晴明「お。久しぶりじゃの ブリュンヒルデ桃子。」おおっ
千様「その名前どうにかなんない？」
西洋人形「ギギギギッ」
晴明「本人も気に入っておるようじゃが？
それにほれ 日本人形ベースで西洋風に魔改造されたのであろ？ つまりはハーフではないか」ほれほれっ
蒼月「アンタ ハーフを何だと思ってんの」うわー。
※ブリュンヒルデ桃子: リア充爆発しろ系呪いの日本人形。無差別通り魔していた所うっかりヤバい人達を襲ってしまい
修理しようとした白によりトドメさされてテオドールの修繕により見た目西洋人形に生まれ変わりました
シロ「そう言えばコイツ 普段は何処におるのだ？」ふむ。
家康「夜行性みたいで結構夜中這い回ってるよ」げんなりっ
粋「不意に出くわすと怖いよな」うん。
千様「シロ君夜９時には寝るから知らないわよねそりゃ」
シロ「Σそう言う事か！」はっ
一二三「昼間はおらとコマちゃんとおままごとしてるだよなー？」きゃっきゃっ
西洋人形「ギギギっ」
一同(Σコレとままごと！？)えええっ
家康「どうやって会話してるんだろうね」わおー。
粋「Σ確かにどっちも人語喋れねえ！」
白「結構解るぞ な？」
西洋人形「ぎぎっ」こくこくっ
蒼月「普通は無理だと思うよ」うわー。
テオドール「私はそんな悪く無い御名前と思いますが
ねえ。桃子さん」よしよしっ
晴明「待てこら 何故に前半すっ飛ばした」
テオドール「愚か者故 覚えきれません」真顔っ
一同(コイツにまで拒否られるセンスって) うわー。
晴明「なんじゃ人が全うで強き人形になる様にと名付けてやったのに 皆して失礼な」ふんっ
魄哉「昔っから名付けセンス最悪ですからねえ」苦笑
千様「あら？アンタ帰ってたの？」
魄哉「あーいえちょっと 夜勤になりそうなのでそれまで仮眠と精神的休養をと思いまして。」苦笑
シロ「徳川はまた何ぞトラブルか。」
魄哉「国全体見てるんです トラブル無い日なんて有りませんよ
あーよしよし 桃子ちゃんもお迎えありがとう御座います。」なでくりっ
晴明「何が何でも前半スルーか」
家康「ん？晴明さんてこの名付けセンス昔からなの？」
魄哉「ですねえ。
前に言いましたが 式神って契約する時に契約先の陰陽師から呼び名貰うんです
が、妖怪側が嫌がって結果的に番号で呼ばれる事になってましたね」
蒼月「囚人じゃんかよ」うわ。
魄哉「ちなみにお宅のお祖父さんは 宇の五拾二番でした」
粋「どうコメントしろと」困惑っ
白「めちゃめちゃ呼びにくそうだな」へー。
晴明「確かにセンス有るとは思わんが 名前は呼びやすさぞ？
結局呼び出す時何回か舌噛んだしの
ゴテゴテしたのは好かんわ」ふんっ
テオドール「ブリュンヒルデは言いやすいので御座いますか？」
晴明「覚えておるではないか「Σあ」
晴明「Σあ！こら 何もしとらんのに灰になるな！
狡いぞヘタレ吸血鬼！！」
灰さらさらっ
魄哉「呼びやすい云々の前に
昔飼ってた錦鯉の名前が『えめらるだすちゃん』だったのはどうかと思いましたね」
蒼月「何？緑の錦鯉飼ってたの？」
晴明「普通に間違えたわ」きっぱり。
魄哉「鱗が虹色に輝くとかそんな感じの捻り方だと思ったら 純粋に英語間違えてて指差して笑った記憶です」ふっ
晴明「Σ私はお前と違って国内から出た事無いのだしゃーなかろ！！」くわっ
粋「えめらるだす、 呼びやすい？」えー。
白「それこそ舌噛むな」うん。
魄哉「ちなみにそのえめらるだすちゃん
今はうちの庭の池に居ます」
鯉ばしゃん！
家康「Σえ、今の！？ 名前呼ぶと来るの！？」えええっ
魄哉「呼びにくい分 他と被らないんで何か覚えたっぽいですね」
晴明「凄かろう。」どやあっ
蒼月「その辺絶対考えて無かったよね？」
粋「つーか 何で飼い主変わってんだよ」
晴明「私が餌やっても来んのに コイツが撒くと喜んで来るんでくれてやったわ」けっ
千様「それ キラキラネームつけられてキレてない？」あーあ。
テオドール「で、鯉の食べ頃はいつなので御座いますか？」はて。
家康「Σいや池は生け簀じゃ無いから！！」
テオドール「Σへ！？ 何でも食べるジャパニーズが！？」えええっ
白「よしバカラス 解説頼んだ。」きりっ
彬羽「また嫌な物丸投げしてきたな」うわ。
蒼月「西洋でもペットは食べないんじゃないの？
それと同じじゃんかよ」
魄哉「テオ君自体が 懐いた人の血しか欲しがらないんで その辺感覚が違うのかも知れませんね」うーん。
彬羽(Σ説明のハードル上がった！) うっ
テオドール「？」
晴明「なんで私を盾にする。」
白「うん ちょっとな」こそっ
