小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

2月5日

 

 


粋「へー。芝居小屋に住み込みの奴等って 銭湯通ってたんだ

そういや風呂ねえわ」うん。

 

皐月「せやでー。
ちゅーか、家に風呂ついとる方が珍しいやろ
アンタ等 家主のはっちゃんがセレブなのに感謝しいや」

 

 

白「で、湯冷めしたのか。」

つつじ「馴染みの銭湯とか お客はん等にバレバレやかららなあ
ちょち過激な出待ちの人等おったんで 逃げまわっとったらコレどす」ガタブルべくしゅっ!


テオドール「絶対浴場作った方が良う御座いますよ?

この店儲かって御座いましょうに」苦笑。

つつじ「作ったら作ったで 誰が掃除すんねん」ずびっ

 

粋「Σ皆して俺を見んなよ!!」

 

 


皐月「熱はどないなん?」

つつじ「今から出る感じやなあ」ううっ

 

白「で、俺等に忘れ物取ってこいってのか
そんな急ぎなのか?」

つつじ「どすな。アレが他の人の目に触れたらっ」くっ


テオドール「いったい何をお忘れなので!?」

 


つつじ「この店の 役者から見習いまで全員の名簿。

本名から緊急連絡先までガッツリ書きこんどる奴どす。」


粋「Σガッツリ個人情報!!」ひええっ

 


皐月「新人入った所やからなー
記載もれ無いか チェックしながら風呂行きよったしなあ」うーん。

テオドール「Σお風呂はくつろぐ場所に御座いましょうに!!」えええっ

 


つつじ「まあな。 そんなで役者業に加えて 実質責任者や。
忙しかったんもあってコレやろ
頼んだわ Σう゛」悪寒ぞわっ

 

白「解ったから大人しくしてろ」うん。

 

粋「つか大丈夫かよ。
診療所行った方が
つつじ「ただの風邪でんな所行って 
爺さん婆さんにでも うつしたらどないすんのどすか。」布団に潜りっ

 


襖がらっ。

 

彬羽「飛天によると 風邪の症状が出る時は腸内の悪玉菌が優勢になっている事が殆どだそうだ。
つまり善玉菌を元気にしてやれば 風邪は治る。
と言う事で 善玉菌の餌となるビフィズス菌を適当に摂れば早く治るんだそうだ」ほれ。

白「うん。長い」ちんぷんかんぷんっ

 


つつじ「なんですのん その丸薬」

彬羽「ビフィズス菌 だそうだ。」

つつじ「菌飲め 言われるとさすがにキッツイ物が有るなあ」うーん。

 

 

テオドール「こちらは心配無さそうに御座いますね」ああうん。

白「じゃ ちゃっちゃと名簿回収してくるか」よし。

粋「あの、善玉菌って 何?
え?腹に菌?」

白「俺に聞くな」すたすたっ

 

皐月「頼んだでー。
拾われてどこぞに売り飛ばされる前によろしくなあ」

 

 

 

 

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【銭湯】

 


刺青もん「ああん?何ジロジロ見てんだ?」ギロッ

 

テオドール「見事な般若の柄に御座いますねえ」へー。

刺青もん「お?見る目あんじゃねえかよ。外人の兄ちゃん」ほほうっ

 

 


粋「なんでこんな 絵画展みてえになってんの此処?」うええっ

白「この町 だから
かな?」うわ。

刺青入れたの わんさかっ。

 

 

粋「ホンットガラ悪っ!!
え!?確かにガラ悪い町だけど
こんなにうじゃうじゃ何処に居たの!?」えええっ

 

刺青もん一同「「「ああん?」」」ギロッ

 

白「俺等もそんなガラ良く無いだろ
人の事ばっか言うな」すたすたっ

粋「Σそりゃそうだけど」ううっ

 

 

テオドール「あのー。この辺でこのくらいの冊子を見かけませんでし

ズドッ!!

 


粋「Σうおお!ドスがっ!

