杜和「皆様 あけましておめでとうございますですわー！！」じゃんっ
一同「・・あけおめー」だるーん。
杜和「あらあら 正月3日ともなると
ダラダラの極みですわね」
シロ「Σこれを見て動じんだと！？」何いっ！
杜和「お正月は暇ですもの。
私なんかは幕府の姫なので なんやかんやお付き合いは有りますけど
それでも結構暇
てか天海様 お仕事良いんですの？」あら
魄哉「良いんです。僕が出勤すると 無し崩しに下の人達が仕事しなきゃなんなくなるんで。
明日仕事初めなんで それまで全力でゴロゴロします」だらーん。
杜和「・・1年の鋭気を此処で養ってるんですのね」ああうん。
家康「にしても 暇だよねえ。何もしなくて良いのが正月と言われてもね」あくびっ
杜和「今の流れで贅沢ですわね。
あ、こちら 手土産のおせちですわ
この人数ですし いくらあっても足りませんでしょ？」どっこいせっ
彬羽「すまんな、助かる」おおっ
蒼月「Σわ！中凄い！これ杜和ちゃんが作ったの？」蓋ぱかっ
杜和「おせちなんて物。
箱入り姫がちょちょっと作れるなら 料理人はいらないんですわよー？」ふふふっ
蒼月「ごめんなさい。
おかかえ料理人の力作 ありがたいなあ」びくっ
白「変な意地張らないのは 兄妹似なかったんだな」へー。
挿音「あ？どういう意味だよ」ああん？
杜和「Σ兄様！あけましておめでとうございますですわあっ！！」きゃー
小太郎「Σあ。ちょ 今はっ」ぎゃいんっ！
間。
杜和「兄様申し訳ありませーん！
二日酔いとは存じませんでしたのおお！！！」うわーん！
粋「うん。兄様も解ってるだろうし 厠の戸ドンドンやめたけような？」苦笑。
白「暇だと食べて飲むしか無いからな。
凧上げもすごろくもボウズめくりも飽きた」むう。
テオドール「福笑いは 数を重ねると虚無になって参りますしねえ」うんうんっ
杜和「めちゃめちゃ全力で遊んだ後ですのね」ああうん。
白「さっき石燕と蒼月は
全力で悪口しりとりやってたぞ」
杜和「仲良いのか悪いのかどっちなんですの」引。
粋「ダラダラして良いって言われると 難しい物だよな」うーん。
彬羽「退屈は最高の贅沢だろうが
暇なら手伝え」雑煮ぐつぐつ
シロ「台所はなんやかんやで休めんよな」うむ。
一二三「遊ぶなら平和に遊ぶだよー？
お正月から喧嘩したら怒られるだよ」しーっ
杜和「この家では 幼児がそれ言うんですのね」ああうん。
一二三「んだべ。
皆も シャキッとして 杜和ちゃんみてえに綺麗な言葉使いするだ！お正月だべよ！」びしっ
与一「綺麗な言葉って
杜和のは所謂お嬢様言葉
家康「お正月スペシャル！
第1回 敗退するまでお嬢様言葉しか使えません！！
開催けってーい でございましてよっ！！」
石燕「よっしゃ、語尾は『ですわ』もしくは『でしてよ？』っすね！！」おおおっ
家康「石燕ちゃん違いましてよ！
語尾をいきなり忘れられておられますわっ」
千様「殿。逐一クネッとしなくて良くってよ」
粋「Σうおお何か始まった！！」ひえっ
家康「はい、粋 いきなりアウト。
えーと、 ペナルティは
なんか面白い事して」
粋「Σムチャ振りにもほどがある！！」
杜和「なんですのこの食い付き。
どんだけ暇だっんですの」うっわー
粋「え、えっと
腹踊りっ」ふんぬっ
石燕「駄目っすね
むしろ痛々しいっす」むう。
粋「Σ！！」
テオドール「面白い事をしろと言われて出来るなら 皆さん暇しておられないかと
どうせなら罰ゲームではなく もっとこう何か他のを・・ ですわ」
