小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月6日

 

 

 

【芝居小屋】

 

つつじ「あのなあ。
あんさんは無茶苦茶なんが芸風なんは解っとうけんどなあ」

 

 

皐月「何なに?
『真昼の惨劇。
大通りを御所車の大暴走
血飛沫舞散る阿鼻叫喚の地獄絵図』

いや、何しとん」

 

白「瓦版盛りすぎだろ。

引ったくりが逃げたから 朧車でちょっと脅かして軽く跳ねただけ

つつじ「なんで人外バレへんの この人。」

 


皐月「ほんまにな。
朧車て でっかい顔ついとるやん
アレを御所車てどんな盛り方やねん」

白「あ、それは 
芝居小屋の特別仕様って事で

つつじ「待てい

うちの見世はどんだけ悪趣味な事になっとんのどすか。」

白「Σあ、」しまった

 

 

 

 

粋「怒られてんな」襖に耳くっつけ

テオドール「おいたわしい。
引ったくりに遭ったお婆さんを見捨てておけなかったばかりにっ」くうっ

 

粋「いや だからって轢くぞってオラオラ煽り倒して 最後弾き飛ばすのもどうかと「私ならそのまんま轢き潰しますが?」

 


粋(あれ? ひょっとして妖怪的にはそっちが正しかったりする?) えっと。

テオドール「(相も変わらず 生ぬるい方に御座いますねえ)

ん?」

 

 

襖がらっ!


粋「Σうわ!!」どしゃっ

皐月「寄っ掛かっとったら危ないでー」

 

粋「いででっ

ん? Σひいっ!?」びくうっ

 


つつじ「ええかアンタ等!
これ以上いらん宣伝されたらたまった物やないわ!
あんさん等はしばし雑用の仕事せんでエエ!
その分がっつりこの人の監視!

なんぞやらかしたら連帯責任やで!!」くわっ!!

粋「Σいや兄貴のやからすの阻止とか無理無理無理無理!!」えええっ

 

 

 


つつじ「・・・向こう3日でエエから。」


テオドール「あ。頑張っても3日が限度と判断されまして御座います」おおっ

皐月「鬼ちゃうからな
マジで大概にしてくれ言うとんねん」うん。

 

粋「それでもつっれえええ!!」ひええっ


白「なんで俺本人に やらかすなってキツく言って終わらないんだ?」はて?

テオドール「100%無駄だからだと思われます」きっぱり。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

白「大人しくしろ か」てくてくっ

粋「なあ。大人しく帰ろうよ
なあ兄貴」ううっ

白「俺だってそんな毎日毎日変な事してるわけじゃ

 

挿音「おう。調度良い所に暇人トリオ。
ちいっと手を貸し

白「やっぱ帰った方が良いかもしれない」くるり

 

 

挿音「?

何だあ? 愛想悪いな」ちっ。

 

テオドール「徳川忍が手を貸せって
120%トラブルに御座いますからねえ」すたすたっ

挿音「あ?
こちとら国の治安を裏から護ってやってんのによ
どうなっても知らねえぞ 糞餓鬼共」ちいっ

 

 

 

 

 

白「何か凄く縁起悪いし
真っ直ぐ帰るぞ。

これダメなパターンだ」すたすたっ

粋「うん。破壊神に そこまでろくな物じゃねえ扱いされてる挿音も大概だけどな」

 

テオドール「普段が普段に御座いますし

おや?」

 

 

町人A「Σ喧嘩だああ!!」

町人B「Σいや違う!
チンピラ軍団の抗争だ逃げろおおお!!」ひええっ

 

白・粋・テオドール(Σこの町ホントに治安悪っ!!)

 

 

 

粋「えーと、これ巻き込まれたら確実に」ひええっ

テオドール「私達で無くてもなんや大事になるとは思われます」

 

白「じゃあ。俺等に来る前に 大人しくして貰おう」

ずんっ!!

