小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

2月24日

 

 

 

シロ「ふむ。と言う事は
半月前より急に嫌がらせが始まったと」ほう

飲み屋の親父「はい お武家坊っちゃん
こんなちっせえ飲み屋 地上げた所て大した金にならねえでしょうに」とほほっ

 

 

粋「あ、また巻き込まれる予感」わお

テオドール「粋さんが巻き込まれ系なら シロさんは自ら首突っ込む系に御座いますからねえ」おやまあ。

 

白「地上げか。」ふーん。

彬羽「こっちを見るな
・・まあ 話は伝えておくが」

 

飲み屋の親父「話って 誰に?」はい?

シロ「Σそ、それはそのっ
そう言うのに詳しい知り合いがおってな!」


粋(さすがに家康達も下町の飲み屋1つは把握してないんじゃ
って 家康だったな。むしろウロウロしてそう) ああうん

 


家康「呼んだ?」ひょこっ

彬羽「居ると思ったが やっぱり生えたか」

家康「うん。そこでカラスの群れが騒いでたからね

やっぱお前の舎弟だったね」

 


飲み屋の親父「あのこちらのお侍さんは?
あ、ひょっとして お役人様で!?」おおっ

家康「あ、似たようなものでーす 公務員公務員」へらっ

 

テオドール(将軍様とは公務員なので御座いますか) ふむ。

 

 

彬羽「しかし 役人で喜ぶってのは何だ
まさか 地上げ食らっててまだ届け出も出してないのか?」

飲み屋の親父「いやそれが
何度も届け出ては居るんですが
順番だとか何とかで いまだに連絡が」とほほっ

 

白「いえや じゃなかった やっさん。」

家康「了解。
怖い人にピンポイントでチクっとこう」

彬羽「それと その他も気になる事がある
調査を頼めるか?」

家康「はいはい お前が居ると動きやすくて助かるね」

 


飲み屋の親父「あの、ところでこちらさん方は?」

シロ「えー その
悪友と言うか何と言うか

粗っぽい事はこやつ等に任せて置けばよい」うむ。

 

彬羽「だな。
転んで足ひねった一二三を助けて貰った礼だ
後は任せておけ」

白「一二三からも頼まれたし」うんうんっ

 

粋「Σあ、一二三絡み!?
兄貴がやたら乗り気だと思ったらそう言う事!?」

テオドール「Σ幼女強い!」成る程っ

 

 


間。

 

 


家康「まずねー
半月前から地上げが始まったって事で
半月前に何かあったのかなー?て調べたんだけどね」


粋「Σいや良いから 
話後で良いから向こう火縄持ってるから!!」ひいいっ

 

ちんぴら「蜂の巣にしちまえええ!!」ひゃほおおっ

家康「うん。私の短筒と違って 火縄は導火線無くしたら撃てないから」

ずどむっ!

 

ちんぴらA「Σうおお 導火線が根っこから!!」ひいいっ

ちんぴらB「Σ落ち着け!こういう時は そのまんま火をつけ Σうわーっ!!」

どむっ!!!

 

 


家康「火薬にモロ火いれたらね」あーあ。

粋(Σ戦慣れしてる! さすが徳川家康!!)おおおっ

 


家康「はい。テオちゃん今だゴー!」


テオドール「らじゃに御座います!」ていっ!


ちんぴら軍団「Σぬわーーっ!!!」

爆竹すぱぱぱぱぱんっ!!

 

 

家康「町中だからねえ
あんま派手に出来ないのが何だねえ」はーやれやれっ


飲み屋の親父「あれで派手じゃ無いんですか?」えええー

シロ「当社比だ。気にするな」

 


白「何人か生け捕りにしたぞ」ずーるずるっ

ちんぴらCDE「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」がくぶるっ

 

彬羽「手前 どんな捕まえ方したんだ」

白「蛇に睨まれたカエル?
なんかそんな感じに「精神崩壊するからやめてやれ」

 

テオドール「神経の太い方々に御座いますねえ。
魔王クラスの殺気に当てられたら マジで精神召されかねませんのに」おやまあ

粋「うん。つか逃げる奴等にカンシャク玉投げるのやめてやって」

 

 

間。

 

 

家康「半月前から嫌がらせが始まったんなら、半月前になんぞあったと考えるのが普通だよねー

悪いけど この土地にそんな価値が有るとは思えないし」ずばりっ


シロ「原因はどうあれ こうして不当な地上げが起こっとるのだ
幕府の権限でどうにかならんのか?」

家康「原因から刈り取らないと
この手のは何回でも起きるよ

さて、ちんぴらさん達を雇ってる人の目的は何かなー?」


ちんぴら軍団「Σいや俺等金で雇われただけなんで!」ひいいっ

家康「彬羽 はい、カラスちゃん達ゴー」びしっ

彬羽「気が引けるが 何か気になる事が有れば洗いざらい話せ」


カラス軍団「クエエエッ!」バサバサバサッ

ちんぴら軍団「Σうぎゃーっ!!」

 

ちんぴらD「Σあ、そうだ!

