小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月29日

 

 

【妖怪横丁】

 


粋「いっつも賑やかな所では有るけどよ」うーん。

 


落武者の霊「うらーみー晴らさで おくべきかー」ふふふふっ

首なし馬「ひひひーん!!」どかっ!どかかっ

 

 

白「あれ。どうやって鳴いてるんだろな」

粋「Σ確かに!!」

 

 

テオドール「あー。今朝の夜明け前が満月に御座いましたからね

ほら 微妙に欠けておりますが
お月様真ん丸に御座います」月指差しっ

 


白「Σあ」ずざっ

テオドール「・・毎度そんなビビられませんでも 
いきなり噛んだり致しません故」さらさらっ


粋「Σ兄貴もちょい信用したげて!
悲しみで灰になりかけてる!!」ひいっ

 

 

 

間。

 

 

粋「そっか。満月かあ

で、満月ってなんで皆荒ぶんの?」


テオドール「人間でも荒ぶる方は荒ぶるみたいに御座いますよ?」

粋「Σえ?マジで!?」えええっ

 

テオドール「何でも月の距離が近いので 体の何割かが水分である哺乳類は多少なりとも影響をうけるとか何とか」えーと。

粋「あ、そこ 
超常現象的なのじゃ無いんだ」ああうん。

 

テオドール「で御座いますね
彬羽さんから聞いたお話に御座いますし

でもって今回はハロウィンも近い事に御座いますし
更には皆既月食
粋「なんかえらい物続いてない?」ええー。

 

テオドール「ちなみに 皆既月食は穢れを振り撒く物、
見ると呪われる等 世界各地で不吉な伝承があるそうに御座います。」にっこり

粋「Σなんで嬉しそうなの!?
不吉フルスロットルじゃねえか!!」ひええっ


テオドール「申し訳御座いません
私も多少テンションが上がっております」うきうきっ

 


白「そうか。
バカラスが今日早めに帰れって言ってたの そう言う事か。」ほー。

テオドール「で、御座いますね。

魔の者が荒ぶる時に御座います。
貴方様の様な方がうろちょろしていては変なのに絡まれやす

あの、噛まないので距離取らないで下さいませ」

 

 

 

更に間。

 

 


テオドール「私 そんなに信用がおけないので御座いますか。」ずーん。

粋「あー。テンション一気に下がってら」苦笑。

 

白「・・結構?」うん。

テオドール「Σ!!」灰ざらっ!


粋「Σテオおおおお!!」ひいっ

 

白「あ。ホントだ
バカラスの言ってた通り 満月の時ってメンタル不安定な奴が更に打たれ弱くなるんだな」へー。

粋「Σまさかの実験!?
兄貴の鬼ーっ!」灰ざかざかかき集めっ

 


白「また面倒な時に面倒な所に呼び出されたな

ん?」

 

 

狂骨「賑やかで楽しそう うらめしいいいっ」

裾掴みずるりがしゃんっ


粋「Σやたら元気ですんません!!」ひええっ

 


白「邪魔だ」

がしゃっ。

狂骨「Σあ。」


かんからかーん


粋「Σ頭蓋骨蹴った!!」ひいっ

 


狂骨「あたまー。」よろよろがしゃんっ!

 

 

 

白「ホントに今日は皆テンション高いな」うーん。

テオドール「1足早いハロウィンホラーナイトに御座いますね」ざらざら復活っ


粋「Σやっぱ着いて来なきゃ良かった!!」ひええっ

 


白「あのな。お前が来なくてもテオは着いて来るんだぞ

俺がかじられても良いのか」むっ。

 

テオドール「蘇生するなり もっかい崩れそうなので御座いますけど」さらさらっ

粋「Σあっちもこっちも不安定で面倒臭えええええ!!!」

 

 

 

ふぇにっくすのママ「おや? 賑やかだと思ったらアンタ等かい」ずーん。

粋「Σ!」びくっ


テオドール「あ。いつの間にか二丁目に入ってたので御座いますね。」おや

 

オカマのお姉さんA「あらー 吸血鬼ちゃん久しぶりー」

オカマのお姉さんB「やだ。弟さん また変なのに絡まれたの?」やーねえ。

 


粋「ハ、ハロウィン

オカマのお姉さんコンビ「誰がじゃゴラァ!!」

 

 


白「来たぞ いったい何の用事なんだ?」

ふぇにっくすのママ「それがねえ」ちらっ

 

 


妊婦「すみません」ぺこっ

 

白「ごめん。説明して貰えるか?」

ふぇにっくすのママ「元嫁。」

 

 

 

粋・テオドール「Σはいいいい!?」えええっ

 

オカマのお姉さんA「ママはねー
女の格好するしガチムチ系も好きだけど 女も好きなの。」

オカマのお姉さんB「趣味嗜好は人それぞれだしねー」うんうんっ

 


白「そっか。
ここのチーママも 前に息子の参観日どうしようってなってたもんな」ふーん。

粋「Σまた兄貴受け入れ早えし!!」

 

