小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月21日

 

 

 

 


【町中】

 

テオドール「こちらの栗どら焼と
あ、餅入り最中も3つくださませ」

和菓子屋「はーい いつもありがとう御座います。」がさがさっ


テオドール「(さて、いつものお茶菓子は用意致しましたし 早く戻って楽屋にセッティングしておかねば)

ん?」

 

 


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【芝居小屋】

 

粋「どしたよ?今日上の空じゃね?」

テオドール「Σはっ 申し訳御座いません!!」

粋「いや良いけど 何それ」

テオドール「? 衣装の繕い物では?」はい?

粋「Σいやなんかめちゃ西洋アレンジされてんだけど!? 何それ和ゴス服!?」

 

皐月「うっわまた偉い事になっとるなあ」

テオドール「Σひいっ」ざらっ

皐月「人の顔見るなり灰になんな 怒らんから。
コレはコレで悪ないやん
なんかに使えそうやしな」にっこにこ。

粋「いやあの コレ兄貴の衣装「お宅の兄貴なら 多少奇抜なのの方がウケんねん」にやり。


粋(兄上逃げてえええ!) ひええ

 

 


皐月「しっかしどしたんやろ?
ボケとる子では有るけど いっつも仕事は真面目なんやけどな」怪訝っ

粋「あー。具合でも悪いのかな」ふむ

 

つつじ「なんぞ悪い物でも食べたん?」直球っ

テオドール「Σい、いえ ちょっと気になる事が Σあ!仕事中にすみませんっ」すたたっ


つつじ「逃げられたわ」ありゃ

皐月「へー。ちゃんと人並みに主様以外の事も考える頭あったんやなあ」ほうほうっ

粋「そりゃ当たり前だろ」苦笑。

 


一同「・・・」

 


つつじ「Σえ。マジであんの?」えええっ

皐月「生物としちゃ正しいけど うわ何やこの気持ち悪さっ」鳥肌っ

粋「Σお前等テオを何だと思ってんの!?」

 

つつじ・皐月「「狂信者?」」真顔。

粋「ハモんな。」

 

 


白「あれ?どしたお前等」休憩っ


皐月「お、出番お疲れさーん。」

つつじ「ちょいとなあ。お宅の下僕が様子おかしいねん
あ、ちゃんと餌やってはります?」

白「テオなら朝から タクアンで茶碗に2杯食べてたぞ」

皐月「意外と食うな」わお。

白「あいつ気に入った物ばっかひたすら食べるから」うん。

つつじ「こだわり強いんはさすがやけど、まあ元気そうやな」うんうん。

 

粋(この場合 ちゃんと血吸ってるかって話じゃねえのかなあ) うーん。

 

 

白「何だ あいつ変なのか?」

粋「なんか買い出しから帰ってきてから」うん。

白「ふーん。 女でも出来たか」しれっ

 

一同「Σえ。」ドン引きずざざざっ!!

白「もちろん冗談な?」

 

 


間。

 

 


つつじ「で、何や気になる子でもおんの?」のほほんまたまた直球っ

粋「Σデリカシーっ!!」ひいいっ

つつじ「モヤモヤのまんま気持ち悪いやん
つか職場やで? ここはちゃちゃっと片付けて サクッと気持ち切り替えてかな」ふっ

 

皐月「こんのワーカーホリックは」ほんまにもー。

 

テオドール「え。モロバレで御座いましたか?」きょとん

粋「Σマジで!?」ひいっ

テオドール「はい。皆様の監察眼は恐ろしゅう御座いますねえ」しみじみっ


皐月「偉いアッサリと」わお。

テオドール「そんな大騒ぎする事でも御座いませんし」にこにこっ


粋「Σあれっ 人一倍大騒ぎしてる俺 かなり間抜けじゃね?」

白「うん。ちょっと落ち着け」どうどうっ

 


つつじ「ほうほうそうなんか。
思ってたより健全で安心したわあ
で、お相手はどんな感じなん?」興味しんしんっ

テオドール「そうで御座いますねえ
此方の国ではポピュラーなタイプなのかもしれませんが あまり目立つ感じではなくそれでいて目を引くと申しますか」にこにこっ

皐月「ほー。アンタそういうのが好きなん」ほうほうっ

 

 