依頼人の傍らに 半月くらい前に島流しから戻って来たって奴が居たような!」はっ

ちんぴらC「Σあ!いたいた!!」うんうんっ

 


家康「なんだ叩けば出るじゃない」ほー。

ちんぴらCDE「Σ話しても解放する気無し!!」ひいいっ

 

 

家康「いや私も辛いんだよ
鳥アレルギーだし」鼻ちーん。

シロ「お前ちょくちょく恐ろしいな」引。

 

挿音「おう、親父に言われて来たんだけどよ
なんか ここの届け出受理されてねえらしいわ」天井からよっこらしょっ

飲み屋の親父「Σ!」びくっ

 

家康「あ、やっぱり

じゃ 例の如くお願いね」

挿音「へいへい。
これも仕事だしなあ」やれやれっ

 

飲み屋の親父「あの、凄い頼もしいんですけど いったい何者なんですか」おそるおそるっ

家康「ちりめん問屋の御隠居   みたいな?」へらっ


粋「お前そう言うの好きだよな」

 

 

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【夕刻】

 


挿音「って事で ちょっと最寄りの牢に侵入して聞き込みして来た所よ
粋「相変わらず仕事が早い!」

 


彬羽「絶対牢名主になったろお前」

挿音「おう。畳アホ程積み上げて貰っちまったわ
用は済んだしもぬけの殻だし 役人共騒いでんだろなあ」けけけっ


シロ「基本的に役人が嫌いなのだな」うわ。

挿音「お堅い公務員は融通効かなくて嫌えなんだよ」

家康「うん。徳川忍も立派な公務員だけどね
しかし成る程」報告書がさっ。


白「読めない」覗きこみっ


家康「んーとね

おやっさん ここの土地って結構最近になって買った?」

飲み屋の親父「へ?
ああ 老後はのんびり店でもやりながらと思ってたら ちょうど建物ごと安く売ってたんで」

 

家康「あ、こりゃ間違いないや

ぶっちゃけここの下に 某盗人一味の隠し小判が埋まってるよ」地面指さしっ

飲み屋の親父「Σはいい!?」

 


彬羽「成る程。
島流し先で その一味から話を聞いた奴が居て
それが半月前に戻って来たと」ほう。

家康「だねえ
それでそこそこお偉いさんにその情報売って 代わりに出世だ。

そしてお偉いさんが小判目当てで ちんぴら雇って地上げして
親父さんの訴えは握り潰すと。

ま、こんな所だろねー」


粋「あの それってもう幕府の管轄なんじゃ「物的証拠はないでしょ?
そんなん出来ちゃう立場の相手だと 天海でも即座に処罰はしずらいんだよねえ」


テオドール「ん?それなら ここから小判を掘り出して
そのお偉いさんを無視して 直でこんなん拾いましたーと提出しては?」

家康「それもアリだと思うよ
狙う必要が無くなるんだし。

けど、小判に勘付かれたと知れたなら 自分達の不正も勘付かれたとなるはず
そしたらおやっさんがヤバいね」

飲み屋の親父「Σこんな土地買ったばかりに!!」ひええっ

 

 

白「じゃあやっぱ」ふむ。

家康「元から断ちましょ」にやっ

 

 

粋「こう言う時 ホンット兄貴と家康 意気投合するよな」うっわ

彬羽「性根の悪さは似たような物なんだろな」引。

 


飲み屋の親父「いえやす?」へ?

テオドール「あだ名に御座います」しれっ。

 

 

 

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飲み屋の親父「Σうおおおおお!?」だだだだだっ!


ちんぴらA「居たぞ!あの親父だっ
持ち主が居なくなりゃ ヤベえ奴等と喧嘩する必要もねえ」うおおおおっ

ちんぴらB「待てやコラああ!!タマ置いてけ!」どどどどっ

 

飲み屋の親父「Σおっさんにはキツい!

ちょ早くううっ」うわああっ

 

 

粋「オラ食らえやあっ!!」

荷車蹴り飛ばしっ


ちんぴらAB「Σぐふっ!!」

がしゃーん!!

 

 

粋「よっしゃあ!クリーンヒット!」わははっ

テオドール「さすがはスラム育ち!
其処らの物を武器にするのは慣れた物 Σうっわ生きております コラしっしっ!!」番傘でばっしばしっ!


