小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

2月1日

 

 

 


挿音「親父よお。
仕事は確かに大事だしよ
この国の政治背負ってるって 重圧も解らなくはねえよ


けど、トシなんだし もーちょいこう
自分の限界ってもんをだなあ」キセルすぱーっ

 

 

魄哉「ま、まだまだ若い人にはっ

挿音「ぎっくり腰で起きれねえ癖に何言ってんだ 踏むぞ。」片足上げっ


魄哉「Σだああ待った待った!
本気ですよね!絶対本気でやる気ですよね!?」ひええっ

挿音「俺は何やるにも本気だよ?」ああんっ?

 

 

シロ「仲の良い親子よな」茶ずずーっ

千様「血どころか 種族も違うのにねえ
こいつ等は 昔からホンット変わんないわー」のほほーん。


粋「ああ、昔からこうなんだ。」引。


千様「挿音に至っては10歳くらいで既にこんなんだったわねえ。
ほら その辺りでもう徳川忍軍率いてたしー」 

 

テオドール「部下の忍さん達は どんな気持ちで従っておられたのやらで御座いますね」

千様「気持ちも何も ボコボコにぶちのめされて 従うか死かだったしー?

戦国だから。」真顔っ


白「妖怪より妖怪ぽいな」うん。

 

 


家康「まあ仲良いのは良い事だよ

せっかく生き残れたんだしねー。」のほほーん。

 

千様「で、殿は戦国から ずっとあんなんよ。」

粋「毎度思うけど
家康 ホント武将感ねえよな。」ああうん。

千様「じゃなきゃ今また戦国まっしぐらだったと思うわー」


テオドール「戦大好きのゴリゴリ戦国武将が 天下取らないで良う御座いましたねえ」しみじみ

彬羽「仮にそいつ等が天下取ってたとして 更に何処ぞの鳳凰がもぎ取ってそうだがな。」

蒼月「それこそ ぎっくり腰待った無しだけどね。」うん。

 


一同(家康の軍師になった時点で どう転んでもぎっくり腰か。)


家康「ひょっとして 私が悪いの?」

魄哉「何がですか?」いででっ

 

 


千様「まあ。このトリオだったからー
徳川が天下取れたってもの有るかもねー。」

挿音「おう 俺がブレーキかけねえと 停まんねえかんな。この高齢者共」けっ


テオドール「この方がブレーキって
確かに 普通じゃ停まんなさそうで御座いますねえ」うわー。

 

 

 


ーーーーーー

 

 

【床下】

 

刺客A「おい。聞いたか」こそっ


刺客B「うむ。確かに
今の話から察するに

Σうおおおお!?

床ばりめしゃあっ!!!

 


コマ『侵入者 発見。
お掃除 致します』 ぎいい がしゃんっ!!


刺客A「Σうおお!こやつが噂のからくり!!」

刺客C「怯むな! 我等の目的はこいつでは 『ランチャーアーム。』


ずむっ!!

 

刺客A「Σ同胞おおおおーーっ!!」ひええっ

 

 


挿音「おう。またかよコマ」すたっ。

コマ『気付いてましたよね?忍ですもんね
私に押し付けないで下さい』筆談べろんっ。

挿音「こっちは生身なんだよ
自宅でくらい寛がせろや。」しれっ

 

魄哉「あだだ。またですか

せっかく授かった命ですよ?
残りの人生 生き地獄とか嫌でしょうに 何で次から次へと来ちゃうんですかねえ」腰とんとんっ


刺客A「Σさらっと怖いこの僧侶!!」ひえっ

家康「うん。だから逆らわない方が良いんだよねえ」苦笑。

 


刺客A「くっ! 確かに無事には戻れんかもしれん

ならばせめて!!」


じゃきんっ!!

 

粋「Σうお!何あのデケえハサミ!!」ぎょっ

 

 

白「ダメだ 避けろ」はっ

 

家康「Σへ!?」飛び退きっ

挿音「んな物言われなくてもよ」ひょいっ

 

魄哉「避けるまでもありません。」

ぱしっ!


粋「Σうお 受け流しさすが!!」おおおっ

 


刺客A「かかったな。」にやっ

魄哉「へ?」

 


ちょきんっ!!

 

テオドール「へ?何も無い所を!?」 はいっ?

