小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

2月6日

 

 

 

杜和「こんにちはー。」ぺこっ

 

家康「お。杜和ちゃん いらっしゃい
馬置いて玄関から入ってね」

 


杜和「ここ馬小屋無いんですもの

仕方ありませんわねー。
赤兎 ここで待ってて下さいまし」よいしょ


千様「盆栽棚に暴れ馬繋ぐのやめてくれない?」ねえ。

 

 

与一「お?何だ来ておったのか
爆弾娘」ふよふよっ

杜和「あら 失礼なアダ名ですわね。
頭3歳幽霊さん」ふっ


与一「Σんなっ!誰がっ」むかっ

 


石燕「あながち間違ってねえすね

強いて言うなら あっしに取り憑いて具現化した辺りからだとまだ2年そこら

ん?そろそろ3年?」おや。

家康「与一ちゃんはある意味霊体のまんま生まれ変わってるからねえ。

元が 消えかけてた残留思念だし」うん。

 

 

杜和「見た目だけは よく育ってますわねー」ほほほっ

与一「Σうっさい!」うがあっ

 

 

杜和「で、何してますの?
こんな時期に大掃除?」あら

家康「いや。大掃除とまでは行かないんだけど」

 

粋「うちの兄貴が壊して直した縁側の廃材とか、
石燕の下書きの山とか そんなの纏めて処理しようってなって。」焦げ板どっこらしょっ


杜和「この前 左義長で全部処理した所 とか言われてませんでしたしら?」

 

 


石燕「その人等の破壊力なめたら 命にかかわるっすからねー
そりゃ家もボコボコ壊れやすよ」へらっ

与一「お前も どんだけ書いとるんだ。」引。

 

 

テオドール「はい。皆さんゴミは以上で御座いますかー?

燃えるのは我が主の元へ。
再利用出来そうなのは こちらの忍トロッコで町の質屋に持って参りますよー」トロッコがこんっ。

 


杜和「忍トロッコって何ですの?」

家康「お宅の兄様が作ったトロッコだよ。

ここ山の上だから アレが有ると一気に物運べて便利なんだよね」

杜和「へー。さすが兄様ですわっ」

 


千様「まあ、難点も有るんだけどねー。」


粋「あ、テオ お前はやめとけよそれ」

テオドール「へ?いえ
我が主が焼却係されておられるので御座いますし
私もこのくらい働きませんと」

 

粋「いや手伝いは良いけど
それ結構

テオドール「こちらのレバーを引けばブレーキが外れるので御座いましょう?

このくらい朝飯前に御座います」がこんっ。


粋「Σあ。ちょっ!」

 


ガタン!!

びゅっ ゴオオオオッ!!

 

テオドール「Σのわーー!っ!!」ぎゃあああっ!

 


千様「Σ斜面だものそりゃそうよ!!」

粋「Σテオオオオオ!!!」ひいいっ

 

 

 

間。

 

 

テオドール「ううっ、結局麓まで急降下に御座いましたっ」灰さらさらっ

家康(まだちょっと崩れてる) うわー。

 

粋「走っても追い付けねえ追い付けねえ」ぜーぜー

小太郎「よく斜面あれだけ走れたな」わおんっ

 


杜和「お気を付け下さいませ
兄様のトロッコが壊れてしまいますわっ」ぷんすかっ

テオドール「心配なのはそちらなので御座いますね

知っておりましたが」ふっ。


杜和「そもそも 日傘さしてない時点で 
貴方の灰サラサラは確定事項でしたもの」真顔っ

テオドール「Σ確かに!」はっ

 


千様「なんでこの子 吸血鬼なのに毎度、日除け忘れちゃうのかしらー。」うーん。

杜和「お間抜けさんだからですわ
私の兄様ならまず有り得ませんわ

そうだ!私 今日は兄様に贈り物を持って参りましたのっ」


家康「贈り物?」へ?

 


杜和「ですわー。頑張って作りましたの

ほらっ。私のこれとお揃いの

あれ?」ごそごそっ

 


蒼月「へー。 可愛い妹の髪留めとお揃いかあ
良いなー」へー。

粋「ん?どしたの 杜和」ぜーぜー。


杜和「え?あれ
確か此処に

Σあれえっ!?」あたふたっ

 

 

小太郎「Σまさか さっきの騒ぎで落としちゃったのか!?」ぎゃおんっ

テオドール「Σえ゛」

 


杜和「ございませんわ!

ううっ。頑張って作りましたのにっ」へたりっ

 

千様(Σ指が傷だらけっ)はっ!

家康(不器用なこの子が こんなに頑張って!)うっ

 

テオドール「ト、トロッコの中とかに入り込んでいるのやも Σあ。」がこんっ

 

ごとんっ

ビュッゴオオオオッ!!

