小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

6月7日

 

 

 


【芝居小屋 (本日の営業は終了しました。)】

 


つつじ「ほな。やってみよか?」三味線べべんっ

粋「Σえ。あの 見習いってこんなのもやんの? 」ひええっ

つつじ「そらなあ。
芸は多く身に付けといた方がええわ。

特にあんさん 見習い歴めっさ長いし、数で売った方がエエと思いますえ?」真顔っ

粋「がんばります。」キリッ

 

 

べよぉんっ


粋「Σうおお弦がっ」ひいっ

つつじ「Σだああ 力入れすぎや入れすぎ!
もっとこう 軽快に」べべんっ


粋「え? ええー。」びよんっ


つつじ「今度は弱すぎやな。」

粋「Σ難しいいいっ!!!」ひええっ

 

 

 

皐月「喧しくてごめん。
で、うちも気をつけろって事なん?」

挿音「おう。 正義の味方気取ってやがる奴ってのは 自分の正しさに酔って暴走しがちなんだよ。

結局 騙されて金で闇討ちさせられてるだけなのによ」キセルすっぱー。

 

皐月「仕事人って 現実では上手く行か減んねんなあ」へー。

 

挿音「まあな。騙しのプロみたいなのも居るしよ 素人がやるもんじゃねえわ。

此処も大概同業から恨み妬み買ってんだろ

 

せいぜい気を付けろよ」すたすたっ

 

 


皐月「徳川忍も大変やなあ
まあ そう言う暗躍してます的なの相手すんのはあいつの本業か。

 

来た所で せいぜい食い詰め浪人に毛が生えた程度のもん Σあ。やば今日の売上計算せんと!」たたっ

 

 

 

仕事人(ふっ。甘いわ) 天井に張り付きっ

 

 

すたっ。


仕事人(成る程。此処が件の

華やかな表とは裏腹に  
客の人混みに紛れ 御禁制の薬を売り付る 死の行商人の巣か!)くわっ!

 

 

襖がらっ

テオドール「皐月さん 御茶っ葉遅くなりまして御座います
日本茶の見分けがいまいち  ん?」


仕事人(Σはっ!!)

 

 

テオドール「えーと?」表札確認っ

仕事人「へ?」

 


テオドール「ふむ。我が主の楽屋に御座いますね
先程まで皐月さんと挿音さんがお話されていたはずに御座いますが その辺はお話終わりと言う事で

つまりは我が主に害なす侵入者! 排除致します!!」


其処らのカンザシびびっ!

仕事人「Σうおおお危なっ!」ひええっ

 

 

テオドール「おや素早い。
しかし 此方も五寸釘のおかげでこの手の物の扱いには慣れておりますよ」ふふふふっ

仕事人「Σ何コイツ怖  Σうおおおっ速っ!?」ひええっ

 

テオドール「ちいっ!ちょこまかと!!」

仕事人(Σ何コレ 人間の速さじゃねえええ!!)ひええっ


※一説に寄ると吸血鬼は直線移動なら音速を超えます。

 

 

 

仕事人「くっ!!物の散乱してる狭い部屋で助かった!!」 

薬箱ていっ!

 

テオドール「Σあいたっ!」がいんっ!

仕事人「Σうお鈍くさっ 頭にクリーンヒット!?」えええっ

 


灰ざらあっ。


仕事人「Σ崩れたああ!!!」うわああっ

 

 

 

皐月「なんやー?何の騒ぎや?」あれ?


仕事人(Σまずい!! )天袋に飛び込みっ

 

皐月「あれテオ
あー。薬箱につまづいてコケたんか
鈍臭い子やなー」あーあ。


仕事人(Σ納得すんの!?
従業員崩れても真顔とは さすが悪の巣窟!!

ま、まずは1人っ) 天井裏かさかさっ

 

 

 

 

 

つつじ「なんぞ おっきなネズミがおりますなあ?」ほう。

粋「え? ドブネズミでごめん」涙目っ

つつじ「アンタちゃいますわ。
てか 器用やのに何でこの手のあかんかなあ」うーん。

 


粋「鼓とかなら ポンポン叩きゃ良いし
気楽だからか評判も良いのになあ」ううっ

つつじ(肩に力入るとアカン人か。)成る程。

 

粋「つか ネズミって?
ネズミ取りかトリモチ仕掛ける?
それなら即出来るけど」

つつじ「んー。 そう言う裏方のんはホンマ頼りになるんが不憫やなあ

いやええわ。

このネズミは ちいと大きいみたいどすからなあ」

三味線のバチしゅぱっ!!