ふぇにっくすのママ「そうなのよ

で、まさか出来てたとか思わなくてさあ

アタシが子供の親になるとか思わなくて
ついパニックになって呼んじゃったって言うかね?」

白「昔馴染みの孫にパニック起こして相談ってどんだけだ。」

 


テオドール(Σそう言えば この方お祖父様に昔からアタックされてたオネエの方に御座いました!) はっ

 


粋「あの、兄貴に相談してもあんま参考になる事言わねえと思うけど。

結局何を相談したいの?」えーと。

ふぇにっくすのママ「そうねえ。
あれもこれも不安なんだけど


お父ちゃんがオカマだと やっぱ嫌?」真顔っ

白「凄い答え辛いな。」

 

 


テオドール「幸せは 人の数だけ有ると申します

常識に捕らわれず 本人が幸せと思える環境でさえ有れば 普通と違えどよろしいのでは?」

元奥さん「ですよね!!」おおっ


テオドール「私も吸血鬼としては色々とイレギュラーに御座います
しかし、こうして異国の地で 普通ではない生き方をする様になり幸せで御座いますよ。」にこっ


粋「Σテオが冴えてる!
満月パワー凄えええっ」おおおっ

 

 

オカマのお姉さんA「で、普通と違う生き方ってどんな?」興味しんしんっ

テオドール「我が主の下僕として 自ら馬車馬の様に働き
餌としてちょいちょい血を頂いております!」

オカマのお姉さんB「あー 若いのに変わった飼われ方してんのねえ」あら

 


粋「Σややこしい所で誤解を招く言い方すんな!」ああもうっ

テオドール「何か間違っておらりますでしょうか?」えー。

 

 

白「ん? ひょっとして満月でパニック悪化してたのか?」

ふぇにっくすのママ「え?

あー、確かにそれ有るかも。
やだわ アタシもまだまだねえ」あっはっは。


オカマのお姉さんB「やだもーママったら
動じすぎ  あ。もうじきパパにもなんのよね おめでとう 」ほほほっ

 

粋「ん?もうじきって

あのー。予定日とかいつで?
なんか 結構腹大きい様に思えるけど」あれっ

元奥さん「いえそれが

もういつ産まれても不思議じゃないんですよね」


白「ん?そんなギリギリで飛び込んで来たのか?」

元奥さん「この人、オネエとして生きてるのが楽しそうなんで ギリギリまで言い出すか迷ってたと言いますか」苦笑。


ふぇにっくすのママ「もうじき産まれますって駆け込んで来られる方がビビるわよー。

ん?どしたの 吸血鬼ちゃん」

 


テオドール「いえあの、
確か 満月前後には出産率が爆上がり

みたいな話も聞いたなー。と思いまして」 冷や汗っ

 


一同「・・・。」

 

 

 

元奥さん「Σえ。じゃ さっきからのコレ 陣痛!?」ええっ

オカマのお姉さんAB「Σ来てんの!?」ひえっ

 


元奥さん「陣痛ってもっと 我慢できないくらい痛いのかなって思ってて
ふぇにっくすのママ「Σお馬鹿! そんなの人に寄るのよ!

ちょっと産婆呼んで産婆!!」うわああっ

 


白「え?そんなのどこに居るんだ?」おろおろっ

粋「Σ知らねえよ!!」あわあわっ

 

元奥さん「あ。」


テオドール「Σ今度は何で御座いますか!?」ひえっ

 

 


元奥さん「破水しました。」ありゃ


一同「」

 

 


粋「産婆な!人間でも良いなら引っ張って来る!!」だっ!

テオドール「Σいえ人間が今の横丁入ったら踊り食いに御座いますから!

えーとえーと。 ウブメさんとかおられませんか!?」おろおろっ

粋「Σありゃ赤ん坊拐う妖怪だろ!!」

 

 

白「良し。俺らじゃ無理だ

テオ、バカラスに頼め
コウモリなら此処いっぱい居るぞ」

テオドール「Σ成る程で御座います!!」おおおっ

 

 

ふぇにっくすのママ「だああ!待ってらんないわっ

アタシの子だよ アタシが取り上げてやる!」袖捲りっ


一同「Σえ゛」

 

元奥さん「Σ出来るの!?」ええっ

ふぇにっくすのママ「パパになるってのに こんな事で泣いてらんないわよ!

父ちゃん頑張るわよ!大丈夫 オカマは最強おおおおっ!!」うおおおっ

 

 

 

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家康「Σぎゃああ 縁側にコウモリがびっしりいいっ!」ひええっ

コウモリわさわさうぞうぞっ

 


千様「Σ彬羽君! これテオ君に何かあったんじゃ

Σいやああ!追加でめちゃめちゃ来るうううっ!」鳥肌っ

 

 

小太郎「うわ。月が見えなくなるくらい 空びっしりだ。」ひえ

石燕「相当パニックっすねえ」あーあ。

 

彬羽「Σあいつ等 また何をやからしやがった!!」ひえっ

 

 

 

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