ちんぴらA「Σちょ助けっ」げふっ

 

 

町奉行「Σうお 何事だコレは!!」びくっ

粋・テオドール(Σ 黒幕お奉行か!!)えええっ

 

 

テオドール「あの、そんないかにも奉行ですファッションで こんなみみっちい事、恥ずかしく御座いませんか?」ドン引きっ

奉行「Σなんだこの失礼な外国人は!!」むかっ

 

粋「いやお前のが万倍失礼だわ

つか 此処等でお奉行ごときがよく調子こけたよな」うわー。

奉行「Σお奉行ごときって! 

下賤の輩が無礼なっ!!」

粋「派手なだけのドサンピンに言われたかねえわ」引くわー。

 


白「おっさん 生きてるか?」

飲み屋の親父「ギリ生きてますけど
人を囮にって あんた鬼ですか!!」ぜーぜーっ

彬羽「すまん。早く片付けんと店主の精神が持たんと押し切られた」

飲み屋の親父「Σこっちはいい人っぽいけど 押され弱い!!」

 

 

家康「お、思ったよりおっきいのが釣れたねー

さて。射的の的にしても良いんだけど

此処は引き受けちゃった シロちゃんゴー」はいっ

シロ「ちゃんはやめい ちゃんは」木刀すちゃっ。

 


奉行「Σなんだこのガキは
しかも木刀だと 人をなめるのも大概にしろ!!」抜刀っ!

 

テオドール「あ。相手が子供と見るや 一気に戦闘態勢」うわ。

粋「なんで奉行までなれたんだよ このオッサン」

 


白「良し。後はシロに任せて ちょい避難しろ」

飲み屋の親父「Σえ、あの 
あのお侍さん まだ子供じゃっ」あわあわっ

 

彬羽「問題ねえ

あいつは純粋な剣の腕だけなら この場の誰よりも強い」きっぱり。

 

粋「俺殴る蹴る派だしな」うん。

テオドール「私は チャンバラ出来ませんし」うんうんっ

白「俺は吹っ飛ばすのは得意だけど あんま武器使わないし
バカラスはそもそも刀が壊れる」すたすたっ


家康「で、私はワケあって刀持てません

はい。避難避難っ」そそくさっ


飲み屋の親父「Σなんかすっごい メシャグシャ悲鳴聞こえるんですけど!
色々大丈夫なんですかね!?」ひええっ

 

 

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挿音「おー出てきた出てきた。」千両箱よっこらせっ


テオドール「Σおお!埋蔵金に御座いますね!」おおおっ

家康「うわー。本物だあ
天海に届ける前に何枚かちょろまかしても
彬羽「俺がチクるが?」

 


白「そっか。じゃあバカラスちょい向こう向いてろ

ほらおっさん。
何度か店襲われたり壊されたりしたし ばいしょうきん?って奴だ」小判ほれっ

飲み屋の親父「Σえ。いやいやいやダメでしょ!!」えええっ


白「なんでだ?
元々もう持ち主解らないから 幕府の金になるだけの金だし
幕府の奴等もいくら埋まってるか知らないから 何枚か無くても解らないぞ」

飲み屋の親父「えー   


良いんですかねえ?」えーと。

家康「良いんじゃない?貰っちゃえ貰っちゃえ」あははっ

 

 

シロ「こう言う柔軟な所はまだまだ敵わんか」ため息っ

粋「(何気に兄貴を目標にしてんだよな コイツ。)

ん?あれ?
此処にスマキで転がしといたちんぴら達は?」


挿音「ん?
お前等が戻ったって事はカタがついたって事だろ?
あいつ等も雇われただけだし ちいっとお使い頼む代わりに逃がしてやったわ」

シロ「使い?」はて。

 

 

 


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奉行「あんのクソガキ!逃げても逃げても追い付いてボッコボコにしよって!
何処のガキだ 見つけたらただじゃすまさん!」ボッコボコ。

 

ちんぴらA「まあまあ
それよりも ほれ!行ったまんまになってた奴等が 目標のブツを持って帰って来たんですよ!!」千両箱っ

奉行「Σおお! まさかのっ
開けろ開けろっ」おおおっ


ちんぴらB「これってお宝っすよね?
うっお楽しみ」

 

 

 

 

シロ「Σ爆弾!?」ひええっ

挿音「殺傷力は控えてるから死にやしねーよ。

まあ、幕府の役職についてながらセコい真似したバカにゃ似合いよ」キセルすぱーっ

白「忍って怖いな」

 

 

 

 

江戸城 天守閣】

 


魄哉「おや。汚い花火ですねえ」にこにこっ

 

女中「天海様、花火じゃなくてアレ 城下爆発してます

何かあったんですか?」引っ。

 

 

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