小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

2月2日

 

 

 


【町中】

 


白「なんだ。あれ?」


粋「へ? あー。
立ち退き  かなあ」うわ。

 

 


妹「お兄ちゃーん!」うええーん。

兄「泣くな。大丈夫だって
おばさんの家でもちゃんとやってけるって」

妹「でもおおお
私等居なかったら お父ちゃん帰って来た時寂しいよー!」うわーん

兄「Σいや父ちゃんはっ」じわっ

 

 

粋「兄貴」ううっ。

白「どうにもなんないぞ
と言うか 俺にも出来ない事有るからな」

 

テオドール「成る程。
お父君が亡くなられてお店を維持できなくなったと言ったところで。

無慈悲な話に御座いますが、
あのご兄妹だけでは 確かにどうにもならないのが現実に御座いますよね。」むう。

 

 

 

母親「ごめんね!
おっかあ1人じゃどうにもなんなくてごめんねえええ」ううっ!

ちんぴら「いや奥さんも その細腕1本でよく頑張ったって。
てか 旦那居なくて寂しいなら アンタ1人ぐらいおいらが面倒見


Σえ。何 ちょっと

Σぎゃああああ!!!!」あだだだっ

 


白「俺より喧嘩っ早いて 何だ」

テオドール「あの方 人情絡むとガラ悪くなられますからねえ」うわ。

 

 

兄「あ、あの
どこの兄ちゃんか知らないけど
その辺で ね?」びくびくっ

 

粋「へ?そう?
セクハラ野郎はやって良しって、俺の居候先の姉ちゃんが良く言ってんだけど」

母親「いえあの、セクハラと言う程では
と言うか 大丈夫ですか?」チラ見っ


ちんぴら「」白目鼻血どぱー。

 

 

粋「大丈夫って
それはアンタ等の方


ちんぴらB「あああこのガキ! 
うちのもんに何しやがる!!」

ちんぴらC「手前! 公衆の面前で 何ガキ1人にやられてんだ!!」おいっ

ちんぴらD「おうおうおう!
兄ちゃん うちの看板に泥を塗るような真似してタダで済むと

 

 


テオドール「ちんぴら は なかまを呼んだ」ボソッ。

ちんぴらD「Σピンチになると仲間を呼ぶ雑魚敵みてえに言うなや!」むかっ

 


ちんぴらB「馬鹿にしやがって!
こっちは穏便に家屋敷だけで済ませてやろうって言ってんのによ!!」

親子「Σひいっ!」びくっ


白「うちの馬鹿が勝手にやらかしただけで
そいつ等関係ないぞ」


ちんぴらC「煩え!外野はすっこんで

Σげ!手前はっ」はっ

 

ちんぴらD「 この白髪まさかっ!
前に此処を根城にしてた あの団蔵一家をベコベコにしたって噂の!?」ひえっ

ちんぴらB「Σ何い!あの

頭を割りアゴを砕き  返り血で白髪を真っ赤に染め
トラウマ植え付けて1家を壊滅させたって化け物か!!」ひええっ

 

 

白「あのって どれだ?

絡まれた時しかしてないのにな。」むう。

テオドール「えーと。似たような名前が多いのでちょっと

あ、煽るだけ煽って逃走しようとして 彬羽さんに屋敷の壁を投げつけられた人達では

ちんぴらB「Σ壁投げつけるって何!?」えええっ

 

白「掴んで。
こうだ」ぽいっとゼスチャー。

 


ちんぴらC「よし。大人しく出ていくなら 俺等も紳士だ 何も言わねえよ

とっとと荷物まとめて田舎へ帰るんだな」そそくさっ

ちんぴらD「ちっ!このくらいにしといてやらあ」いそいそっ

 


白「うん。黒くてでかいのには逆らうなよ。
俺よりずっと怖いぞ」うんうん。

 


兄「あの、お宅等 何者なんですか」怪訝っ


粋「俺は至って普通の一般人だと思う んだけどなあ」うーん。

白「俺等よりマシなだけで お前も大概だぞ」

粋「Σえ。嘘」

 


テオドール「 ちんぴら は にげだした。」ぷーくすくすっ


ちんぴらD「Σこんのガキャア!!」むかっ

 

 

 

彬羽「おい手前等 また何を騒いでんだ」

ちんぴらC「Σ黒いでかいの!
こいつじゃねのか!壁投げつけたの!?」ひええっ

 


母親「しかし 回り込まれてしまった?」あら

 

 

 


妹「ううっ。お父ちゃんに おかえり言ってあげないと」ぐすっ。


白「おかえり   なあ」ふーん。

テオドール「?」おや。

 

 

 

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【夜】

 


ちんぴらA「あーいててっ」頬さすりっ

ちんぴらB「ったく 変なのに絡みやがって」ぶつくさっ

ちんぴらA「Σ絡まれたのはこっちだっての!」

 

ちんぴらC「あー解った解った。

しかし お前をボコって満足して帰ってくれたなら恩の字よ
なんせ あいつ等、気に食わねえと 組だろうが役人だろうが容赦ねえって噂だ」酒ぐびーっ

 