粋「・・なんだろ。この置いてかれた気分」遠い目

 

 

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こそっ

 

皐月(なあなあなあ。1人で先帰すっちゅー事はこう言う事やんな?)こそっ

つつじ(そらもう。
皐月はんかて気になってしゃーないんどっしゃろ?)こそこそっ

白「お前等 仕事終わりに元気「Σしーっ!!」くわっ

 

粋「あの 兄貴
俺どっちかと言うと見たくないんだけど」挙手

白「じゃ、帰れ」

粋「Σそれも何か嫌なんだよ!!」


皐月「面倒臭い男やなー」むう。

つつじ「怖いもの見たさ言う奴やろ
つか 白はんもなんやかんやで気になりはるん? ちゃっかり付いて来とうやん」にやにやっ

 


白「俺は保護者だし。」真顔っ

粋「兄貴って そう言う所兄貴だよな」ああうん。

 

皐月「Σあ!向こうから来るアレちゃう!?」指差しっ

つつじ「Σお!確かに素朴やけど目を引く感じのっ」おおおっ

 

テオドール「おや。こんにちは」会釈っ

駄菓子屋の娘「あらーいつもご贔屓に」ぺこりっ


すたすたっ。

 

 

粋「普通に顔見知りぽかったな」うん。

皐月「ちゃうんか。
けど、結構あんな感じなんちゃう?
苦手そうな素振り無かったし」

つつじ「あーテオはん結構ビビりやからなあ。
好感持っとらんと親しない人ととは話せなさそうどすな。」ふむ。

 


粋「つかどんどん人気の無い所行くけど
こっちに若い女が居る様な店あったっけ?」

皐月「Σはっ!まさか」

粋「ん?」

つつじ「気になる所か いつの間にやら行き着く所まで行ってて 今からガッツリ逢い引きて奴や無いどすかコレ!!」ひいっ

粋「Σええええ!?」

皐月「あかーん!それやったら私等覗きやん!!」ぎゃーっ

 

白「無いと思う。」

つつじ「いや解らんでー?
実年齢は幼いかもしれんけど、外国の御人はマセとる言うやん

とりあえず 皐月はん帰ろか?」にこっ

皐月「いやアンタ等は覗くんかい」

 

つつじ「おなごが覗きしとったら色々問題有るやろ!
わて等男はそう言う生き物やからセーフなんどす!!」

皐月「そこは私は気にせんから お気になさらずや」どうどうっ

つつじ「Σいやいやいや おられたら覗きしにくいやん!?」えええっ


粋「Σつーか覗く前提で話進めんな!! 俺は変態じゃねええ!」


つつじ・皐月「じゃ 帰りや。」

粋「Σううっ!!」

 

白「期待してる所悪いけど 
お前等が思ってる様なのとは違うと思うぞ」

皐月「アンタなあ
さっきから偉い自信やけど、世の中解らんで?
むしろアンタが1番ビビる事になるんちゃうか? 覚悟して覗いた方がええでー?」にやにやっ

つつじ「皐月はん。オッサンみたいどすえ」

 

 

粋「Σあ! あの建物に入った!」はっ

つつじ「Σうおう!まさかの室内デートどすか!?」ひええっ

皐月「Σやば!本気で覗いたらアカン奴ちゃうん!?」ぎゃっ

 


白「だから無いって」

生け垣よっこらかき分けっ


一同「Σわーーっ!!!」ひいいっ

 

 


テオドール「Σうおう!? どうされたのでっ?」びっくり。

白「なんか コイツ等がお前の彼女見たいらしいぞ」

テオドール「Σはいい!?」

 

粋「え。マジで違うの?」なんとなくホッ

皐月「え?え?だってアンタ
気になる子がおるって」あれっ

 


金魚屋のおっちゃん「なんじゃアンタ
そんなにこのマダラの気に入ったんかい?」

桶に紅白金魚すーいすいっ

テオドール「はい。可愛らしいお嬢さんに御座いましょう?」にこっ
粋・皐月・つつじ「Σ金魚かい!!」

 

 

おっちゃん「そこに金魚屋って書いとるだろが」ほれ。

つつじ「Σあ。ホンマや」

皐月「なんや。女ちゃうんかったんかい」ちっ

おっちゃん「こいつメスだけんどな。」

 