 

粋「Σまたかよおおお!」ひいっ

 

 

蒼月「下で止まってんでしょ

大丈夫。灰まみれだろうけど、俺が探してあげるからさ?」ね?

杜和「うう。穢らわしい
触らないで下さいまし」手ぺしっ。


小太郎「ブレないなあ」うわあ。

 

 

 

間。

 

 

蒼月「んー。それっぽいの無いなあ

杜和ちゃんの髪飾りとお揃いなんだよね?」

杜和「ですわ。
兄様は危ないお仕事の方ですもの。
せめて 持ち物だけでも御一緒にと思いましたのに」ううっ


蒼月「はいはい。メソメソしないでよ
女の子の涙は苦手だよ」灰ざかざかっ


家康「あの蒼月?
テオちゃんにも優しく てか
灰を其処らに散らかすのやめたげてくんない?」

蒼月「あいつは少しくらい飛び散っても勝手に元に戻るだろ」ざかざかっ


千様「てかそれ
今 体の中に手、突っ込まれて探られてる感じじゃないの?」うわ

蒼月「Σえ。キモっ」

 

粋「Σ野郎にはとことん酷え!!」

 

 


杜和「御座いませんわねー。

さっき運んだのが此方で御座いましょ?
ロッコの疾走中に落ちましたのかしら?」むう。

 

家康「それはムズくない?
ほら テオちゃん灰で蓋されてたみたいな物だし。

灰って積もると意外と飛び散らないんだよ」

 


千様「えー。じゃあ

そもそもこの中じゃなかったかとか?」えーと。

 


杜和「言われてみれば 私 トロッコに近寄っておりませんでしたわ」あら。

蒼月「あ、じゃあ家かな?

うわ 早とちりかあ。
よし!寒いし戻ろ戻ろっ」すたすたっ

 


小太郎「テオ、変な事言ってごめん。」きゅーん。


灰ぐっちゃぐちゃっ


粋「あの、今回やたら蘇生して来ねえんだけど
え?メンタルも粉々になった?」うわー。

 

 

 


ーーーーーーーーー

 

 

石燕「へ? その辺の粗物っすか?

割れた茶碗とか危ねえんで、コマさんが纏めて叩っ潰して 土に埋めるんすよ?」指差しっ


コマ『からくり故 ケガの心配はありませぬ』

ドグシャッ!!


杜和「Σいっやああああっ!!」ひいいっ

 


蒼月「Σ落ち着いて!
あそことは限らないから!!」

 

杜和「でもでもでも!

家の中はカラスさんが全部ひっくり返して捜してくれましたしっ
残るはあそこしか!!」ひええっ

シロ「Σやめい!命を粗末にするな!!」うおおっ

 


彬羽「すまんコマ
何か混入したぽいんで
おい、頼むから話を聞け」


コマ『破壊  します。』

がっしょんがっしょん!!

 

一二三「喧しくて聞こえてねえみてえだべ」うーん。

 

 

杜和「うう。あの中にあったら どっちにしろもうダメですわっ

お仕事から帰るなり ご協力感謝致しますわ」しくしくっ

 

彬羽「いやその
力及ばず申し訳無いんだがな」

コマ『彬羽さん 何をします。
お離し下さい』ぎぎぎっ

 


粋「Σ荒ぶるコマを羽交い締めにしてる!!」ひいっ

小太郎「Σ彬羽凄っ!!」おおっ

 

 


千様「んー。 それっぽいの無いけど」

家康「だね。焼き物の欠片しか無いや

あ。ひょっとして 御守りって陶器製だった?」あちゃー。

 


杜和「いいえ。金属ですわ」ううっ


小太郎「へ?金属って?」わおんっ


粋「あれ?お前 手作りとかって言ってなかった?」あれっ

彬羽「まさか、お前 鍛冶屋の仕事を
杜和「兄様も 刀とか打たれますし」しれっ

家康「Σそりゃ手もボロボロになるよ!!」ひえっ

 

 


ーーーーーーーーー

 

 


与一「燃やす物は以上らしいぞー

ん?どうした?」

 

 

白「ハチガネ?」ぶらんっ?

与一「Σへ!?なんで!」えええっ

 


白「・・石燕って こっそり忍ごっことかやってたり「仮にも保護者がそんな趣味持ってたら 私泣くぞ」

 

 

 


杜和「私のこちらのカンザシと 同じ金属で打ち出した 文字通り分身のハチガネですの。

渾身の出来で マジで銃弾も弾きますのよ
ちゃんとテストしましたものっ」ううっ

 

千様「あ。うん

そりゃ使って欲しいわね」ああうん。

家康「兄妹揃って 何その才能。
姫様にしとくの惜しいなあ」ひええっ

 

 

 

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