テオドール「許可が出るまで噛みませんので御安心下さいませ」にこにこっ
晴明「今更だが この家の連中はどないなっとるのだ」
彬羽「基本こんなのだ。」きっぱり
晴明「まあなんだ 名とは魂の宿る物
端から見て多少アレでも 本人が良ければ良いではないか」ふっ
蒼月「最初と言ってる事違うんだけど「気のせいだの」
西洋人形「ギギギっ」
粋「ん？」
家康「まあまあ
そっかあ。池の主ばっか目立ってたけど
餌撒いたら一番に来るこの子はえめらるだすちゃんって言うんだねー」のほほん
蒼月「ん？バカ殿にも寄ってくるの？」
家康「めちゃ来るよ？ この子人懐っこいし」へらっ
白「どんまいだ。」
晴明「哀れむな」
家康「えっとほら こっちから歩み寄れば結構大丈夫だよ
ほらほら晴明さん こうやって餌をやる時に手を打って
魄哉「Σ殿！ 池の側でよそ見をしては！！」
ばくんっ！
一同「Σ主出たあああ！！！」ひいいっ
シロ「Σおい！家康持ってかれたぞ！！」
魄哉「だあもう 毎度注意散漫なんですからっ！」
白「なんで えめらるだすは食われないんだ？」
魄哉「あの子魚より肉が好きなんです！！」
千様「アンタ金魚に何やってんのよ」引。
西洋人形「ぎぎっ」はいずりっ
テオドール「Σ桃子さん！？」はっ
つるどぼんっ！！
彬羽「Σコイツまで何がしたいんだ！？」えええっ
白「そう言えば 家康ってビビりなのに
髪ぐっしゃぐしゃの時めちゃめちゃビビりながら櫛でとかしてくれて嬉しかったとか そんなの言ってたな」えーと。
千様「Σまさかのちょっとハートフル！？」
シロ「Σ今の助けようとしとったのか！！」
粋「え？え？どうしよ 浮いて来ないけど！」ころおろっ
魄哉「何か沈みそうな物はっ」きょろっ
シロ「挿音の鎖分銅なら有るぞ！」じゃららっ
魄哉「よし！それ池に投げ込んで下さい！」おおっ
シロ「心得た！ ふんぬっ！！」
ばしゃ
ゴッ！！
シロ「・・・。」変な汗っ
千様「あの、殿に当たってない？コレ」
魄哉「えっと 掴みさえすれば彬羽君に主ごと引っ張り上げて貰おうと思ったんですけど
行けます？」おそるおそるっ
彬羽「いや 反応無いな」鎖分銅じゃぽじゃぽっ
間。
魄哉「最終的に浮いてきて良かったですねえ」
家康「うん。生きてて良かった良かった」たんこぶっ
粋「主もたんこぶ出来てるな」うわー。
彬羽「だから人食うなって言ってんだろ」
白「で、桃子は？」あれっ
一二三「それがっ 浮いては来たんだどもっ」ぐすっ
蒼月「両腕食われたっぽいね」うわー。
粋「Σ人形じゃなかったら大惨事！！」ひいいっ
魄哉「人形でも大惨事ですよ。
コレどうやって直しましょう」うーん。
コマ『私の代えパーツは使えませんか？』カタタッ
魄哉「サイズが違いますし、そもそも素材も作りも全く別物なんですよ。
コレは僕がやるとおかしな事に
テオ君直せます？」
テオドール「んー。頑張ってはみますが」うわあ。
家康「あちゃー 桃子ちゃん頑張ってくれたんだねえ
痛い目合わせちゃってごめんね」
ぼとととっ
魄哉「殿、頭 血垂れてます垂れてます。」
千様「桃子ちゃん血染めになるわよ 落ち着いてー」
シロ「すまん。」ずーん。
晴明「物凄い人外タラシだのう あの殿」ほう。
蒼月「アンタが人望無さすぎんだよ」きっぱり
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千様「え。お人形ちゃん直ったの！？」
一二三「んだべ。テオさんが頑張ってくれただっ」わーい
家康「いやー良かった良かった
なんか更に禍々しくなっちゃっけど」
粋「Σなんで両手が裁ち鋏！？」ひえええっ
テオドール「パーツが無かったので仮でつけててみたら 案外お気に召したようで」
粋「Σ何処が召しちゃったの！？」えええっ
彬羽「最初は両手にハサミ持って襲ってきたし
有る意味原点回帰 か？」うーん。
テオドール「ちなみに この様に折り紙がいくらでも切れます」はいっ
一二三「Σおお！便利だべ！！」おおおっ
晴明「お？なんじゃお前直ったのか Σうおお何事じゃ！？」びくうっ
テオドール「桃子ちゃん ニューバージョン
シザーハンズモデルに御座います」
晴明「Σなんでそうなった！？」えええっ
コマ『私的にはとても素敵。』筆談っ
晴明「からくりの感性は解らん！
ん？ なんだおい お前何か殺気が Σえ 」
家康「Σ天海いいい！！ ブリュンヒるぶぇ！ 噛んだっ
に、人形ちゃんが 晴明さん襲ってる！！」
魄哉「へ？え？ Σはいいいい！？」仮眠寝ぼけっ
白「名前の話の時 晴明コロすって言ってたもんな」うん。
粋「あー あれキレてたんだ」あーあ。