 

 

ばきゃザクッ!


仕事人(Σうおお天井板貫通してきた!!) ギリ避けっ


粋「Σえ!?何々!?」ぎょっ

 

つつじ「うちに盗人とはエエ度胸どす。

粋はんそこ退き。巻き込みますえ」

粋「Σえ」

 

 

つつじ「せいっ!」


畳ばむっ

粋「Σ畳の裏にめっさ刃物が!!」びくっ


仕事人「Σえ」

 

 

つつじ「往生しやす。」

ズドドドドドッ!!


仕事人「Σっぎゃあああーーーっ!!!」ひいいっ

 

粋「Σマジで何事おおお!!」うわああっ!

 

 

つつじ「ちい。手応えあらへん

外したか」


天井ガラガラどしゃあっ!

ホコリもうもうっ

 

 

 

仕事人「な、なんだ此処はっ」よろよろ這い出しっ

粋(Σ何か出てきた!!)はっ

 

 

皐月「うおおコラ待てや このやろ身ぐるみ置いてけーー!」どたたたっ


どがしゃーん!!!

 

仕事人B「Σ退け同胞!
此処は化け物の素だ!!」顔面ボッコボコッ


仕事人「Σええ!お前程の手練れが
仕事人B「意地を張らず逃げろ こんなん始末出来 Σああああああ゛ーーーっ!!!」どこメシャッ!


仕事人「Σ同胞おおおーーっ!!」うわああっ

 


つつじ「さすが皐月はん
先に1人仕留められてもうた」おんや。

 

粋「Σお前等アサシンやめたんじゃねえのかよ!!」ひええっ

つつじ「せやで?今は普通に芸人で商人や

やからこそ この治安悪い町でやってくには自衛が大事と「Σ俺がガキの頃住んでたスラムでも此処までやんねえぞ!?」えええっ


つつじ「いや甘い事言っとったら
そこ 見つけましたえ!!」

弦しゅばば!!


仕事人「Σっぎゃー!!」わたわたっ

粋「Σもうそれどうやってんだよ!!」ひいっ

つつじ「昔取ったなんとやらどす
ちいっ!素早いっ」

畳に弦ドガガガッ!!

 

粋「Σ畳に風穴空いてんだけど!?」

仕事人(Σああああ止まったら串刺しいいっ!!!)必死!

 

 

 

皐月「Σあ!逃げたっ!!
アンタ等 男が二人で情けない!」くわっ

粋「Σぎゃー!ごめんなさいいっ!」ひいっ

 

つつじ「いんや大丈夫やろ

あっちには。」ふむ。

 

 

 

仕事人「よ、よし 上手く逃れられたかっ!

おのれ悪徳商人共 同胞の仇はきっと Σん!?」

 

 


扇子すちゃっ

 

 

白「お前か? テオやったの?」


仕事人「Σすんませんそれ自爆

って聞いてくれそうに無 あああああ゛ーーーっ!!!!」

 

 

ずどむっ!!

 

 

 

 


皐月「まーた屋根 突き破ったな」うわ。

つつじ「良う何なと打ち上げはるなあ。」うわあ

 


白「横に殴り飛ばすと周りが危ないから 何かあったら叩き上げろってバカラスに言われてるし」しれっ

粋「うん。副官の言う事良く聞く素直な魔王では有るんだよな」

 

 

テオドール「あれ? 落ちて来ない様に御座いますが?」ざらざら復活

白「逃げたか 根性有るな」ちっ。

 

粋「Σうっそ あそこから逃げるとか凄え!」

皐月「死にたなかったんやろなあ」うんうんっ


テオドール「あの皐月さん?
その引きずっておられるのはっ」びくっ

皐月「喧嘩売ってエエのは 返り討ちに遇う覚悟の有る奴だけやで?」ずーるずるっ

 

つつじ(やっぱ こん人が1番怖いわあ。)

 

 

 

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番所

 

 


役人「Σえ?自首!?」


仕事人「本物のっ 本物の仕事人がっ
カンザシに三味線に隠し武器。そして扇子!
洒落にならねえよ かくまってくれよ!!」がくぶる鼻血ぼとぼとっ!

 

 

岡っ引き「えっと。どうましょう?」困惑っ

同心「とりあえず 牢の中なら安全

で、良いのか これ?」ええー。

 



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