誰だコラ手前 刃物投げんじゃねえぞゴラァ!!」


刺青もんB「じゃかあしい!やんのかガキがあっ
こちとら取り込み中なんじゃ!」
刺青もんC「おうよ!ガキはすっこんでろ!!」


粋「Σやんなら外でやりがれ!まとめて泣かすぞゴラァアア!!」むかっ

 

 


白「大変だな。」

番頭「はあ。
てか お宅のお連れさんが1番暴れ・・

あれ?もう1人のお連れさんは?」


灰こんもりっ。

 

 

 

間。

 

 

 

白「で、忘れ物の冊子見なかったか?」


刺青もん軍団「さあ?」ボッコボコッ。

 

 

白「んー。何処に忘れたのかな
せめて場所解ればな」ごそごそっ

刺青もんB「あ。お手伝いします」いそいそっ


粋(Σ相変わらず躾けんの早!!) 

 


番頭「ん?何かお探しで?」おや。

粋「うん。ちょっと知り合いが忘れ物して

ん?」

 

 


ごろつきA「Σあああ手前等!隣のシマのっ」

ごろつきB「此処はワシラの縄張りだと言うたろが!!頭のふるーい田舎者はとっとと去ねや!」おらおらっ

 

刺青もんC「Σんだとゴラァ!!」かちーん!

 

 

粋「うわ。また喧嘩始まった」ああもう

白「この風呂屋 ガラ悪いの何組常連なんだ
よく潰れないで居るな」棚ごそごそっ


粋「あ、無視して捜すの?」

白「止めにはいる理由無いし
それより職場の個人情報

 

刺青もんC「だおりゃああ!!」

ばきゃっ

ちんぴらC「Σぐはぁ!!」

 

棚どがしゃーんっ!

 

白・粋「Σあ。」

 

 

ちんぴらC「いてて。やりやがったなこの 

Σひいっ!!!」びくっ

 

 

 

番頭「あの、お客さん

おーい。話聞いて
店壊れる壊れる」

 

 

 

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【夕方】

 


皐月「ったく お使い1つ出来ひんのか あの男共は

おっちゃんごめん。邪魔すんで」すたすたっ

 

番頭「Σあ。ちょ
嬢ちゃん そっちは男湯」

皐月「気にせんといて。
私も気にせんから


て、なんやこれ」うわ。

 


ちんぴらA「Σぎゃああすんませんすんませんしたあああ!!」うぎゃああっ

粋「Σ兄貴ストップストップ!次から次でイラつくのは解るけど!!」どうどうどうっ


刺青もんB「手前等 うちの兄貴を怒らせてタダでち
済むと思うなよ!」わはははっ

ごろつきB「はああ? 誰がお前らの兄貴じゃい!
ありゃ儂等の大将よ!!」

刺青もんD「んだとやんのかゴラ Σぐっはあああ!!」どがしゃーん!

白「鬱陶しい。」イッラアアッ

 

 

ちんぴらB「何コイツ等意味解んねえ!
一先ず逃げ Σぎゃー!なんでこんな所に灰の山がっ!」

ずるすてーんっ!

 

 


皐月「なんやのコレ」うわ。

番頭「何だろうねえ

 

あ、調度よかった
ほらあの おかっぱの兄さんの忘れ物」名簿はい。

 

皐月「ん?おっちゃんが持っててくれたん?」おおっ

番頭「そりゃあね。
お客さんの忘れ物は まず店の者に聞くべきだよねえ


で、この騒ぎどうしよか?」

皐月「Σえ。これうちのモンのせいなん?「半分くらいはねえ。」うん。

 

 


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刺青もんA「なあ、ここの 風呂屋ってよ」冷や汗っ

ちんぴらB「おう。なんだ
とんでもねえ圧があるよな」冷や汗だらだらっ

ごろつきC「なんだ。例えるなら
洒落になんねえ大親分に睨まれてる って感じだよなあ。」ひきつりっ

 

 

 

石燕「特急オーダー

ガン飛ばす仁王さんの殺る気マシマシ壁画。
あんなもんっしょか?」

白「良いんじゃないか?

あれなら もう壁とか壊せないだろ」うん。

 

 

テオドール「修理費 ド偉くふんだくられまして御座いましたねえ」溜め息っ

 

粋「Σ風呂屋って 普通富士山とかの絵じゃね!?
てか、くつろぐもんじゃねえの!?」えええっ

 

番頭「いやーあれはアレで

うん。良いなあ。」しみじみっ

 


石燕「お気に召して何よりっす。」どやっ

皐月「このおっちゃんも やっぱこの町の住人やな。」うわー。

 

 

 

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