ちんぴらD「なんでそんなのが しょっぴかれもしないで其処らウロついてんだよ」えええっ

ちんぴらB「俺等に言われるかだけどな」うん。

 

ちんぴらC「まあ 良いじゃねえか
遊び慣れてねえここの親父から金せびってよ。
更に その嫁さん脅して こーんな店が安く手に入ったんだ

大きな組の御方等に上納すりゃ あんなのに怯える事も無くなるって」へらっ

 

ちんぴらB「自分悪いアピールも良いけどよ。
程ほどのが良いんじゃねえか?」

ちんぴらC「あ゛?」カチンっ


ちんぴらB「いや 聞いたんだけどよ。
あいつ等の怖えのは腕っぷしだけじゃねえらしいのよ

あくまで噂だし、そもそもどいつもコイツも語りたがらねえんだがよ
なんか 気になってよお。」きょろっ


ちんぴらA「おい。何びくついてんだよ?

戸に鍵かけたんだろ?」

ちんぴらB「いや、何かさっきから寒気が」ぞわぞわっ

 

ちんぴらC「風邪でもひいたんじゃねえのかよ
ったく馬鹿の癖に   ん?」

 


ぴちょんっ。

 

 

ちんぴらC「なんだ 雨漏り

Σひいっ!?」

血べっとり。

 


ちんぴらC「Σほらほらほらほらほら!!」ひええっ

ちんぴらB「Σえ!何!?
変ってそう言う

Σうおお!?」びくっ

 

掛け軸「しくしくしくしくしくしくしく」

ちんぴらA「Σぎゃああ出たあああ!!」どたばたっ

ぬるんっ!


ちんぴらA「Σどわーー!!!」

ずるどたーん!

 

 

納豆小僧「ふう。」よっこらしむくっ


すたすたすた。

 

 

 

ちんぴらB「Σ何今の!!」えええっ

 

 

ちんぴらD「化け物屋敷か此処は!
やべえ!鍵がっ 開かねえぞっ!!」あたふた入り口がたがたっ

ちんぴらC「退け!こう言う時は おりゃあ!!」裏口蹴破りっ

 


塗り壁「どすこい。」

どーん!!

 

ちんぴらC「Σごふ!」べしゃっ


ちんぴらD「Σなんだこの屋敷はああ!!!」うわあああっ!

 

 

 


白「なんだ。勢い良く飛び出して来たら 熱したドングリぶつけてやろうと思ったのに」ドングリぽいっ。

粋「どんな猿蟹合戦だよ」


白「台本書いたのバカラスだぞ?」

粋「Σえ」

 

テオドール「飛天さんから頂いてきた 鮮度のイマイチな血液パック

効果てきめんに御座いましたね」ひょこっ。

 

彬羽「だな。
余ったのは飲んで構わんが」

テオドール「私 グルメに御座います故
賞味期限の切れた物はちょっと」ちらっ


白「こっち見るな」

 

 

 


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母親「へ? 事故物件?」はい?

ちんぴらA「おうよ!聞いてねえぞこんなの!!

こんなの上納したらこっちの命がねえわ!
引き取りやがれこの野郎!!」うがあっ


母親「え? あ。あの
うちの人の借金ってのは「あんなもん嘘に決まってんだろが!
良いからとっとと引き取れ!ほれっ」証文ぐいっ

母親「Σええ!嘘!?」ガーン!

 


兄「母親、だから人が良すぎますって

うん。俺がしっかりしなきゃ」きりっ

 


粋「あ。なんか 店立て直せそう」ほっ

彬羽「随分と幼い店主だがな。」

 


白「だな。
バカラス お前瓦版にコーナー持ってたよな?」

彬羽「さりげに宣伝しろってか」おい。

 


テオドール「あのー。

今回やたら肩入れされますね。
そう言うのはお人好 いえ粋さんの管轄かと思っておりましたが?」

 

白「ん?」

テオドール「あ、いえ
貴方様が慈悲深いのは理解しておりますが

いつもなら 自分で守れないなら その後どうせまた取られるし。くらい仰るのでは  と」

 

粋(Σあ。確かに) 

 

 

 

白「んー。 まあ気分だけどな

俺もちょい前まで おかえり言う奴とか居なかったし」

粋・テオドール「!」

 


彬羽「成る程な。」うむ

白「ただいま言う奴なら他に居るし

それなら良いと思う」すたすたっ

 

 


飛天「お?何?このしんみりた感じ

なあなあ血液アンプル使った件ってどうなっ

Σなんで泣いてんの!?」怖っ!

 

テオドール「青天の霹靂に御座いましてっ
普段本音を見せられない方だけにっ!」くううっ

粋「俺もっと 兄貴孝行しなきゃっ!
色々とごべん゛っ」鼻ちーん!

 

 


彬羽「そう嫌そうにしてやるな。」

 

白「・・・」引っ。

 

 

 

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