九尾「呼んだかえ?だーりん」ほほほっ

 

粋「Σえ。ちょっ」

 

白「なぎ払え。
あ、出来るだけ俺等から離れた所でな」

九尾「心得たぞえ」こんっ

 

 


チンピラA「Σうおおなんじゃありゃあ!!」ひええっ

チンピラB「Σなんだ稲荷いや違 Σぬわああああ!!!!」

 

 

テオドール「あああ町が。」ひええっ

白「俺は何もしてないし」いけしゃあしゃあっ

粋「Σたった今 鬼みたいな指示出してなかった!?」

 


白「相手が騒ぐ余裕無くなったら九尾もやめるだろ

よし、巻き込まれる前に帰るぞ」すたすたっ

テオドール「で御座いますね
誰にも見られていないのでセーフに御座います」


粋(いや既に率先してやらかしてる気がするんだけど
え?いいの? 見られなきゃいいの?)ええー。

 

 


間。

 

 

 

白「・・・困ったな」うーん。

 


テロリストA「今こそ 我等をたばかりし徳川幕府に鉄槌を!!」うおお!

テロリストB「敵は江戸城にあり!!」おりゃああっ

 

 

白「テロが邪魔して帰れない」困った。

粋「Σいやいやいや!帰る帰らないの問題じゃないって!!」ひええっ

 

テオドール「いえしかし
ここでやらかせば 我が主がつつじさんに叱られてしまいますので御座いますよ?
粋さんは どっちが大事だとお思いで?」真顔。

粋「Σ秤にかける価値もねええ!!!」

 

 


白「あ。そっか
幕府ひっくり返ったら 芝居小屋やってられなくなるのか」ふむ。

粋「Σそれどころじゃないけどそうそう!!」うんうんっ


テオドール「いやー、アレじゃひっくり返せないで御座いましょう」

粋「無理でも しばらく営業出来なくなるくらいにはなるだろ!
見ろよあの武装!!」ほらほらっ

 


テオドール「あんなもん家康さんのヘッドショットで 一撃で沈みまして御座いますよ」えー。

白「晴明居るし なんなら魄哉1人で数珠で撲殺無双出来るだろ」うん。

粋「Σいや行けそうだけどって 考えたら徳川関係の戦闘力頭おかしいな!!」ひええっ

 


白「そんなんだし ほっといても大丈夫だとは思うけど

見てみぬフリしたら夢見悪そうだし」

どろんっ!!

 

山本五郎左衛門「Σうお!?
呼び出す時は一言言えと
白「そうか。うん呼び出したぞ
アレ 片付けといてくれ元魔王」

 

山本五郎左衛門「Σえ!?あの軍勢をか!?」えええっ

白「行ける行けるお前なら行ける
なんせ古の魔王だ。じゃあ頼んだ
俺は帰る」適当っ


山本五郎左衛門「Σえ。ちょっ

うおお!何か知らんが人間の暴徒なんぞ 敵ではないわいっ!!」ふんぬっ

 


テロリストA「Σうお!何だこいつ!!」

テロリストB「構わん!邪魔するなら血祭り

Σぐっはあああっー!!」

ぐしゃどばずべしゃあああっ!!

 

 

粋「Σ俺等がやるより酷い事になってない!?」ひええっ

テオドール「やっていいのはやられる覚悟のある奴だけに御座いますよ」

白「これなら徳川出てくる手間省けるし」うん。


粋「Σ山本程ほどに!敵の命も大事になー!!」ひええっ

 

 

 


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粋「あー・・

家までって こんな遠かったっけ?」げんなりっ

テオドール「まだ石段登りが御座いますよ?」

粋「俺等 毎日めちゃ体力使ってたんだなあ」しみじみ

 


白「鳥居くぐったらさすがに何も無いだろ

・・たまに中入ってくる奴居るけど」

粋「うん。フラグ立てんのやめて
まあこんな立て続けにこれ以上 何も無

 

 

さくんっ。

 

テオドール「Σあああ 粋さんの後頭部にクナイがざっくり!!」ひええっ

粋「Σいってえな 誰だこのやろ!!」ズボッ!!


白「血びゅーびゅー凄い事になってるぞ」

 

 


豊臣忍「Σやかましわ!怪しの術で次から次へと邪魔しおって!!

町の騒ぎを隠れ蓑に 煽りまくったテロリスト達を使い 徳川をひっくり返すと言う我等の企みどうしてくれる!!」ぬおおおっ

粋「Σいや全部お前らのせいかよ!?」えええっ

 

白「凄い解りやすく説明してくれるな」へー。

テオドール「Σあ。ひょっとして挿音さんが手伝えと仰られてたのは!」

白「素直に手伝った方がマシだっかもな」ありゃ。

 

 

徳川忍「そう言う事だ 小僧共!お前らのせいで滅茶苦茶だ!
その罪 その命で償って貰おうか!!」びしっ

白「狐1匹とと筋肉1匹に負ける時点で 国倒すの無理だろ」

豊臣忍「Σやかましわ!!全部お前等が悪い!!」クナイじゃききんっ!