テオドール「その、お使いの途中で売られて居るのを目に致しまして
いわゆる和金の奥ゆかしい形に この子だけヒレが少し長くて優雅で目を奪われてしまいまして」苦笑っ

粋「あーまあ こいつだけ模様あって綺麗だけどさ」苦笑。

 

おっちゃん「飼っちゃいなよー。
そこまで気に入ってくれてんなら安くしとくよ?」

テオドール「しかし 私居候に御座います故っ」ううっ


皐月「つか世話出来るん?
なんかこの子ひ弱っちゅーか。痩せてないか?」

テオドール「Σえ」

おっちゃん「あー。確かに体格はイマイチだねえ
これでもっとでっぷりしてりゃ とっくに売れてるからねえ」うんうん。

テオドール「え?え?この子弱いので御座いますか?」おろおろっ

おっちゃん「普通に飼うには問題無いと思うよ?」

テオドール「いいいいえしかしっ 私そもそも生き物を飼った事がっ!
そして居候で」あわあわ


白「気にするな、俺も居候だけど猫飼ってる」どやあっ

テオドール「Σ確かに!」

 

粋「あー 俺もカイコ飼ってるわ」うん。

おっちゃん「こっちの兄ちゃん凄えや」わお。

 

皐月「ええんちゃう?
金魚なんて、んなムズいもんちゃうで?」ほらほらっ

テオドール「いえしかし。生き物に御座いますし」むう

おっちゃん「おっちゃん的には そうやって大事に考えてくれる人に飼って欲しいなあ
ちゃらんぽらんに買われて 適当にされて死んじまったら可哀想だしよう」

テオドール「Σう」重圧っ


粋(このおっちゃん 上手いな) うわ。

 

 

テオドール「わわわ私にお世話出来るでしょうか」ドキドキっ

つつじ「魚一匹に此処まで緊張する人も珍しわ」苦笑。

皐月「つか地べたに正座して金魚に話かけんな」

 

白「面倒くさい。
おっちゃんコイツくれ
後、餌も。」財布出しっ

 

おっちゃん「へい。まいどー!」よしゃあっ

テオドール「Σえ。ちょ「不服か?」ん?

テオドール「Σ申し訳御座いません!ありがとう御座いますっ!!」土下座っ

 

 

 

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千様「へー。それがこの金魚ちゃん?」あらあらっ

石燕「確かにほんのり華やかで か細い子っすねえ」ほうほうっ


テオドール「とりあえず水槽を用意しませんと
Σあ!井戸水を日向に出して常温に」


灰ざらっ。


与一「吸血鬼が日向に出りゃそりゃな」うわ。

 


粋「ガッチガチだなあ」苦笑

白「池有るんだから そのまんま入れて良いだろ」

テオドール「Σえええ!他のお魚に食べられたり致しませんか!?」ざらら復活っ

 

千様「あー。池のヌシ居るし ちょっと危険かも?」

 

白「行ける行ける

ほらヌシ コイツ食ったらお前を食うからな」金魚池にどじゃー

テオドール「Σうわあああ!!」ひいいっ


粋「Σとりあえず餌! ヌシの腹を満たせばしばらく安全だからっ!!」あわあわっ

 

テオドール「いつもの餌に御座いますね! ていっ!!」ばらららっ

石燕「Σあ。確かその餌って」はっ

 


金魚どっぱん!!!

 

ざぶぶーん。 

しぶきびちちちっ

 


一同「」

 

白「一瞬で健康になったな」

粋「Σ巨大化したーーっ!!」えええええっ

 

 

千様「あ、そっか
うちの池の子達の餌って魄哉が廃合してるからー」あらあらっ

石燕「池のヌシさんも 元は金魚すくいのちまい金魚だったらしいすからねえ」あーあ。

与一「何を廃合したらあんなのなるのだ」ひええっ

 


テオドール「何と力強く猛々しい」うっとり。

粋「Σ良いの!? お前の可愛い金魚 可愛さ消え失せたけど!?」えええっ

テオドール「これなら簡単に死にそうに御座いませんし」にこにこっ

粋「Σそりゃそうだけど!!」

 

 

白「な?池に入れて良かったろ?」どやっ

与一「良かった   のか?」うーん。

 

 

 

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