 


シロ「おい どう言う事だ?」

彬羽「解らん
しかし、こいつが反応したと言う事は」嫌な予感っ

 


刺客A「ふははは!ぬかったな天海!!

これは 有る場所に封じられたいた伝説の『縁切りのハサミ』!!

お前の弱点は 走り出すと歯止めの効かんその性格と見た!
故に ブレーキ役のその忍 それとの縁をちょきんと Σあ!ちょ最後まで聞いて ぎやああああぁあーーっ!!!!」

 


蒼月「落ち着けよジジイ

皆もそんなオモチャに何警戒してんだよ
確かになんか呪いの道具かもしれないけどさー

そんな大した物なら こんな三下がいったい何処から

 

ムスビノカミ「Σあああ!見つけた泥棒!!

え。使っちゃいました!?
切られちゃいました!?」ひええっ

粋「Σどう考えても本物じゃねえかよ!!」ひええっ

 

 


間。

 

 

たんこぶたんこぶたんこぶたんこぶたんこぶ。

 

刺客A「」

 


テオドール「ド偉いボコボコたんこぶタワーに御座いますねえ」うわ。

 

 

家康「で、縁が切れるって
具体的にはどんな感じに?」ごくりっ

ムスビノカミ「それがその
まんまと言いますか」えっと。


千様「まんまって

Σえ?どっちか死ぬとか?」ひえっ

ムスビノカミ「いえ私、縁結びの神であって 死神じゃないんで


まあ あんな感じになります。」指差しっ


挿音「・・実家に帰るかな」キセルふー。

魄哉「ですね。
幼い弟さん妹さん達に 家を丸投げってのもどうかと思いますし」あっさり。

 


家康「Σうおお。仲良し親子が 双方興味無しになってる!!」ひえっ

ムスビノカミ「そうなんです。
今まで積み重ねて来た あれやこれやが全て無になるくらい  お互いへの関心が無くなるんですよ このハサミ。」ううっ


彬羽「何で縁結びの神がそんなの持ってんだ」おい。

ムスビノカミ「うっかり結んじゃいけない縁を結んじゃった時に
後腐れなく解れさせる為に  とか?」えっと

蒼月「うっかり縁って結んじゃうもん?」ええー。


ムスビノカミ「ええ。いわゆるDV野郎とか
後にならないと結構わからないじゃ無いですか」真顔っ


彬羽「成る程。
つまり それ程の粘着力の有る縁ですら経ち切るのがそのハサミ

と言う事は。」

 


魄哉「あ、出ていくなら 今までの養育費払ってくださいね」

挿音「はあ!? むしろ安月給で激務中こなしてた分 追加で徴収してえわ!」むかっ

魄哉「何を言いますか
こちとら 忍の師でも有るんですよ?
無関係になるなら 授業料も払って貰わねば割に合いません」

 

粋「Σうっお 関心無しどころかドライ過ぎて険悪!!」ひいっ

ムスビノカミ「親しいから許されてた事ってありますからねー。」うわ。

テオドール「他人事感半端無しに御座いますね」

 


白「お前のハサミだろ
どうにかならないのか?」

 

ムスビノカミ「えー。1度切った物はちょっと

ほら 1度刀でぶった斬った人は どうやっても生き返らせられないでしょ?」

粋「Σもう縁結びの神のセリフじゃねえよ!!」ひええっ

 

 

一二三「え?何だべこれ

あれっ 挿音さんなんで荷造りしてるんだか!?」おろおろっ


挿音「実家に帰るんだよ
ほれ、やっぱお前くらいの弟妹ほっとくのも何だしな」頭ぐりぐりっ

 

一二三「Σええええ!
だって、挿音さんのお家は此処って!!
良いんだか? 魄哉さんもそれでいいんだか!?」涙目っ

魄哉「本人がそう思うなら良いんじゃないですか?」しれっ


一二三「Σ!!

びえーん!!」うぎゃあああっ

 


彬羽「落ち着け。
今は異常事態だ 気にするな。」どうどうっ

一二三「異常なら余計気になるべ!!」うわーん


蒼月「うん。幼児的確」頷きっ

 

挿音「つー事で悪いな

お前らにも世話になっ
いや世話したな」うん。

蒼月「ああ、俺等には普通なんだね」


挿音「おう。ハサミでやられたせいなんだろが

なんつーか。家放置してまで 此処に留まってる理由もねえのよ」

 

家康「ホントに?

