小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

4月20日

 

 

 

びゅごおおおおっ!

 

 

千様「まーた 春の嵐ねえ」あらー。

蒼月「ここの所 夕方になると荒れるよねー
雨とか凄いし 嫌だ嫌だ」あくびっ

 

家康「大概葉桜になってたけど
これで本気で桜も終わりだろうねえ」ため息っ

 

晴明「なんじゃ辛気臭い

春が終われど夏が来る
陰陽道では『陽』の季節ぞ」どやっ

 

 

千様「毎度毎度 外に出ないで済むからって 
勝手に上がり込む人に言われてもねー」

晴明「煩い 私はインドア派なのだ
春や夏の日差しなんぞ浴びたら 肌がかぶれるわ」真顔っ

蒼月「陽の季節はボロボロじゃんかよ」おい。

 


白「そうか。もう桜散っちゃうのか」ふーん。

晴明「お? お主意外とデリケートよな

花より団子と思っておったが、花を愛でる感性も持ち合わせておったか。」

 

白「いや 掃除大変だなって」真顔っ

 


粋「こんだけ桜の木があるとなあ」うーん。

テオドール「落ちた花びらって 嵐の後だとズルズルビタビタで 石段に貼り付いて危険に御座いますし、
茶色くなって 見た目にもアレなので御座いますよねえ」うんうんっ

 


晴明「・・確かに嫌じゃな」納得。

家康「季節の変わり目ってやる事多いよね
衣替えとか」ため息っ

晴明「そういう物か?」

千様「晴明さん。今までどうやって生きてたの?」


晴明「昔は その辺にとっ散らかしておけばピー助なり式神なりが勝手に片付けておったしのう

今は山本やら泰澄やら 座敷童子・・は小言が飛んでくるだけだな」うむ。

 


白「よし。帰ったら押し入れにつっかえ棒しとこう。」

テオドール「で御座いますね
怠惰すぎてムカつきまして御座います この古狐」ジト目っ


晴明「Σうおお家に閉じ込められる!!」

 

蒼月「ん? アンタの家と此処の押し入れが謎に繋がってるのは知ってるけど

まさか、他に出入り口空けられないの?」あれっ

 

晴明「いや、普通にやるの面倒くさ
蒼月「うん。やっちゃえ。」

 

 

彬羽「全くまたアホな話を」やれやれっ

粋「あれ?カラス 何してたの?」

彬羽「下手に外に出られんのでな

思ったように動けなくなる夏に向けて せめて新メニューの開発をだな」

粋「お前 バイトなんだから、そこまで全力で仕事しなくて良くね?」なあ。

 


彬羽「そこそこ給金貰ってるしな
適当では 気が引ける。

と言う事で 何パターンか作ってみたんだが 味見を頼 

食い尽くすな」がしっ。

粋「兄貴は 何食っても旨いって言うから あんま参考になんねえしなあ」苦笑。

 

晴明「私の出番か」どやあっ

彬羽「若干ムカつくが、
舌は肥えてるだろうし 適任か」ふむ。

 


千様「こういう夏の準備は良いわねー

あ。これ梅シソ?
やだ美味しい」もぐもぐっ

家康「夏には良さそうだね」ほうほうっ

 

 

テオドール「今年は夏が早く来るそうに御座いますしね
早めに備え有れば憂いなし。
と言う事で」


白「ん? 夏はまだだぞ?」

テオドール「はい?
春の次は夏では?」

 

 

暴風ごおっ!


ぱらっ ばらららららららっ

 

千様「Σえ。何これ 何の音!?」ぎょっ

 

ばらららららららっ

どっ どどどど がらんっ!がんっ

 

家康「瓦に何か当たってるね

Σはっ!」

 

ばりょん!!

 

どごしゃっ!!


蒼月「Σちゃぶ台ーーっ!!!」ひいいっ

 

 

粋「Σぎゃっ! 何このでかい塊!」ひいっ

晴明「雹じゃのー

ぬっくい割りに 上空には寒気がおるのか

Σうおいかん!今の屋根の穴から」

 

がんっ!どしゃっ!!どががっ!!


千様「Σぎゃー! 普通に凶器!!」ひええっ

家康「Σ畳がああっ!」うわああっ

 

 

白「日本には
夏が来る前に 梅雨ってのが有るって教えたろ?」な?

テオドール「あれ。降るのは雨では?」えーと。


白「日本の梅雨は 雨も雹も たまに雷も降る」うん。


蒼月「雷は雷でも 雷様だけどね」

晴明「あー。去年落ちとったな」うむ。

 

 


粋「あの、屋根の穴塞がなくて良いの? Σあだっ!」がいんっ

彬羽「最早畳もやられたしな。
降ってくるのがこの大きさなら 応急措置程度じゃ防げんだろ

やむのを待ってまた工事だな

ほれ、とっとと全員 他の部屋に移動しろ  屋根の頑丈な所にな」

 

晴明「手慣れとるな。」

テオドール「日本の四季は 厄介に御座いますねえ。」うわあ。

 

 

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