

 

 


白「お前等。」ジト目っ

 

テオドール「Σそういう事とは知らず 申し訳御座いませんでしたああっ!!」土下座っ

彬羽「今回ばかりは勉強不足だ
すまん」ううっ

粋「えっと
常に腹壊してて参考になんなくてすんません?  かな」冷や汗っ

 

 


飛天「それは良いけど ニンニクが家屋破壊してるけど良いのかなアレ。」ほれ


町人「Σうわああ玉ねぎの化け物だああ!!」ひいいっ

ニンニク「Σシャギャッ!」むかっ!

 

粋「Σニンニク的に地雷なの!?」えええっ

テオドール「Σお野菜のプライド解りにく Σあああ暴れて香り立つのつらいっ!!」灰ざらあっ

 

 

白「どうにかならないのか?」困惑っ

飛天「え。どうにかして良いの?」きょとん。

彬羽「Σ出来るのか!?」ええっ


飛天「簡単だけど

え? 材料費とか要らない感じ?」きらーん。

白・彬羽「何の?」は?

 

 


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家康「そんなこんなで
飛天の診療所で格安販売中。

ニンニクエキス配合 夏に負けるな栄養補助丸薬。めちゃ売れてるらしいよー」のほほーん。

 

 


粋「・・すりおろしたんだ。アレを」ああうん。

テオドール「確実にすりおろしてゴリゴリやっておられますよねえ」ひええっ


家康「臭いも無いって好評だよ?」きょとん。

 

彬羽「成仏した様だが
活きの良い所見た後だと 複雑だな。」

丸薬ころんっ。

白「ニンニク的に コレが正解だったんだな。

全然解らない」うーん。

 

 


千様「くー!効いたわーっ
さっすが飛天君のお薬 良く効くわねー!」よしゃあっ

 


一同(ま、良いか。)

 

 

白「絶対飲みすぎるなよ」

千様「?
そりゃあね。お薬は容量守らないと。

なあに?心配してくれてありがとー」頭なでなでっ

 


粋「まあ、あれ聞いたら怖えよなあ」冷や汗っ

 

 

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