良いの?
実家に戻ったら そっちに千ちゃん居ないんだよ?」ずいっ

 

一同「Σ!?」ぎょっ

千様「Σは!?」えええっ

 

 


挿音「いや。別に良くね?」きょとん。


千様「Σうっわ。この流れでこれ!」むかっ

 

 


魄哉「まあまあ。皆そんな大騒ぎせずとも
ただ、十数年ぶりに 実の家に帰るってそれだけの話ですよ」苦笑。

蒼月「いや、それだけって

うわ さっきの見た所なだけに気持ち悪い 」ううっ

 

 

挿音「じゃ 長い事世話になったな

何の感慨も沸かねえけど。」


魄哉「ですね。じゃあ実家な戻って大名になると
堅苦しいでしょうが頑張って下さい

何の感慨も沸きませんけど。」

 

一二三「あああ 行っちゃうべっ」ぐすっ

 


彬羽「偉く急に話が進んだな
これが縁切りハサミの力か。」困惑っ

ムスビノカミ「ですね

的確、迅速!
が私の縁結び、そして縁切りのモットーですし。」

蒼月「あ、結構切ってんだね」ああうん。

 

 

千様「ちょっとなんで皆冷静なの!?
明らかに変なののせいで変な事になってんでしょ! 少しは慌てなさいよ!!」うがあっ

粋「Σんな事言ってもカラスでさえお手上げみたいだし!」えええっ


彬羽「誰がそんな事言った」むっ

粋「Σへ!?」

 

蒼月「まあね。どうする気かは知らないけど

魔王サマ 何か考え有るんでしょ?」

 

白「良し、コマ もう良いぞ」くるり

コマ『このタイミングで侵入者です。』筆談っ

 

一同「Σまた面倒な時に!!」えええっ

 


刺客A「くくくっ
さて、天海のブレーキが無くなった今、 徳川はどこまで幕府を維持

いや、その前にお前達は これから襲い来る手勢に耐えられるかな?」ふふふっ

 


テオドール「ブレーキが壊れてるなら それこそ貴方のお仲間、無惨に肉片になるのでは御座いませんか?

あの方、そういう方に御座いますよ?」

刺客A「Σいや どんな方!?」えええっ

 

蒼月「ああ。ブレーキ必須って
無理して突っ込む方だと思ってたんだ」

家康「むしろ天海は 目の前の相手を殲滅しても 
相手を根絶やしにするまで進むタイプなんだよねえ」

粋「Σなんでそれで坊さんやってんの!?」ひえっ

 

 

白「良し。今回は人間同士の喧嘩だし

俺等手を出さないから 『徳川』だけで頑張れ」


魄哉・挿音「Σは!?」

 

 

白「いつもはどっちか解らないから 手を出してるけど

そもそも俺は 自分から人間に手を出すなって言ってるし立場も有るんだ。

今回は 人間って解ってるんだし
お前等で頑張れ」な?

 


魄哉「はあ。まあ一理有りますけど
また急に」ふむ。

挿音「これから帰宅だってのに 返り血まみれで東海道行けってのかよ。

ったく しゃあねえなあ」ちっ。

 

家康「まあまあ 3人で暴れるのも久々じゃない」ね?

 

 


粋「え?どういう?」ひそっ

彬羽「徳川組のみで暴れさせて 戦国の記憶を蘇らせようって腹じゃないのか?

縁が切れてる以上 もう一度結び直すしかない って所か」ふむ。


白「だいたいそんなだけど。

なあ、そもそもだけど、 お前縁結びの神なら
切れた縁は結び直せないのか?」

 

ムスビノカミ「それがですね

ほら 縁って良く糸とかで現されるでしょ?

ちょきんってしちゃったんで。
その糸がめちゃ短くて結ぶに結べないって言うか 至難の技?」

テオドール「なんとなく把握に御座います」あちゃー。

 

 


一二三「で、3人で暴れれば元に戻るんだか?」ぐすっ

ムスビノカミ「えーと。それなんですが
うわ、ちっさい子の前で言うのはなあ」

粋「Σ無理なのかよ!?」ええっ

 

ムスビノカミ「そもそも 戦国で共に戦った記憶は有るんです
その上で お互いに興味が無くなってますんで 今更記憶呼び覚ましても」うーん。

 


蒼月「マジかよ。
うわ、打つ手無しじゃん」ひええっ

白「・・・」うーん。


テオドール「今回ばかりはどうにもならないやも知れな

Σうおお!?」
 
チュインッ!!