家康「あ、地味にやる気ですわこの子」
挿音「どうせなら賭けっか？
誰が１番に脱落するか、最後までお嬢言葉を貫けるか
こう言うのは参加者と傍観者 双方楽しめる様にしねえとよ。」くっくっく
千様「厠から出てくるなり、 傍観者に逃げやがりましたわこの野郎。」ちっ
挿音「おうよ
こんなもん巻き込まれてたまるか
つー事で ほれ、賭けに参加してえ奴は 俺こと運営に
魄哉「あ。じゃ僕も1口」
シロ「おい。率先して博打して良いのか？公務員コンビ」
家康「Σああ、天海 逃げるのがお早うございますわっ！！」
魄哉「歴戦の友のオネエ言葉見せられて誰がやりますか そんな物。
てか、いちいちクネッと要らないでしょうが」ドン引きっ
家康「こっちのがノリノリでやりやすいんですわよ？」くねっ
蒼月「プライドないんですの？馬鹿殿
お宅にこんな頭脳戦は無理があってよ？」ふふんっ
粋「Σまさかの蒼月ノリノリ！！」ええっ
白「質問。
お嬢様言葉って どうやるんだ？」えーと
杜和「今から教えるのが手間ですんで
白さんも運営側でお願いしますわ」
粋「Σいややる気だったの兄上！！」えええっ
白「だそうだ。
つまんないな」むすっ
挿音「良いじゃねえか
指差して笑ってやろうや」
魄哉「で、賭け金はお餅で良いですかね？
さすがに金銭モロだと正月からいじましいんで。」
挿音「いんじゃね？」適当っ
石燕「じゃあ、本番と参りましょうかしら？
粋さんも がんばでございますわ」
粋「Σ俺失格じゃ無かったの！？」えええっ
石燕「さっきのはお手本的なのですわね」
粋「Σつか 語尾の『～っす。』が無いと誰だお前！」ひええっ
杜和「相変わらず しょーもない事には全力投球ですわね
はい！皆様がんばって下さいまし！ はじめっ！！」ていっ
一同「・・・・。」
杜和「誰か喋らんかい。」おい
白「頭使ったな
どんだけ本番に弱くても
このルールなら 喋らなきゃまず負けない」ふむ。
杜和「クッソどや顔で解説する事ですの？それ」えー。
小太郎(え、えっと。
皆真剣な顔してるけど
余興だし適当で良いんだよな？
適当にやっとくか)ちらっ
蒼月(お。沈黙に耐えられなくなった犬が 周りを伺ってる
やるからには勝ちたいしな。さっさと焦って自爆しろよライバル共っ)
小太郎「あの、
厠閉まってたんで我慢してたけど
そこの柱に縄張りつけても良いかな？ ですわ」ぷるぷるっ
家康「Σ限界だったんですの！？」ひええっ
石燕「Σそう言う事は早く言ってくださいませ！
お厠お厠！！」ひえっ
挿音「今の小太郎の ですわ。
無理が無くね？」
杜和「ですわねー
お漏らしに気を取られて 取って付けた間が」
魄哉「小太郎君アウトです」バツ。
小太郎「Σぎゃいん！！」がーん！
シロ「良いから早く厠行け。」
白「あれ？お前 お嬢言葉は？」
シロ「俺は賭ける側だ。
よって あの遊びに参加する必要はない」しれっ
粋「Σあああ！俺もあっちがいい！」
蒼月「アンタ それ、アウトですわよ。」
粋「Σあっ」
魄哉「はい。粋君アウト」
白「え？お前誰に賭けたんだ？」ひそっ
シロ「いや、見れば解るであろうが
お嬢言葉であろう？
どう考えても あのオカマ軍団より 抵抗少なく普通に使えるのは千様であろうが」
家康「ま！失礼しちゃいますわっ」くねっ
蒼月「馬鹿殿と一緒にしないで頂きたくてよ」えー。
白「ノリノリだなお前等。」
家康「若干楽しくなってきた所ですわっ」おほほほほほっ