 


テオドール「あんなんで我が主と喧嘩する気に御座いますか?」うわー。

粋「八つ当たりなだけの気もするしなあ
つか忍が単体って 逃げろよそこは」


豊臣忍「Σ喧しわ!

まずは白髪の小僧!覚悟おおお!!」うおおおっ

白「大人なんだけどな。」むっ

 

粋「いやそこ?」

 

テオドール「有る意味地雷踏み抜きまして Σはっ!!」

 

 


飛脚「すんませーん!京よりお手紙が」ひょこっ

 

粋「Σ何処乱入してんだああ!!!」

飛脚「へ?
いや町の方騒ぎで 業者の方に渡せねえんで
ここはおらもプロだ。責任持って1件1件

テオドール「Σプロ根性は素晴らしいので御座いますが!前前まえええー!!」うわああっ

 

 

 

 


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つつじ「アンタ等。

なんで 1日持たへんのん?」

 

 


彬羽「いや違う
そこは誤解だ

むしろ今回は人名救助だ。
偶然俺が目撃した 保証する」

つつじ「そうなん?」へ?

 


白「バカラス引っ張ってきて良かった」ほっ。

粋「わざわざ証人連れて来ねえと 信用されない俺等もどうよだけどなあ」うーん。

 


皐月「ん?でも アンタが飛脚のおっちゃん蹴り倒したって書いてるで。

何か色々騒ぎあったらしいけど、人命救助にも蹴り倒すのてどうなん?」瓦版っ

 

彬羽「いや、事実はお前が思ってるより 微妙に複雑だ」

皐月「?

あぶなーい!どんっ!的なのちゃうの?」

 


白「確か あそこで豊臣の奴が投げたクナイが飛脚の方に飛んでって」えーと。

粋「で、テオが 飛脚さん危ないと番傘で押そうとして 勢い余って結構な突き繰り出して」

テオドール「あ。やばこれ目玉クリーンヒットコースで御座いますと思った物の
私、スピードだけで腕力いまいちに御座います故止まらず」

 


彬羽「で、目玉串刺しよりはと
忍び蹴り飛ばしぶつけて 被害を最小限にしたと言うか」


つつじ「傘蹴らんかい。」

白「Σあ。」

 

 

粋「目撃者には 忍やテオは速くて見えなくて 兄貴が飛脚のおっちゃん蹴ったみたいに見えたんだろなー」

テオドール「あ。そう言う

ちなみに2人は即座に粋さんが、診療所に担いでったのでお元気に御座いますよ
忍の方は今頃徳川に締め上げられておられるでしょうけど」にこっ

 


皐月「嫌な鎌鼬三兄弟かアンタ等は。」


白「鎌鼬?」

彬羽「1匹目が転ばし、2匹目が切り裂き、3匹目が薬を塗り去ってく

言われてみれば」

粋「Σ俺三男!?」がーん。

 

 

白「そんなこんなで 今回俺は出来るだけ穏便に頑張ったぞ

むしろ動かなけりゃ 大ケガなってたぞ」な?

皐月「所々判断アレやし 朧車と大差ない気もするんやけど。」うーん。

 


つつじ「ま、色々気を付けはしたと

その姿勢は良い事と思うべきやろなあ
普段がアレやし

今回はしゃーなしにしときますえ。」やれやれっ


粋「Σお、やたっ!!」

 

 

皐月「せやなー。

今回同じよな時間帯に 隣町大破しとるし
テロリストが隠密部隊かとやりあったんか 大通り血まみれげちょげちょ地獄らしいし

それに比べたら可愛いもんちゅーか。アンタ等良う巻き込まれんかったなあ」あははっ

 

白・粋・テオドール「Σ!!」ぎくっ

 


彬羽(ん?そう言えば九尾と山本が 偉く血が滾ってる様で鬱陶しかったが )まさかっ

 


つつじ「・・無関係やんな?」おや?

白「何も知らない」真顔っ

 

 


挿音「だーから 最初に手貸せって言ったのによ。
俺等が動いてんのは手前等の為だっての」天井からぶらんっ


彬羽「おい。いったい何があった」

挿音「んーー


結果 めちゃ助かったから黙っとくわ。」キセルすぱーっ

皐月「逆さまで良う吸えるな」

 

 

 

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