 


魄哉「あ。すみません
数珠がすっぽ抜けました」ありゃ


粋「Σ岩に穴空いてんだけど!?
どんな数珠!!」えええっ

千様「Σテオくーん!!」

 

灰ざらああっ。

 

家康「あ、皆気をつけてね

天海の流れ数珠に当たると 普通に頭吹っ飛ぶよ」


粋「Σだからどんな坊主だよ!!」背筋ぞわっ

 


挿音「ったく 危ねえなあ。
やんなら味方の居ねえ方

人が喋ってんのに 後ろからウゼえ!!」

火薬玉どむっ!

刺客D「Σぐほああっ!!」


ぼぼぼぼんっ!!

 


蒼月「うん。味方は避けてくれてるけどね」うわー。

粋「つか。縁切れても ブレーキ役はやってくれてんだな」

白(ブレーキって何だろう。)うーん

 

 

家康「まあまあまあ
いやー。この感じ思い出すね

青春時代の記憶って奴?」銃じゃこっ

 

魄哉・挿音「アンタ大概オッサンだったろ。」

家康「Σ結果的にオッサンだけど 若い頃から 何なら生まれたてツルツル時代から戦国でしたー!」むかっ

 


千様「あら?なんだかこれ」あれっ

 

 


魄哉「てか殿退いて下さい。
一気に行きますんで邪魔です
捲き込みますよ」

家康「Σちょ早い早い 尾羽出てる髪伸びてる!!」ひええっ

挿音「待てやコラ
野っ原ならともかく 家あんだぞ
誰が建て直すと思ってんだ毎回よ。」

魄哉「え?頼みましたっけ?」おや。

挿音「あ? いや   毎回そうだし」えっと

 

 

 

テオドール「どうなってるので御座いますか?」

ムスビノカミ「えっと。

ほら 糸って切った後結んで無いと びろびろびろってほつれるじゃ無いですか」


彬羽「確かにな。 先がバサバサになって絡まりやすく

Σん?まさか」はっ。

 

 


白「ひょっとして

切った先をほったらかしにしてたから お互い縁が絡まったのか?」


ムスビノカミ「ですねー。
奇跡です」わお。

蒼月「縁の造り えっらい雑じゃない!?」えええっ

 

 

 


家康「よしゃ。殲滅完了」ちらっ。


挿音「あー・・

 

なんだ。やっぱ服部半蔵続けんなら 此処に居た方が都合良いかもしんねーわ」キセルすっぱー。

魄哉「おや?実家で大名するのでは「俺がそんなガラかよ。」


魄哉「Σ確かに! チンピラ大名は 領地の人達が気の毒です!!」

挿音「Σどんな納得の仕方だよ!!」むかっ

 

 

彬羽「とりあえず。一件落着  か?」見渡しっ

千様「庭真っ赤だけどねー
あーもう 人騒がせなんだから」ほっ。

 

蒼月「どんだけ腐れ縁なんだよ この親子」やれやれっ

テオドール「ま、仲良き事は美しき。で御座いましょうかね」苦笑

 


コマ『仲良すぎて 今度は親子喧嘩始まりそうやがな。』カタタッ

 

挿音「言っとくけど そう育てたのはアンタだかんな!!」

魄哉「Σはい!?僕は何度も何度も更正しようと

挿音「そもそも更正って何だ更正って
荒くれ者の中で品行方正に生きなさいってか?はい。無理ー!
なのにボコボコボコボコ殴り倒しやがって!
戦国に無茶言うなや!!」うがあっ

魄哉「Σはああ?

それがっ 師であり親である者に対する言葉ですかっ!!」むかあっ

 

 


家康「いやー ホント戦国を思い出すなあ」ほっこり。

蒼月「Σバカ言ってないでどうにか  あ 無理無理
逃げろ捲き込まれるよ馬鹿!!」ひええっ

 

 

白「なあ。ブレーキって 何なんだ?」

彬羽「なんだろうな」うーん。

 



 

くろねこ太郎の落書き部屋 [フォレストページ+] 夢小説対応・簡単オシャレな創作サイト作成サービス <サイトトップへ戻る