粋「小指立てんなよ」引。
挿音「しかし千に賭けたか
読みが甘えな」
千様「え。ちょっとそれどういう意味 ・・なんですからしねぇ？」えーと。
杜和「こんがらがってアウトですわ。」
千様「Σえー！」
挿音「あの育ちの悪い女に んな言葉使いなんぞ まだオカマのが自然ってもん Σぶっ！」
千様「あらやだ ごめんなさい
育ちが悪いガサツ女なものでうっかりー。」ほほほほっ
一二三「正月から喧嘩しちゃ駄目だって言ってるべ？」
菜切り包丁きらーん！
千様「Σぎゃー！ふざけてるだけだから！！
ちょ 彬羽くーん！！」ひええっ
彬羽「こら 頼んだのは台所の手伝いだ
包丁は人に向けるんじゃねえ」襟首ひょいっ
一二三「喧嘩するからだべ」ぶらーん。
蒼月「Σあ！ 来たんならバカラスもほら
参加して行くべきですわよ！！」きらーん
彬羽「は？」
家康「ですわですわ！
お正月ですもの 強制参加！」おほほほほほっ
彬羽「じゃあ三口くらい。」
挿音「おう。話聞こえてたのかよ」
彬羽「家康の声がでかいからな」
石燕「Σ見事にかわされましたわ！！」ちいっ
与一(真面目に何をやっとんのだろう
この大人共は) 遠い目。
白「え？誰に賭けたんだ？」ひそっ
彬羽「まあ 見てれば解る」
白「？」
テオドール「全く皆様
先ほどから 日本語がなっておられません事よ！
語尾さえ弄ればそれで良いと言う物では御座いませんわっ」どやあっ
家康「Σああっ クオリティの桁が違われますわっ」ひいっ
蒼月「Σくっ！
なんで！ なんでこんなのが誰よりお嬢様ぽいんですの！？」ううっ
石燕「Σあ！テオさんは そもそも外国生まれっ
なのにド根性で 日本語マスターした上 御座います口調にしてきた 猛者でありましましたわっ！！」くっ
杜和「気持ちの乱れで 石燕さん若干ガタガタですわね」
テオドール「そう言う事で御座います！
異国の者だからこそ 普段より言葉遣いにめちゃ気を付けてる私故 これは得意分野
いえもはや 私の為の勝負に御座います！！」
白「まんま普段と同じ言葉遣いでも 別に行けるんだな」へー。
粋「Σあ。ホントだ」
テオドール「つまり 始めから勝負は決まっていたのですわ！
私の３年間の粘着日本語修行を なめて貰っては困りましてよ！！」びしっ！
家康「Σくっ！格が違いますわっ」たじっ
蒼月「よりによってコイツに負けるなんてっ！
プライドが許しませんことよっ！」うぐぐっ
石燕「二人とも諦めないで下さいまし！
何か 何かテオさんに勝てる方法がある筈ですわっ！！」くわっ
襖がらっ。
コマ『お取り込み中すみません
地獄太夫さんが 新年の挨拶に』
地獄太夫「そう言う見世でも開きなさるんで？」冷ややかっ
家康「・・・終ろっか。」
石燕「・・そっすね」ああうん。
蒼月「うお地獄ちゃんに見られた。
こう言うのって
冷静な第三者が来た途端 物凄い恥ずかしくなるよね」ううっ
粋「うん。顔真っ赤だな」肩ぽんっ
白「テオ、 もうそれ終わりだぞ」
テオドール「え、えっと
普通の御座います言葉ってどんな感じに御座いましたかしら！？」混乱っ
杜和「あら 日本語バグっちゃってますわねー」あーあ。
彬羽「どうしても治らんなら もう1回日本語を覚え直すか？」
テオドール「Σ３年分！？
それは嫌で御座いますわぁ！！」ひえっ
与一「いや 絶対やり直した方がいいぞ それ」ドン引きっ
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